精神世界系のブログを見て思うことだけど、ひところは下火になっていた「アセンション」が、最近また復活してきているようだ。やはり、「2012年12月」のインパクトが強すぎたおかげで、ここ数年は目標を失っていたということか?
でも、さすがに5年もたって、目標を見失った脱力感も薄れてきたのかもしれない(笑)。
それはともかく、いよいよ地球が変わってきている。最近の異常気象や社会現象を見ていれば、そう思わずにいられない。とくに、日本よりも外国の変化が速い。良くも悪くも、ますます変化のスピードが速くなっている。
この変化の原動力になっているのは、今のところ、人類の意識進化というよりも、コンピュータの発達だ。21世紀の初頭に起きたIT革命で、コンピュータの性能が飛躍的に向上した。いまは、その途方もなく高性能になったコンピュータが、いろんな分野で予想外の進歩を引き起こしている。まさに、ドミノ倒しというべきか、玉突き現象というべきか、変化が次の変化を起こしている状況だ。
筆者は、根本的にモノの考え方が過激で、安定や継続よりも変化や革新を好むタイプ。つまり、新しモノ好きだ。とくに若い頃は、人生に強烈な生きづらさを感じていたので、「こんな世界がグレンとひっくり返らないものか」といつも思っていた。でも、世の中のみんながそうではない。誰もが、今のような変化の速い世界を喜んでいるわけではない。
精神世界関係者でもそうだろう。とくに、正統派で本流をゆく人ほど、こういう物質世界の変容よりも、個人の意識改革を重視しているはずだ。たしかに、そのとおり。個人の意識改革こそ、何よりも重要だ。
でも、今はそういう時代ではない。個人で無理してがんばるよりも (なんの無理だかは別にして)、世界の急速な変容の流れに乗ったほうが良い時代だ。
たしかに、世界が良い方向に変わるとは限らない。とくに日本の場合は、近隣にトンデモない波乱要因の国々があるだけに要注意だ。北朝鮮が海に向かって撃ったつもりのミサイルが、てちがいで頭上に落ちてくる可能性だってある。中国のバブル崩壊をキッカケに世界経済が大恐慌に陥り、また生活が大変になることも考えられる。
しかし、そんな怖れを乗り越えて、すべての変化を受け入れて生きていくしかない。
前々回も書いたように、地球の変化がだんだん速くなっていること。それも、一年や二年なんてものではなく、何十億年という気の遠くなるようなスパンで、だんだん速くなっていること。人類の歴史も、何万年から何千年へ、何千年から何百年へ、何百年から何十年へと、どんどん進歩が速くなっている。いまじゃ、一年の変化があまりにも大きい。
筆者の考えでは、これは単なる物質世界の変化ではない。それだけではなく、確実に意識の進化を伴っている。
それは、生物の進化を見たって分かる。人間や動物と比べたら、魚類の意識は、眠っているに等しい。水槽の魚に何年もエサをやり続けたところで、飼い主と心が通じ合うことはない。おなかが空いてるから食べるだけで、人間を飼い主だとか、自分の仲間だとか認識するのは無理。魚はそんな難しいことを考えてないから分からない。
カメとかヘビだって、魚よりは心が少しあるけど、まだまだ意識の眠りは深い。大きなカメをペットとして飼うマニアも、「かわいいから飼っているのだが、飼い主とペットとして心が通じ合うことはない」と言っている。
それに比べて、犬や猫には、明らかに心がある。人間の赤ちゃんをかわいがってペロペロしたり、飼い主を命がけで助けたりする犬の姿は、ペット愛好動画などでオナジミだ。飲食店街の丸々と太った野良猫はノンビリしていて人懐っこいが、「エサやり禁止」の住宅街に住む野良猫は、険しい目つきをしていて常に身構えている。
猿に至っては、人間の子供と意識レベルは変わらない。猿の赤ちゃんも、「高い高い」されれば、ニッコリ笑って喜ぶ。人間の幼児と同じだ。
これが、生物の進化というものだ。やっぱり、生物として物質的に進化しているだけではなく、深いこん睡状態のような意識から、より覚醒した意識へと確実に向かっているのである。しかも、生物進化の歴史をたどってみれば、その進化は後になるほどだんだん加速している。
もちろん、高度に進化した人間も、良い人ばかりではない。逆に、だんだん心がねじけて、悪い人になっていくこともある。しかし、個別の人間を見て判断してはいけない。全体の流れを大局的に見れば、意識は覚醒する流れに向かっている。
これは、人類の歴史を見てもそうだ。「現代の社会はおかしい。昔のほうが良かった」という人も多いし、そういう面もあるとは思うのだが、これまた、個別の事象はともかく、大局的に見ればどうだろう。
大昔の世界にタイムスリップして、未開で野蛮な人間たちと、槍で突き刺し合ったり、こん棒で殴り合ったりしたいだろうか。現代の文明人にも、良い人もいれば悪い人もいるが、古代人の意識レベルは、それよりも、ずっと未開発の状態にあった。
古代の地球人類の多くは、現代の文明人と比べたら、「何も分からないけど、とりあえず生きてます」というレベルで、眠っているのに等しい意識状態だ。それに比べて現代人の意識は、ずっと鋭敏になっている。これまた、あきらかに覚醒状態へと向かう流れにある。
筆者の周囲にも、クスリでも打ってんじゃないかというような、妙にハイテンションな人がよくいる。いや、それはまた別の問題か(笑)。
もちろん、「それと精神世界でいう意識覚醒とは、別の問題じゃないのか」という意見もあるだろう。それはそれで見識だと思う。でも、筆者の考えでは、そうではない。
地球の歴史を見れば見るほど、全体的な流れとして、ぐっすり眠っているような意識状態から、シャキッと覚醒したような意識状態へと変わってきたとしか思えない。
しかも、その意識状態の変化は、だんだん速くなってきている。ここ最近になって、いよいよ、とめどなく速くなっている・・・。