知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

ダライラマは中国領内では転生しないそうで…

2009-03-18 07:36:07 | Weblog
チベット仏教は、政治と絡んで複雑です。
今のダライラマ14世は、インドに亡命してます。
ダライラマが死ぬとその生まれ変わりを見つけ出すのに一騒動あるそうで
政治的な争い事にダライラマは巻き込まれてしまうようです。
ダライ・ラマが没すると、僧たちによって次のダライ・ラマが生まれる地方やいくつかの特徴が予言されます。
その場所に行き子どもを探し、誕生時の特徴や幼少時のくせなどを元に、その予言に合致する子供を候補者として選ぶます。
その上でその候補者が本当の化身かどうかを前世の記憶を試して調査がおこなわれます。
例えば、先代ゆかりの品物とそうでない品物を同時に見せて、ダライ・ラマの持ち物に愛着を示した時、あるいはその持ち物で先代が行っていた事と同様のくせを行ったりしたときなど、その子供がダライ・ラマの生まれ変わりと認定されます。
認定された転生者は幼児期にして直ちに法王継承の儀式を受けますが、この時点ではあくまで宗教的権威に留まります。
成人に達すると(通例は18歳)「チベット王」として改めて即位を執り行い、初めて政治的地位を持つこととなるそうです。
しかし、ダライラマ14世は、中国領内では転生しないと明言しているそうで
これも生まれたばかりの子ども達を政争に巻き込まれないように配慮のことなんでしょうかね?
でも予言をする高僧が恣意的な発言をすればどうなんでしょうかね?