宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

もう、中国産レアアースには頼らない

2010年09月29日 | こっくり亭日記
  
中国は、尖閣諸島の漁船衝突事件で、日本にレアアース(希土類)の禁輸措置を取った。レアアースは、ハイブリッド車や携帯電話など、ハイテク製品に不可欠な強力磁石の生産に必要な材料で、中国が世界の9割を産出している。

特に、ハイブリッド車の生産が伸びるにつれて、レアアースの使用量が増えている。当然のことながら、この種の省エネ技術が世界一進んでいる、日本が世界最大の消費国。つまり、レアアースの多くは、中国で生産され、日本でハイテク製品に加工されて、世界に輸出されている。その「中国→日本」というラインが滞るのは、アメリカを始めとする他国にとっても他人事ではなく、大きな関心を集めた。おかげで、低価格の中国産におされていた世界各国のレアアース産地が、再び脚光を集めてきたようだ。

中国がレアアース輸出規制したって怖くない理由」という記事を見て知ったのだが、この「世界の9割を占める」中国のレアアース産地というのは、実は一箇所しかないらしい。「バイユンオボ鉱床」といって、モンゴルとの国境付近にある巨大鉱床だ。

(筆者は、レアアースの産地を『新疆ウイグル自治区』と長いこと認識していて、先日のブログにもそう書きましたが、バイユンオボ鉱床を地図で確認したところ、『内モンゴル自治区』の誤りですた。スマソ・・・!!)
 
バイユンオボ鉱床は、モンゴルと、中国の「内モンゴル自治区」との国境にある。歴史的にも地理的にも、まぎれもないモンゴル人の土地。本来なら、モンゴルこそが「レアアースの最大産出国」の名にふさわしかったか・・・。昔は、モンゴル騎馬軍団が世界最強で、中国はいつも侵略に脅かされていたのだが、西洋から伝来した鉄砲が、勢力図をがらりと変えてしまった。中国によって征服されたモンゴルは、20世紀になんとか独立することには成功したものの、残念ながら南部の「内モンゴル」を今も奪われたままだ。
 
でも、レアアースは、「中国にしか埋蔵されていない」というわけではない。そもそも、レアアースがハイテク素材として脚光を浴び、生産量が急増してきたのは、ほんのここ5年~10年くらいの話。要は、人件費を始めとする採掘コストが安いから、価格競争力で中国の生産量だけが突出して伸びてきたというのが真相のようだ。
 
中国のレアアースは、生産量では9割だが、埋蔵量では3割程度。すでに、2006年に産業技術総合研究所の「地質ニュース」で、このように書かれている。


>米国・マウンテンパス鉱床(写真中央はその採掘・精錬設備)で1954年から始まった軽希土類に富むバストネサイトの採掘により,1966年から1985年の間,米国は世界の希土類生産大国として君臨した.1990年代後半以降,埋蔵鉱量5,740万トン,6%:REOを誇るバイユンオボ鉱床を中心とする安価かつ膨大な中国の希土類資源の台頭が始まり,マウンテンパス鉱床は2002年に休止に追い込まれた.

>しかし,中国のバイユンオボ鉱床が希土類資源の“東の横綱”なら,埋蔵鉱量2,000万トン,8.9%:REOを今なお温存しているマウンテンパス鉱床は“西の横綱”である.2006年,希土類資源の価格は再び上昇に転じている.これを追い風に,“西の横綱”が世界の希土類資源の檜舞台に再び躍り出る日は,そう遠くはなさそうである.
 
 
専門家は、4年前にはすでに「中国以外の産地が復活するだろう」と予測していた。今回の事件をキッカケに、インドやオーストラリア、アフリカなどのレアアース産地が、世界的に見直されているという。

産経ニュースによると、海江田万里・経産相は、英フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、「レアアース禁輸は不意打ちだった。今後は、代替品の開発や、中国以外の供給源の確保に努める必要がある」と述べている。
 
そんな中、別の記事によれば、 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と北海道大学の研究グループが、「レアアースを使わない新構造のハイブリッド車(HV)向け磁石モーターの開発に成功した」と発表して注目を集めているという。モーターの構造を改良することにより、レアアースを使わなくてもすむんだそうな。高価なレアアースを使わないので、コスト削減にもつながるという。
   
さらに別の記事によれば、新規調達先では、ベトナムで豊田通商と双日が権益を獲得し、12年から生産を開始する。カザフスタンでは住友商事が現地の公社とウラン鉱石の残りかすからレアアースを回収する事業を11年にも始めるという。

どうやら、早くも見えてきた、中国産レアアース依存からの脱却。ひょっとしたら、中国の禁輸措置は、自らの首をしめる自爆だったのかもしれない・・・。


アースチェンジ情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 

ついに消えゆく、アラル海

2010年09月27日 | こっくり亭日記
 
ECO JAPAN




中央アジアの巨大な湖、「アラル海」が、ついに姿を消しそうだ。かつては、九州の2倍くらいの広さで、琵琶湖の百倍もの水があるという、世界第4位の湖だったのだが・・・。すでにピーク時の1割程度にまで縮小しているという。
 
アラル海には、2つの大河が流れ込んでいる。だだっ広い乾燥地帯の真ん中にあるアラル海で、いつまでも水が枯れなかったのは、ひとえに川の水のおかげ。その川の流れが、20世紀後半から急速に細っていってしまった。いまや、いよいよ水が尽きようとしている。
 
2つの大河は、アムダリア、シルダリア (アム川、シル川) といって、何千年も前から中央アジアの農耕文明を支えてきた。東のはての中国から、砂漠のシルクロードをはるばる渡ってきた隊商は、サマルカンドやブハラなどの美しいオアシス都市に集まっては、アム川を越えて、インドやペルシャ、アラビアなど、思い思いの方角に散っていった。まさしく文明の十字路で、国際商業の中心。中世に入ると、貿易は次第に海上ルートに取って代わられていったが、文明はそれでも輝きを失わなかった。
 


↑ 中央アジアの図、濃い青がアラル海 (画像は、wikipedia アムダリヤ川)


中央アジアは、その名のとおりアジア大陸の中央にあるだけに、古来より、東から西からいろんな勢力がやって来ては、この地を支配し、やがて去っていった。西から来たアレクサンドロス大王は、神のように畏怖された。東から来たチンギスハンは、多くの都市を破壊し、市民を大虐殺していった。逆に、ティムール帝国やムガール帝国を始め、中央アジアからアム川を越えて南下した勢力が、インドやペルシャを征服することも多かった。
 
中央アジアを中心にして世界を見渡せば、中国・インドからヨーロッパにいたるまで、世界中の動きが見事につながり、地球の歴史はひとつになる。もしも、ここ数千年間におよぶ地球人類の歴史を、UFOからウォッチする宇宙人がいるのなら、中央アジアの上空から全体を見るのがオススメだ。
   
話が脱線してしまった。要するに、アラル海と、そこに流れ込む2つの大河に囲まれた地域は、かつては世界の中心で、すばらしい文明が栄えていたということ。そんな貴重な水が、枯れてしまった。これはまさしく、人類の損失だ・・・(泣)
  
記事によれば、
 
>目の前には、置き捨てられた船の残骸が砂の上に乱雑にちらばる。崩れかかった桟橋にもやったままの小舟も見える。岸には船荷の揚げ下ろし用のクレーンが、赤くさびた姿をさらしている。湖から水だけが消えてしまったのだ。水を注ぎ込んでやれば、止まっている光景が再び動きだしそうな気さえしてくる。

という、ゾッとするような惨状だ。 なんで、こんなことになったのか。原因は、中央アジア諸国を最近まで植民地支配していた、ソビエト連邦による無理な灌漑農業だ。

世界で最も豊かで広大な農地に恵まれたアメリカと、東西冷戦の死闘を戦い抜くハメになったソ連。もともと、寒すぎて農業に向かない極北の国だけに、食糧の生産がアキレス腱だ。そこで、中央アジアで大規模な農地を開発することにした。でも、こんな広大な大陸の真ん中にまで、雲が流れてきて雨を降らせてくれるほど、地球環境は人に優しくできていない。乾いた大地を割って流れる川の水を、アチコチに引いて大量消費するしかなかった。ついには、川の水の9割以上が農業用水として使われるに至った。このようにして、ソ連では、農業生産が飛躍的に増大した。なんという、社会主義の奇跡!!・・・だが、水が枯れるのは、時間の問題だった。
 
>開拓の対象になった地域は、大部分が年間降水量200mm以下の乾燥地帯だ。ここに灌漑(かんがい)用水を供給するために旧ソ連政府は1960年に「アラル海プロジェクト」を打ち上げた。1300kmに及ぶ運河が縦横に掘られ、巨大な水路には「レーニン水路」とか「スターリン運河」といった名が冠せられた。短時間で運河を掘るために、小型原爆を一列に並べて爆発させる乱暴な工法も使われた。
 
いまや、アラル海は砂漠に消えようとしている。漁船や桟橋の残骸を残して・・・。水が減るにつれて、塩分の濃度が高くなり、今では真っ白な塩まじりの砂塵が吹き荒れているという。
 
湖とともに、ひとつの文明も終わる。黙祷・・・・・。

社会主義国の環境破壊がひどいのは事実だが、もちろん、悪いのは社会主義だけではない。アラル海ほどの規模ではないにしても、世界の各地で湖や川が消えつつある。環境破壊を終わらせるためには、人類の意識を変容させ、「長期にわたって持続可能な経済」(by コルマン博士)に移行するしかなさそうだ。


アースチェンジ情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
 
 

中国 ~ 地球に残された難問

2010年09月26日 | こっくり亭日記
 
尖閣諸島の漁船衝突事件は、結局、中国漁船の船長が釈放されるという結末で幕を閉じた。
  
この事件で浮き彫りになったのは、日本の領海侵犯を当然のことのように見なす、中国政府の横暴だった。レアアースの禁輸までして、すさまじい外圧をかけることにより、船長を釈放させた。そればかりか、日本に対して「謝罪と賠償」を要求してくるほどの図々しさに、世間はあきれ返っている。
 
確かに、中国は重要な貿易相手だ。レアアースの禁輸は、ハイテク製品には欠かせない材料だけに、あまりにも痛い。中国に進出している日本企業や日本人ビジネスマンは、人質に取られているようなものだ。相手は、民衆を扇動して反日暴動を起こさせることなど朝飯前の社会主義国だけに、ある程度の妥協は仕方ないのかもしれない。
 
でも、「中国からの外圧に屈した」という前例が残ってしまったのは事実だ。この先も禍根を残すことだろう。これはやはり、民主党政権の限界なのか・・・。
 
中国は、日本近海だけでなく、東南アジアでも海洋覇権への野心をむき出しにして、火花を散らしている。日本政府が安易な姿勢を取れば、これらの地域にも悪影響が広がる恐れがある。

当面は、アメリカとの同盟を強固にして、中国の脅威に対抗するしかないだろう。でも、長期的には、中国共産党政権が崩壊することによってしか、問題は解決されない。
 
一説には、室町幕府を興した足利尊氏は、中国を支配していたモンゴル帝国を揺るがすため、反政府勢力に武器を輸出していたという。大陸製のとは強度が違う、日本製の高級な刀剣だ。その数百年後、満州人に攻め込まれて苦しんでいた明は、徳川幕府に武器援助を要請する手紙を送ってきた。「日本製の丈夫な鉄の防具を送ってください」というような内容だったのだが、徳川幕府は黙殺した。中国大陸が強大な勢力によって統一されている状態が、日本の防衛上、脅威となるのは昔も今も変わらない。この事情はヨーロッパでも同様で、イギリスは何百年も「勢力均衡」を国是とし、ヨーロッパ大陸のどこか一国が強くなりすぎるのを必死でジャマしてきた。これに習って、今の日本も、積極的に中国共産党政権の崩壊を促進するような作戦を取ってみてもよいのではないか。
 
今回の事件で中国は、携帯電話やハイブリッド車などの生産に欠かせない、貴重な資源のレアアースを禁輸してきた。レアアースは、中国が世界の9割を生産している。でも、「中国がレアアースの主要産地である」というわけではない。「中国政府が、レアアースの主要産地を軍事力で支配している」というのが実情だ。今の尖閣諸島の問題だって、中国の目当ては、ガス田の採掘にある。領土を奪い取ることにより、地下の資源を自分のものにしようとしている。とても21世紀の国とは思えない時代錯誤な発想に、世界中があきれている。
   
もちろん、外国をいたずらに敵視するばかりでは、真の平和は永久に来ないという見方もあるだろう。でも、現実にはやっぱり、ナチス・ドイツが潰れてヨーロッパは統合に向かっている。もはや、ドイツとフランスが戦争するなど、考えられない時代になった。ソビエト帝国が崩壊してロシア連邦となったおかげで、東西冷戦は終結した。いまや、アメリカとロシアが核戦争を起こすと思っている人は、ほとんどいない。好戦的な勢力が崩壊することは、まちがいなく平和に直結するというのが、歴史がわれわれに教えている教訓だろう。

今の地球にとって、中国はまちがって残ってしまった、きわめて好戦的な勢力といえる。世界各国が軍備に力を入れなくなってきた現代に、中国だけが海軍力を増強して海洋覇権に乗り出している。アフリカ大陸でも野心をむきだしにして、資源の利権を漁っている。大昔の帝国主義国と、やってることが変わらない。国内では、全国で暴動が頻発する中、十数億の国民を軍事力で支配している。東西冷戦が終結して20年ほどもたつ今、これほど平和をおびやかしている勢力は、ほかに見当たらない。ここが潰れてくれれば、あとはイランや北朝鮮など、小さな勢力ばかりだ。いよいよ、地球に大きな平和と安定が訪れることになる。
   
さいわいにも、中国崩壊を予測する人々は、スピリチュアリストにも多いし、実務家にも多い。コルマン・インデックスによれば、この秋には、大きな変動が予測されるという。この機会に、地球に残された難問が解決されることを望みたい・・・。
 

アースチェンジ情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

中国 ~ 地球最後の帝国

2010年09月24日 | こっくり亭日記
  
中国の、海洋覇権を目指す動きが露骨になってきた。尖閣諸島で衝突事件を起こした中国人の船長をめぐり、まだ取調べ中だというのに、「うちの船長を返せ」と厳しく要求してきている。
 
今度はなんと、日本に対して、レアアースの禁輸措置を取ってきた。レアアースは、ハイブリッド車や携帯電話などのハイテク製品に欠かせない希少資源。中国が世界の生産量の9割を占めている。以前から、「これほど重要な資源を、中国に抑えられているのは危険だ」、「もしも中国が、日本にはもう売らないと言い始めたら、どうするのか」と、心ある人々は心配していたのだが、予想以上に早く、中国政府はこのカードを切ってきた。ハイテク企業を中心とする日本勢は、代わりの輸入先を確保するのに懸命だ。
  
もっとも、「中国は広いから、そんな資源も豊富なんだな」というのは錯覚でしかない。どちらかといえば中国は、もともと広いわりに資源が乏しい国だ。その点では、日本と大差ない。そんな国が、なんで希少資源を独占しているのかといえば、西のはずれの砂漠地帯・新疆ウイグル自治区を初めとする、異民族が暮らしてきた地域を支配しているから。日本との違いは、そこにある。
 
新疆ウイグル自治区は、もともと、イスラム教徒が住む砂漠の国で、遊牧民が行ったり来たりしてきたところ。古くからシルクロードを通して、遠い西の国々、ペルシャやエジプト、ローマなどとの交易が行われてきた。大昔から、中国としては西との重要な貿易ルートだけに、なんとかコントロール下に置きたかったのだが、この地を往来する騎馬民族は強すぎて、逆に攻め込まれて苦戦することのほうが多かった。中国の皇帝がこの地域をなんとかコントロールできた時期といったら、大帝国の漢と唐が栄えていた、繁栄の絶頂期くらいのものだろう。
 
ここが中国の北京政府によって最終的に征服されたのは、18世紀の中ごろ、大征服者・清の乾隆帝(けんりゅうてい)の時代になる。それにしても、何千年も意のままにならなかった難しい地域を、なぜ近世になって征服できたのか。それは、なんといっても、西洋から伝来した鉄砲の威力のおかげ。16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮半島に攻め込んだとき、昔ながらの刀や槍で戦う大陸の人々は、銃火器で武装した近代的な日本軍にビックリしたわけだが、1~2世紀ほど遅れて、清は同じように西域諸国に攻め込み、派手にドンパチやらかして、この地域を征服してしまった。
 
今日、貴重な資源のレアアースを独占して日本に揺さぶりをかけられるのも、世界的な産地である、この地域を征服して支配しているおかげ。でも、ここが異民族の土地であることに変わりはない。もっとも、中国政府の植民政策もあって、ここ数十年で中国からの移民が急増し、いまでは中国人の方が多いとされる。当然、もともと住んでいた人々は激怒しており、現在でも独立運動が激しい。特に、去年あたりから現地人による暴動が頻発し、中国軍が血の弾圧を繰り返している。
 
話は脱線するけど、ちなみに、豊臣秀吉の死去により日本軍が撤退したあとの朝鮮半島も、まもなく清の侵攻を受けて、占領されてしまった。日本史の教科書には、「豊臣秀吉が朝鮮に攻め込みました」と書いてあるだけで、その後のことが書かれていない。実は、その後しばらくして、清が北から攻めてきたのである。もっとも、朝鮮はアッサリと占領されたわけではない。日本の侵攻は2度(文禄の役、慶長の役)だけだったが、清は5度も繰り返して攻め込んでいる。外国を支配するというのは、それだけ、誰にとっても難しいということだろう。日本と清の違いは、地続きだったこともさることながら、途中であきらめたか、最後まであきらめなかったかというのが大きい。
  
中国政府は、別に日本だけを目のカタキにして、集中攻撃しているわけではない。実際のところ、まわりの国々すべてに対して横暴なのが、中国の実態だ。ベトナムを初めとする東南アジア諸国とも、南沙諸島の領土紛争を抱えている。南シナ海の海洋覇権をめぐって、アメリカと火花を散らし始めた。
 
伝統的に陸軍の国である中国が、これほど海軍力を増強し、海洋覇権を目指して動き出したことは、四千年の歴史にも前例がほとんどない。しいて例を挙げれば、15世紀の初頭、明の永楽帝は海洋に目をつけて、大規模な船隊を編成した。船隊はインド洋を渡ってアフリカ東海岸にまで到達して、世界各国の人々を驚かせたとされている。とはいえ、このくらいの航海など、世界で貿易するアラビア商人は、もっと昔から普通にやっていた。海が苦手な中国人がやったから、珍しいだけだ。明の永楽帝は、日本への侵攻も計画していたという。でも、このような企ては、永楽帝の死とともに終わりを告げた。もうひとつの例外としては、13世紀のモンゴル帝国くらいのものだろう。このときは、モンゴル人に支配された中国・朝鮮の海軍が、本当に日本に攻めて来た(元冦)。この頃は、まだ大陸のほうが技術が進んでいたので、火薬の玉がバクハツする威力に、日本人はビックリさせられた。
 
中国が海洋支配に乗り出そうとする最大の動機は、昔も今も変わらない。それは、南シナ海からインド洋にかけての、西との貿易ルートを押さえるためだ。中国人は大昔から海に弱くて、海洋貿易はアラビア人やインド人、後にはポルトガル人、オランダ人、イギリス人に牛耳られてきた。東西貿易は莫大な利益を生んできただけに、なんとも悔しい。このような世の中の構造は、時代がかわっても、意外と変わらないものだ・・・。

中国のやってることを見ていると、まるで19世紀の帝国主義時代の植民地帝国が、現代にタイムスリップしてきたみたいだ。他の帝国は次々と潰れたのに、なぜか中国だけ、間違って残ってしまった。こんな時代錯誤の帝国が、いまさら海洋支配に乗り出すとは、事実は小説よりも奇なり。地球人類の意識進化のためには、こんな古くさい体制が、さっさと解体されることが望ましい。ウイグルやチベットを早く解放して、毎年、独立記念日がめぐってくるたびに、北京の首相が過去の侵略行為を謝罪するべきだろう(笑)。
 

アースチェンジ情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

「中国の時代」は、長くてあと数年 ~ フォーブス誌

2010年09月20日 | こっくり亭日記
 
「中国の時代」は短命 ~ フォーブス誌


10年ほど前、名著「やがて中国の崩壊がはじまる」で世界に衝撃をもたらしたゴードン・チャン氏が、改めて「中国の時代は短命」と予測する記事を米国フォーブス誌に掲載した。

中国はちょうど日本を抜いて世界第2位の経済大国に躍り出たばかりであり、首位の米国も射程圏内に入ったとされている。半世紀近くもGDP世界2位の座を堅持していた日本は、ついに3位となった。だが、ゴードン・チャン氏は、「数年で日本が抜き返し、世界2位に返り咲くだろう」と予測している。

いわく、「2011年末までに中国の経済成長率は2ケタを割り込むだろう。国内総生産(GDP)は10年にわたる減速が始まる」という。現在、中国では、日本のバブル経済時代など、比較にならないほどの野放図な銀行融資により、狂乱の不動産バブルが起きている。ソフトランディングなど、とても考えられない状況だ。ハードクラッシュ以外の結末は考えにくい。

先行きが暗いのは、経済だけではない。環境問題も極めて深刻だ。とくに、強烈な干ばつと、大洪水が交互に起きているような、異常気象の影響がひどい。さらに、人口の伸びも2020年には頭打ちとなり、その後は一転して、急激な少子高齢化に悩まされることになるという。 

>居住用マンションに、8000万戸もの空室があるなどということが信じられるだろうか? それでも控えめすぎる評価かもしれない。新築物件の空室率は50%を大きく上回り、北京では65%以上と見られる。
 
>今後想定されるシナリオは2つしかない。たいていの国でそうなるように不動産市場が崩壊するか、中央政府が人為的に市場を支えるかである。中国の指導部は後者を選択する可能性が高く、そうなればごくわずかな経済成長が何年も続くような政策を取らざるを得ない。バブル崩壊後の日本を考えてみると良い。中国の停滞は日本より深刻になるだろう。2013年には日本は再び中国を追い越し、世界第2位の経済大国に返り咲くだろう。

>2015年までに200万人の難民が発生するような環境災害が起こるだろう。今や季節ごとに何らかの大災害が起こるようだ。今年は明朝以来の深刻な干ばつに見舞われた。畑の穀物が枯れ果てる中、飢餓に苦しむ北朝鮮の人々に倣い、野草で食いつなぐ人々も出た。その後は一転大雨となり、一度の嵐では25万人が自宅から避難しなければならなくなった。・・・世界銀行は2020年までに中国では3000万人もの環境難民が生まれる可能性があると見ている。個別の自然災害ではなく、全般的な水不足がその原因だ。

実のところ、この記事を読む以前に、筆者もそう思っていた。そもそも、「中国が日本を抜いて、世界第2の経済大国になった」ということ自体、数字のマジックみたいなものであり、統計が疑わしい。いずれにしても、遠からず中国経済はおかしくなるだろう。もっとも、いまさらGDPの大きさで日本が抜き返したとしても、どれほどの意味があるかは定かでない。人種的にほとんど変わらず、人口が十倍以上もあるような国と、経済規模を競ったところで仕方がないからだ。
 
それより、最近の中国は、四千年の歴史にも前例がないほど海軍力を増強して、日本の近海を平然と横行するようになってきた。笑えないけど、笑ってしまうくらい、ロコツな侵略だ(笑)。いまどき、これほど侵略の意図をあらわにしている国など、滅多にないだろう。何のつもりかは知らないが・・・。
 
ソビエト連邦や東ドイツをはじめとする、社会主義諸国が崩壊して、20年にもなる。それなのに、東アジアで、いまだ社会主義体制が残っているのは残念なことだ。地球人類の意識が覚醒するためには、真っ先に潰れてほしいのが、こういう古くさい体制だろう。中国には、十数億もの人口がある。地球の人口の何割かが中国人であるだけに、人類の集合意識のかなりの部分を占めているのは確かだ。そのためにも、なんとかしてもらいたい。
 
来るべき、新たな人類の精神文明の時代には、社会主義の体制など、完全に消滅するだろう。国家による上からの管理は、どんどん小さくなる。80年代以来、先進諸国で国営企業が続々と民営化されてきたのは、その表れといえる。日本でも、揺り戻しの動きはいろいろあるけど、結局のところ、歴史の流れは止めようがない。もちろん、中国の「改革開放」も、その流れの中にある。残念ながら、政治体制に問題があるとはいうものの・・・。
  
やがて、高い意識をもった市民による、真の自由主義社会が実現するだろう。ヘーゲル大先生が言ってた、理想の市民社会、「人倫の共同体」。それは、今までの地球人の意識レベルでは、絵に描いたモチだった。それが、意識の覚醒によって、いよいよ実現する・・・はずだ(笑)。
  
  
ポジティブな人々が集う → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

インドのタタ財閥 ~ ゾロアスター教徒の悩み

2010年09月20日 | こっくり亭日記
 
朝日新聞に、興味深い記事が載っていた。インド最大の企業グループ・タタ財閥が、後継者選びをしているというのだ。
  
タタ財閥を率いる72歳のラタン・タタ会長は、そろそろ引退の時期が近づいている。でも、後継者に困っている。というのも、タタ一族は、インドでも珍しいゾロアスター教徒だ。日本の明治維新と同じ時期に創業し、今年で140年の老舗。グループ売上6兆円を誇るインド最大の財閥で、10万円の格安自動車を作ったことでも知られる。その一方では、超高級車の名門・ジャガーを買収したりもしている。

ゾロアスター教は、イスラム教が広がる前のイランで栄えた、古代の宗教。古代の超大国・ペルシア帝国が国教としてきた。教えはインドにも広がり、6万人ほどの信者が残っているという。その中に、巨大財閥のタタ一族がいるというのも、いかにもインドらしい。
 
ゾロアスター教は、別名を「拝火教」というとおり、火を拝むことで知られる。古い寺院には、千年以上も前から燃やし続けられている火なんてのがある。日本でいえば、比叡山延暦寺の法灯みたいなものか。死んだ人を鳥に食べさせる「鳥葬」でも有名だ(現在は、禁止されているようなのだが)。世の中を善と悪の闘争の舞台としてとらえ、終末には善が勝利すると信じている。善悪二元論と、終末思想の祖。キリスト教やイスラム教はもちろん、現代のスピリチュアリズムにも、絶大な影響をおよぼしている。

そんなゾロアスター教なのだが、ヒンドゥー教が圧倒的に優勢なインド社会の中で、長く受け継いでくるのは大変だった。結婚は相手が信者でなければならないし、父親が信者でなければ、入信できない。これでは先細りになるばかりで、記事によると「信者の25%は独身で終わる」という。このため、少子高齢化が著しく進んでいる。タタ会長も、独身だ。

創業以来140年、ゾロアスター信者のタタ一族によって受け継がれてきたのだが、ここ20年ほどの間に、会社は著しくグローバル化した。もはや、経営のプロでなければ、とてもやっていけない。会社としては、「後継者はゾロアスター教徒でなくてもいい」と言っているようだ。
  
それにしても、なんとも奥が深い、神秘のインド。ゾロアスター教徒のタタ一族ばかりでなく、少数派のシーク教徒も経済界で大活躍していることで知られる。「インド人のビジネスマン」といえば、多くの人が頭にターバンを巻いた人を連想するのだが、これはシーク教徒の特徴だ。10億人の人口を抱えるインドの中では、わずかな人数にすぎないシーク教徒が、そんなイメージを世界中に植えつけている。

やっぱり、言っちゃあなんだが、ヒンドゥー教やイスラム教は、ビジネスに向かない思想なのかもしれない(笑)。あの「カースト制」だの、「利子を取ってはならない」だのの、シチ面倒くさい余計な話がなくなれば、インドやイランも文明の底力を発揮して、もっと経済が活性化しそうに思えるのだが・・・。
 

ポジティブな人々が集う → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
     

ワクワクにしたがって生きる ~ バシャール × 本田健

2010年09月20日 | バシャール
 
バシャールによると、ポジティブな観念と、ネガティブな観念の違いはシンプルなものだ。
 
要するに、ポジティブな人は、「現実を変えることができる」と考えており、ネガティブな人は、「現実は変えることができない」、もしくは「現実を変えるのは難しい」と考えている。このため、ポジティブな人には単純な人が多く、ネガティブな人にはフクザツなタイプが多い。
 
そもそも、現実を創り出しているのは、われわれの観念だという。ということは、われわれの考え方しだいで、現実を変えられるはず。でも、まわりの現実を見渡してみれば、ろくなことが起きていない。本当に、こんな現実をわれわれが創り出しているのでしょうか?

バシャールによれば、答は「イエス」ということになる。こんな現実を創り出している張本人は、われわれ人類。だとすれば、人類がこの現実を変えられないはずはない。
  
とはいうものの、大多数の人々にとって、日々の現実は重い(笑)。一部の成功者は別にして、ほとんどの人は、「思ったことや願ったことが、ちっとも実現しなかった」という体験を重ねて生きていくことになる。「そういうのは、どうなんだろう?」というのが、素朴な疑問なんじゃなかろうか。
  
でも、バシャールによると、そういうのが錯覚のもとなんだそうだ。これは、ネガティブな観念が人々にかけているトリック。われわれを取り巻いている現実は、幻想なのだ。ネガティブな観念は、幻想を強化しようとして、あの手この手でトリックをかけてくる。ダマされてはいけない・・・ということになるらしい。
  
本田健氏は、かつて会計の仕事をしていたのだが、16年前にバシャール(ダリル・アンカ氏)と出会って、「ワクワクすることをやりなさい」と言われ、本の執筆と講演活動に転身したのだという。そして、大成功した。「ユダヤ人大富豪の教え」は、300万部の大ベストセラー。バシャールのおかげで、毎日ワクワクしている。ありがとう!!・・・実にいい話だ。

でも、そんな華麗なる転身は、誰にでもできることではない。大半の人にとっては、ワクワクすることをやりたいのはヤマヤマなのだが、残念ながら、現実にはできない。「ワクワクにしたがって生きる」というのは、たしかに魅力的な生き方だ。でも、そんな道を踏み出せば、たちまち経済的に追い込まれ、崖っぷちを綱渡りするような人生が待っている。ワクワクしたばっかりに、たちまち身の破滅だ・・・(泣)。
 
でも、バシャールによれば、これまたネガティブな観念が人々にかけているトリック。「私たちの言っていることが本当に理解できていれば、ワクワクにしたがって行動するのは簡単です」と断言する。 
 
ワクワクにしたがって行動すれば、モヤモヤしたワダカマリも消えて、意識はクリーンになる。それが、意識の進化につながるという。
 
これを見て、旧約聖書の「出エジプト記」を思い出した。エジプトで奴隷になり、コキ使われていたユダヤ人たちを連れ出して、蜜と乳の流れる地を目指し、大預言者モーゼは旅立った。しかし、道中は険しく、苦難の連続。ついに、ユダヤ人たちは「エジプトに帰りたい」と言い出した。こんな苦労をするくらいなら、エジプトで奴隷をやってたほうがマシだった・・・というわけだ。そんなユダヤ人たちを、なだめすかしつつ、遥か遠いカナンの地へと苦難の道中を歩み続けた、偉大なるモーゼ。
 
以前、会社を辞めるべきかどうか迷っているサラリーマンに、この「エジプトに帰りたい」の話をしたことがある。「目からウロコが落ちるような、良いお話ですな」と、いたく感心された。だが、その後、会社を辞めてフリーになった元サラリーマン氏は、さんざん苦労しているようだ。
 
それでも、やっぱり、ワクワクする道を進んだほうが良いのだろうか。うーん、ここは思案のしどころだ。こればっかりは、やってみなければ分からない・・・。結論としては、やってみるしかないのである(笑)。
 
 
ポジティブな人々が集う → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

未来はえらべる ~ バシャール × 本田健 

2010年09月14日 | バシャール
 
「バシャール」をチャネリングするダリル・アンカ氏は、現在、単独でのチャネリング活動をほとんどやっていないが、対談にはときどき登場する。今回は、「未来はえらべる」という本で、本田健氏と対談した。
 
今までのバシャール対談本は、相手がスピリチュアル関係者であることが多かったのだが、本田健氏は、「ユダヤ人大富豪の教え」で知られる人。おカネの問題が専門分野だ。そのため、この本でも、おカネや経済に関する話が多い。今までにないほど、現実的な感覚を備えた質問者の登場だ。「精神世界の鉄人」にも、「数あるバシャール本の中でも、この本は最高です」と書いてあった。はたして、「おカネがいらなくなる世界」の実現は可能なのでしょうか・・・?(笑)
  
もっとも、「実現が可能なのかどうか」ではなく、「実現する」と心から確信することが大事なのかもしれない。バシャールいわく、

>たとえば、あることを信じていると、それは物質次元でも実現します。すると、実現したことによって、さらにその観念が強化されます。もし観念に、このような性質がなければ、それを実際に物質レベルで体験することは不可能です。

バシャールは、この物質世界の現実を、「実体のあるものではなく、幻想なのです」と断言する。幻想の世界なのだが、観念によって、それが「現実である」と信じられるように出来ているらしい。「それにしては、妙に手ごたえがあって、リアルだな?」というところだろう。

それにしても、思ったことが実現するなんて、ホントかよ?・・・とも思える。試しに、グラスに入った赤き美酒と、脂がしたたる炙った肉、たおやかな美女を強く心に念じてみたが、それらは出現しなかった。そういう経験を持つ人も、少なくないはずだ。

でも、それはあくまでも表面意識の問題。われわれは、意識の奥底の、魂の部分で、それぞれの現実という「幻想」を作っているのだという。魂は、それを幻想だと知っている。でも、われわれは、それを知らない。

>本田氏 : では、ボクたちの観念が、現実をつくっているのですね。

>バシャール : はい、そうです。みなさんの「現実をつくっている観念には、ポジティブなものとネガティブなものがあります。

やっぱり、そうだったのか。われわれの観念が、こんな現実を作っていたのだ。トホホ・・・。

でも、観念に「ポジティブとネガティブがある」ってのは、どういうこと?・・・「バシャールによれば、「ポジティブな観念」と「ネガティブな観念」の違いは、とても単純明快だ。

>ふたつの観念の、もっとも大きな違いをお教えしましょう。

>ポジティブな観念は、「現実は幻想かもしれない。それなら、もしかしたら変えられるかもしれない」という可能性に気づかせてくれます。

>一方、ネガティブな観念は、「自分が物質レベルで体験していることは、確固とした現実なので、変えることはできない。もし変えるとしても、とても難しい」と信じ込ませます。
 
 
アセンション情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

不況なのに、犯罪が減っているアメリカ

2010年09月14日 | こっくり亭日記
CNN.JP


強盗、殺人、強姦・・・。アメリカといえば、「凶悪犯罪が多い」というイメージがつきまとう。実際、人口は日本の3倍もないのに、凶悪犯罪の発生件数は何十倍も多い。

でも、そのアメリカで、凶悪犯罪が着実に減少している。米連邦捜査局(FBI)の年次報告書で、全米の凶悪犯罪件数が3年連続で減少したことが明らかにされた。

殺人事件は、前年比-7.3%の減少を記録した。殺人と並ぶ凶悪犯罪に位置づけられている、強姦も-2.6%減少している。

不景気で失業者やホームレスが激増しているのだから、強盗なんかは増えそうなものだが、なんと前年比-8.0%の大幅減。

凶悪犯罪だけではない。なんと、泥棒も減っているというからオドロキだ。窃盗の件数は、前年比-4.0%の減少となった。ただし、車上狙いだけは、+17%増と急増しているというから、アメリカで車に乗る人はご用心。

ニュースにいわく、

>報告書によると、09年に通報があった凶悪犯罪は約130万件で前年比5.3%減、窃盗などの財産犯罪は約930万件で同4.6%減となった。財産犯罪は7年連続の減少となる。
 
「景気が悪化すると犯罪が増える」というのが、この世界の常識。これだけ、百年に一度の金融恐慌で経済が疲弊している中、犯罪が着実に減っているのは、これまでにないナゾの現象だ。専門家にも理由が分からず、首をひねっているという。
 
政府当局は、「警察力を強化した成果だ」と胸を張っている。でも、それを額面どおりに受け取る人はいないようだ。「金融恐慌で急増した失業者が、外に出ないで引きこもっているから」というような説も登場した。う~ん、それはイカガなものか(笑)。
 
この傾向は日本でも顕著で、だいぶ前から、日本の凶悪犯罪は減り続けている。日本の場合、何十年か前に、「戦後の復興期」という極端に犯罪が多かった時期があり、それから犯罪が減ってきた。

「最近の日本は、犯罪そのものは減っているにしても、先行きの希望がない世相を反映して、常人には理解を絶する異常な犯罪が増えてきたのである」という人が多いのだが、個人的には、それも疑わしいと思う。その種の犯罪も、やっぱり戦後の復興期のほうが多かったと見るほうが自然なんじゃなかろうか。たとえば、昭和23年に起きた有名な「帝銀事件」なんかは、ずいぶん奇妙な犯罪だ。今の犯罪に、ああいう不気味さはない。
 
もちろん、今で言う「セクハラ」なんかは、昔は犯罪のうちに数えてもらえなかったので、比べることすらできない。
 
それはともかく、犯罪が減っている理由はいろいろあるだろうし、表面的な即断をするわけにもいかないと思う。でも、現実に犯罪が減っているのは、まぎれもない事実。これが、人類の意識が変容してきたことによるのなら、ありがたい限り・・・(笑)。


アセンション情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
     

意識進化の完成形 ~ コルマン・インデックス

2010年09月12日 | 精神世界を語る
  
コルマン・インデックスによれば、人類の意識進化は、2011年10月28日に完成する。大小いろいろなマヤ・カレンダー、長短さまざまなその周期は、すべて、その日に終了するという。つまり、マヤ・カレンダーとは、「人類の意識進化の予定表」だったのだ。
 
今は、それに向けた準備段階。さしあたっては、「今の一瞬一瞬を充実させて生きる」という、「いま、ここ」の生き方に目覚めることが重要だ。それによって、人類は「何かが足りない・・・」という空虚感から卒業し、至福に包まれることになる。

人々が経済成長を目指さなくなることにより、膨大な借金漬けの国家や個人によって演出された、過剰投資・過剰消費の経済システムは放棄される。それによって、一時的には経済が大きく落ち込むのだが、その後には「長期にわたって持続可能な経済社会」への移行が待っているという。

それは、大昔の原始人のように、環境と調和して生きる社会になるだろう。とはいっても、原始人に逆戻りするわけにもいくまい。よく言われるのは、「地域コミュニティーの単位でできた社会」だ。これは、「広域自給自足経済圏」とも呼ばれる。

あのニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」第3巻でも、「高度に進化した人類の社会には、巨大な都市などなくなっている。それは、小さな村がたくさんあるような世界なのだ」という話があった。老子のいう、「小国寡民」(しょうこくかみん)は、そういう考え方の源流だろう。「理想の国とは、小国で人口が少ない国なのである」という思想は、中国に根強く流れてきた。老子によれば、大国や大都会があるから、競争が激しくなり、人類社会は喧騒の渦になるのだという。

コルマン博士によれば、人々は経済成長だけでなく、人口増加も目指さなくなる。その結果、地球の人口は増えなくなるという。おそらく、地球の人口は減少するだろう。

「人口減少」といえば、これまた真っ先に思い出すのは、日本だ。今の日本では、経済成長がストップしたことも、人口が減り始めたことも、「国家の衰退」と受け止められ、将来への悲観的な見方が広がっている。でも、後で振り返ってみれば、「日本は世界に先駆けて、文明の新たな段階に突入していたのだ」と評価されることになるだろう。今も盛んに経済成長したり、人口増加している国々は、周回遅れで古いことに取り組んでいるのだ。
 
これほど重大な転換を引き起こす、「いま、ここ」(BE HERE NOW)の意識への目覚め。それは、時間とか、過去や未来とか、そういう物質界に特有の信念からの解放。いまの一瞬だけに、意識を集中する。

でも、コルマン博士によれば、そんな「いま、ここ」の目覚めでさえも、アセンションに向けた準備段階にすぎず、意識進化の完成形は、さらにその先にあるようだ。それがどういうものなのか、具体的にはイメージしにくい。次のような言葉が、数少ない手がかりとなる。

>われわれ個々人は、いま再編成されようとしているグローバルブレインの、いわば神経細胞のような存在なのだ。このような状況では、われわれ個々人の人生は単線的に進むことはない。グローバルブレインの再編成が進むにしたがって、われわれのモノの見方や感覚の仕方が、激変してしまうというようなこともあり得る。宇宙の計画と呼応している人々は、背中を押してくれる強い風を感じることだろう。
 
(高島康司著 「未来予測 コルマン・インデックス」より)


これを見た限りでは、どうやら、人類のテレパシー機能が増大する結果、意識が覚醒した人間同士のネットワークで、壮大な「グローバルブレイン」が形成される・・・というような世界になるらしい。それに向かって着実に進んでいる人には、「背中を押してくれる強い風」が吹いてくるという。
 
う~ん、そういえば筆者には、背後から強い風が吹きつけてきている・・・ような気がしてきた(笑)。
 
   
アセンション情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ