いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)に足が赤くクチバシが細長いシギが渡来していました。
草が被った場所を離れてやっと判ったのはツルシギ(全長32cm・環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類指定)
ツルシギは下クチバシの基部だけが赤いのでアカアシシギ(全長28cm)と識別できます。が、そのポイントはかなり近づかないと良く判りません。
クチバシを開いて採餌するツルシギを拡大してみると上クチバシは黒、下の基部が赤ですね。
仲間がいると思ったのか、よく似たアカアシシギ(白い次列風切が特徴)が近くに飛んできました。
後方はクチバシが太く短いアカアシシギ。前方のクチバシが細く長いのがツルシギ。ツルシギの方が体色が濃くて体が大きい。
環境省全国調査(コロナ前の2019年)での秋渡来数はツルシギ21羽。アカアシシギ126羽。秋にツルシギを見ることは稀ですが、春はツルシギ80羽。アカアシシギ25羽と逆転。
図鑑(日本の野鳥590・平凡社)でツルシギの分布域を見ると、繁殖地はシベリア最北部、越冬地は東南アジア、インド、中東、地中海沿岸、アフリカ中部に点在。
オーストラリアや南北アメリカ大陸には分布していないので、欧米人バーダーがツルシギを見ると興奮するでしょうね。・・・ツルシギは足も長いです。