「あなたはスピリチュアルな錬金術師になる」という本によると、ジュード・カリヴァン博士は、あるとき「アヌンナキ」のビジョンを見たという。いわく、
>その瞬間(註:北京で、龍の文様を刻んだ壁に囲まれたとき)、心の中に映像が浮かび上がり、私はそのメッセージに自分をゆだねました。
>私が見たもの、それはアヌンナキが最初に地球にやってきた当時の情景でした。この旅でエンリルとエンキの両エネルギーに結びついていた私に、はるかなる昔、彼らがなにを考えていたかが伝わってきました。
カリヴァン博士が見たビジョン。それは、アヌンナキたちが地球の鉱山を深く掘り進んでいく姿だった。アヌンナキは、人間ではない。それは爬虫類の姿をした、爬虫類人(レプティリアン)だ。
いつ果てるともしれない、つらい鉱山労働。アヌンナキたちは、ホトホト疲れ果てていた。でも、彼らには金が必要だ。彼らの故郷・惑星ニビルでは、地球から金が届くのを、皆が待っている。はるばる、こんな南アフリカの金鉱に出稼ぎに来ているのは、そのためだ。
悩み苦しんでいた、アヌンナキ。でも、やがて、彼らはホッとして喜び始めた。遠いシュメールの本部から、良い知らせが届いたのだ。なんと、雲の上のお方、偉大なるアヌンナキの長・エンリルが、彼らに代わる労働者を創り出してくれるんだそうな。ヤレヤレと安堵する、アヌンナキの労働者たち。
新たなる労働者を創出するのは、エンリルの弟で、天才的な科学者のエンキだ。彼は、地球の猿人に遺伝子操作することによって、優秀な人類を創り出そうとしていた。彼は、人類とアヌンナキを交配して、新しい種を作った。「神々と人間の娘たちが交わり、子孫を残した」と、シュメール神話や旧約聖書には記されている・・・。
エンリルの意図とは異なり、エンキは、人類に希望を見出していた。というのも、交配種である人類には、アヌンナキにないものを持っていた。それは、感情と創造の情熱、そのエネルギー。エンキは、交配の結果できたハイブリッドの人類に、アヌンナキを超える、何か偉大なるものを見ていた。
エジプトへの旅を通じて、カリヴァン博士はエンキの存在を直接認識するようになったという。でも、エンリルとは結びつきたくなかった。エンキならともかく、人類を奴隷化しようとしたエンリルなんて、大嫌い・・・というわけだ。
でも、北京で龍の文様に囲まれたとき、カリヴァン博士はエンリルのエネルギーを感じたという (龍と、レプティリアンの長であるエンリルとは、切っても切れない関係なのだ・・・)。そのとき、エンリルの胸の内が、初めて伝わってきた。エンリルにも、実は悪気はなかった。彼は彼なりのやり方で、同胞たちを助けようとしただけなのだ・・・。
そのとき、カリヴァン博士の心の中に、エンキとエンリルが互いに歩み寄り、ついには抱き合うというビジョンが見えたという。エンキとエンリル。人類を創造する者と、人類を抑圧する者。ふたつの対極的なエネルギー、人類の歴史と同じくらい古くからの亀裂が、再びひとつに結び合わされるのを感じた。
カリヴァン博士によれば、私たちは皆、地球土着の生物と、宇宙外来のアヌンナキとの交配種。一人ひとりの中に、エンキとエンリルという異なるエネルギーが両方存在することを認め、それを融和させなければならない・・・ということらしい。それは、自分自身にも、エンリルの要素が存在するという自覚。自分自身や他人をコントロールし、奴隷化しようとする要素が、自分にもあると認めることだ。同時に、聡明なる人類の始祖、エンキのエネルギーもまた、自分の中に存在する。
対極的な2つのエネルギーを統合したとき、人類の新たな境地が切り開かれる。いまや、奴隷として創造された人類にも、解放され、飛躍するときがきた・・・。
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シュメール神話を一躍有名にしたのは、ゼカリア・シッチンの「宇宙人アヌンナキ」説だけではない。
それ以前にも、一大センセーションを巻き起こしている。それは、「ギルガメシュ叙事詩」が発掘されたときだ。ギルガメシュというのは、シュメール神話で大活躍する、世界最初の英雄のこと (後に日本では、Hな深夜番組のタイトルとして有名になったが・・・)。この叙事詩の中に、かの有名な「賢人ウトナピシュティム」のエピソードが登場する。
「人は、いつか死ぬ。当分の間、自分の番ではないとは言うものの・・・」と考え込んでしまった、無敵の英雄・ギルガメシュ。悩んだあげく、「不死の人」という評判の賢人ウトナピシュティムを訪ね、教えを乞うことにした。遠路はるばる訪れた英雄に、賢人は「大洪水」の思い出を語る。
>神々が大洪水を起こすことを企むが、エア神(註:人類創造者のエンキ神と同一の存在)は、大洪水がやってくる機密を葦屋に向かって、壁に向かって漏洩した。ことの次第を悟ったウトナピシュティムは、船をつくって家族・親族や動物などを乗り込ませた。
>嵐がやってきて、大洪水が起こり、あまりの凄まじさに神々さえも恐れおののいた。七日目にようやく大洪水が引いた。船はニムシュの山に漂着する。最初はハト、次にはツバメを放つが戻ってきた。最後にカラスを放つが、戻ってこなかった。
>ウトナピシュティムは神々に犠牲をささげた。犠牲の匂いによって、エンリル神は大洪水を逃れた人間がいたことを知って立腹するも、エア神のとりなしが功を奏した。エンリル神は、ウトナピシュティムとその妻を神々の如くし、はるか遠くの河口に住むよう命じた。
何から何まで、旧約聖書でおなじみの「ノアの箱船」のストーリーとほぼ同じ。粘土板に刻み込まれたシュメール神話は、旧約聖書よりも、はるかに古い。こちらがオリジナル・ストーリーなのは明らかで、欧米人の聖書観に大きな変更を迫ることになった。
旧約聖書の場合は、唯一神ヤハウェが、人類を創造してみたり、その人類を大洪水で滅ぼそうとしてみたり、その一方ではノアに箱船を作らせて生き残らせてみたり・・・と、矛盾する行動をとって、解けないナゾを残している。
でも、オリジナル・ストーリーであるシュメール神話を見れば、その疑問は氷解する。いわく、人類を創造したのは、エンキ神だ。でも、最高神エンリルは、騒がしい人類を快く思わず、大洪水を起こして滅ぼそうとした。エンキ神は、「神々の会議」で決定された大洪水に、表立っては異論を唱えなかったが、カゲで賢人ウトナピシュティムに箱船を作らせ、ひっそりと生き残らせた。エンリル神はそれを知って激怒したが、時すでに遅し・・・。
これを見れば、旧約聖書における神様の矛盾した行動は、「エンリルとエンキ」という、2柱の神様の対立した言動を、むりやり「唯一神ヤハウェ」にまとめたことから生じたものであるということが理解できる。
この「大洪水」のストーリーは、シッチン氏に言わせれば、「氷河期が終わって、南極の氷が溶けたときの話」ということになる。人類はほとんど絶滅したが、一部の人類が生き残って、新しい時代を作った。それが、現代のわれわれにつながっている。このとき、「人類を創成した宇宙人」たちは、大洪水でメチャメチャになった地球を見捨てて、彼らの母星・ニビルへと帰っていった・・・。
その真偽は、誰にも分からない。もっとも、シュメールが、わざわざ「南極の氷」が溶けるまでもなく、もともと洪水が多い地域なのは確かだ。シッチン説に水を差すつもりはないのだが・・・(笑)
ゼカリア・シッチンの「宇宙人アヌンナキ」説に、突っ込みどころが満載なのは事実だ。でも、だからといって否定したり、無視したりできるものではない。実際のところ、世界的に多くのチャネラーやスピリチュアリスト達から、この説は、(条件つきながら)支持されている。ダリル・アンカ氏がチャネリングする「バシャール」も、シッチン説をおおむね肯定している。ただし、バシャールによれば、「惑星ニビル」は、天然の惑星ではなく、人工物なのだ・・・ということだ。あの坂本政道氏も、高次の知的存在から、「シッチンの説は、当たらずと言えども遠からずだ」と告げられたという。
確かに、なんらかの存在が、人類に遺伝子操作して進化を促進したという可能性は、大いにありうる。それも、人類を彼らの奴隷として、コキ使うために・・・(?)。
なんといっても、人類最古の文明の発祥地が残した、世界最初の神話・伝説。それだけに、なんらかの意味で、人類誕生の秘密を伝えている可能性は否定できない。それこそ、かつて「プリズム・オブ・リラ」の編著者が述べたように、「これを事実と受け取るのも、なんらかの象徴的なストーリーと見るのも、読者の自由である」ということだろう。
船井幸雄氏は、「この遺伝子操作により、地球人類はエゴが強くなり、エゴの文明が始まった」と言っている。もっとも、どちらにしても、現代のわれわれにとっては、いまさらどうしようもないことではあるのだが・・・(笑)。
(引用部分は、中公新書『シュメル神話の世界』より)
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シュメール神話は、世界で一番、古い神話。一般的な知名度では、「ギリシャ神話」や「旧約聖書」の方が断然上なのだが、古さではシュメール神話が大幅に上回っている。それだけでなく、ギリシャ神話や旧約聖書には、シュメール神話と似たエピソードがとにかく多い。
有名なのは、旧約聖書の「ノアの洪水」とほとんど同じストーリーが、シュメール神話にも出てくること。ゼカリア・シッチン氏が強調するのは、シュメール神話の12神が、ギリシャ神話の頂点に位置する「オリュンポスの12神」の原型だということだ。
これほど重要なシュメール神話なのに、シッチン氏が「人類を創成した宇宙人 ~ ネフィリムとアヌンナキ」でとりあげるまでは、精神世界ファンの間でもほとんど知られていなかった(もちろん、筆者もほとんど知りませんでした・・・)。シュメール神話について知りたくても、参考図書は少ない。今のところ、書店で目につくのは中公新書の「シュメル神話の世界」(岡田明子・小林登志子著)だろう。
この本にも、「シュメル人の出自については、今のところは何も分かっていない。特に不思議なのは、解読されはしたが、シュメル人の言語系統がまったく不明なことである」と書かれている。
「言語系統がまったく不明」というのは、ひらたく言えば、「周囲の諸民族の言語と、ちっとも似ていない」ということ。
たとえば、ドイツ語やフランス語を少しでも勉強すれば、それが英語やスペイン語と似ているということに、誰でもすぐ気がつく。同様に、中国語とベトナム語、タイ語も似ている。まわりの国々とは、言葉の構造が似ているのが普通なのだ。それが、「言語系統」というもの。
ところが、シュメール人の言語に関しては、そういう「言語系統」から隔絶して、孤立しているのである。周囲の諸民族の言語についても、かなりのことが分かっているのだが、シュメール語はそれらと構造的に異なっている。意外なことに、日本語とは構造が似ている。というのも、「私は・・・」、「アナタを・・・」というように、単語の後に「てにをは」がくっつくのが日本語の特徴なのだが(こういうのを『膠着語~こうちゃくご』と言います)、シュメール語もそういう構造になっているという。アッカド語をはじめとする周囲のどの言語にも、こういう特徴はない。もちろん、現代のアラブ人やイラン人の言語とも、まったく似ていない。
「どこから来たのか」がさっぱり分からない、古代シュメール人。やっぱり、世界史上、最大級のナゾといえる存在だ・・・。
シュメールには、多くの都市国家が林立していた。旧約聖書の創世記で活躍したアブラハムの出身地とされる「ウル」、栄華と滅亡のストーリーで有名な「バビロン」、宗教的な聖地であった「ニップル」など、有力な都市が並び立っていた。シュメール神話の神々は、大地や空気、海、水、などの自然の神様であると同時に、それぞれの都市の「守護神」でもあった。たとえば、最高神エンリルは、ニップル市の神様。後にエンリルに代わって神話の主役となるマルドゥクは、バビロン市の神様だ。これには、繁栄するバビロンが、メソポタミアの覇権を握っていった歴史が反映されているという。
シュメールの地は、ペルシャ湾に面して、2つの大河が合流する河口にある。大河からあふれ出した水のおかげで、広大な湿原が広がっている。湿原は、甘美なナツメヤシの樹液とともに、豊かな麦の収穫や、粘土をもたらした。この「粘土」こそ、シュメール文明の原動力。粘土は、日干しレンガや粘土板の材料となった。当時、シュメールを除く世界中の人々が、穴ぐらのようなところに住み、文字を持たない原始人だったことを思えば、レンガ造りの住居に住み、粘土板に文章を書き付けていたシュメール人たちは、まさに驚異の先進文明人だったといえる。
シュメール神話によれば、神様もまた、粘土をこねて人間を創った。「なぜ、神様は人間を創造したの?」というのが、キリスト教徒やイスラム教徒の親が、子供に質問されて返答に窮する素朴な疑問。それに対して、世界最古の宗教・シュメール神話は、明快な回答を与えている。
「神々が働かなくてもよいように、労働者として人間は創造された」と、シュメール神話の粘土板には明記されているのだ。
いわく、つらい農作業や、治水事業に従事していた神々からは、不平不満が絶えなかった。「こんなに俺たちを働かせやがって、どういうつもりだ、コンチクショー」と怒っていた。原初の母なる女神・ナンムは、この事態を深く憂慮していたが、「神々の中でも、頭ひとつ抜けた知恵者」と評判のエンキ神は、そうともしらずに眠りこけていた。あるとき、ナンム女神は、エンキ神をたたき起こして言った。「息子よ、起きなさい。あなたの知恵を使って、神々がつらい仕事から解放されるように、身代わりをつくりなさい」。
母の言葉にあわてたエンキ神は、粘土をこねて人間を創った。おかげで、神々に代わって人間が働くようになり、神々はめでたく労働から解放された。シュメール神話の最高神である天空の神アン(エンキの父)や、大気の神エンリル(エンキの兄)も、これには大喜び。神々は祝宴を開き、したたかにビールを痛飲して人類創造を祝った(シュメールは、ビールの発祥地でもある)。このとき、ビールを飲んで酔っぱらった人類の始祖エンキは、地母神・ニンフルサグ(エンリルやエンキの異母妹)とともに、人間づくりの競争をした。「広げた手を曲げることができない人間」や、「排尿をガマンできない人間」、「性器を持たない人間」、「よろよろして立ち上がることができない人間」など、いろんな人間が創られたという(人権擁護団体が聞いたら、激怒しそうなエピソードですな・・・)。
実際のところ、旧約聖書にも、「神々が人類を創造した理由」について、少し触れられている。いわく、
>主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
と書かれた少し後で、「(神は人を)エデンの園に住まわせ、人々がそこを耕し、守るようにされた」とある。
神は、土で人間を創造し、働かせた。やはり、シュメール神話の人類創造ストーリーは、旧約聖書にも継承されている。
やっぱり、人間は、働くために創造されたのだ。文明発祥の地の古代人たちが、こぞってそう書き記しているところからすると、それは本当なのだろう。それを思えば、こんなに仕事・仕事で塗りこめられた我々の人生にも、説明がつくというものだ・・・(泣)。
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旧約聖書には、「ネフィリム」に関する記述がある。「昔、地にはネフィリムがいた」と、簡潔に記されている。
旧約聖書の「創世記」によれば、神が人間を創造した。地上に人間が増えてくると、それに比例して(?)、美しい娘たちも増えてきた。それを見て、神(エロヒム)の子たちは、おのおの選んだ者を妻にした。こうして神の子らと人間の娘たちの間に生まれたのがネフィリムであったという。
古来、この「ネフィリム」は、「巨人」と解釈されてきた。身長が何メートルか、何十メートルなのかは知らないが、とにかく、巨人というからには、人類よりデカかったのは間違いない。これは、「聖書なんて非科学的だ」と批判する人たちの、格好の攻撃材料となってきた。「大昔、『地には巨人たちがいた』なんて、キミは信じられるかい?」というワケだ。
ところが、ゼカリア・シッチンによれば、そもそも「ネフィリム」を「巨人」と訳したのが間違いのもとだという。それは「天から落ちてきた者」という意味であり、「宇宙人」と訳すのが正しいというのだ(!)。
(通常、シュメール神話の神々は「アヌンナキ」と総称されるのだが、シッチン説では、アヌンナキは中級・下級の神々であり、「ネフィリム」がその上位に位置づけられているようだ。著書・「人類を創成した宇宙人」のサブタイトルも、「ネフィリムとアヌンナキ」となっている)。
旧約聖書によれば、ネフィリムは地上に増えていった。ネフィリムたちは勇敢な戦士だったのだが、素行不良なのが欠点。「彼らの邪悪な行いによって地は暴虐で満ちていった」という。
そんな混乱の中で起きたのが、かの有名な「ノアの大洪水」。神の一大決意により、空前絶後の大洪水が起きた。暴虐に満ちた地上からは、人類もネフィリムも一掃された・・・。
ゼカリア・シッチンによれば、これは単なる神話・伝説ではなく、実話だという。
シッチン説の主役は、彗星のような長い楕円形の軌道を持つ、太陽系の第12惑星・二ビル(実在するかどうかは、誰も知らない・・・)の宇宙人たちだ。シッチンによると、惑星二ビルは、「長い楕円形の軌道を持ち、何千年もかけて太陽の周囲を回っている。長い軌道の途中では、たまに地球のすぐそばを通るときもある」という。かつて、何十万年か前に、二ビルが地球に最接近したときのこと。地球は、まだ氷河期だった・・・。そのとき、かれらは宇宙船に乗って地球を訪れたという。
真偽はさておき、これは、なかなか良くできた説だ。というのも、「なぜ、宇宙人は古代には地球をコマメに訪れて地球人を指導していたのに、最近はなかなか姿を現さないのでしょうか?」という素朴な疑問に、この説はキッパリと答えている(笑)。つまり、「古代には、彼らの故郷・惑星ニビルが地球に接近していたから、近いので気楽に来れたのだ」ということになる。
彼ら宇宙人が、地球に来た目的は何か? ・・・シッチンによれば、それは「希少な鉱物資源を、地球に探索しにきた」ということだ。地球には、金・銀・プラチナなど、貴重な金属が埋蔵されている。それを採掘するのが、宇宙人の目的だったという。
彼らが地球を訪れたとき、地球は氷河期だった。地表は、見渡す限り、真っ白な氷河と氷山に覆われていた。そんな白い大地の上を、宇宙船は探索していった。そんな彼らが発見したのは、大河が流れる温暖な地・シュメール。
そこに降り立った宇宙人たちは、鉱物資源の採掘を始めた。中でも最大の狙い目は、南アフリカの金鉱だったという。空からの調査により、首尾よく金鉱を発見した彼らは、さっそく採掘に取りかかった。神々の中でも、下っ端の神々が、鉱山労働に従事したという。
シュメールの地は、人類学でも「人類の故郷」とされる、東アフリカ(現代で言うエチオピアの辺り)にも近い。そこには、原始的な猿人たちが、ウッホウッホと歩いていた。地球生命が、生命のゆりかご・海から陸上に進出してきて、すでに四億年が経過していた。猿人たちは、すでにかなり進化した存在。直立二足歩行し、集団で狩猟採集もやっていた。
シッチンによれば、南アフリカの金鉱で厳しい労働に従事していた下級の神々は、働くのが嫌になってきた。働くのが嫌になった彼らは、金属鉱山でストライキを起こした。
下級の神々にストライキを起こされ、貴重な金属を採掘できなくなったネフィリム。困った彼らは、エチオピアの猿人たちに目をつけた。彼ら猿人は、かなり進化してはいたものの、知性が低いのが欠点。この連中に、高度に発達した知能を持つ、アヌンナキの遺伝子を植えつけたらどうなるか。優秀な労働者が育つかもしれない。
というわけで、ネフィリムによって創造されたのが我々、地球人類ということになる。地球人類は、もともと労働するために創造されているのだ。現代の日本人ビジネスマンの多くがワーカホリック(仕事中毒)と化しているのも、これなら、うなずけるというものだ・・・(泣)。
やがて、そんな人類もネフィリムも、大洪水で地上から一掃されることになる。人間たちの度を越した素行不良に激怒した最高神・エンリルが、怒りのあまり人類絶滅を決意したのだ。
シッチンによれば、大洪水は本当に起きた。氷河期が終わり、温暖になってきた地球で、南極大陸の氷山が一挙に溶けてきた。増水した海面は一気に上昇し、地表の諸都市を飲み込んでいったという。ペルシャ湾に面した大河の河口の地・シュメールは、真っ先に水没してしまった。大洪水で廃墟と化した地球から、ネフィリムたちも去っていった・・・。グラハム・ハンコックの「神々の指紋」などと同様、シッチン説は、南極の氷と切っても切れない。
アヌンナキは、ここにいる →
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↑シュメール(イラク南部)に林立していた、古代の都市国家
ゼカリア・シッチン氏の代表作「人類を創成した宇宙人」は、マジメな歴史学的考察と、トンデモない(失礼・・・)宇宙人アヌンナキのストーリーが同時進行する、奇妙な書物だ。だが、これは世界的なベストセラーになり、いまや精神世界ジャンルに確固たる位置を占めている。良くも悪くも、旧約聖書やギリシャ神話に比べて、あまりにもマイナーだった「シュメール神話」の知名度が、劇的に向上したのは確かだ。
精神世界ファンにアリガチなパターンとして、筆者も古代文明への憧れが、幼少期から人一倍、強かった。「四大河文明」はもちろん、それ以前の実在が不明な「超古代文明」のことなども、小学生の頃からよく知っていた。自慢するわけではないのだが(いや、やっぱり単なる自慢話でしょうな・・・)、そのおかげで、高校生の頃には、世界史が非常に得意になっていた。全国トップクラスの秀才連中からも、「ほかの科目はともかく、国語と世界史の論述答案に関しては、誰にもマネできない文章だ」と言われたものだ。全国100万人の受験生の頂点に位置する彼らにとってさえ、一種の「超えられない壁」と化していたほど、筆者の文系論述答案には定評があった。要は、「この、ワケワカメな文章を読んで、著者が何を言いたかったのかを代わりに説明せよ。300字以内で」というようなジャンルに、滅法強かったのだ。それというのも、世間の一般人には大半がおよそ意味不明と思われる、精神世界本をせっせと読み込んできたおかげ。ありがたや・・・・合掌。
それはさておき、古代シュメール文明は、本当に凄かった。春秋戦国時代の中国や、お釈迦さまの時代のインドの話を聞いても、われわれにとっては大変な大昔に思えるのだが、シュメールの都市国家が繁栄していたのは、それよりもさらに2千年や3千年も前からのこと。気の遠くなる大昔だ。
近代に入って、イラクの各地を発掘調査した西洋の考古学者たちは、巨大な神殿(ジッグラト)の遺跡に驚倒した。エジプトのピラミッドも不思議だが、こちらは建築のプロセスが不明なのに対して、メソポタミアのジッグラトは、建築設計図の一部が残っているという。七階建ての複雑な建築物。まぎれもなく、当時の人々が高度な技術によって建築したものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/49/a73828a42d48b564f22ed2bb881fd480.jpg)
↑ウルのジッグラトの復元図CG
ゼカリア・シッチンいわく、
>われわれは、戦争が科学の進歩につながることを知っているが、古代シュメールにおいては、神殿の建設が、技術の進歩につながった。計画どおりに巨大な建設作業を実行する能力、大きな労働力を組織して養う能力、土地を平らにして丘を形成する能力、レンガを形作って石を輸送する能力、珍しい金属とその他の原料を遠くからもたらす能力、金属を鋳造して装飾品と用具をつくる能力。これらすべてが、紀元前3000年に高度な文明が全盛期を迎えていたことを物語っている。
しかも、シュメール人は、「くさび型文字」と呼ばれる文字を発明した。湿原地帯だけに、粘土が豊富に取れる。粘土を固めて、干してつくった粘土板に、文章を書きつけていた。しかも、原始的な「活字」まで発明した。活字というより、「ハンコ」というべきモノだが、実際に活字として使われていた。
これは、後にイラクの地を発掘調査した西洋人の学者たちを、「われわれにとって、中世ヨーロッパのことより、古代メソポタミアの方が、よほど事情がよく分かるようになってしまった」と言って嘆かせることになる。というのも、中世のヨーロッパでは、文字を読み書きできる人が本当に少なかった。世間の一般人は、まず文字が読めない。知識人を養成しているはずの修道院でさえ、書物は手で数えられるほどしかなかったと言われている。大量の粘土板文書を残した古代メソポタミアとは、情報量が大違いだ。この驚くほど高度な文化水準のおかげで、古代メソポタミアの実情は、現代のわれわれにも、意外とよく分かっているのである。
数学も発達した。土地の測量や、建築のために数学が不可欠だったのだ。シュメール人が用いた「60進法」のおかげで、今でも1時間は60分、1分は60秒だ。(ついでに、1週間が7日というのも、シュメール人が決めた)。
シュメール人は、石油や金属の使い方も知っていた。石油が地表に染み出てくる土地柄だけに、瀝青(れきせい)やアスファルトといった石油製品が使われていた。金属の精錬も始まっていたという。金・銀・銅はもちろん、青銅の合金も作られ始めた。
石油製品を使っていたおかげで、化学が発達し、さらには医学が発達した。ヨーロッパ人が、数千年後の中世にいたっても、まだ病気といえば魔法や呪術に頼っていたことを思えば、雲泥の差があったと言える。
>メソポタミアの墓から発掘された頭蓋骨のいくつかには、脳手術の明白な跡があった。部分的に失われた医学文書は、「人の目を覆っている影」(白内障)の外科的な除去について述べている。・・・いくつかの円筒印や粘土平板には、医療チームに囲まれ、手術台の上に横たわる患者の姿が描かれている。
羊毛の毛織物は、紀元前3800年ごろにシュメールで織られ始めたという。玉ネギ、きゅうり、キャベツ、レタスなど、今日のわれわれの食生活にも欠かせない野菜や果物の多くも、シュメールから世界に広がったのだ。シッチンは、「古代シュメール人の食生活がいかに豊かだったかを示す詩」を引用している。
ワインとオイルで
香りづけした水の中で
私が、この鳥を料理した
そして、私は食事をした
昔の歴史教科書には、「世界最古の法律は、紀元前1800年頃のハンムラビ法典」と書かれていた。でも、今ではさらに古い法律が発見されている。紀元前2350年ごろの、ウルナンム法典だ。ハンムラビ法典が「目には目を、歯には歯を」という復讐法で知られているのに対し、ウルナンム法典は「損害賠償」に重点が置かれていたという。
そんなこんなで、シッチンは、古代シュメール文明のすごさを、これでもかとばかりに力説する。たしかに、すごいのは事実だ・・・。では、「なぜ、古代シュメール人は、そんなに進んでいたのか?」ということになるだろう。
中東の現地事情に詳しい人の話によると、イラクはとにかく暑いらしい。夏は、インド人でさえ、避暑のためインドに里帰りするほどだという(笑)。海岸に出ても、誰も海水浴などしていない。海岸が暑すぎて、それどころじゃないのである。そのくらい、イラクは暑い。なんで、こんなに暑いところが、「文明の故郷」になったのか。
それは、「氷河期」と関係があると考えられている。1万2000年ほど前から、地球で最後の氷河期が終わり、氷河が溶けてきた。北の方の地域が、まだ氷河に覆われていた頃、この暑い地域で、いち早く農耕文明の萌芽が見られたのは、自然なことといえる。
シッチンによれば、シュメール人に文明を教えた宇宙人たちは、宇宙船に乗って氷河期の地球にやってきた。氷河期だけに、当時の地球は寒い。見渡す限り、真っ白な雪と氷の大地が広がっている。そんな真っ白な大地の上を、宇宙船は滑るように飛んでいった・・・。
暖かい南国を探して飛行していた彼らの目に、突出して峻険な山岳が飛び込んできた。アララト山だ。かの有名な「ノアの箱舟」が、大洪水のときに漂着したとされる険しい山。この地域では、飛びぬけて目立つランドマークだ。峻険なるアララト山のふもとからは、暖かい南国の大河が流れ出していた。チグリス・ユーフラテス川だ。かくして、大河の流れに導かれ、河口の地・シュメールに着陸することにした宇宙人・・・。
ゼカリア・シッチンの宇宙人ストーリーは、ここから始まる。
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↑古代シュメール文明を生んだ、ユーフラテス川の流れ(イラク)
昔は(今はどうか知らないが)、歴史の教科書で「古代文明」といえば、「四大河文明」と相場が決まっていた。中国の「黄河文明」、パキスタンの「インダス文明」、イラクの「メソポタミア文明」、そしてエジプトの「ナイル文明」である。
人類が住む陸地は、大なり小なり、乾燥している。どこに行っても水が豊かな日本列島は、例外中の例外。大陸国家では、乾燥地帯がハテしなく広がっているのが普通だ。でも、人間が生きていくためには、水がどうしても必要。特に、農耕には水が不可欠なのは言うまでもない。どうしても、豊かな大河のほとりに、人は集まることになる・・・。
最も分かりやすい例は、エジプトだろう。古代の歴史家・ヘロドトスは、「エジプトはナイルのたまもの」と言ったという。豊かなエジプトの農耕文明は、みんな「ナイル川のおかげ」というわけだ。これは、オオゲサでもなんでもない。エジプトを空から見た航空写真を見れば(画像をご参照)、それはよく分かる。ナイル川の両岸と、河口に広がる三角洲だけが、緑色に覆われた豊かな地域。それ以外は、一面の茶色。不毛の大地が、ハテしなく広がっているだけだ。もしも、ナイル川がなかったならば、エジプトなど「古代農耕文明の発祥地」どころか、そもそも人の住めるところではなかった。それが、実によく分かる。まさしく、母なる大河だ。ありがたや・・・合掌。
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↑緑に覆われた、エジプトの三角洲。周囲には何もない・・・。
他の大河文明でも、事情は似たり寄ったりだ。大河の流域には、高度な文化と教養を誇る「文明人」が住んでいる。周辺の不毛な地域に住む「野蛮人」たちは、みんな豊かな地域に憧れ、あるときは文明人たちに従属し、ときには野蛮な武力をもって攻め込むこととなる・・・。
そんな、世界に広がる「古代の大河文明」。中でも、最も古い歴史を誇るのは、古代メソポタミア。21世紀になっても戦乱が続く、イラクの地に生まれた、世界最古の文明だ。チグリス・ユーフラテスという2つの大河が並んで流れ、河口の近くで合流する。河口付近には、広大な湿原が広がっている。
「砂漠の国」というイメージを裏切る、湿原の国。ボートに乗った人々が悠然と航行し、周辺には甘美なナツメヤシの森林が広がっている。残念ながら、狂気の独裁者サダム・フセインが、ナツメヤシの森に潜む反政府勢力を壊滅させるため、湿原を干拓して不毛の地にしてしまったという。独裁者は国際社会によって排除されたが、時すでに遅し・・・。これは、人類の損失だ(泣)。
とはいっても、この地域の統治が難しく、政府にとって頭痛のタネなのは、現代に始まったことではない。イスラム帝国のカリフたちや、オスマン帝国のスルタンたちも、みんな、この地の反乱に手を焼いてきたのだ。13世紀(日本史でいえば鎌倉時代)に北アフリカから出発して、インドや中国を周遊した大旅行家のイブン・バットゥータも、この地に臨んで緊張を隠せず、「この辺りの治安の悪さは有名だ」と書き残している。最近は、米軍が乗り込んで統治を開始したが、やはり手に負えないので撤退するようだ。なんといっても、世界で最も古い歴史を誇る地域。戦争も、革命も、世界で最も長く経験してきている。最も重いカルマ(エックハルト・トール風に言えば、ペインボディ)を背負っているのは、仕方がないと言えるだろう。
人類最初の文明は、ここに誕生した。この地域の名は、シュメール。今から5500年前、シュメールには高度な文明が栄えていた。一方、シュメール人を除く世界中が、まだ未開の地であった。
世界中で、シュメール人だけがレンガ造りの住居に住み、色とりどりの衣服を着て、多彩な料理を楽しんでいた。陶器を焼き、金属を精錬し、石油を燃やし、粘土板に文章を書きつけていた。車輪を発明したのも彼らだと言われている。一方、シュメール以外の全世界において、地球人類は穴ぐらのようなところに住み、石器で暮らす原始人そのものであった。
なんで、古代シュメールは、これほどの先進地域だったのか。実のところ、それは世界史でも最大級のナゾとされている。
そもそも、「シュメール人は、どこから来たのか」が分からない。どの辺りの地域から移住してきてシュメールに住み着いたのか。他の人種(たとえば、アラブ人やペルシャ人など)との関係は、どうなのか。そういう、人種的な系統や出自が、まるきり分からないのである。いわば、シュメール人そのものが最大のナゾなのだ。シュメール人たちは、自分たちを「黒い頭の人々」と呼び、粘土板には彫りの深い顔立ちの自画像を描いている。そのおかげで、「ああ、こんな外見の人たちだったんだろうな」と想像できるだけ。
ここで登場するのが、かの高名なるゼカリア・シッチン氏。「シュメール語で書かれた粘土板を読める」という特技を持つ、歴史・言語学者だ。なんと、「シュメール人たちに文明を教えたのは、宇宙人なのだ」という説を唱え、しかも、それが世界的なベストセラーになってしまった。あまりにも謎めいたストーリー。精神世界ジャンルの中でも、最高のエンターテインメントが、ここにある(笑)。
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下に、人類最古の文明国・シュメールの神話を引用した。
過去数千年にわたって、これは単なる、古代の伝説だと思われてきた・・・。
ところが、ゼカリア・シッチンによると、この神話には、実は重大な人類の秘史が隠されていたらしい。
なんと、アヌンナキは神々ではなく、地球を訪れた宇宙人だったというのだ(!)。
シッチンによれば、アヌンナキはもともと、「3600年周期で太陽のまわりを公転する」という謎の惑星 「ニビル」の住人だった。
彼らが地球にやってきたのは、44万5000年前のことである。 目的は、黄金の採掘だ。
かつて、ポルトガル人やスペイン人が「黄金の国・ジパング」を目指したように、指導者・エンキに率いられた50人のアヌンナキたちは、宇宙船に乗って「黄金の星・地球」に降り立った。
アヌンナキたちは、すぐに、地球で最も金鉱の豊富な地・南アフリカに目をつけた。 さすがに、目のつけどころがいい・・・。
さっそく、黄金の採掘作業が始まった。
母星のニビルからは、大勢のアヌンナキが地球に渡ってきて、鉱山労働に従事した。 その人口は600人に達した。
こうして、黄金の採掘は盛んになっていった・・・。
それから、40ニビル年 (地球時間では、14万4000年) を経た後のこと。
増大する一方のノルマ。 労働条件の悪化。 あまりの過酷さに音を上げたアヌンナキの鉱山労働者たちは、ついに労働組合を作って、大規模な労働争議を起こしたという。
労働者の暴動を鎮めるべく、労使の団体交渉が行われた。
そこで、「アヌンナキに代わる労働者を作る」という提案が、経営側から持ち出された。
当時の地球では、原始的な猿人たちがウッホウッホと歩き回っていた。 アヌンナキは、猿人に目をつけた。 この連中を改良すれば、優秀な労働者になるのではないか??
そこで、「遺伝子組み換え」が行われたのである。
試験管の中で、アヌンナキの精子と、、猿人の卵子が結合された。 そして、受精卵をアヌンナキの女性の子宮に着床させた。 10ヶ月後、アヌンナキと猿人の交配種である人類が、帝王切開で誕生したという。
その後、メソポタミアの地で農耕文明を始めた古代シュメール人たちは、彼らに知識と技術を授けてくれたアヌンナキを神と崇めた。
だから、古代シュメール神話の神々は、みんなアヌンナキなのである。
・・・というようなことが、(シッチンによれば)古代シュメールの古文書に書かれているらしい。
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シュメール人は、5000年(あるいは、もっと前から)も前にイラクで繁栄した、出自が不明の民族。
「人類最古の文明」という評価が定着している。 なにせ、シュメール人が古代文明を謳歌していた頃、イラクを除く全世界が、まだ石器時代であった・・・。
イラクといっても、南部の、ペルシャ湾に近い地域。 現地を知る人の話によると、とにかく「暑い」の一言。 日本の夏もかなり暑いが、それでも想像を絶する暑さだということだ。
そんな暑い暑いイラク南部で、人類最古の古代文明が栄えた。
シュメール人は、歴史上に忽然と登場して、忽然と消えた。 考古学者が手を尽くして調べてきたのだが、今でもどこから来て、どこに消えたのかが分からない謎の民族。
そんなシュメール人には、神話があった。 人類最古の神話である。 神々の名は、アヌンナキ。
神話によると、アヌンナキと呼ばれる、神々の一群があった。
アヌンナキの会合の長は偉大なる空の神で、都市ウルクの守護神でもある アヌ であり、他の参加者はアヌの子である。
のちにアヌの地位は、天と地を分けたとされる神、都市ニップルの守護神である エンリル に取って代わられた。
一方、エンリルの他に、もう一柱、有力な神がいた。
エンリルの腹違いの兄弟、都市エリドゥの守護神である エンキ である。
このエンキこそ、人類の創造者。
天空の神・エンリルと、人類の始祖・エンキは争った。 エンリルが勝利し、エンキは敗れた。 この結果、エンリルは神々の中でも指導的地位を確立したという。
アヌンナキと呼ばれる上級の神々の下には、下級の神々がいた。
下級の神々は、イギギと呼ばれる。 いわば、神々の中の労働者。 せっせと働き、世界を維持していた。
あるとき、イギギは「もうイヤだ」と言い出した。 あたかも、月曜の朝に出社拒否を起こしたサラリーマンのように。
イギギはシャパトゥ(ヘブライ語ではサバト:安息日)にストライキを起こし、職場放棄して仕事をサボり始めた。
このため、やむを得ず、エンキは人間を創造したという。
人間に作業をさせ、神々が働かなくともよいように・・・。
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