リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

窓を開け放すと普通の都会の日常の音が聞こえる

2021年06月03日 | 日々の風の吹くまま
6月2日(水曜日)。☀☀☀。今日も夏、満開。きのうは28度だったかな。トライシティ(隣接するポートムーディ、コクィットラム、ポートコクィットラムの3市の総称)では30度を記録したらしい。でも、バルコニーに出て、まぶしい太陽を浴びながら思いっきり伸びをすれば、フレーザー川からの風がすっごく爽快。我が家は北東と南東に面した角にあって、高層階ということもあるのか、猛暑のときでも窓やパティオドアの開け閉めで風通しを調節するだけでかなりしのぎやすい。風通しが良すぎて、テーブルの上の紙ナプキンがひらひらと飛んだり、開け放してある寝室のドアが突然バンッという大音響で閉まって飛び上がってしまうこともあるけど、まあ、ご愛嬌の夏の風物詩・・・。

今日はまずカレシがきのうから「予約」をしていたヘアカットとペディキュアから。新装なったバスルームでの「サロン」開業はこれが初めて。ミニチュア工房から持って来たスツールに座らせて、もうすっかり白くなった髪を耳の上から首筋の裾の方まで、櫛で整えながら電気バリカンでジャッ、ジャッ。頭の上の禿げた部分は後ろの方に新しい毛(白髪)がポヨポヨと生えて来て、禿の「面積」が数年前より小さくなっているから、人間の生理はおもしろい。ついでにもじゃもじゃになった眉毛もちょいとカットして、おしまい。シャワーから出て来たら、今度はリビングのソファでカレシの足を膝に載せて、伸び過ぎた爪を大きな爪切りでパッチン、パッチン。ああ、ワタシもこんな風にめんどうをみてもらいたいなあ、なぁ~んてつい思ったけど、カレシの不器用さは半端じゃないからねぇ・・・。

エアコンのない我が家は暑くなると窓を開けるわけだけど、大都市圏の真ん中の田舎っぽい小さな都市の一応「都心」のど真ん中にあるので、窓を開けると「都会の日常の音」がどっと入って来る。いつも聞こえるのはすぐ隣の6階建ての医療専門ビルの屋上にある古い空調設備の排気音で、年中1日中唸っているから、もう一種のホワイトノイズのようなもの。天気のいい週日は近くの保育所の庭を駆け回る小さな子供たちの元気な声。車の音はバスや大型トラック以外はほとんど聞こえないけど、カーアラームはしょっちゅう。いつまでも鳴り続けないから、またかぁで終わりだけど、その99%は誤作動。それよりも頻繁に聞こえるのが緊急車両のけたたましいサイレンで、頻度は救急車、消防車、パトカーの順かな。マンションのすぐ外で鳴り止むとどうしてもちょっとドキン。消防車は救急出動がほとんどで、たいてい救急車より先に到着して、救急救命士の資格を持つ消防士が応急処置をするしくみ。カレシのために救急車を呼んだときは、フル装備のムキムキの消防士が4人も来て度肝を抜かれたっけなあ・・・。

サイレンの音や街角にたむろしているおっさんたちのバイクの轟音、ヘリコプターや飛行機の音は窓を閉めていても聞こえるけど、川向こうの埠頭の船や川べりを通る貨物列車の汽笛は静まった夜にしか聞こえない。暗くなると中心街でもしぃ~んと静まり返って、窓の外に広がる夜景の中を点滅する緊急車両のライトが音なしで移動して行くのが見える。赤なら救急車か消防車、赤と青ならパトカーで、ほとんどが川向こうのサレー市。ああ、またかぁとつぶやくだけで大きな声では何も言わないけど、まあ、どれもこれもごく普通の「都会の日常」の風景か・・・。


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