昨日からの続きで、近所の公園に渡来したダイシャクシギ(全長60cm)の写真を紹介しましょう。
ダイシャクシギはホウロクシギと実によく似ています。・・・干潟で獲物を咥えたダイシャクシギ。左上はアオアシシギ
そのホウロクシギは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「VU(危急種/絶滅危惧Ⅱ類)」から「EN(絶滅危惧種/絶滅危惧IB類)」と、よりレベルの高い位置に分類されました。・・・カニを捕まえたダイシャクシギ
国際自然保護連合の調査によれば、ホウロクシギの個体数は、世界全体でたった32,000羽ほど。・・・ダイシャクシギの正面
そのホウロクシギは、東アジア、オーストラリア地域だけに生息する単型種です。・・・朝日を受けたダイシャクシギ
一方ダイシャクシギの繁殖地は、中央アジアから北ヨーロッパ、越冬地はアフリカ、インド、東南アジアと言われ、ホウロクシギよりもかなり広く分布しています。
ただし、渡りのルートから外れる日本に渡来する数がもともと少ないせいで、環境省のレッドリストには記載されていません。
しかし、大阪府のレッドリストにはホウロクシギと並んでダイシャクシギも準絶滅危惧(NT)と記載されていました。
この公園では、一昨年・去年ともダイシャクシギの渡来を見ませんでした。こうした大型のシギを大阪市内で見ることができるのはあと少しの期間かも知れません。