リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ごほうびがもらえるならワクチンをするという心理

2021年06月20日 | 日々の風の吹くまま
6月19日(土曜日)。☁☀☀。ぱっとしない天気だけど、日曜日と月曜日に異常高温注意報が出ているところを見ると、ちょっとした嵐の前の何とかなのかな。きのうの夜寝る頃からワクチンをしたあたりが熱っぽくなって来て、何となく赤くなっていたんだけど、けさ起きたときは手のひら大にまだ少し赤みが残っていたけど、熱っぽさはほとんどなくて、ちょっと痒いかなという程度。たぶん同じ副反応なんだろうけど、出るまで2日半と1回目より早かったし、「ちょっと」という程度なのは、2回目がファイザーだったからかな。それとも、1週間後に本格的に出て来るのかな。

フレーザー保健局が、コロナの感染率がダントツに高かった川向こうのサレー市で、今日午前11時から明日の午後7時まで36時間ぶっ通しのVax-a-thon(ワクチンマラソン)をやるそうで、まだ1回目を受けていない人を対象に7000回分のワクチンを用意していて、そのうち今日は650回分、明日も650回分を当日予約なしで来る人のために確保しているそうな。ライブの音楽演奏で楽しませ、来場者には寄付で集めた賞品が当たる抽選券が配られ、午後8時からは夜通しで「マスクファッションのコンテスト」があり、日曜日はトラック屋台も来て、さらに父の日に因んだイベントもやるというから、もうワクチン祭ってところ。フレーザー保健局管内にいる人なら、医療保険番号がなくても、実際に管内内に住所がない人でも大歓迎というサービスぶり。

カナダでは、どの州も高齢者から年齢順にワクチンの接種を始めて、2回目の間隔を伸ばして1回目の接種数を増やすことに集中して来て、今はほとんどの州で対象年齢が12歳以上まで拡大したおかげで、1回目の接種率は全国で75%まで上昇。でも、ワクチンの供給増で2回目接種までの間隔を半分に短縮して、また年齢順に大規模な接種を始めたせい(2回目を済ませた人の割合は対象人口の20%まで上昇)もあって、ここへ来て急に頭打ちになって、政府がまだ1回目をしていない25%(様子見派と絶対拒否派が多い)に何とか受けてもらおうとあの手この手のPR作戦で躍起になっているところ。ワクチンの接種率が他の州に遅れを取っている隣のアルバータ州でも賞金1億円とか、航空会社に寄付させたらしい無料の航空券とか各種の旅行優待券とか、とにかくあの手この手。アメリカでも接種率が頭打ちという状況は同じらしく、接種したら抽選で1億円(未成年者は大学の4年分の学費)が当たるとか、ニューヨークヤンキースの試合のチケットが当たるとか、はてはビールがただとか、レストランの割引券とか、いろんな記事を読んでいて、つい笑ってしまうくらいの大盛況。

でも、そういうルアーフィッシングみたいな手法で効果があるのかなと首を傾げていたら、カナダでのある世論調査で「報奨があるなら接種を考えてもいい」という回答が50%を超えたという記事を読んで、何となく納得。高齢者から始めたから、まだ1回目をしていないのはほとんどが若いミレニアル世代じゃないのかな。消費者市場に氾濫している「ポイントカード」には必ずどこかに「reward(褒美)」という言葉が使われているくらい、子供の頃から何かを「達成」したらご褒美がもらえるのがあたりまえの世代。何となくあの有名な「パブロフの犬」を連想してしまうんだけど、はて、そういうカードと提携して、「ワクチンをしてポイントを100倍ゲット」なんて作戦をやってみたらどうかな。「大切な人のために」なんてアピールするよりも効き目があるかも。