トビ(全長オス59cm、メス69cm)は全体が茶褐色という地味な野鳥ですが、若鳥は成鳥とは違ってかなり目立つ配色をしています。
英国の野鳥図鑑(collins bird guide)でトビ( black kite) を探すと(全長オス48cm、メス58cm)と小さく、体色も少し違います。・・・眼の下から顎にかけてが薄い橙褐色ですね。
その代わりimperial eagle(全長オス70cm、メス83cm)の若鳥の姿がこの写真のトビとそっくりでした。・・・枯れ木に止まっていると、ハシボソカラス(全長50cm)がモビングしてきました。
imperial eagleは稀な冬鳥として日本に渡来しますが、本来は中央アジアに分布、インドや中国南部で一部が越冬するようです。・・・後方のカラスを見て翼を持ちあげると脇に白色部があります。
imperial eagleの日本名はカタシロワシ(肩白鷲)、肩に相当する小雨覆にある淡い黄褐色が白く見えるからでしょう。・・・頭頂部にも同じ斑がありますね。
一方米国の野鳥図鑑(field guide to the birds of north america)にはトビの記載がありません。・・・翼下面にある白斑は成鳥より明瞭
米国の野鳥図鑑にはトビ(kite)の仲間として5種類が記載されています。・・・初列大雨覆と大雨覆にある連続した淡褐色羽縁も美しい
その中に日本のトビに似たkiteがいないのが不思議です。・・・フレームアウト
米国のトビ(kite)の仲間には、swallow -tailed kite(全長58cm)頭の白い大きなツバメのようなトビがいるようです。・・・目の前をゆくり通過してゆきました。