リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ワクチン2回目接種の前の日は

2021年06月16日 | 日々の風の吹くまま
6月15日(火曜日)。☁☀☀。夜の間にかなりの雨が降ったらしく、ルーフデッキはびしゃびしゃ。カレシは「おっ、今日は水遣りの必要がなくて楽だぁ」。でも、寒そうにも見えないし、空はかなり明るいから、たぶん晴れて来ると思うよ。

1日の始まりは、ミニチュア工房で「ログキャビン」の壁に付けるドアと窓の材料探し。同じ大きさの長方形のパーツを抜いた後の板はドアや窓に持ってこい。ちょうどいいのが2枚見つかったところで、次は新しいスリッパの補修。土踏まずのサポートがあって履き心地は満点だけど、甲の部分を足に合わせて調節できるように両側から重ねて面ファスナーで留めるようになっていて、これが歩き回っているとずれて緩んでしまう。そこで、上下を縫い合わせて、おしゃれっぽく飾りボタンを付けて固定することにして、材質が硬いので、ミニチュア用のペンチで針を挟んで、上に引っ張り、下に引っ張り。やっと履き心地が良くなって、道具を片付けていたら、箱に入って来たカタログ表紙のカラフルな熱気球が目に付いて、おもちゃのドローンよりもっとおもしろそうだとページをめくってみたら、何と本物(表紙に「正真正銘」と書いてあった)で、お値段は500万円。いの一番に置いとく場所がないじゃないのと思ったワタシ。ポンと買える金持は置き場所なんかには困らないよね。



ランチの後でスマホでメールをチェックしたら、あら、「ワクチン接種24時間前のリマインダー」だって。「あなたの予約は明日です」で始まって、予約の詳細は「6月16日午前11時10分」(カレシは11時5分)、接種場所は「ニューウェストミンスター市コロンビアストリート777番地アンヴィルセンター」、来場の際は「袖の短いシャツとマスクを着用してください」、「予約の数分前に到着してください」。チェックインで使えるようにQRコードへのリンクがあって、最後に「予約をキャンセルしたい場合はこのリンク使ってください」。メールの一番下は「ワクチンに関する情報」と英語がわからない人のための「翻訳サイト」へのリンク。予約サイトも使いやすくできていたけど、ここまでやるんだ。すごっ。新聞にカナダが1回目の接種率で世界一になり、BC州はそのカナダで1位だから、すなわち「我ら世界一」と書いてあったけど、システムのデザインも急速な進捗に貢献したんだと思うな。

午後いっぱいをのんびりと過ごして、晩ご飯はアヒまぐろのポケ。後片付けをしていたら、大きな自動車専用船がアナシス島の自動車ターミナルに到着。川を上って来た船を川の真ん中でタグボート2隻でぐるりと180度回して、舳先を下流に向けてから、よいしょ、よいしょと接岸。小さな図体のくせに、タグボートはほんとにタフだなあ。大きな船もミズスマシみたいに回してしまうんだから。だから大好きなんだけどね。夕暮れが迫って来て、北東の方向に何かちょっぴり不気味な感じがする雲がぷかぷか。明日もいい天気の予報・・・。





普通の日常へのドアが開き出した

2021年06月15日 | 日々の風の吹くまま
6月14日(月曜日)。☁☁☀。あれ、雨のはずなのに曇っていて、雨の気配はなし。雲に覆われている空はわりと明るく見えて、幸先が良さそうな予感。今日は午前10時半に明日から社会生活再開のステップ2に入るかどうかの発表がある日で、最近の新規感染者数の減りようからして、期待が高まっていたところ。

BC州では、1日の新規感染者数を正午から正午の24時間について集計していて、金曜日正午から月曜日正午までの3日間の数字は月曜日午後の定例会見でまとめて発表している。このところ1週間くらいは連日200人以下に減っていて、つい2ヵ月前に1000人を超えていたのが嘘みたい。ワクチンの接種率がどんどん高まっていることと関連しているのは確かで、絶対に受けないという人の割合は、春先の2桁から今ではわずか5%。接種の対象年齢が12歳以上まで拡大されて、「やだなぁ、怖いなぁ」と渋っていたミレニアル世代が意を決したというかな。おかげで、18歳以上の成人人口のうちで1回目の接種を済ませた割合は76%に達して、12歳以上を含めても74%。2回目を済ませた人の割合も成人の14%で、2回目接種の数が1回目の数を上回るようになってるそうな。(ワクチン1回の摂取率で、カナダは世界のトップになったんだって。2回目、がんばって。)

で、昼前にラジオから「明日からステップ2に入る」というニュース。(ついでに州の緊急事態宣言も22日までまだ延長。)週末3日間の新規感染者数は1日平均で92人で、今日正午までの24時間は68人と、去年8月末の第2波の始まり以来の数字。新規感染だけじゃなくて、感染してまだ陰性になっていない人や入院中の人、集中治療室に入っている人、検査の陽性率も軒並み下降線だそうで、ステップ1が始まったときに誰かが街を行く人の表情が明るくなったと言っていたけど、ステップ2に入ってますます明るくなりそう。家の中に呼べる客の数は5人までに制限されたままだけど、屋外なら50人までになるし、ライブの劇場も最高50人まで入れられるし、レストランやパブも50人まで(十分な間隔をあけたテーブルごとに6人まで)入れられるし、さらに真夜中まで酒類を出せるようになる。少しずつ、少しずつドアを開けるようなものだけど、うまく行けば3週間後にはステップ3に入って、そのドアがもっと大きく開くんだから、ここは今ひとつ気を緩めてしまわないように自制しなくちゃ。

ステップ2では、BC州内での移動が自由になって、どこへでも遊びに行けるので、本土とバンクーバー島やガルフ諸島を結ぶライフラインであるBCフェリーが運航スケジュールを平常に戻すと発表。とたんに予約申し込みが殺到したらしく、あっという間にウェブサイトがダウンしてしまったそうな。わかるなあ。みんな、じりじりしながらこの日を待ってたんだもの。私たちはフェリーは用がないけど、さっそくArts Clubのサマーシーズンのオープニングナイトのチケットをゲット。一般発売は水曜日からだけど、現時点では上演1回につき50人までだから、VIPメンバーを優先して一足先に発売。第1作は7月下旬なので、7月早々にステップ3に移行できたら収容人数が増えるから、そのときに追加するらしい。世の中、ほんとに動き出したという感じ。夏よ来い、早く来い。


のんびり気ままにリラックス、リラックス

2021年06月14日 | 日々の風の吹くまま
6月13日(日曜日)。☂☁☂☁。朝起きたら、予報の通りの雨だぁ。ちょっぴり暖房が入っていて、外はやたらと寒そうに見えるけど、バルコニーの温度計を見たらそれほどでもない感じで、6月の天候としては中途半端もいいところ。でも、冬の間使っていたフランネルのシーツを夏用のパーケールのに取り替えようにも、夜はまだちょっと冷えるし、足元にかけている半毛布はちょっと温か過ぎるんだけど、取ってしまうと何となく足元が冷えるような感じだし・・・。

今日は特に買い物に行く必要もないので、気ままにだらだら。のんびりクロスワードをしたり、ミニチュア工房で18作目になる「ログキャビン」をイメージしたり、「宝の箱」をかき回して使えそうな材料を集めたり。ニューヨークタイムズのクロスワードは西海岸の時間で午後7時(日曜日と月曜日のパズルは午後3時)に翌日のパズルがアップロードされるので、その日のうちにやっておくと時間的な余裕ができて、日付が変わって正解ストリークが途切れないで済む。旅行に行けないのが勿怪の幸いで、ストリークは現在のところ226日。月曜日のパズルはいつも一番やさしいので、今日は10分足らずで完了して、後はアーカイブのパズル。こっちはやっと2000年6月に達したところで、まだまだ先は長い。もっとも、追いついてしまったら、その日のパズルしかやれなくなるので、そこは手加減しないと・・・。

ミニチュアは6月のプロジェクトにするつもりだった「バルコニー」を7月まで棚上げして、その代わりに「ログキャビン」。新装なったバスルーム2のインテリアのテーマが「海」で、「ビーチハウス」を飾ったので、それと対ということで寝室のバスルーム1のテーマを「森」にして、ミニチュアモデルは「ログキャビン」。スポーツバーのキットの床と壁を使って、森の中のログキャビンのポーチという設定。でき合いのキットがないから、ほぼ100%自分流。丸太はプランターのトマトや伸び過ぎた花のの支柱にしている長い棒。床が小さいので、ポーチのベンチは屋根の下に吊り下げて「ぶらんこベンチ」にしよう。もちろん2人サイズ。並んでベンチを揺すりながら、森から聞こえて来る鳥の声に耳を傾ける2人。シニアだって、たまにはロマンチックな気分にならなきゃね。そのうちバルコニーに本物のぶらんこベンチを置きたくなったりして・・・。

気ままに過ごす1日はいいもんだ。しあさっての2回目のワクチン接種まで、ひたすらリラックス、リラックス。雨が降っていたかと思うと、明るめの曇り空になって、何となく青空をのぞきそうになったりで、相変わらず落ち着きのない天気。午後にはあちこちでもやの塊がふわふわと流れて、ちょっぴり幻想的な雰囲気。雨が降っているのに空が今にも晴れそうに見えるのは、雨雲が低いところにあるからかもしれないな。白くても黒くても灰色でも、雲の上はいつだって青空が広がっているんだから・・・。






思いがけず晴れた土曜日の日常風景

2021年06月13日 | 日々の風の吹くまま
6月12日(土曜日)。☀☁☀。目が覚めて真っ先にブラインドを通して差し込む日差しがまぶしい。朝は小雨か曇りということだったのに、天気予報、ぜんぜん当たってないじゃないの。窓から見渡した限りでは雨が降っているところはなさそう。ま、メトロバンクーバーは微気候帯が入り組んだ地形なので、天気予報は外れることの方が多いし、晴れの予報で雨が'降るよりはいいか。土曜日は洗濯と掃除の日だし・・・。

リフォームが完了して1ヵ月とちょっと経った今は、ダスターをかけても、箒で掃いても、掃除機をかけても、それほど埃がなくて楽なもの。おかげで掃除機の集塵ボックスを空にした後の掃除と消毒も楽々。家の中で使った後のダスターで集塵ボックスの中を掃除するんだけど、、前ほど汚れなくなったダスターを捨てるのがもったいない感じ。窓を開ける季節になっても、街中の埃はあまり入って来ないので、これからは掃除が楽々・・・。

今日はちょっと早くから掃除を始めたので、10時半にはおしまい。ビヨンドミートのイタリアンソーセージでホットドッグ風のランチをするのに、デッキのプランターからロメインレタスの大きな葉を2枚。4株くらい植えたのが、どれもしっかりとスーパーで売っているのと比べて遜色ない大きさの玉になって来た。今の時期はカレシがサラダに入れる葉っぱものはほとんどが自家産。ときには水菜やかからし菜、パセリの花茎を摘み取ったのが入っていて、ちょっと硬いけど、粗っぽい食感が何とも言えない。ホットドッグにはレタスの他、えんどうの豆苗とブロッコリのもやし。ビヨンドミートのソーセージは、植物由来にしてはカロリーが高くて、エアフライヤーで焼くとびっくりするくらい大量の油が滴り落ちる。何でも「地球を守るために、肉を食べるのをやめさせる目的で開発したもので、低カロリーの健康食品を作る気は元からない」んだそうな。フライパンなんかで焼いたら脂肪がたっぷりで、おいしいからって食べ過ぎたらメタボになりそう。

今日のウォーキングは6番ストリートから8番アベニュー、8番ストリート、6番アベニューと回って来るルート。土曜日のせいもあるし、天気もいいので、「6丁目商店街」にもかなり人出が戻って来た感じ。前を行くカップルを見ながら、「ニューウェストはなんで肥満体が多いんだろうなあ」とカレシ。たしかにバンクーバーに比べると多い。しかも、男も女も縦横前後にぶわぁ~っとワタシの2倍以上も広がった肥満体がかなりの割合。そういう人たちがあまり広くない歩道の真ん中を歩いていると、すれ違うのも追い越すのもひと苦労で、他人との間隔を保つことになっている今は、車道に下りて迂回することもしばしば。それにしても、何をどれだけ食べたらああなるのか不思議だけど、人間の身体ってどこまでも膨張できるらしい。「ああいうのをスーパースプレッダーと言うんだよな」とカレシ。なるほどなあ・・・。


まるでブーメランのようなお金

2021年06月12日 | 日々の風の吹くまま
6月11日(金曜日)。☁☂☁。どんよりした空だけど、よく眠った気分で8時に起床。またもう金曜日なんだよね。しかも6月中旬。ま、視界はどんどん明るくなって来ている気がするからいいけど、どょぉ~んとした空を見上げると、やっぱり、あぁ~あ。

朝ご飯の後でのんびりとニュースサイトを見ていたら、州の自動車保険公社(ICBC)がドライバーに2回目のリベートを送ると発表。BC州では、70年代半ばに州で初めて誕生した左派の新民主党(NDP)政権が、公営の強制自動車保険制度を作って民間の保険会社を締め出して以来、幾度の政権交代にも関わらずICBCが独占して来たという背景がある。ICBCは独占企業として肥大し続け、保険料は上がる一方。最近では俗にambulance chaserと揶揄される交通事故専門の弁護士による慰謝料請求訴訟が大幅に増えて、さらに保険料を吊り上げないとICBCの財政が破綻しかねない状況に陥っていた。それがコロナに対応するさまざまな自粛のおかげで事故が大幅に減り、さらに先月から無過失賠償責任制度の導入によって、医師の判断に基づく治療に対する保険金支払いに切り替えて訴訟費用を大幅に減らしたので、ドライバーにちょっぴりお裾分けというわけ。(金づるがなくなった弁護士は今度は労災保険に食いついているらしい。)新制度で保険料が下がるため、施行日から更新期限までの差額の払戻しの小切手が来たばかりで、ぼったくりの批判が絶えなかったICBCから合計すると何万円かのお金が送られて来るなんて、何か狐につままれたような感じ。

アメリカドル建てのクレジットカードの支払いをするために、銀行のサイトにログインしたら、あら、ワタシ名義のカードの残高がマイナスになっている。地中海クルーズの予約変更による差額分32万円の払い戻しで、先月末にSilversea側の手違いでカードへの払い戻しが処理されていなかったのがわかって、普通なら2ヵ月はかかるところを2週間というスピード処理。さすがSilversea。一方のクリスタルは年末年始のニュージーランド/オーストラリアのクルーズをエイプリルフールに突然キャンセルしたのに、そのデポジット30万円の払い戻しがまだ。トラベルエージェントのジェフがせっせと催促しているけど、まだあと6週間はかかりそうだというから何をかいわんや。

クルーズがキャンセルされて払い戻しがあるたびに、銀行のクレジットカード部門に電話してマイナスの残高を預金口座に移してもらっていたけど、カードの残高をいったんゼロにする手続きがしちめんどくさいので、桁がひとつ小さい今回はカードを日常の買い物に使って手っ取り早く相殺するのが一番。そうそう、今日週末の分を含めた買い物をすれば、VIPポイントが1900点に買上げ金額分のポイントプラスその20倍のポイント。はてさて、何だかんだとやたらと潤っているみたいな感じがするけど、たまにはそういうときがあってもいいよね。


やっと一大決心をした

2021年06月11日 | 日々の風の吹くまま
6月10日(木曜日)。☁☂☀☁。朝、起きたらちょっとだけ暖房が入っていた。何でも3、4日前の気温は6月としてはほぼ10年ぶりの低さだったんだそうで、公式の夏の始まりまであと10日ほどだってのに、コロナで世界の気候が狂ったわけじゃないだろうとは思うけど、夏、ちゃんと来るのかな。どこも行けないんだからどうでもいいやと思ってたけど、7月になれば劇場の灯が点り、家族や友だちと会えるとなれば、話はまったく別。

いつものごとく、仕事が終わって遊びモードにギアを入れ替えるのがすんなり行かなくてうろうろ。でも、だらだらしていると何となく気が急くような感じがするからいけないな。巣ごもりしているうちに、今「woke」を自認する若いリベラルの言動に偽善を感じたり、世間に吹き荒れている「cancel culture」にヘイトやいじめに通じるものを感じて背筋が寒くなったりして、今はワタシが書きたい芝居はお呼びじゃないという気がしていたところ。ワタシが「アジア人女性」であるというカードを切れば、世に出るチャンスはあると思う。でも、ワタシは同調集団に取り込まれたくない気持が強くて、最近のLGBTとかBIPOC(白人に対抗する、黒人、先住民、有色人種をひっくるめた集団)という呼称に見え隠れする「us versus them」(我ら対彼ら)のメンタリティに拒絶反応を感じてしまって、そのとっときの切り札を利用することには嫌悪感さえ持ってしまうから、詰まるところは走り去るバスを見送っているようなものかな。

でも、マーク・サカモトの『Forgiveness』をぼちぼちと読んでいるうちに、「創作」が必ずしも芝居でなければならない理由はないじゃないかと、はたと思い当たって、何だかやっと吹っ切れた気分。家の近くのカレッジでいわゆる成人学級の文芸コースに通い始めたのは、燃え尽きた自分を何とか立て直そうとしていた頃で、ちょうど20年前のこと。最初に取ったのがたまたま自分の心の奥に立ち入って心象風景を書き出す心理療法的な講座で、そこで長い間閉じ込められていた創作意欲が目を覚まし、その後、短編小説(2回)、長編小説、映画脚本、劇作(2回)と続けて行って、芝居のおもしろさに誘われて劇作こそ我が道とばかりに、(せりふを暗記するのが苦手だったので)即興演劇の講座を3回。そうなんだ、あのとき先生に見込みがあると言われた短編小説をまた書けばいいんだ。

コロナで巣ごもりしている間に、貴重な人生の1年を無駄にしたような気がしていたけど、自分なりにいろいろと考えていたからこそ、ちょっぴり情緒不安定なときがあったりしたんだろうな。まずは、ずっと書きかけのままの4本の脚本の糸をほぐして、いくつかの短編小説に編み直してみよう。公園のベンチで「青年」と「老人」が語り合うデジタル対アナログの世界観。人間観察が趣味の老犬Puddlesのつぶやき。「マンションあるある」的な騒動記。フランス革命その後を背景にした「時代の寵児」ベートーベンと「過去の人」モーツァルトの対話。何だかあるテーマが見える気もするな。『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし』。鴨長明には無常観の表現であっても、ワタシにとっては「未来へと前進あるのみ」というメッセージ。大空を行く雲のように・・・。



空いっぱいの雲の花畑の向こうにあるのは・・・

2021年06月10日 | 日々の風の吹くまま


6月9日(水曜日)。☀☀☀。いい天気。空いっぱいの雲が風に吹かれて目まぐるしく形を変える。今日もいい日かな。8時を過ぎて起き出して、カレシがルーフデッキのプランターからちょうど良く熟したイチゴを摘んで来たので、定番のミューズリに自家製のアップルソースをスプーン1杯とバナナを半分と一緒にころころと入れて、けさはフルーツサラダみたいな朝ご飯。

午前中は仕事の仕上げ。何世紀も昔の話なんだけど、ちっとも古い話に聞こえなくて、ことお金となると、人間のやることは今も昔も変わらないから笑っちゃう。あちこちに入れたコメントを確認して、指定のDropboxにアップロードして、この章はおしまい。次の章が上がって来るまではまた「遊びモード」。11時にエスターの振替えレッスンがあって、スカイプがつながったところで覗き込んだら、ああ、元気そうっ。かなりの熱だったそうだけど、もうすっかりいつものエスターに戻って、秋に夫婦でポルトガルを旅行するので、私たちのクルーズとタイミングを合わせてマルセイユかバルセロナで会おうよと、もう遊びの相談。うん、そうなったらいいなあ。(秋の地中海がダメなら来年の今ごろにコペンハーゲンで会えるかも。)

午後は見上げる空に溢れんばかりの雲を眺めて、のんびりと仕事モードから遊びモードに切り替え。久しぶりにカメラをいつもそばに置いているIXYからG5Xに代えて、ルーフデッキでパチリ、パチリ。空いっぱいに雲の花が咲くのは南東から東、そして北の方へと延々と続く山脈に沿ってで、フレーザー川が海に出る南の方の空は見とれるほどの雲があまり出ないのは、海の上では空気の状態が違うんだろうな。むふむふ、ふわふわの白い雲にときどき黒い雲が混じったり、ぽっかり開いた穴の向こうに青空が見えたり、高く上った太陽も雲の花畑で隠れん坊。飽かずに見ていると、地上で起きていることなんか取るに足らないことのように思えて来る。



















空を見ていると、まだ幼かった頃に家から近かった崖っぷちに立って父と海を眺めていた記憶が蘇って来る。目の前にあるのは海と空だけ。その間を抜けて遠くに行くと、そこにはいろんな国があって、私たちとは違って見える人たちがたくさんいるんだと父が教えてくれた。雲の中にぽっかり開いた青空を見ると、あそこを潜り抜けたら何が見えるのかなあと思ってしまうのはそのせいかな。どんな世界があるんだろう、と・・・。


女性の方がワクチンの副反応が起きやすいわけは

2021年06月09日 | 日々の風の吹くまま
6月8日(火曜日)。☀☀☀。まだちょっと寒いけど、何だかやたらと天気がいい。こういう日は視界が広々とするから、気持ものびのびとして来るな。きのうエスターに具合が悪かったのがワクチンの副反応で、本物のコロナじゃなかったのは不幸中の幸いだねえとメールしたら、「そうそう。ファイザーだったんだけど、ハインツは何にも反応なしだったのよぉ」と返事。そっか、カレシと同じく夫氏のハインツも反応ゼロだったんだな。高齢者は若い人たちよりも副反応の程度は軽い傾向があるそうだけど、その上に男女差のようなものもあるのかな。

そこで、仕事を始める前に、ちょこっとググッてみたら、ニューヨークタイムズに質疑応答の形でわかりやすく説明している記事があったので読んでみた。女性の方が重い副反応がおきやすいというのは本当かという問いに、副反応は女性に多くて、特に危険なアナフィラクシーはほとんど全員が女性だったという答え。何でも、女性はインフルエンザや麻疹や風疹のような他のワクチンの接種で(男性の)倍の抗体を作るんだそうで、それには生物学的な理由があって、そもそも女性ホルモンのエストロゲンは免疫反応を刺激しやすいのに対して、男性ホルモンのテストステロンは逆の作用があること。さらに免疫関連の遺伝子はX染色体上にあって、女性はそのX染色体を2個持っているのに対して男性は1個しか持っていないこと。女性に自己免疫疾患が多いのもそのせいらしい。

読みながら、なぁるほどっ。女性は男の2倍の免疫遺伝子を持っているから、ワクチンに対する反応も2倍の効率で、作られる抗体も2倍ってことで、それだけ免疫機能が活発だから副反応も起きやすいんだろうな。そりゃそうだろうね。女は遺伝子の構成や血液型が違ったりする「胎児」という「異分子」を自分の体の中で育てるようにできてるんだから、男よりも強い防御体制がなかったら危険極まりない。自然の摂理ってところ。で、コロナの場合は、1回目のワクチン接種で免疫反応が活発になって抗体がたくさんできると、(ブースターである)2回目の接種で免疫反応がちょっとばかり暴走してしまうらしい。高齢者より若い世代に強い反応が出るのは、若い人たちの方が免疫機能が活発だからかな。つまり、副反応はワクチンが効いている証拠なんだけど、でも、効き過ぎはちょっと困りもんだなあ。

午後に仕事の手を休めてFBを見ていたら、おおっ、Arts Clubが7月から(収容人数にはまだ制限はあるけど)劇場をオープンして、まずは異例の「サマーシーズン」として一人芝居を2作。チケットの発売は来週16日から。やったぁ。やっと、やっと劇場の灯が点るんだっ。ワクチン2回目から2週間が6月30日だから、7月のオープニングまでには「ワクチン完了」になって、大手を振って劇場に行ける。ばんざぁ~いっ。副反応なんて怖がっていられるかっての。


目前に迫ったワクチン2回目と巣ごもりからの解放のとき

2021年06月08日 | 日々の風の吹くまま
6月7日(月曜日)。☀☁☀。今日も空いっぱいに大きな雲が白くなったり、灰色になったり。でも、雲の形が刻々と変わって行くのを眺めていると、だんだん肩の力が抜けて来て、ゆったりとした気分になる。今週はだいたいずっとこんな天気だそうで、夏の到来はその後ってことかな。ちょっと暑い夏になるという予報ではあるんだけど、はて、どうなんだろうな。雪の多い寒い冬になるはずが、普通の冬で雪もほんの2、3回ちょっと降っただけだったし、長期予報は当たらないことの方が多いような。

カレシと英語レッスンをやっているドイツのエスターが金曜日のレッスンをすっぽかして、その後も何の連絡がなかったので、カレシもワタシも心配になって来て、きのうの夜にワタシから「大丈夫?」とEメール。そうしたら、けさ起きたら返事が届いていて、何とコロナのワクチン2回目の副反応がひどくて寝込んでしまって、「きのうやっと起きられたのでメールを送ろうとしたら、雷雨でインターネットがダウンしてたの」。あらら、泣き面に蜂ってこのことだな。ま、コロナに感染したんじゃなくて良かったと思うしかないけど、ワクチン1回目はなんともなかったのに2回目で副反応。2人目の孫が生まれて忙しそうだったし、マッサージ療法士の仕事も忙しかったようだから、疲れ過ぎていてワクチンに過剰反応したのかな。私たちは来週の水曜日に2回目だから、それまでリラックスして体調を整えておいた方が良さそう。

カナダ全国のコロナの新規感染者数が去年の9月の水準まで低下して、4月の第3波のピークから80%も減少。ワクチンの接種率は少なくとも1回が12歳以上の人口の71%、2回も8%。BC州は週末の発表がなくて、週明けの月曜日の発表では、3日間の新規感染者は480人で、今日は去年の10月半ばのレベルの133人。インド発の変異株(デルタ株)はBC州内では拡散していないもよう。ワクチンの接種率は成人の74%(12歳~17歳は40%)で、この分だと本当に今月末までに希望者全員が1回目を済ませることになりそうで、2回目の接種予約の対象もどんどん拡大中。と言うことは、7月早々に予定されている州の規制緩和計画ステップ3の実施が現実的に見えて来たってことか。ステップ3の目玉は去年の3月から出っ放しの緊急事態宣言の解除と屋内と屋外での家族や友だちとの集まりの制限撤廃。つまり、7月には兄弟姉妹が一堂に会することができるということ。

ニューウェストの私たちとメープルリッジの家族は車で30分ほどの距離なのに、コロナのおかげでもうほぼ1年も会えていなくて、人付き合いをめんどうくさがるカレシでさえ、ときどき弟のジムに自分から電話をかけるほどのご無沙汰。7月と言ったら、後たったの1ヵ月。私たちの2回目接種が16日だから、2週間後の6月末には免疫が確立しているはずで、夏の到来は長い巣ごもりから解放されるとき。うん、今からエネルギーを蓄えておこうね。


翻訳の仕事は天職だったのか、それとも・・・

2021年06月07日 | 日々の風の吹くまま
6月6日(日曜日)。☁☂☁☂☁。寒っ。朝のバルコニーの温度は10度。昼を過ぎてもやっと12度。予想最高気温は14度で、朝方の最低気温は何と8度。外のトマトもきゅうりも泣いちゃってるなあ。どうなってんだろう、この気候不順ぶり。1日中雨が降っているならともかく、どよぁ~んと曇っているかと思うと、雲が白っぽくなって来て、晴れるのかなと思っていると、黒い雲がぐわっと広がって雨がざあざあ。ええっと呆れていると、雨足が弱まって空が明るくなって何となく青空への期待を抱かせ、そこへまた分厚い雲がやって来てが雨しょぼしょぼ。何だかいじわるな雨雲の塊がこれ見よがしに行列を作って通って行くみたいで、何なのよ、もう。(夜になって何と暖房がオン!)

ま、雨が降ろうが寒かろうが、今日は「仕事モード」。半年の中断を挟んで1章ごとに進めて来て、やっと核心に入って来たので、校正と編集、リサーチが担当のワタシもおもしろくなって来て、すんなりと身が入るようになった。ほぼ30年もやって来た仕事からリタイアしたとは言え、コロナのおかげで芝居にも旅行にも行けない今は、ときたまの仕事はメリハリになっていい。それに、昨今の演劇界を外野席から眺めていて、創作と翻訳の間でどっちつかずになっていた自分の軸足を、この際思い切って翻訳に据えようと本気で考え始めたところで、翻訳者としてまだまだ捨てたもんじゃないよと背中を押してもらっている気持にもなる。でも、翻訳の作業そのものには「好き」という感情があまりないので、翻訳がワタシが思っていたような天職ではなかったんじゃないかという気がする。

と言うと、じゃあ翻訳って、ワタシにとってはいったい何なのよということになるんだけど、そこが一番難しいところかなあ。大学には自分の意思で行かなかったし、こっちの通信制大学で1年分の単位は取ったけど科目のつまみ食いだったし、夜の学校に行って通訳の勉強はしたけど、翻訳についてはこれといった勉強はしたことがないから、今どきの日本のモノサシだと無学歴と言うことになるらしい。実際にキャリアの初めの頃、日本から来た翻訳者志望のお嬢さんの「大学はどちら?」という問いにどこにも行かなかったと答えたら、「えぇ~っ、それってぇ~、もぐりじゃないんですかぁ~」と返されて絶句したことがあったっけ。それでも、営業しなくてもなぜかどかどかと降って来る仕事の山に埋もれてしまって、天職がどうかなんて考えてみる暇はなかったんだよなあ。

でも、少なくとも仕事をしているときは楽しかったんだから、これまた摩訶不思議。つらつらと考えると、翻訳と言う「仕事」そのものが楽しかったんじゃなくて(荒稼ぎは確かにうれしかったけど)、原稿を読んで、頭の中で噛み砕いて、イメージを作って、それをもうひとつの言語で読み取って、理解して、文章として表現すると言う作業と、そのの過程でいろんな知識に触れて感動したり学んだりすることが、とにかく刺激的で、おもしろくて、楽しかったんだと思う。これも、あらゆる分野で専門化が進む中で、学位記などで裏づけできる「専門」がなかったために、否も応もなく来るものは拒まずの「何でも屋」に徹するしかなかったのが逆に幸いしたというべきで、へたに専門分野の看板を掲げていたら、遅かれ早かれ同じような仕事の繰り返しに飽きてしまったかもしれないな。長い人生、禍福は糾える縄のごとしって言うからね。


きのうルーフデッキに飛来したトラフアゲハ


ポイントカードの使いようでゲーム感覚で節約ができる

2021年06月06日 | 日々の風の吹くまま
6月5日(土曜日)。☁☀☂☀。痛かった背中、どうやら90%回復。椅子に背を伸ばして座っていても大丈夫だし、ああ、良かったぁ。土曜日は掃除の日。室内の埃はぐんと減ったけど、今の時期はカレシのルーフデッキとバルコニーに頻繁に出たり入ったりするので、特に掃除機をかけた後の床のモップかけは欠かせない。まあ、何とかほぼ普通に掃除を済ませることができたから安心したけど、ただの筋違いだったとしたら、癖にならないように気をつけなきゃ。

きのう今日、あしたの晩ご飯の食材を買っておいたので、月曜日までは買い物に行く必要がなくて、いたって気楽。家計の「一般会計」用に使っているクレジットカードの締め日が毎月5日なので、今月の請求金額をチェック。主な支出はスーパーと酒屋とスマホ料金で、後はLondon Drugsとウォルマートの雑費的なもの、そして園芸センターと何ヵ月ぶりかのガソリン代(4千円)。請求額は約26万円で、スーパーでの1回の金額が増えているのにも関わらず、今年に入ってずいぶん減った感じ。どういうことなんだとよく見たら、スーパーの請求日付が1日おき、2日おきになっている。そうそう、コロナの巣ごもりの初めの頃は日常の激変で気分が塞ぎがちで、スーパーの馴染みになったレジのスタッフとの他愛のないやりとり(若い男たちはおばあちゃんにとっても優しい)を目当てに、特に必要がなくても毎日通って、大きなショッピングトロリーいっぱいの買い物をしていたんだっけ。

それが巣ごもりに慣れてあまり人恋しくなくなった上に、冬の間は雨が多いこともあって、2日分、3日分とまとめ買いをするようになって、そうなると必要なものだけでトロリーのバッグが満杯になるから、不要なものを入れるスペースがなくなって、必然的に買いものが減ったということらしい。知らないうちに「節約モード」になっていたということかな。さらに、ポイントカードにその日に買った金額分のポイントしか付かなかったのが、メールでお知らせが来る「ボーナスポイント」がもらえる金額になって、時には1回で金額が倍でポイントも2倍。それまではせいぜい200円くらいのものがただになる程度だったのが、もっと高いものでも無料。もちろん、必要なものが無料になれば、それも「節約」のうちだから、「5000点で無料」なんて札があっても、日常的に不要なものはパス。ボーナスポイントが付く最低の金額が小さいときは、有効期間中だけ1回の買い物を2回に分ければポイントは倍。

買い物の頻度を減らしたら思いがけず節約になったのに加えて、いつもレジで聞かれるのがめんどうで持っていたポイントカードをうまく使えばさらなる節約ができるということで、特に差し迫っていないおかげで考えもしなかった「節約」なるものを、一種のゲーム感覚で楽しんでみるのも、だらけがちな日常にめりはりをつけるという意味では悪くないなという気がする。


おまけのポイントをもらったり、ワクチン接種の催促レターをもらったり

2021年06月05日 | 日々の風の吹くまま
6月4日(金曜日)。☁☁☂。天気、下り坂。気温も下り坂。この夏は気温が平均より高くなるという長期予報があるから、あれはその「お試し」だったのかも。天気の変わり目のせいか、2人ともよく眠って、目が覚めたらもう8時半。きのうの夜は傷めた背中がかなり痛かったけど、夜中に目が覚めなかったし、起きてみたらわりと良くなった感じ。なぜか一番痛いのは座っていて背中を伸ばしたときで、後ろにもたれた格好でないと長く座っていられない。立っていて動き回る分には、気をつけていれば何とかなるから、ちょっと不思議。傷めた筋肉にもよるのかな。

午後には買い物に行かなければならないので、それまではのんびり。しばらく座ってクロスワードをやったら、今度は立って歩き回りながらスマホでニュースを見たり、読み始めたばかりの本(マーク・サカモトの『Forgiveness』)を読んだり、ルーフデッキに出て、屋内で育てた野菜の苗を植えるプランターの準備をしているカレシの「邪魔」をしたり。ちょっと暑かったおかげで、丸々としたイチゴが4、5個もう少しで食べられそうなくらいに色付いて来た。ルーフガーデンの「異端者」は野菜くずを堆肥にしていた鉢から勝手に生えて来て、勝手に育ったケール。堆肥の栄養を吸い取って、伸び放題に伸びて盛大に花を咲かせ、大豊作の種の莢が重く頭を垂れた挙句、土からせり上がった根っこが不細工に捩れて、今にも鉢から脱走しそうな感じ。もしかしたらデッキのタイルの隙間からケールが芽を出して、ルーフデッキがケール畑になったりして・・・。



週末の食材を調達しに、背中が痛くならないように姿勢に気をつけながらの買い物。行きつけのSave-On-FoodsではMOREというポイントカードを出していて、レジでいつも聞かれるのがめんどうで作ったのを持っているんだけど、元々ポイントを貯めるために買い物をするという趣味はなかったので、たまにいつも買っているものに「2つ買うとポイント何百点」なんて札が付いていると2つ買う程度で、いつもはレジの金額によって付くポイントとときどき一定金額以上に付いてくるボーナスポイントが貯まるだけ。今日はカレシが注文した常用の胸焼けの薬が「2つ買うと600点」。常用しているものだからと2つ買って、家に帰ってかレシートを見たら、なぜか1200点。あはあ、カードをスキャンすれば自動的にポイントが付くのに、おなじみのレジ係のランディが「ポイントをつけるね」とチラシをレーザースキャナーでピッとやったのは、おまけとして二重につけてくれたんだ。ランディ君や、そんなことをしていいんかいな。でも、ありがとうね。

帰って来て郵便箱をチェックしたら、あれ、ボニー先生のサイン入りで「ワクチンの2回目接種のための登録のお願い」という政府からのお手紙で、「1回目接種の記録はありますが、2回目の登録がされていません」。登録と予約はもうしちゃってるから、たぶん手紙とすれ違いになったんだろうな。いろんな国の言葉が並んでいて、よく見たら日本語もある。最近は政府のお知らせから日本語が消えたという印象だったけど、みんなにワクチンを接種するのか喫緊の課題だしね。



右がモデルナで左がファイザーだったら両腕に花?

2021年06月04日 | 日々の風の吹くまま
6月3日(木曜日)。☁☀☀。気温はちょっと下がったらしいけど、湿度が高いみたいで、何となく蒸しているような感じ。カレシもワタシも、カラッと暑いのはわりと平気だけど、蒸し暑いのは大の大の苦手。カレシなんか、若いときに首都オタワの蒸し暑さに耐えかねて、連邦政府のキャリアへの道を捨ててバンクーバーに帰って来てしまったくらい。(聞くところによると、カナダ東部の蒸し暑さは日本のそれに勝るとも劣らないほどらしい。)でも、伸びた髪の暑苦しさにうんざりして、きのうの夜に自分で短めにカットしたので、今日は首筋が涼しくて気持がいい。

朝から背中が突っ張ったように痛くて、カレシにサロンパスを貼ってもらおうとしたら、「痛いといってるところに長い引っかき傷があるよ」。へえ、何にも覚えてないけどなあ。寝てる間にかゆくなったかどうかして、掻こうと寝ぼけ半分で寝返り打ったから、筋肉を傷めちゃったとか。痛いのはわき腹に近い方だから、傷めたのは背骨ではないことはたしかで、筋違いとかいう、あれかな。やぁだっ。でもまあ、今は何でもコロナじゃなければいいから、がまん、がまん。

そのコロナ、今日のBC州政府の発表では、新規の感染者数は199人で、去年の10月半ば以来の低い数字。つい数週間前に1日1200人を超えていたのに比べると、3日連続で200人以下はすごい減りよう。ニューウェストミンスター市を含むフレーザー保健局管内では89人と州全体の50%以下。管轄下の人口が州の総人口の約15%なのに、毎日の新規感染者数がほぼコンスタントに州全体の75%を占めていたのを思えばまさに驚異的。11月以降の第2波、第3波を通じて感染拡大の震源地になっていた管内最大の都市サレー市で目だって減少したのが大きな要因らしい。市内の感染多発地区で優先的にワクチン接種を進めた結果が数字になって現れたわけで、やっぱりはワクチンは効くということだね。

そのワクチンだけど、「ワクチンをした?どのワクチンだった?」がマンションのエレベーターに乗り合わせた住人同士の世間話のトップ。BC州では水曜日現在、対象となる成人の約72%が少なくとも1回目を接種済み。登録して待機している50万人の接種が済むと(最低年齢の)12歳以上の人口の80%に達するというから、BC州政府はよくやってるじゃないの。今日は2回目に1回目とは別のワクチンを使っても安全性と効果に問題はないとの連邦政府の諮問委員会のお達しを受けて、アストラゼネカを受けた人は2回目にファイザーがモデルナを選んでいいし、モデルナの供給が滞る向こう2、3週間は1回目がモデルナだった人にファイザーを使うことがあり、モデルナでなければ不安だという人は後日に予約を変更してもよろしいと発表。私たちの2回目の予約日まで2週間弱だから、1回目がモデルナだったワタシも今度はファイザーになる公算が大。最初とは反対の腕に打ってもらって、どっちだったか聞かれたら、こっちがモデルナでこっちがファイザーよぉ、どう、違って見えるぅ?とやったらおもしろそう。うん、だんだん視界が明るくなってきた感じがする。背中、治しとかなきゃ。


窓を開け放すと普通の都会の日常の音が聞こえる

2021年06月03日 | 日々の風の吹くまま
6月2日(水曜日)。☀☀☀。今日も夏、満開。きのうは28度だったかな。トライシティ(隣接するポートムーディ、コクィットラム、ポートコクィットラムの3市の総称)では30度を記録したらしい。でも、バルコニーに出て、まぶしい太陽を浴びながら思いっきり伸びをすれば、フレーザー川からの風がすっごく爽快。我が家は北東と南東に面した角にあって、高層階ということもあるのか、猛暑のときでも窓やパティオドアの開け閉めで風通しを調節するだけでかなりしのぎやすい。風通しが良すぎて、テーブルの上の紙ナプキンがひらひらと飛んだり、開け放してある寝室のドアが突然バンッという大音響で閉まって飛び上がってしまうこともあるけど、まあ、ご愛嬌の夏の風物詩・・・。

今日はまずカレシがきのうから「予約」をしていたヘアカットとペディキュアから。新装なったバスルームでの「サロン」開業はこれが初めて。ミニチュア工房から持って来たスツールに座らせて、もうすっかり白くなった髪を耳の上から首筋の裾の方まで、櫛で整えながら電気バリカンでジャッ、ジャッ。頭の上の禿げた部分は後ろの方に新しい毛(白髪)がポヨポヨと生えて来て、禿の「面積」が数年前より小さくなっているから、人間の生理はおもしろい。ついでにもじゃもじゃになった眉毛もちょいとカットして、おしまい。シャワーから出て来たら、今度はリビングのソファでカレシの足を膝に載せて、伸び過ぎた爪を大きな爪切りでパッチン、パッチン。ああ、ワタシもこんな風にめんどうをみてもらいたいなあ、なぁ~んてつい思ったけど、カレシの不器用さは半端じゃないからねぇ・・・。

エアコンのない我が家は暑くなると窓を開けるわけだけど、大都市圏の真ん中の田舎っぽい小さな都市の一応「都心」のど真ん中にあるので、窓を開けると「都会の日常の音」がどっと入って来る。いつも聞こえるのはすぐ隣の6階建ての医療専門ビルの屋上にある古い空調設備の排気音で、年中1日中唸っているから、もう一種のホワイトノイズのようなもの。天気のいい週日は近くの保育所の庭を駆け回る小さな子供たちの元気な声。車の音はバスや大型トラック以外はほとんど聞こえないけど、カーアラームはしょっちゅう。いつまでも鳴り続けないから、またかぁで終わりだけど、その99%は誤作動。それよりも頻繁に聞こえるのが緊急車両のけたたましいサイレンで、頻度は救急車、消防車、パトカーの順かな。マンションのすぐ外で鳴り止むとどうしてもちょっとドキン。消防車は救急出動がほとんどで、たいてい救急車より先に到着して、救急救命士の資格を持つ消防士が応急処置をするしくみ。カレシのために救急車を呼んだときは、フル装備のムキムキの消防士が4人も来て度肝を抜かれたっけなあ・・・。

サイレンの音や街角にたむろしているおっさんたちのバイクの轟音、ヘリコプターや飛行機の音は窓を閉めていても聞こえるけど、川向こうの埠頭の船や川べりを通る貨物列車の汽笛は静まった夜にしか聞こえない。暗くなると中心街でもしぃ~んと静まり返って、窓の外に広がる夜景の中を点滅する緊急車両のライトが音なしで移動して行くのが見える。赤なら救急車か消防車、赤と青ならパトカーで、ほとんどが川向こうのサレー市。ああ、またかぁとつぶやくだけで大きな声では何も言わないけど、まあ、どれもこれもごく普通の「都会の日常」の風景か・・・。


苗字を子供の名前にする親が多くなったのかな

2021年06月02日 | 日々の風の吹くまま
6月1日(火曜日)。☀☀☀。わっ、朝から暑いっ。これがきのうだったら、まだ5月なのに異常高温だっということになりそうだけど、6月と聞くと、ああ、夏らしくなって来たなという感じがするから、人間の感覚はおもしろいな。それにしてもちょっとばかり暑く過ぎるけど。

カレシのかかりつけのスラニナ先生との予約は午前11時だったんだけど、いつものように遅れて、電話がかかって来たのは12時半。今日は単に処方箋を書いてもらうことで、ベータ遮断薬、低用量アスピリン、スタチンを3ヵ月ごとに処方してもらっていたんだけど、いつの間にか数が合わなくなって、3ヵ月の終わりの残りは、ベータ遮断薬が2週間分しかないのに、(一度先生が処方箋に入れ忘れて市販薬で間に合わせた)アスピリンは3週間半、(週3回に減らした)スタチンは7週間分。ちょっと調整しないと薬が余ってどうしようもないと相談したら、当面必要なベータ遮断薬だけ処方して、アスピリンは薬局で買い、スタチンはクリニックで診察をして、ベータ遮断薬と一緒に適量を3ヵ月分処方するという運びになった。処方箋はいつも直接行きつけのスーパーの薬局に送ってくれるので、買い物のついでに薬局で薬をもらってくる仕組み。先生が「一度クリニックに来なさい」というのにカレシが「行かなくてもいい方が良くないですか」と冗談半分で返したら、先生は「顔を忘れるといけないから一度おいで」。

午後、ひと仕事終わった気分でだらだらしていたら、FBにデイヴィッドの次女のローラからのメッセージと生まれた赤ちゃんの写真。名前は「パーカー」だそうで、ありふれた苗字を名前につけた形。(家族の苗字はマケドニア系の姓)まあ、男の子の場合は、名前(ファーストネーム)に普通の苗字を付けるのは昔からそれほど珍しくなかったし、長男につけた「ローガン」も普通の苗字だから、釣り合いが取れていると言えるかな。フェミニズムで社会が騒がしかった30年くらい前には女の子に苗字をつける親が増えていて、マリルーの初孫の名前は「テイラー」だし、他にもマッケンジー、モーガン、マディソン、マーフィーといろいろ。性差別をなくすためと言っても、男の子の名前をつけるのは今いちどうもということで、苗字に目をつけたんだろうけど、奇異でもあり新鮮でもあったな。苗字が名前の子供が増えれば、名前から男女を識別できなくなるだろうな。マリルーのもう一人の孫娘はいかにも女の子といった響きの「アナベル」。他の男子勢は古風な「ジェイコブ」(通称「ジェイク」)、ケルト語系の「エイダン」、ウェールズ語系の「エヴァン」と、まあ普通に男の子の名前。


「ボク、お兄ちゃんのローガン。なかよしになろうね」

これはローラがメッセージに添付してくれた写真の中での逸品。あまりにも愛らしくて、見とれていると涙が出そうになる。ママのローラによると、パーカーは良く眠ってくれて「とっても楽」。今3歳半のローガンは弟ができたのがうれしくて、そばを離れたがらないんだって。パパのニコラスは2人をスポーツ選手に育てるぞぉと張り切っているらしい。アイスホッケーかな。サッカーか、それともフットボールか。Z世代に次ぐアルファ世代の兄弟が大人になる頃には、どんな世界になっているだろうなあ。