遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



  イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザで軍事作戦を続行、ガザの救急当局者によると、パレスチナ人死者は計801人、負傷者は3300人に達したそうです。ガザではもう食料が尽きかかっています。おろおろ歩くしかないのでしょうか。デモ終点の六本木三河台公園に向かいましたが電車は止まってしまうし迷子になるしで辿りつけませんでした。

   イスラエルのガザ侵攻に対して世界中でデモが起きています。ロンドンでは数万人規模、フランス、スウェーデン それこそ世界中で.....アメリカでも5千人 1万人規模で、イスラエル国内でも大規模な抗議デモがありました。テルアビブのデモでは、イスラエル全土から駆けつけた人々、約1万人(!)が参加。イスラエルの人口は700万弱、日本でいえば18万人(!!)が参加した勘定になります。しかし日本のマスメディアでは報道されません。昨日のデモ東京の参加者は1500人.大阪では500人....この少なさはなんだろう....ガザがどんな悲惨な状況下にあるか報道がされていないのではないでしょうか?それとも日本人は不感症?

  三河台のあと代官山まで物語シアターの公演に行きました。会場は昔ご縁があった山○晃彦さんが指導なさっている劇団ひまわりの劇場だったので感無量でした。こちらも”幸福の王子”は終わっていました。ホールは観客でいっぱい、2日間4回の公演はすべて満員御礼とのことでした。”ラブレター”は潮騒、足音、雑踏、車の音など効果音が入っていてラジオドラマが彷彿としました。手振りや仕草もすこし入っていました。前後に歌も入りました。....白蘭の手紙では泣かされてしまいました。情感の増幅、台詞の巧みさもさすがプロで、わたしたちがワークショップで”ラブレター”の一部をしたときとは際立って違いました。観客を楽しませる、感動させる、物語シアターは堀井先生の志と潔さで今後もっと発展してゆくだろうと思います。

   ひとは意識する、しないに関わらずそれぞれ目指すことやそのための方法を持っています。語り基礎講座で参加者のみなさんに役者さんたちがなさる語りや朗読を聴くことで、(逆に)わたしたちがめざすものがなにか見えてくるでしょう....と申し上げたことを思い出します。それぞれの方がさまざまな方法があることに気がつかれたと思います。そしてご自分がどのような語りを目指したいか、よりクリアーになったならうれしいと思います。

  わたしは演劇から多くを学ばせていただきました。身体と心と感覚の一体化、韻、空間の意識、イメージと響き、くせをとること...けれど以前書いたようにそろそろ立ち位置をより明確にしようと考えます。さまざまなテクニックを知ったうえでなお”つくり”や過剰は排したいのです。語りは肉声で伝わる場所が似つかわしい。魂の響きそのまま躍動そのまま揺らぎそのまま伝えられればいい。モノ=カタリです。添加物は要りません。トマティスを受けてなおさらそのように感じるようになりました。目指すものはわたしの”表現”ではありません。たとえ 道中そのように見えたとしても。

  10人ほど仲間たちが来ていました。終演後みなさんでお食事をしました。若い方がほとんどですが、気持ちのいい方ばかりで、その楽しかったこと...落ち込んでいたわたしにも生きる力がわいてきました。澄んだ満月が空にありました。今日の満月は一年中で一番地球に近いのだそうです。同じ月がガザの街も照らしていることでしょう。一日に3時間だけ爆撃がやむのだそうです。どうかせめてやすらかな眠りを...と祈りましょう。



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