MF(マイフィールド)に生息しているカワセミ(全長17cm)の古い文献での記述と、その飛び出しを紹介しましょう・・・<・・・>が引用部分
<「古事記」には天命に逆らった天若日子の葬儀の際「翠鳥を御食人となし」と、天若日子によって殺されたカワセミを御食人(みけびと)に指名とあります>
<ちなみに御食人とは死者に供える食物を作る人のこと>・・・天からみれば延々と遊んで騒いでいた天若日子の葬儀に、彼に殺されたカワセミや雁、鷺、雀などの怨霊を招いたという話
<同じく古事記で大国主命は「翠鳥の 青き御衣を まつぶさに 取り装い」>とあり
その意味は<カワセミのような(美しい)青い衣を丁寧に身に着け>ということ・・・なお古事記は西暦712年に成立した日本最古の書物です
また<源氏物語では女性の美髪を「翡翠だちて、いとおかしげに」と表記>・・・カワセミのような(緑の)黒髪が美しいという意味
<「翡翠めく」や「翡翠の髪状(かんざし)」といった表現も>
<ちなみに翡翠は中国名のひとつで、翡は赤色、翠は緑色のこと>・・・源氏物語は平安時代中期の1008年に完成したとか
<当時の人々がカワセミに向けた視線や想いからは、時代が変わっても変わらないカワセミの魅力を再確認できます>
参考文献:にっぽんのカワセミ 矢野 亮監修