宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

人工地震・・・(?)

2011年05月29日 | こっくり亭日記
   
最近の精神世界関連の論調を見ていて、気になることの一つは、「東北の大地震は、一部のアメリカ人が地震兵器を使って人工的に引き起こしたのだ」という話が、静かなブーム(?)になっていることだ。
  
率直に言って、それは有り得ない。中小の群発地震ならともかく、あれほどの超巨大地震を引き起こすのは、いくら「アメリカ人」でも無理だ。アメリカが保有する核兵器を一つ残らず三陸沖に打ち込んだって、ああはならないし、そんなことをすれば別の副作用が確実に起きるから、すぐバレてしまう(笑)。人工地震を引き起こすのは「超磁力兵器」だそうなのだが(未来少年コナンですな・・・)、これまた、アメリカ中の磁石を全部、三陸沖に集めたって無理だ。普通に考えれば、それは分かるはず。
 
ここ数年、巨大地震は、日本だけでなく、チリやインドネシアでも起きている。中国でも頻発している。その前は、カリフォルニア州でもかなり大きな地震が起きた。みんな、古来から地震が起きやすい、地球規模の地震帯で起きたこと。太平洋の沿岸で大地震が起きるたび、津波が太平洋の向こう岸にまで押し寄せる。チリの地震では、東北にも津波が来た。今回の地震でも、アメリカ西海岸で津波による死者が出ている。津波による原子力発電所の事故は、世界全体を揺るがせている。いまや、大事件の影響が一国にとどまることなど、まずないと言ってよい。日本だけをピンポイントでターゲットにするのは、無理なのだ。
 
それにしても、なんで、「アメリカの影の政府」が、同盟国の日本でわざわざ人工地震を起こすのか。それは、「アセンションの中心である日本を破壊することにより、人類の進化を妨害すること」なのだという。
 
これについても、以前から何度も書いていることなのだが、そもそも「アセンションの中心は日本」という考えに無理がある。アセンション思想そのものが、アメリカで発祥したものであり、何十年もたってから日本に伝わったものだ。アシュタールやラー文書を初めとするチャネリング、かの有名な「大集合」に初めて言及したロバート・モンローなど、アセンション思想の元祖と言えるものは、みんなアメリカから出てきた。少なくとも、この分野に関する限り、どう見てもアメリカが世界のセンターで、日本はローカルだ。もっとも、その日本も、アメリカと比べるから後進国に見えるだけで、それ以外の国々と比べたならば、格段に先進的な考えが浸透して先端の議論が行われている。もっとも、これは精神世界に限らず、ほかの多くの分野にも言えることなんだろうけど・・・。
 
唯一、アセンション思想の萌芽が見られる日本の古典と言えば、やっぱり「日月神示」だと思うのだが、中矢伸一氏によれば、その「日月神示」にさえ、「まず外国の臣民が気づきて、それから日本の臣民にも伝わるのざぞ」と書いてあるのだそうだから、まず間違いあるまい(笑)。 
 
それにしても、「アメリカ人が引き起こした」はイカガなものか。言い方は悪いかもしれないが、百年近く昔の関東大震災のときの「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んで死者が増えた」というデマを連想する。「朝鮮人」が「アメリカ人」に代わっただけで、得体の知れない外国人が不幸の元凶であるというメンタリティには変わりがない。言ってる本人に悪気はないのだろうが、典型的な危険思想だ。
 
もっとも、「アメリカの影の政府」の攻撃目標が、日本だとは限らない。彼らは、世界全体を破壊しようとしているのかもしれない。日本だけでなく、チリやインドネシアで地震を起こしているのも、彼らのシワザだとしたらどうか。
 
それにしたって、やっぱりおかしい。というのも、これらはいずれも、「アメリカの影の政府」にとって、破壊してもメリットのない地域ばかりだからだ。彼らの目標が地球人類を混乱させることにあるのだとすれば、もっと狙うべき問題地域がいくらもある。モスクワや北京で地震を起こしたほうが、よほど混乱は大きい。アメリカを中心とする世界秩序にとって、より脅威なのは、チリよりはベネズエラだろうし、インドネシアよりはイランだろう。彼らが狙っているターゲットは、ひどくズレている。
  
ただし、影の政府の狙いが、単純に地球人類を混乱させることだとは限らない。ベンジャミン・フルフォード氏によれば、「影の政府の目的は、原子力発電をストップさせて、火力発電に回帰させることにより、石油価格を釣り上げることなのだ」という。

でも、それならそれで、ターゲットはやはり日本ではない。狙うべきなのは、日本よりも遥かに原子力発電への依存度が高い国、フランスだろう。それ以上に有効なのは、日本よりも格段にエネルギー消費量が多い国、アメリカと中国だ。でも、そういう間接的なやり方より、大産油国のサウジアラビアで地震を起こした方が、よほど石油価格の釣り上げに効果的なのは間違いない。もっとも、中東・北アフリカがこれだけ政治的に混乱する中で、サウジアラビアを破壊するためには、人工地震など起こさなくても、政治的工作を仕掛けるだけで十分な成果が上がるだろう。
   
影の政府の目的は、本当に謎ばかり。誰でもいいから、論理的に納得のいく説明をしてくれないものか・・・。 
  

オサマ・ビンラディン死す

2011年05月08日 | こっくり亭日記
  
またしても、衝撃の(?)ニュースが飛び込んできた。なんと、あの「人類史上最凶のテロリスト」こと、オサマ・ビンラディンが死んだというのだ。

パキスタンに潜伏していた、ビンラディン。アフガニスタンからパキスタンにかけては、ヒマラヤと並ぶ世界で最も険しい山岳地帯が広がっているだけに、山奥にヒッソリと潜んでいるのかと思いきや、大胆にも首都イスラマバードの近郊の、普通の住宅地に堂々と住んでいた。しかも、周囲にはパキスタン軍の軍事施設がたくさんあるところ。これを「灯台もと暗し」と見るべきなのか、それとも、「パキスタン軍がかくまっていた」と見るべきなのか・・・。
 
そんなパキスタンの潜伏先だったのだが、米軍には、何ヶ月も前から「どうやら、ここに隠れているみたいだな」と目を付けられていた。オバマ大統領からの指示のもと、米軍は上空から急襲し、ビンラディンを仕留めた。10年間もテロリストを追い続けた執念が、ついに実った形だ。これについては、「何年かかってもテロリストを追い詰めるという、アメリカ政府の断固たる意思を示すことに成功した」という声が出ている。
 
それにしても、なぜ、生け捕りにしようとせず、殺すことを選んだのか。これについても、いろんな憶測を呼んでいる。それというのも、「空から爆弾を降らせた結果、爆死した」というのならともかく、「ビンラディンの家に突入して、家族の目の前で射殺した」というやり方に原因がある。明らかに、最初から生け捕りにするつもりはなく、殺すつもりだった。
 
「現地住民の話」によると、真っ暗な夜中に、米軍のヘリコプターが畑の中にいきなり着陸して、中から暗視装置をつけた重武装の兵士たちがゾロゾロ降りてきた。暗闇で何も見えない中、兵士たちの銃からはレーザー光線が放たれ、「映画のようだった」という。まさしく、21世紀の戦闘。SF映画が現実化した世界だ。
 
まあ、日本の例でいえば、オウム真理教の麻原彰晃は、あまりにも犯罪が多すぎるので、いつ果てるとも知れぬ裁判が続き、本人は獄中でノウノウと生きながらえているという奇妙な現実がある。「早く死刑になりたくなければ、もっと犯罪を犯せと言うことか」と、世間をアキレ返らせている。最悪のテロリストを裁くのは、これほどまでに難しい。アメリカでも、ビンラディンの裁判が始まったら大変だろう。案外、そういった面で「余計な面倒を避けた」といったところなのではないか。

でも、そこが批判を浴びる原因になっているというから、世の中は難しい。特に問題を複雑にしているのは、「1998年、米大使館爆破事件を共謀したとして、マンハッタン連邦地裁に起訴されたこと」だという。「起訴されている容疑者を、裁判もせずに、いきなり射殺するとは何事か」というわけだ。その上、作戦を事前にパキスタン政府に通告しなかったことにも「国際法上の問題」を指摘されている。
 
オバマ大統領は7月からのアフガニスタン撤退を公約している。イラクに続いて、アフガニスタンからもアメリカ軍が手を引く。その前にケリをつけておきたかったから、グレーゾーンなのを承知で勝負に出たのだろう。はたして、アメリカではオバマ大統領の支持率が急上昇しているという。ホワイトハウスの前には、若者ら数千人が詰めかけ、深夜まで星条旗を振り、「USA」を連呼し続けた。人々は口々に「米国にとって最高の日」、「9・11テロ以降10年間の鬱憤を晴らした」と言い、戦勝記念日のようなお祭り騒ぎとなったという。やはり、昔も今も、アメリカ人には強硬策がウケるということが改めて証明された。これは、今後のオバマ大統領の行動にもますます影響してきそうだ。これからも、アチコチで勝負に出る可能性は高い。
  
あの9.11テロ事件は、まさしく悪夢だった。超高層ビルが爆発して崩れていく、あの映画そのもののようなニュース映像は、今も目に焼きついて離れない。もっとも、このテロを「ビンラディンが起こした」という確証はない。状況証拠から見て、「ビンラディンがやったのだろう」とされているだけだ。あまりにもナゾの多い事件だけに、真相については、さまざまな説が飛び交っている。「本当は、ブッシュ大統領が首謀者だったのだ」という極端な意見まであるくらいだ。
   
ビンラディンは、世界のテロリストの象徴となっていた人物。マムシの頭を叩き潰したことによって、長期的にテロリストの勢力は弱まっていくだろう。でも、短期的には、むしろ報復テロを恐れる声が高まっているので、予断を許さない。中東諸国には、大小のアルカイダみたいな組織が、数え切れないほどあるという。
  
でも、ビンラディンのようなテロリストは、もはや古いタイプとなってきている。最近の中東・北アフリカでは、市民運動による「非暴力革命」が主流になってきた。チュニジアやエジプトの独裁政権がバタバタと倒れた。

もっとも、「非暴力」だからと言って、手放しに称賛できるほど世の中は単純にできていない。リビアでは、非暴力革命は成功せず、悲惨な内戦に突入してしまった。現在、注目が集まっているのは、中東でも最も堅固な独裁国家のひとつ・シリアだ。ここでも、デモ隊に政府軍が銃撃する事件が相次いでいる。一方、非暴力革命が成功したエジプトやチュニジアも、ヘタをすれば「イスラム原理主義勢力に国を乗っ取られ、イランみたいな危険国家になってしまうのではないか」と懸念されている。
 
ロシアの猛暑を始めとする昨年の異常気象が、世界的な食料価格の高騰をもたらした。食べ物の恨みは恐ろしい。民衆の怒りは、遠く離れた北アフリカや中東諸国で爆発した。今度は、この地域での政変が、石油価格の高騰を起こしつつある。こんな具合に、異常気象や災害と、政治・経済の激変が次々にリンクしている。まさに大変な年になってきた。目下、歴史の動きの最前線は中東だ。地球規模の大きなうねりの中で、一人のテロリストが抹殺された・・・。