読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

ばるぼら 手塚治虫 KADOKAWA絶品コミック

2005-07-30 23:16:50 | 読んだ
今夜は宿直である。
昼間家にいても暑いし、どこかへ行こうにも宿直であることから時間に制約がある、それなら涼しい山の上(宿直の場所)へ行って風に吹かれながら本でも読もう。
と思って、早くに宿直の用意をしてでかけた。
途中、コンビニで飲み物を買おうとしたら、この「ばるばら」を見つけてしまったのである。

と前置きが長いなあ。

手塚治虫って天才だったんだなあ、つくづく思う。
この「ばるばら」って大人の漫画である。

都会が何千万という人間を のみ込んで消化し・・・
たれ流した 排泄物の ような 女
-それが バルバラ


というところからはじまる。
ばるばらと出会った、耽美派の作家「美倉洋介」がたどる運命、が描かれている。
一気にぐいぐいと読んでしまったが、よくわからない部分もある。
が、非常に面白くよんだ。

少年少女のよき漫画、を描く人、手塚治虫、というイメージがあるが、よく知られていない作品では、大人のというか、難解な物語もある。奇子(あやこ)なんてそうだったし・・・

そういう作品を読むと、幅広く底深く、ということを感じてしまう。

今後もこの「絶品コミック」期待大である。
コメント (2)
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