今年の全英女子オープンは日本人の渋野日向子が優勝。日本人のメジャー制覇は、1977年の樋口久子の全米女子プロ以来、42年ぶりの快挙となった。
藍ちゃん世代が凋落してから、女子ゴルフをあまり見なくなった。宮里藍はメジャー制覇を目指して渡米したが、そんなことは期待していなかった。絶対女王の不動裕理に美貌の若手が挑む漫画のような構図が楽しかったのである。そのまま世代交代してくれればよかったのに、思い通りにはならなかった。絶対的存在がいなくなり、同じような名前の韓国選手が席巻するようになると、すっかり興ざめしてしまった。
だから、渋野日向子のことも知らなかった。
渋野日向子はプロ1年目の20歳、海外の試合はこれが初めてというルーキーだ。スイングは素晴らしく、体に巻き付くようなフィニッシュが印象的だ。宮里藍のパカーンというようなゴルフとは弾道が違う。
最終日、2打差のトップでスタートしたが、3番ホールで4パットのダブルボギー。「やっぱりダメか」、緊張感の中で崩れていくお決まりのパターン、これ以上見るのが辛くなって、テレビを消した。
快挙は朝のニュースで知った。最終18番、下りのスライスラインを普通に入れて優勝した。ここで泣き崩れるところなのに、ニコニコ笑っている。樋口久子は新人類と評したが、そうかもしれない。これで、女子ゴルフはまた面白くなってくるかもしれない。
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