知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

休眠法人の悪用

2008-07-06 08:39:53 | Weblog
投資会社「ワールドオーシャンファーム」(破産)のエビ養殖詐欺事件で、
休眠状態だった文部科学省所管の財団法人の理事長に、
元同社会長の黒岩勇容疑者(59)が就いていたことが5日、分かった。
ほかにも複数の同社幹部が理事に就任しており、
警視庁などの合同捜査本部は資金集めに利用するために休眠財団を乗っ取ったとみて調べている。
財団法人は「日本奉仕会」(東京都千代田区)で、
1953年に「社会奉仕精神の高揚と国民生活の安定」を目的に設立された。
関係者によると、同会は初代理事長に故吉田茂元首相が就き、募金活動などをしていた。
しかし、前理事長の経営する会社の経営悪化に伴い、数年前から運営資金不足で休眠状態になった。
黒岩容疑者は2006年6月、理事に就任した後、
ワールド社幹部を次々と理事に入れ、同年12月には理事長に就任した。
ワールド社は昨年1月ごろから、
各地で開かれるセミナーなどで、黒岩容疑者と吉田元首相の顔写真を並べて掲載した同会のパンフレットを配布し、
文科省所管の伝統ある財団法人であるとアピール。
「(ワールド社は)奉仕会の共済組織に移行する」と言い、投資を募っていた。
公益法人に加えて、
さすがに吉田茂のネームバリューは大きい。
詐欺にはもってこいだろう。
いよいよ今年の12月から公益法人新法が施行される。
財団については、理事長に支配されやすいので、
公益法人にはさせないというはなしもあったが、
一応、公益財団法人は残った。、
今後、休眠法人は、どんどん整理されていくだろう。