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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



長く空き地であった淀屋橋の南西の土地にやっと巨大な事務所ビルが5月末完成し、淀屋橋オドナと命名されたというので、見てきた。



明治に入ってすぐの1872年、「升屋」当主山片重明は、この小学校の敷地と、大阪北浜にあった邸宅、土地、家屋、建具を寄贈して小学校を設立している。

ビルの西側



65年後の1937年に、丸紅の専務をしていた古川鉄治郎氏が私財を使って出身地に豊郷小学校校舎を寄贈したのは、この事例を参考にしたのかもしれない。

1872年に第十三区小学校として創立した学校は、1886年に愛日小学校と改称し、創立から118年を経た1990年、閉校となり、永い間敷地は空き地のまま放置されていた。

淀屋橋オドナビルの西に残る石碑



この界隈は、企業ビルが建ち並ぶ大阪有数のビジネスエリアで、500メートル圏内に約3800の事業所と、9万3千人の人が勤務する人口集積地となっている。



直径500メートルの中に比較的収入に恵まれた約9万人もの昼間人口がいるのに、満足なショッピング街が今まで一つも無かったこと自体が驚きである。

ビルの南側



淀屋橋オドナの地下1階には8店舗、1階に15店舗、2階に12店舗、合計35店舗が入り、淀屋橋の大人(オトナ)達に、驚き(オドロキ)をあたえるライフスタイルを提案したいということから「オドナ」とネーミングされたらしいが、ネーミングにもうひとつピンとこないのは私だけか。

入り口



また、御堂筋にあるビルには珍しい2階の屋外を半周する回廊があり、2階の店舗に外側からアクセスすることができるようになっているのが面白い。

北側にある回廊の柱



御堂筋に80メートルもの長さで面した1階東側は、壁面をバックさせて広い空地を取っているので、空が広く気持ちが良い。



ビルの北側は「三井住友海上大阪淀屋橋ビル」、南側は「淀屋橋三井ビルディング」と呼ばれ、南側ビルの地下は地下鉄淀屋橋駅に通じているので交通アクセスは便利である。



また御堂筋に面したビルの屋上から西側にバックした部分が階段状に高くなっていて、最高部は16階、高さ70メートルもあるのがこのビルの特長であろう。



御堂筋には1920年から、「百尺(31メートル)制限」と呼ばれる有名な高さ規制があったが、1995年に高さ50メートルまで緩和され、今回さらに規制緩和されたようである。

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