宇宙のこっくり亭

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スッタニパータ 「蛇の章」

2008年10月26日 | 釈迦 ~ 輪廻転生からの卒業
 
ニーチェもショーペンハウアーも魅了された。

スッタニパータの美しい詩句



蛇の毒が広がるのを薬で制するように、

怒りが起こったのを制する修行者は、

この世とかの世を共に捨て去る。

――― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。


無花果(イチジク)の木の林の中に、花を捜し求めても得られないように、

もろもろの生存状態のうちに堅固なものを見出さない修行者は、

この世とかの世を共に捨て去る。

―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨てるようなものである。


この世に環り来る縁となる(煩悩から生じるもの)をいささかも持たない修行者は、

この世とかの世を共に捨て去る。

―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨てるようなものである。



(中村元 『ブッダのことば』より)
 
 

「この世とかの世をともに捨て去る」。

これが、原始仏典のキーワード。
 
釈尊によれば、解脱した人はどこにも再生しない。

これは、「死んであの世に逝ったまま、この世には生まれてこない」という意味ではありません。

文字通り、(天国や地獄も含めて) どこにも再生しないということ。

煩悩こそが、この世に巡り来る縁。 つまり、生まれ変わる原因。

これを滅した人は、もはや、「この世」にも 「あの世」にも、生まれ変わることがない・・・。 

解脱した人は、どこにも生まれかわらない。 いずこにも生まれ変わらない。

それが、お釈迦さまの教え。

ありがたや。

合掌・・・・・。
 
 

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