知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

The River Bruce Springsteen 歌詞の意味

2014-02-05 00:07:19 | 音楽
The River の邦訳
いろいろありますけど、どうもしっくりこないのです。
かと言って私も英語力があるわけじゃないので
訳せやしないのですが、それでもしっくりこない。

なぜしっくり来ないか?
まずメアリーの妊娠です。
Bruce Springsteen はクリスチャンですから当然中絶などないと思うのです。
であれば、結婚後、子育ての生活をしているはずです。
建設業に職を得たけど仕事がいっぱいある訳じゃない。
苦しい生活の中でもメアリーは文句も言わずにやりくりしている。
そういう中で、いつの間にかメアリーとの思い出の話として川へ行ったことが書かれています。

多くの方は次のように訳されます。

でも覚えている 兄貴のクルマを借りて 
二人で貯水池にでかけたときの 日焼けして濡れた彼女の身体を
夜には岸辺で横たわり 彼女を引き寄せて呼吸をすべて感じ取ろうとしたことを
そんな思い出がよみがえり 俺を苦しめる まるで呪いのように
かなえられなかった夢は偽りなのか それとももっと悪いものなのか
その思いが俺を川に向かわせる 川は干上がっていると知ってはいるけれど
今夜 俺を川に向かわせる
川へ行く 彼女と俺
ああ 川へ向かってクルマを走らせていく


私は、あえてメアリーとは離別ではなく死別ではないかと思うのです。
メアリーは死んでしまっていて
残された子どもを育てている男がそこにいるんじゃないかと
したがって最期の my baby and I 解釈に誤りがあると感じます。

あえて言えば子どもは息子
息子は親父が育ったのと同じように育てられる
だから川へ向かうのだと

そう思うのですが…