仏典より
↓
弟子 : 「滅びてしまったその人は存在しないのでしょうか?
あるいはまた常住であって、そこなわれないのでしょうか。
世尊よ、どうかそれをわたしに説明してください。
あなたは真理をあるがままに知っておられるからです」
師は答えた。
釈尊 : 「ウパシーヴァよ。滅びてしまった者には、それを測る基準がない。
かれを、ああだ、こうだと論議する根拠がかれについては存在しない。
あらゆることがらがすっかり絶やされたとき、すべての論議は絶えるのである」
(スッタニパータ 1075~1076)
人は死んだら、どうなるのか。
この疑問を抱くことにかけては、現代人も古代人も、違いはないようだ。
でも、ブッダによれば、それに対する答はない。
そもそも、滅びてしまった者に関しては、かれを測る基準がない。
あらゆる論議は絶やされた。
それが、ブッダの回答。
ありがたや。
合掌・・・・・