チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

二次災害に?

2011年04月28日 11時01分37秒 | 日記
昨日は京都の帯のメーカー高尾枡尾の朱子さんをお連れして
糸の中性精錬発明者平尾先生のところに伺う
この有楽町線の駅構内
節電のためエスカレーターが休止
階段を92上がる
チャコちゃん先生この世で階段を上るのが一番苦手
ハーハーフーフー上って咳き込み
呼吸困難になってしまって死ぬかと思った

お年召した方はどうなるのかしら
町に出るなということか

駆けつけ三杯のゆるいお茶でどうにか収まる
チャコちゃん先生殺すに刃物は要らぬ
階段300段休まず上らせてご覧ひとたまりも無い

まそんなことはどうでもいい

日本人のお茶の出し方にルールがある
先ずは人肌の温度の空茶
二杯目に熱いお茶でお菓子
三杯目は薄いお茶

さすがに奥様昭和10年代のお生まれで
苦しむチャコちゃん先生をお茶で治して下さった
恐縮
「ごめんなさい遠くの出口はエスカレーターが動いていたの」
前もってお知らせしておけばよかった
とおっしゃってくださるが
ご一緒の朱子さんは大きな荷物を持っていらしても平気なので
これはチャコちゃん先生が特殊

真綿や生糸の中性精練をすると良質で新鮮なセリシンが取れる
化学者の平尾先生はそのセリシンを有効に使ったら人の役に立つ
と言うことで
まずセリシンの入浴剤を作って試したところ
肌のトラブルのある方たちの救世主になった

化粧水
石鹸
クリーム
と発展していき
昨日は石鹸を作っている場に居合わせてラッキー

セリシンだけを取り出し
練ってねって固めていく
まさに手作り
前に試作品を頂きシャンプーとしても使ったところ
リンスはいらない髪はふわふわ艶も出て最高

髪の毛の多い人はこの石鹸のお陰で
髪がしっとりとしてシャンプーが楽しくなったという

奥様
「この作る過程を見ているから石鹸をシャンプーに使う発想は浮かばなかったわ」
勿体無くて顔を洗うのにしか使え無かったという
そうだと思う
やっとやっと作っても数はできないし
完成までに2ヵ月半はかかる

先生は
「いろんなことに試していただければ嬉しいですよ」
と寛容

糸作りの打ち合わせをしているはずが
女が揃ったので化粧品の話についつい流れていく

二人とも化粧水とクリームを手に入れて嬉々として帰途へ
下りる階段は平気なので
二次災害は遠のいた

庶民の足を奪う節電はますます経済が動かないと思う
みんな家にこもるもの
せめて階段50段以上のところはエスカレーターを動かすとかーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする