宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

地球生命系は活性化している

2013年01月22日 | こっくり亭日記
地球生命系の生命エネルギーは、加速度的に増大している。

それをヒシヒシと感じている人は、決して少なくない。

暑さ・寒さが世界的に激化していることや、世界中で人々の動きが活発になっているのは、その表れだ。

というのも、物質世界は意識を映す鏡なのだ。

物質世界の動きが激しくなっているのは、意識の世界で、エネルギーの流れがますます躍動していることの反映。

もちろん、生命エネルギーが増大したからと言って、古来から人間の苦しみの元凶である、病気や老化・貧困その他がただちになくなるわけじゃないんだが、少なくとも、今までよりは病気は治りやすくなるし、老化の進行は遅くなる。今までよりは豊かになりやすくなる。

それだけではない。知性や感性は鋭敏になるし、愛情や慈悲も強くなる。

もっとも、「地球の生命エネルギーが増大しているというけど、ホントかよ? ボクはちっとも、そんなこと感じないよ?」という向きもあるだろう。

そういう人は、「要するに、ボクがそれを感じ取っていないだけ・・・ということなの?」と言うかもしれない。

率直に言えば、まさにその通り。

そういう人は、まだ変化を感じ取っていないだけなのである。

でも、時間の問題だ。

時がすべてを解決するから、心配は要りません。

というのも、そういう地球生命系の活性化を受けて、筆者の意識はますます高揚してきている。なんというか、自分で言うのも変だけど、明らかに活性化している。

幼少の頃からの精神世界マニアである筆者には、単なる「自己暗示効果」とか、「躁鬱状態」とか、そういうのには慣れっこだ。それとは、明らかに異なる。どう違うのかと言われても、説明しにくいけど・・・(笑)。

まあ、とりあえず、「乞うご期待」といったところです。ありがたや・・・合掌。

「こう見えても、地球は次元上昇したのである」

2013年01月21日 | こっくり亭日記
 
最近の精神世界系サイトは、「2012年12月21日に、何も起きなかった件」で盛り上がっている。

確かに、「地球の自転が止まって、太陽が昇らなくなる」とか、「人間の身体がタンパク質からクリスタル質に変化する」とか、そういうことは起きなかった。

でも、それらは、もともと起きるはずがなかった。おもしろい話ではあったけど、あまりにも無理があった。摩擦も抵抗もない宇宙空間で、どうやって地球の回転運動を止めるのか。昔の「スーパーマン」の映画では、スーパーマンが地球の自転の向きを逆転させちゃったけど、あれは映画だし・・・(笑)。

もっとも、その手の話も、それはそれで良いのである。マジメにやるばかりが精神世界ではない。他のジャンルと同様、エンターテインメントの要素は必要だ。その意味では、中○薫サンたちも、精神世界ジャンルを盛り上げてくれた功労者なのだ。

それより、注目すべきなのは、「こう見えても、地球は次元上昇したのである」という話だろう。

それによると、地球はすでに大きく変化し、第4密度(もしくは、5次元世界その他、人によって表現は異なる)に入ったのだという。

かくいう筆者も、少し前の記事を見ると、「地球は第4密度に入った」と力強く断言している(笑)。

まあ、「明治維新が起きて、江戸時代から明治時代に変わりました」というような、分かりやすい変化だったら良かったんだけど、そういうわけにもいかないみたい。これは、ハッキリした区切りのない、なめらかなカーブのような変化だ。
 
地球の変化が激しくなっているのが、一つの表れだろう。
 
世界的に、暑さや寒さ、日照りや大雨が極端になっている。それも年々、エスカレートする一方。政治や経済も、乱高下が激しく、動きがさらに速くなっている。
 
それはやっぱり、それだけ意識の流れが速くなっていることを反映している。物理では、運動エネルギーは速度の2乗に比例する。精神エネルギーも、それと一緒。意識の流れが加速するにつれて、精神エネルギーはますます急カーブを描いて増大する。
 
技術革新は次々に起きているし、社会構造も変わってきている。

やがて、生活に最低限必要なエネルギーや食料が、まったく無料とまではいかないまでも、限りなく無料に近づいてくるだろう。地球で生活するのは、だんだん楽になる。

病気や老化も、すぐにはなくならなくても、だんだん緩やかになる。そういう変化は、すでに起きている。

重要なのは、変化が加速しているということだ。だんだん速くなっているのだから、世間の一般人が今までの慣性で予想するよりも、目標到達時点はずっと近い。
 
でも、精神世界の探求者として本当に重視すべきなのは、そういった物質界の変化よりも、やっぱり、「意識の覚醒」だろう。
 
住み心地が良くなろうが、悪くなろうが、しょせん、この地球の物質界が有為転変であり、夢マボロシの世界であることに変わりはない。

そんな夢から覚めること。それが探求者の目標だ。

人類全員が一斉に変わることなど、あり得ない。地球の生物進化史を見ても、進化は常に、一部の生物に起きてきた。残りの大多数は、とりあえずそのままなのが普通。それは、昔も今も変わらない。

だから、大多数の地球人類の意識が(・・・少なくとも、見かけ上は)たいして変わっていないからといって、それは気にするに当たらない。

問題は、この地球人類の中に、意識の進化を実現した人々がいるのかどうか。「収穫の時」の成否は、そこにかかっている。

それについては、まずは何より、「自分自身の意識が進化したかどうか」をセルフチェックするのが先決だろう。

この点に関して、精神世界系ブログでは、「2012年を境に、私の心は愛のエネルギーで満たされてまいりました」・・・というような話が増えてきている。

かくいう筆者も、先日の記事を見ると、「なんだかボクには、高揚感がみなぎってきた。意識が高揚しすぎた結果、カゼでダウンしたけど・・・」云々と書いている(笑)。

我ながら「ホントかよ?」と思うところなのだが、確かに高揚感は続いている。

身体は、相変わらず地ベタに貼りついている。でも、意識は大空に舞い上がっている。鷹のように空高く回りながら、「こう見えても、地球は次元上昇したのだ」と高らかに宣言する。

もちろん、無理に「変わった、変わった」と主張することもない。とりあえず、地球生命系の急速な意識進化の流れに乗っていこう・・・。
 

ピョンヤン・レーサー ~ 北朝鮮のオンラインゲーム

2013年01月20日 | こっくり亭日記


GIZMODO(動画あり)


いまや、地球全体で大変革が起きている。あの閉ざされた国、北朝鮮すらも例外ではないようだ。

北朝鮮では、ついにオンラインゲームが登場した。その名も、「ピョンヤンレーサー」。車を運転しながら、ロードサイドを流れていく花の都・ピョンヤンの風景を楽しめる、本格派のドライブゲームだ。

これを見て、昔のゲームセンターで流行った(・・・80年代の終り頃だったか?)、「アウトラン」という体感ゲームを思い出した。それまでの、「上からの視点で俯瞰したサーキットの中を、レーシングカーがチョコマカと走り回る」というスタイルのゲームとは一線を画す、プレーヤー自身がクルマに乗った視点で運転できるゲームの登場だった。画像・音楽ともに、爽快感でいっぱいのゲーム。当時のゲーセン少年は、大いにハマったものだ。
 
その点、この「ピョンヤンレーサー」は、「ピョンヤンの街を車で疾走する」とはいうものの、お世辞にもサワヤカとは言いがたい。でも、北の国らしい哀愁と、社会主義国らしい勇壮さ、無表情なキャラその他が相乗効果となって、独特の世界を生み出している。
 
上位入賞者は、“TOP 10 CHAMPIONSHIP LIST”に載るという名誉が待っている。腕自慢なら、朝鮮、じゃなかった、挑戦しがいがありそうだ(寒いジョークですみません・・・)。
 
半島の南側の韓国は、オンライン・ゲームでは世界の先端をゆくIT先進国。
  
いよいよ、隣の北朝鮮にもIT革命が押し寄せているのか?

・・・と思ったけど、そうでもないみたい。

よく見ると、ここはゲーム会社が運営しているわけではなく、“KORYO TOUR”(高麗旅行社?)という、中国・北京に本社がある旅行会社の広告サイトでした。
 
それにしても、北朝鮮はナゾの国だけど、ピョンヤンはきれいな街だという評判だ。ピョンヤンを訪れた旅人は、その整然とした静かなたたずまいに、「不思議だ。初めて来たのに懐かしい・・・」と感動する。まさしく、北朝鮮が国家の総力を挙げて建設した「地上天国」なのだ。
 
筆者はちょっと行けそうにないけど、せめて、このゲームでピョンヤン観光気分を味わってみるとするか・・・(笑)。
 

オーストラリアで気温54℃ ~ 2013年、いよいよ極端になってきた地球の気候

2013年01月20日 | 異常気象


超巨大熱波のオーストラリア(紫色のところが54℃だそうな) GIZMODO

「温暖化、温暖化」と言われてきたけど、今年の日本の冬の寒さは異常だ。北海道も、隣の韓国も厳寒に見舞われているらしい。
 
異常に寒いのは、日本ばかりではない。あの南国・インドも、史上最大級の大寒波に襲われている。
 
AFPの記事によると、

>インド・ニューデリー(New Delhi)は9日、気温が摂氏3度にまで低下し、40年ぶりの寒さとなった。インドで最も人口の多い北部のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州では、寒さで80人を超えるホームレスが亡くなるほどで、地元当局は各地に暖を取るためのたき火を設置するなど対応に追われている。北部では大半の地域で15日まで学校が休校となった。

インドも、全国が常に暑いわけではなく、冬には、北部はかなり寒くなる。でも、今年の寒さはやはり異常だという。インドでも、バングラデシュでも、気温が3度にまで下がった。南国で、この寒さはコタえる。死者が続出する騒ぎになった。
 
しかも、昔と違って、急速な工業化で大気汚染がひどくなっており、濃霧が発生しやすくなっているという。インドというより、まるでイギリスみたい。

一方、夏と冬が逆になる南半球のオーストラリアでは、「史上最大級の熱波」が来た。

このところ、この時期は、いつもこんな調子だ。つまり、「北半球は史上最大の寒波、南半球は史上最大の熱波」というような話を、ほとんど毎年のように聞かされてきたわけだが、それが年々、エスカレートしてきている。

今年のオーストラリアでは、なんと「気温54℃」を記録した地域もあるという。史上最高記録を、大幅に更新する暑さだ。おかげで、上の「ヒートマップ」に使われる色が足りなくなり、新たに紫色が付け加えられたという。
 
ますます狂ってきた、というより、極端に乱高下するようになった地球の気候。

気候だけではない。政治や経済の乱高下も、ご存知のとおり。
 
もはや、ジェットコースターみたいになってしまった、今の地球・・・。
   

2013年も異常気象で始まった

2013年01月19日 | 異常気象
  
ここ数日の寒さには、ビックリした人が多いだろう。

東京では、何日か前に雪が降って以来、道路がずっと凍っている。雪が降ったのにも驚いたが、それが氷に変わって何日も溶けなかったのには、もっと驚いた。真っ白な雪景色の中、ツルツル滑る氷の道路を、防寒具に身を固めた人たちが慎重に踏みしめながら歩いていく。とても、太平洋側の風景には見えなかった。

東京では、3月に雪が降ることが多い。冬の間ずっと日本海側にあった寒気団が、この時期はときどき太平洋側にズレてくる。

そんな春先にアリガチな現象が、今年は真冬のまっただ中に起きたということらしい。原因は、またしても「偏西風の蛇行」だという。

ここ数年は、寒いところが異常に暑くなったり、逆に暑いところが妙に寒くなったり、極端に雨が降らなかったり・・・の連続だった。その真犯人とされているのが、この「偏西風の蛇行」。

これについては、2010年夏の記録的な猛暑のとき、本ブログでも盛んに取り上げた。
 
異常気象の原理を解説した記事は、精神世界ジャンルを超えて一般読者に好評で、ブログは最多アクセスの自己記録を連日更新していた。もはや、精神世界ブログなのかどうかも分からなくなってきていた・・・。
 
筆者は過去に、いろんな仕事を経験してきた。悪戦苦闘の人生だ。学習塾で理科の先生になり、こどもに科学を教えていたこともある。何人もの親から、「ウチの子には算数のお勉強をさせたいのに、本人が『理科がいい』と言うので困ります」という苦情の電話が来るほど人気が出た。その経験が、思わぬところで活きたと言えるだろう(笑)。

またまた話が脱線した。

去年も、日本国内ではそんなに騒がれてなかったけど、世界はやはり異常気象の話題で持ちきりだった。
  
特に問題だったのは、世界最大の農業国・アメリカの大干ばつだ。「少なくとも、過去100年で最大の熱波」に見舞われたアメリカでは、あまりにも雨が降らず、トウモロコシや大豆が極端に不作。
  
これを見て、誰もが連想したのは、一昨年のロシアの大不作だった。このときは、極北の国・ロシアが熱帯なみに暑くなった。ウォッカを飲んで水浴びしすぎた結果、病院送りになる人が続出した。
 
単に暑いだけでなく、雨も降らなかった。そのため、この年のロシアは、穀物が全体的に大不作だった。
 
ロシアから麦を輸入してパンを作っていたアラブ諸国では、食料が値上がりして、生活が苦しくなった民衆が暴動を起こした。昨年、アラビア半島から北アフリカにかけて、独裁政権がバタバタ倒れた真の原因はそれだと言われている。
 
このため、去年のアメリカの穀物不作もまた、多方面に予想を超える異変をもたらすのではないかと、商品相場の関係者の多くが注目している。
 
2013年も、大異変が続く。時間の加速感は、さらに増している・・・。
 

経済の活性化

2013年01月17日 | お金が要らない世界

ひと頃は、「アセンションとは、世界の経済が崩壊することだ」という論調が流行っていた。

筆者は、それに強く反対していた。「世界大恐慌がやってくる」とか、気楽に言うのはいいけど、地球人類の歴史を見れば、その悲惨さは想像を絶するものがある。とても、「それは、バラ色の未来につながっています」などと言えるような話ではない。

地球人類の歴史は長い。その大半を占めるのは、ゾッとするほどの貧困と飢餓、キチガイじみた戦乱と虐殺、人々がバタバタ倒れて町じゅう死体だらけになっていく伝染病・・・。ほとんど、悪夢の地獄そのものだ。その苛酷な現実を、軽く見るべきではない。

もちろん、常にそうだったわけではない。ときには、戦争や疫病が起きないこともあった。

だが、たとえ表面的には平和な時期でも、人類が貧困から脱却できた試しはない。基本的に、「人は増えるけど、食べるものがない」という状況が、地球人類のスタンダード。たとえ戦争や疫病で殺されなくても、貧困で飢えて死ぬ。それが普通だった。

その点で、昔に比べたら格段にマシになった現代の先進国を見て、「これが普通だ」と思ったら、地球という苛酷な修羅場を見誤ることになる。

ただし、そんな現代の先進国でさえ、貧困ラインに落ち込んでいる人は少なくない。そこまでいかなくても、多くの人は会社や家計を通じて、お金のやりくりに苦労している。

それというのも、景気が悪いからだ。それが唯一の原因とまでは言えないけど、少なくとも、最大の原因なのは確かだろう。

なんで、世界の経済が崩壊して大恐慌になったら、この世から経済的な苦労が消えてなくなるのか。

それは、「巨大な隕石が落ちてきて人類が全滅すれば、もう病気で苦しむ人はいなくなる」というくらい、ムチャな発想だ。

普通に考えれば、逆だろう。

むしろ、もっと豊かになれば、経済的な苦労はなくなる。「もう、いいや。これ以上は要らないよ」というくらいになれば、経済的な苦労は消滅する。

もっとも、貪欲な人なら、それでも「もっと欲しい」ということになり、際限がないことも予想される。

いくら食欲旺盛と言ったって、普通は、人間が食べられる量には限りがある。1日2~3食も食べれば、普通は十分だ。それ以上、食べろと言われても無理がある。

それでも、もっと食べたい人はいる。古代ローマの金持ちは、おいしいものを山ほど食べては、吐き薬を飲んで床にゲーッと吐き出し、また食べていた。吐いた汚物をせっせと掃除するのは、貧民のお仕事だった。

衣装だって、一人で何百着も持っている人は、現代にもいる。体はひとつしかないし、1年は365日しかない。着れる服には限りがある。平安時代の貴族みたいに十二枚も重ね着したところで、その辺りが限界だ。。それでも、もっと欲しい。

昔の中国皇帝は、「後宮3千人」、つまり、3千人も奥方がいたと言うが、1日に1人と会ったとしても10年近くかかる人数だ。皇帝がどんなに好色だったとしても、さすがに多すぎる。

そういう人も、中にはいる。

でも、全員がそうだというわけではない。普通の人なら、食欲・性欲・物欲・・・、何にでも限りがある。一部の極端なマニアは別にして、普通の人間の欲望など、たいしたことはない。そこそこの満足を得られる水準は、実はそんなに高くない。

経済的な苦労が存在しない社会は、十分に実現可能だ。

そのためには、別に世界経済が崩壊する必要はないし、「貨幣が存在しない社会」になる必要もない。

むしろ逆に、景気が良くなり、経済活動が活発になったほうが良い。かつてのような経済成長はもう無理だけど、できる範囲でそこそこ経済が活性化することが、意識の覚醒を目指す上でも望ましい。

いつまでも、お金の苦労に意識を縛られているようでは、意識の覚醒がますます難しくなる。そういう余計な制約条件など、なくなるに越したことはない・・・。

(続く)


急速に進む円安

2013年01月15日 | こっくり亭日記

早いもので、2013年ももう半月がすぎた。こんな調子で時間が飛ぶように過ぎていったら、また2014年もアッという間に来るのだろう。「アセンション・イヤー」だった2012年を過ぎても、時間の加速感はまだ続いている。

「3日間、太陽が昇らなくなる」とか、「人間が半透明になる」といった大異変(?)は、幸いにして起きなかった。
 
それだけなら別にいいんだけど、忘れてはならないのは、アセンション・イヤーをめぐる「予言」は、それだけではなかったということだろう。

「米国ドルが基軸通貨でなくなる」、「それどころか、ドルは価値を喪失して紙切れになる」、「ヨーロッパ統一通貨のユーロは、消滅する」・・・といった、経済系の予言も多かった。というより、むしろ2011年ごろから、そちらの方が主流になってきた観すらあったのを思い出す。

それに対して、筆者は一貫して、「そんなことは現実として起こり得ない上に、そもそも精神世界と関係ないからヤメてくれ」と言い続けてきた。

もちろん、筆者もヒトのことばかりは言えない。長年の持論である「中国崩壊」論は、いまだに実現しないからだ(笑)。

でも、それとこれとは、やっぱり話が別だろう。一部の人たちが、「もうすぐアセンションだ。世界は変わる。つまり、アメリカ合衆国が崩壊するのである」と期待を込めて語っているのを見ると、違和感を禁じ得なかった。

今の地球では、政治経済がジェットコースターのように乱高下して、変化のスピードがますます速くなっている。でも、個々の国々の栄枯盛衰じたいは、地球の歴史ではいつものことなんで、それと「アセンション」との間に直接の関係があるわけではない。「どこかの国が潰れたら、地球が良くなる」というほど単純な問題ではない。

話が脱線したけど、円安だ。ここ数年の極端な円高で、2011年11月には、1ドル75円まで円高が進んだ。

それが今、1ドル90円目前まで円安が進んでいる。今年に入って、急速に円安が進んできた。「今年は円安になるだろう」と予想していた人は多かったけど、これほどのスピードで円安が進むとは、多くの専門家の予想を超えていた。

もちろん、この先も円安が進むのかどうかは意見が分かれている。

世の中、円高になると「円高だ。これで輸出企業はバタバタ潰れて、日本経済は崩壊する」と言われ、円安になると「円安だ。これで輸入物価がドンドン上がって、日本経済は崩壊する」という騒ぎになる。それはいつものことで、1970年代から変わらない。

「どっちが本当なのか」というより、世の中はバランスが大事。どちらにしても、極端なのは良くない。ここ数年の円高は、明らかに極端だった。

日本では、工場がすっかり寂れて、貿易赤字が定着してしまった。「日本は、原材料を輸入して製品を輸出する、加工貿易立国なのです」というのが、小学校の教科書にまで書き込んでせっせと教育してきた「国是」だというのに、いまや「工場を輸出して、製品を輸入する国」になってしまった。

日本経済の景気の悪さは、それだけが原因ではない。でも、やっぱり、どう見ても、大きな原因のひとつではある。ここらで修正するのは必然の流れだろう。

円安の流れになった最大の要因として、安倍政権の「アベノミクス」が挙げられている。

アベノミクスは、金融緩和と積極財政、円安誘導による景気浮揚策だ。「これ以上、財政を悪化させて大丈夫か?」という声も上がっているけど、「まあ、結果として良い流れになっている」と認める識者は多い。

かの高名なるポール・クルーグマン教授もそのひとりで、「安倍首相は、物事を深く考えるタイプではなさそうだ。結果として、彼の経済政策はうまく行っているのだが」と、微妙な表現で評価している。それはつまり、この日本で財政赤字をさらに急拡大するというのは、財政や金融に詳しい人だったら、怖くて二の足を踏んでしまう。怖いもの知らずな人だからこそ出来る、積極果敢な政策だ。今のところ、それは結果として功を奏している・・・ということ。
   
円安にはマイナス面もあるけど、日本の工場が復活するには欠かせない。
 
韓国のニュースサイトが、さっそく、円安に鋭く反応している。あの国は、日本以上に輸出立国だ。経済が崩壊しては、ウォンが暴落して、ウォン安の波に乗った輸出攻勢で復活する・・・というパターンを何度も繰り返している。それも、単にウォン高かウォン安かというより、「日本円と比べて、ウォンが高いか安いか」が、韓国経済を大きく左右すると言われている。円相場に敏感なのは当然だろう。

数年前、筆者の知人の電子部品メーカー社長も、日本円と韓国ウォンの為替レートを1日に何度もチェックしては、深く嘆いていたものだ。あの頃のウォン相場の安さは、本当にどうにもならないほどのレベルで、同じ電子部品がたちまち半額以下に値下がりしてしまった。もはや、経営努力がどうのという域を完全に超えていた。

それを見て、「これが日本経済の現実だ。世の中は変わったけど、これに関しては昔と同じなんだ」としみじみ実感したものだ。

やっぱり、円安は必要だ。「日本経済は、構造が変わったのだ。昔と違って今は、円安にはマイナス面のほうが大きい」という人もいるけど、そうは思えない。これほど効果がある景気浮揚策は、他にはちょっとないように思う。

いよいよ、日本経済の復活が始まったか・・・?

予想をさらに上回るハイペースで進む、中国の高齢化

2013年01月12日 | こっくり亭日記
  
中国の人口が、急速に高齢化している。
 
30年以上も続けてきた「一人っ子政策」のおかげで、中国の少子高齢化が驚くべき勢いで進んでいるということは、もともと有名だった。日本の経済成長がストップした最大の元凶とされる「高齢化と人口減少」に、ずっと早く直面しそうな中国。そのことは、東アジアの情勢に関心のある人なら、誰でも知っている。

でも、中国の高齢化は、そんな大方の予想をも大幅に上回るハイペースで進んでいるようなのだ。日経ビジネスの中国労働人口、年内に減少へという記事によると、2013年、早くも生産年齢人口(つまり、子供でも老人でもない人たちの人数のこと)が、減少し始めるというから、事実ならビックリだ。記事にいわく、
 
>中国の出生率に予想以上の急ブレーキがかかっている。中国政府は1.8と言い続けてきたが、最近の調査で1.18へ低下していたことが判明。現代中国研究家、津上俊哉氏がこれらのデータから推計した結果、労働力の中核を担う15歳から64歳までの生産年齢人口が、これまでの通説の2015年以降ではなく、2013年にピークアウトし、減少へ転じることが初めて明らかになった。
  
 
もっとも、中国は、もともと統計が不正確で、政府が情報を隠すことが多いお国柄だけに、いろんな憶測が飛び交うのが常だ。でも、この記事の場合、根拠になっているのは中国政府の発表だという。 
 
>2012年1月、中国国家統計局は「生産年齢人口の総人口に占める比率が2011年は74.4%で、2010年の74.5%から初めて減った」と発表した。わずか0.1%の減少ではあるが、私はこの内容を意外に感じた。中国の統計発表は肯定的な側面ばかりを強調するのが常であり、その“慣習”に照らせば、経済成長に打撃を与えかねない生産年齢人口比率の減少は「言わなくてもよい」ことに類する。なぜそのような発表をしたのか、改めて中国の人口動態が気になった。


日本や韓国・台湾では、何十年も続いた経済成長を経て、自然に少子化が進んだ。これらの国々では、政府がいろんな出産奨励策を打ち出しても、なかなか出生率が回復しない。中国も、どうやら、早くもそういう時期を迎えたらしい。

そういう、東アジア諸国に共通する傾向としての「経済成長に伴う少子化」が、「一人っ子政策」とのダブルパンチの形で進んでいる。もう、北京や上海などの都市部では、出生率が0.7くらいにまで落ちている。低いといわれる日本の出生率(1.4くらい)や、その日本よりさらに低い韓国の出生率(1.2~1.3くらい)と比べても、極端に低い数字だ。これらの大都市では、「たとえ、一人っ子政策とは逆に、出産奨励策を打ち出したとしても、出生率は回復しないのではないか」と言われるまでになった。

中国全体でも、出生率は低いようだ。国家計画生育委員会は、「中国の出生率は1.8」と発表してきたが、記事によると、

> しかし、農村などでの出生状況が必ずしも正確に把握されていない中国では、人口問題に詳しい識者の間で1.8という数字に以前から疑問が投げかけられていた。「多く見積もっても1.6程度」「いや、下手すると1.4を下回っているのではないか」といった声がささやかれてきたのである。
 
 
・・・だという。もしも、1.4という数字が本当だとすれば、すでに日本と同じくらいだということになる。

もはや中国は、人口を抑制する政策より、むしろ、人口増加を促進するべき段階なのかもしれない。

中国政府も、それには気づいている。「一人っ子政策の廃止」を提唱する、政府系シンクタンクも出てきた。でも、なかなか止められないみたい。いろんな理由はあるんだろうけど、やっぱり、高齢化するよりも、人口が増えるほうがさらに怖いのだろうか。
 
日本やヨーロッパの先進国では、すでに高齢化が進み、人口減少が始まっている。アメリカの場合は、移民が多いおかげで、その傾向が目立たなかったけど、基本的には日欧と同じような現象が進んでいる。

生産人口(15~64歳)こそは、バリバリ働いて(もちろん、全員がそうじゃないけど)、ジャンジャンお金を使い、経済成長のエンジンとなる年代だ。そんな生産人口が減り始めて以来、日本では「経済成長の終焉」がヒシヒシと実感されるようになった。

それは、日本だけでなく、先進国に共通する傾向。もはや経済成長しなくなった先進国に代わって、中国がエンジン全開で高度成長するハズだった。でも、そんな中国でさえ、先進国と同じような「生産人口の減少」が、早くも今年から始まろうとしている。
 
やはり、地球はいまや、「経済成長しない世界」に入ったのではなかろうか。
 

泥沼のシリア情勢

2013年01月10日 | こっくり亭日記
 

アレッポの戦火 (ナショナルジオグラフィック 12月のベストフォト)

チュニジア、リビア、エジプト、イエメン・・・といった中東の独裁国家が、次々に体制をひっくり返されたのは、2010年のこと。早いもので、もう、かなり前のことになってしまった。

一方、シリアでは、いまだに政府軍と反政府軍による内戦が続いている。年末年始も、首都ダマスカスに次ぐ大都市のアレッポをめぐって、激しい攻防が繰り広げられていた。政府軍からは、要人の亡命による離脱が相次ぎ、「反政府軍が優勢」という声が多くなっている。

でも、中東情勢ウォッチャーのサイトによると、決着はまだ当分つきそうにない感じ。戦闘は激化しているのだが、一進一退で、かなり泥沼化している様子だ。いわく、

>どうも当面現地情勢は、政府軍も自由シリア軍も大きな戦果を拡大できない、手詰まり状況が続いている印象を受けます。

>激しい戦闘が続いている割には、例えばイドリブの2飛行場の攻防戦も基本的には大きな変化がないようで、戦局は膠着していると言う感じです。

>8日付のal jazeera net とy net news は殆ど同じ内容で、米国NYtimes 紙が、昨年11月末にアサドが化学兵器を使おうとしたのを、米国がロシア、トルコ等の協力も得て間一発のところで阻止したと報じています。
 
  
シリアといえば、隣国のイラクやエジプトと並んで、世界でも最も古い歴史を誇る地域だ。首都ダマスカスは、5000年の歴史を誇るオアシス都市で、旧約聖書にも登場する。「兄のカインが、弟のアベルを殺した場所」が、ダマスカスの裏山にあるという話は有名。この、「人類史上最古の殺人事件」は、カインとアベルが神にささげものをしたとき、なぜか神はアベルの供物だけを受け取り、カインの供物をかえりみなかったことが原因だという。なぜ、神様がこんな罪作りなマネをしたのかは、誰にも分からない。もともと、誰を救って、誰を救わないかは、神が自由に決めることなのだろう・・・。
 
激戦地となっている「シリア第二の都市・アレッポ」にも古い歴史があり、少なくとも3000年前にはすでに存在していた。
 
砂漠の国シリアでは、ラクダに乗った隊商がいつも行き来していた。ユーフラテス川を越えた隊商には、花の都・アレッポでの甘美な休息が待っている。商売する上で外せない、東西南北の十字路にして、最大の商都。古代のヒッタイト人が建てて、中世の十字軍への抵抗にも使われたという「アレッポ城塞」や、巨大なスーク(市場)でも知られる。

ここが奪い合いの激戦地になるのは、今に始まったことではなく、大昔からいつもそうだった。ペルシア帝国にとっても、ローマ帝国にとっても、その他のいろんな国々にとっても、兵家必争の地。アレッポが陥落するのは、シリアで天下が動くときだ。中世の十字軍の時代には、イラクのザンギーも、エジプトのサラディンも、ここを制した後、ヨーロッパからの侵略者に向かって反撃のノロシを挙げた。

あの頃と同じように、今もシリア政府軍と反政府軍が、アレッポで天下分け目の激戦を繰り広げている。世界遺産に指定されている巨大なスーク(市場)にも、アレッポの城塞にも、大きな被害が出ているらしい。特にスークは「ほとんど焼けてしまった」というから、失ったものは大きい。
 
廃墟と化した街並みに、あかあかと戦火が映える。いつもながら、悲惨なのに、美しい。地球とは、そういうところなのだ・・・。
 
中東は、歴史が長いだけに、しょっているモノが重い。殺したり、殺されたり・・・。他の地域に比べても、膨大な苦しみや怨みが蓄積されている。「現代のスピリチュアル・リーダー」ことエックハルト・トールも、「飛行機で中東の地に下りると、ペインボディの重さに驚く」と書いていた。
 
何千年にもわたって世界の最先進地域だったのに、数百年前にヨーロッパ諸国に追い越されて以来、遅れていく一方の中東。いまや、「世界で一番、近代化が遅れた地域」にすら見えてしまうだけに、ここで起きた「民主革命」は世界の注目を集めた。でも、世の中はやはり単純ではない。アッという間に完了するかと思われた連鎖革命も、ここに来て足踏みしている。足踏みどころか、ズブズブと泥沼にハマりこんでいる。
 
日本から遠く離れた、遥かかなたの国だけど、シリア情勢からは目が離せない・・・。 
 

アメリカで進むエネルギー革命

2013年01月10日 | こっくり亭日記
 
 
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正月から、「今年、起こりそうな社会的変化」をいろんな人と話し合ったけど、そこで話題になることのひとつに、「シェールガス革命」がある。これは、以前から識者には知られていたけど、去年あたりから、急に認知度がアップした。世の中のアチコチで話題になっている。
 
シェールガスとは、従来の天然ガス層よりも深くて固い、岩盤の層に含まれるメタンガスのこと。
 
以前なら、岩盤が固くて採掘する技術がなかったけど、今では取り出すことが可能になった。どう採掘しているのかについては、動画(英語)を見ると分かりやすい。要は、シェールガスの層に水平な井戸を掘り、たくさん穴の開いた特殊なパイプ(パイプガン)を入れて火薬を爆発させ、岩盤にヒビを入れる。それから、水圧をかけて、ヒビを広げて・・・という感じ。

メタンガスは、化学の教科書ではオナジミの気体で、1コの炭素原子の回りを4コの水素原子が囲んだだけという、最もシンプルな炭化水素の分子でできている。通常、「天然ガス」とか、「都市ガス」と呼ばれているのが、これ。
 
メタンガスは、空気より軽くて、よく燃える。密度が低い気体のままだと、かさばって持ち運びに不便。でも、工場で冷やして、ものすごい低温(マイナス162度)にすれば、「液化天然ガス」(LNG)と呼ばれる液体になる。そうすると、ぐっとコンパクトな体積におさまり、持ち運びがラクになる。

持ち運べると言ったって、冷やすのが大変だ。専用のタンカーで海を越え、地上でも専用のタンクで運ばなければいけない。ひとつ間違えば、たちまち気化してバクハツする。

その点、「プロパンガス」のボンベなら、一般家庭でもよく見かける。成分は同じ炭化水素(・・・炭素と水素がくっついてデキた分子のこと。よく燃えるのが特徴)だけど、こちらはメタンより重い気体で、それほど極端な低温じゃなくても液化するから、特別な設備がなくてもOK。プロパンより重い「ブタンガス」になると、さらに液化しやすく、冬の北海道などの寒いところでは、放っておいても液体になってしまう。こちらは、携帯用のカセットコンロとして、野外でも重宝されている。
 
メタンだと、そういうわけにいかない。世界では、液化天然ガス(LNG)にして専用タンカーで運ぶより、パイプラインで輸送するほうが主流になっている。ロシアからパイプラインを引いているヨーロッパ諸国、南米からパイプラインを引いているアメリカに比べて、日本の取り組みは遅れている。

そんなガスの採掘の可能性が、大きく広がろうとしている。
 
世界中に埋蔵資源はあるけど、商用生産が行われているのは、今のところアメリカだけ。その理由は、資源が多いからというより、ベンチャー企業がせっせと開発してきたからだという。
 
シェールガス革命は、大手のエネルギー企業よりも、小規模なベンチャー企業が主役になっている。というのも、シェールガスは、掘り始めてしばらくの間はガスが噴き出すけど、ガスが出なくなるのも意外と早い。だから、次々にパイプを打ち込んで、掘り続けなければいけないらしい。「小回りの利くスピード感あふれる企業に向いている」と言われるのは、そのためだとか。大丈夫かいな?
 
掘っている人たちのインタビューを見ても、「今までに、会社を2回つくって、2回とも潰しちまった。今度は知り合いから借金してシェールガス会社を作った、今度こそは失敗しないぞ」といったような、きわめてアメリカ的な「起業家」たちだった。
 
インターネット革命も、こういう人たちによって成し遂げられたのを思い出す。ほとんどのネット企業は、時代のアダ花となって消えていった・・・。それでも、結果的に、インターネットは世界中で大きく発展した。アメリカの起業家たちが、それを大幅に早めたのは間違いない。
  
日本の場合、シェールガスはあんまりないみたい。でも、日本近海には、メタンハイドレートの膨大な資源が眠っている。これまた、この話をすると、「そうそう、日本近海にはすごい資源があるらしいな!」といって誰もがうなずくほど、認知度が上がっている。もっとも、メタンハイドレートの場合は、海底資源だけに、採掘コストが大きいのが難点だ。将来性はともかく・・・。
 
世界のエネルギー需給構造を、革命的に変えそうなシェールガス。アメリカが、エネルギーの産出国としても、世界一の大国になりつつある。影響を受けそうなのは、中東諸国やロシアといった、石油・天然ガスの輸出国だろう。
 
現に、下記の記事によると、ロシアのプーチン大統領は、かなり気にしているらしい。

>プーチン大統領は、当時首相だった昨年末に「欧州のシェールガス開発がロシアの国営ガス石油会社・ガスプロムにどれほど脅威になり得るか」という質問を受けたところ、急に不機嫌になったという。そして、ノートを乱暴にたぐり寄せて、「水圧破砕法」の手法を図に描いて示し、その図をペンでつつきながら、「欧州各国の人々が、地下水汚染の可能性というその環境リスクを理解すれば、破砕法の使用は禁止されるだろう」と警告したという(Financial Times  10 July 2012)。

注目の分野だけに、いろんな情報が飛び交っている。この先、まだまだ、この話題で盛り上がれそうだ・・・(笑)。