チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

私の中のピアフ

2011年04月08日 11時12分19秒 | 日記
三田佳子50周年特別公演
御歳68歳
三田さんは昔からご自分の歳を隠さなかった
芸能界では稀有な女優さんだ
つまりご自分の生き方に自信を持って生きている
ということだろうか


8分に咲いた桜を眺めながら会場へ
ご主人の高橋さんが手を振って迎えてくれる
ということはきっと楽しい舞台なのだろうーーと

ジャジャンーーいきなりばら色の人生を歌いながら登場
大丈夫かなこちらの方がドキドキ
地声を効かして情感豊かに歌い上げる
さすがに緊張感は隠せない

そりゃあそうだろうって
歌手じゃあ無いんだからーー演じて何ぼの女優さんだもの
でもその挑戦精神に脱帽
しかも会場はライブハウス
通常は若者がスタンデイングして
ミュージシャンと一緒になって歌うところだ

ピアフの心を歌と演技そしてトークでつないでいく舞台
お相手はオフビートのキャラクター「池田成志」さん
客席の盛り上げ方が旨い
二人とも声がいいのでエスプリの効いたトークも心地よい

シャンソンは本質的に自分の心を語りで聞かせるものなので
三田さんの試み、語るように歌うときはとても良い
歌おうとするとチャコちゃん先生はちょっとドキドキハラハラ
それは一緒に行ったタナカもヨシダもそう感じているらしく
そのときはなんとなく全員そわそわしてしまう

二部はもう完全に三田さんの世界になっていた
ピアフを演じ切り歌も聞かせた

女優魂というのはすごい
昔の女優の顔で仕事をしていれば安全なのに
こうやって新しいことに挑戦していく姿勢

「東北地震で多くの方がお亡くなりになりまだご不自由な方も多い」
そういう中で私事の50周年記念公演など遣るべきではないと自粛を考えた
でも逆にこの歳で新しいことに挑戦している私の姿を見て
何かを感じてくださればと思い公演を開催したとご挨拶

終わってロビーに自ら立って義捐金募集をしている姿は
華やかでいて温かかった
劇場にいらした人たちと一人ひとり握手と言葉を交わしながらの
フイナーレは
「かえってよかったわね」 
と話し合う

自粛自粛で家にこもっている人も多い
でも日本中が其れをしたら日本は完全に消滅する
第一経済が動かない
義捐金を送ることと同時にお金を流通させることも必要だと
つくづく思う

名古屋 4月20日 水 zepp Nagoya
大阪 4月22日 金 Zepp Fukuoka
大阪 4月23日 土 Zepp Osaka
東京 4月26日火 27日水 SHIBUYA-Ax
コメント
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