チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

湯灌

2011年04月22日 11時43分49秒 | 日記
まったくうーー
昨夜は入浴中の強い揺れ
毎晩律儀なこと
表で会食があったので入浴時間がずれて
まともに揺れる時間になってしまった

湯船に使っていたのでゆっさゆっさお湯が波のよう
このままあの世に行けば
湯灌の手間がかからず丁度いいかも
なんてのんきに構えていたが

あまりにも揺れるのでつい数歌の祝詞を上げる
そうすると波が引いて静かになり平常に

毎日「死」というものと向かい合っている
金持ちも貧乏人も偉いさんも普通の人も
平等に訪れる「死」
ひとは「死」に向かって生きている
其れまでは精一杯日々楽しく暮らしたい

助かりたくって祝詞を上げたのではなく
心静かにあの世に行こうと思ったので祝詞を上げた
そのうち
色んな祝詞を思い出し
一通り唱えていたらお湯の中でのぼせてしまったワイ

そして気がついたのだけど
言葉の一つ一つが体に振動する場所が違うということ
日本語というのは凄いもんじゃあ

生き残った我々は未来の国づくりに邁進しなければならない
あの世に行く準備は
きちんと生きていることが最大の準備だ
生き残ったものが徹底的に未来を構築する
それが生き残った者の責務だ

毎日揺れていつか死ぬかもしれない
という不安を何処か胸の奥にとどめて暮らすと
毎日の生き方が変わってくる
どんな者の命も大切にしたくなる
そうするとその命に感謝の心が生まれる

古来から
日本人は大きな災害にあうと命の尊さに気付き
自然や動物そして周りの人間に敬意を持ってきたのだと思う

チャコちゃん先生も湯灌に浸ってる暇は無い
さあ未来の日本を作るために動けーーー
コメント
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