読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

時代の証言者 阿久悠 読売新聞

2005-07-18 21:27:26 | 読んだ
読売新聞の連載記事である。
「阿久悠」編は先週の火曜日から連載が始まった。
平日というか月曜から金曜日まで掲載されるらしい。

阿久悠、といえば、我々(ってどの我々だ?)にとっては、ある意味スーパースターだった。
歌謡曲の詞の概念を全く変えた人だった。
こんなこと歌にしていいの?
と思うようなことが歌になりヒットした。

それは当時フォークソングが既成概念を打ち破るような詩で挑戦していたのに対して、既成概念なんてそんな肩肘張らなくても変わるんだよ、とでも言っているようだった。
それは、体制側が反体制側よりスピード上げて変わっていくようでもあった。

それが、アイドルの可愛い歌手、カッコイイ歌手、歌のうまい歌手、何でもありだったのだ。
自分で作って自分で歌う、というフォークソングがなんだかかすんで見えたときもあった。

その阿久悠が「歌謡曲」主に自分の作った歌をもとに時代を語っている。
これ、見逃すわけには行きません我々は(ってどの我々だっつうの)
まだ続くようです。

昭和50年前後を青春した我々にとっては、阿久悠は歌を通して大きな影響を与えた人なのである。
その後、ピンクレディーでイロイロな冒険をして、それなりに成功をしたとおもうが、ちょっとなあ、という感じもしていた。そして歌謡曲というジャンル全体の落ち込みによって、詞、を見ることができなくなってきた。

このピンクレディーでの冒険は、その後秋元康のおニャンこくらぶ、つんくのモーニング娘の源になっているのではないか、と思っているのだ。

追伸
 本日は暑くて暑くて本を読むという気力がわかない一日であったが、山のレストランに行って、注文をした料理がでてくるまでの約1時間、もって行った「決定版 失敗学の法則」(畑村洋太郎)を読んでいた。
コメント
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