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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



万葉集は、1舒明天皇即位の629年まで、2壬申の乱の672年まで、3平城遷都の710年まで、4山上憶良没年の732年まで、5大伴家持最終歌の759年までの5期の年代に区分されますが、大よそ1300年前のものと考えて間違いないでしょう。

歌は、民族の精神性を強く反映しているものであり、その精神性を伝承したものが世界に誇る万葉集だと思いますので、今回もその中から少し紹介してみましょう。

万葉集:雪の色を 奪ひて咲ける 梅の花 今盛りなり 見む人もがも

意味:雪の白さを奪い取って咲いている梅の花がいまが盛りです。誰かに見せてあげたいなあ

万葉集:春さらば、逢はむと思ひし、梅の花、今日の遊びに、相見つるかも

意味:春になったら逢いたいと思っていた梅の花に、今日の宴で 逢えましたね

万葉集:今日降りし、雪に競ひて、我が宿の、冬木の梅は、花咲きにけり

意味:今日降った雪になんか負けてなるかと、私の庭の梅の木が花を咲かせました。

ヨーロッパ近代国家の文学を調べてみると、イギリス文学は811世紀頃、フランス文学が出現するのが11世紀、ドイツもほぼ同じ頃と考えられているので、78世紀頃に完成していた万葉集は、日本が世界に誇れる歴史文学と言えるのではないでしょうか。

つづく

参考文献:万葉集の歴史 辰巳正明著

 

 



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