チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

闇を知る

2011年04月18日 15時11分40秒 | 日記
今の東京の節電が永遠に続くといい
街の明るさ
駅構内の明るさ丁度良い
何か頭がすっきりする

世界全部を知っているわけではないが
ニュヨークやパリロンドン、ローマなどの主要都市は
今の東京のような明るさだ

こういう明かりの中に居ると
落ち着いて物事を考えられるので
やたらローテイーンフアッションなどが流行らなくなり
みんな落ち着いた衣装や歩き方になっていく

薄暮
という夕暮れの言葉が
ここのところ死語になっていたが
日没から始まる夕焼けそして静かに暮れゆく色が
今はとても新鮮

日没前についていた街燈が
太陽が沈んでからともるようになったので
つかの間の薄闇に情緒を感じる

日本人はややもすると「陰影」を好む
障子に映る光と影
屋根の陰と白壁
つまりは陰と陽の美が良く分かる感性を持っている

こういう感覚が
日本人の哲学を生むのだと思う
深く思索する姿勢が日本人の根っこにある

人間でもただ明るい人より
チョット陰のある人が好まれる
がしかし
最近はやたら明るく裸のような人に人気が集まる

其れすら
街の灯りが明るすぎたからだと思ってしまう

今くらいの暗い街は頭も体も休ませてくれる
月がやたら綺麗に見えるのも
街の光が薄い晴だと思う
きっと今に星も美しく輝く

漆喰のような夜が美しいと感じる時代も来るだろう
そうすると
ひとはもっと静かに穏やかに
それでいて行動的になるのではないだろうか

男らしい男、女らしい女
子供らしい、学生らしい、大人らしい
自分自身の立ち居地がはっきり確立できるだろう

そうすると
日本人らしい日本人が大勢誕生する

闇の世界を心から愛している
コメント
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