チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

あしたのジョー

2011年04月14日 17時36分27秒 | 日記
あしたのジョーのヘアースタイルをしたくて
いつもチャコちゃん先生の髪をカットしてくれる
サチコさんと映画を見に行く

「ホラあれよあの形よ」
「レザーカットだわね」

映画は面白かった

やるかやられるか
ボクシングに熱中する男の気持ちは
剣の道とどう違うのだろうか

合法的な殴り合いだけど
ルールの中での拳闘
そのルールの中にきちんとした所作がある
そして「勝つ」ときの誘い方は
ヤハリ心理作戦でもある

「頭の悪い子は出来ないスポーツね」
「天才的に強い子はもう体の動かし方が違うのね」
など今度はおでんを食べながら話し合う

お多幸というおでんやは
私達若いときからあって
当時は女の子がおでんやさんに行くことはなかった
それだけに一度入ってみたいおでんやでもある
いまやこのおばさん二人は常連
映画の帰りに必ず寄る

そしてそのあとは
これも学生時代からあった喫茶店に

「アレ経営者変わったのね」
「ワインバーになっている」

パリで青春を送ったサチコさん
水を得た魚のようにやれチーズだやれ何とかだと
通しか頼まないものをオーダーして
すっかり店のギャルソンの尊敬のまなざしを得ていた

チャコちゃん先生チーズは苦手なので残ってしまう
サチコさん迷わず
「これテイクアウトね」

「あのジョーのヘアースタイルよ忘れないでね」
「まあ比佐子さんの場合はそのボブスタイルがいいと思うけどーー」
「えーーエ?」
「ま一度はしてみたいのね」
「そう」
「こう毎日地震があるといつ死んでも思いを残さないようにしましょう」
「心置きなく過しましょうだわね」

本当によく揺れる
最近はシンド6でも起きない
其れくらい免疫が出来てしまった

放射能問題もなにやらきな臭い
いたずらに不安をあおってどうしようというのだろう
コソコソ何をたくらんでいるのか知らないが
私達お見通し
毎日後悔無く生きることにする

あしたのジョーのように
思い切り自分と戦ってご覧よ菅クン、石原クン

そういえば思い出したぜ
沖縄の帰り具志堅何とかというボクサーがいて
飛行機の座席が隣だった
その日は大揺れに揺れてその都度彼はチャコちゃん先生にしがみつく
挙句羽田に着陸するまで手を握っていた
結構痛かった
「怖いんですか?」
「ハイすみません」
後でどういう方かがわかったけど
みなそれぞれアキレス腱があるものだわい

アキレス腱も大事だよな
そういう弱いところを知っているから
彼は強かったんだろうって
コメント
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