最近は、東アジア情勢がますます盛り上がって、目が離せない。こうしている間にも、地球規模の変化は着実に進行している。
中国の勢いがものすごいので、周囲の国々への圧力が強くなり、摩擦が大きくなっている。でも、これだって、いつまで続くことか。中国は、内部がガタガタだ。
一方、日本と東南アジア諸国との関係は、とても良くなっている。オーストラリア・フィリピン・インドといった、中国の脅威にさらされている国々は、「日本やアメリカと連携しなければ」という雰囲気になっている。まさに「敵の敵は味方」という状態で、中国以外の国々が、だんだん一つにまとまってきている感じだ。これというのも、中国という悪役のおかげだろう。
そんな中で、韓国だけは、この世界的なネットワークから離れて、フラフラと中国にスリ寄っている。
韓国も、本来はネットワークの一員のはずなんだけど、日本との間に、韓国ならではの「歴史信仰」が引っかかっている。これは、新興宗教の教義と同じで、もともと観念的で実体がない。「日本人の歴史認識はまちがっとる、ケシカラン!」というのは、単なるアタマの中の理念。どこまで行っても、脳内問題にすぎない。
これについては筆者自身、よく韓国を批判するわりには、それが実際の行動に反映されてないから、よく分かる。韓国人や台湾人と一緒に台湾料理を食べた後、新大久保の韓国カラオケに行く・・・というような日々を過ごしても、なんら違和感を覚えない。以前は、ついでに韓流食品を買い込み、韓流ドラマも見ていた。
つまり、理念においては「嫌韓」だけど、行動においては「韓流」。しょせん、観念と現実は違う・・・ということだろう(笑)。
ただし、理念の問題も、甘く見ることはできない。地球人類の歴史には、理念の対立が原因で戦争が起きたことは珍しくないし、むしろ、本当の利害対立より悲惨な結果を招くことが多かった。それこそ、「あいつらの考えてることは、汚らわしい悪魔の思想だから、火あぶりにして人間ごと灰にしてしまおう」・・・ということにも、なりうる。おカネや土地をめぐる対立だけでは、なかなか、そこまでは行かない。
昔も今も、「考え方がバラバラな者たちが集まっている」というのは、地球人類にとって最大の試練なのだ。だから、要注意ではある。
首都ソウルのすぐ近くにまで北朝鮮の国境がせまり、トンネルまで掘られているというのに、韓国人の警戒心は、もっぱら日本に向けられている。冗談抜きで、日本に対する戦争準備みたいなことまで始めている。「本当は、日本より北朝鮮のほうが危険だ」とアタマでは分かっていても、カラダが動かない(笑)。まさしく、「反日」という理念に縛られたカナシバリ状態で、正常な行動が取れなくなっている。
理念にこだわるあまり、しばしば現実の利害関係を見失うのが、儒教の国にはアリガチな傾向で、中国にも似たようなところがある。
今も、「防空識別圏」の設定が大問題になっている。日本の領海や領土の上空にまで、中国空軍の縄張りだと主張しているわけだから、「本気で戦争するつもりなのか?」と大騒ぎになった。でも、日本やアメリカが空軍機を飛ばしたら、実際には反撃してこなかった。米軍は、その気になれば中国本土を爆撃できる戦略爆撃機B52を飛ばしたが、中国空軍に動きはなかった。
しかも、中国政府は「日米に対抗して、中国空軍もスクランブル発進した」と勇ましく発表したけど、日本政府が「そういう事実は無かった」と否定したため、すっかり中国のメンツは潰れた。どうも、「我が国は東アジアの覇権国になったのだから、それらしく振る舞うべきなのだ」という理念に動かされているだけで、現実の空軍力がそれについてこれてないみたい。
中国ももはや、正常な行動が取れなくなってきている。中国がやってるのは、しょせん最後の悪あがきでしかない。ロウソクが消える前の、最後の炎だ。中国が暴れれば暴れるほど、逆に「東アジアの夜明けは近い」と感じさせる。
アジアには、地球の人口の大半が集中している。地球の変化のカギを握るのは、やっぱりアジアだろう。いよいよ、世の中が激変する大詰めが来たようだ・・・。