やっぱり本物は違う・・・照明を落とした展示室に一歩踏み込んだとたん、ほのかにお酒の香りが漂ってきました。この香りは日本酒。
中国・韓国・日本、独自の酒文化を持ち、そんなに多くはないであろう交流もあり、お互い影響も受けながら、発達してきたやきものの酒器の手法。控えめな色合いのものあり、懐かしさを感じる藍の色で描かれた線模様あり、金飾で特徴付けられた花鳥風月の華やかさあり。
そんなに広くはない部屋、ガラス越しに見学する東アジアの酒器の類。もちろん室内にお酒を酌み交わしている人は居ません、お酒の香りが漂ってくる元がないのだけれども、お酒の香りがしたような気がした~古来の美術工芸品、本来は晩酌に使う食器、やきものの手技に酔っているのです。
やきもの、といえば陶芸品。けれども音読みで「トウゲイ」というよりも、ひらがなで「やきもの」と並べるにふさわしい手作りの逸品たち。ずいぶん長い間、見とれてしまいました。
今回の「『酒器に酔う』-東アジアの酒文化』は館蔵品を中心に中国・日本・韓国のやきものの酒器を約30点集めた特別展、ほかに常設展でも酒器が多く展示されています。フラッシュ発光しなければ撮影も許可されているので何枚かカメラにおさめてみました、でも本物をこの目で見るのがいちばん。
大阪市立東洋陶磁美術館にて開催中。今月26日まで。
美術館のある中ノ島一帯は今、「大阪光のルネッサンス」開催中。今月25日まで。
いつもご声援ありがとうございますm(__)m