モンロー研では「地球生命系からの卒業」を唱えている。
それによると、我々は皆、どこからか地球生命系にやってきて、輪廻転生している。
地球生命系の特徴は、物質界と非物質界が、明確に分かれていて、相互の交流がほとんどないこと。そのため、物質界では「死んだら終わり」というサバイバルゲームが行われており、宇宙の中でも、非常に厳しい修行場(というより、実験場)となっている。
しかし、「覚醒」して地球生命系を「卒業」すれば、輪廻転生が終わるのだと言う。覚醒するとはどういうことかというと、「自分が本当は何者なのか、なぜ地球生命系に来たのか」を思い出すということ。
実のところ、「覚醒して、輪廻転生を終わらせる」というのは、古代インドで釈尊が説いていたことと、不思議に符合している。モンローは、明らかに仏教思想とは縁がなさそうな人物なのに、結論が似ているところが興味深い。
もっとも、似ているのは、そこまで。違うのは、そこからだ。
釈尊は、「輪廻転生が終わったあとはどうなるのでしょうか?」という質問に対しては、「無記」を通した。「無記」とは、「この点については語らない」ということ。「解脱した(輪廻転生が終わった)人は、生きているわけでもなく、死んでいるわけでもなく、生きていると同時に死んでいるというわけでもなく・・・」という、いつもの調子で質問に答えている。必ずしも、答をはぐらかしていたわけではない。これはこれで立派な回答なのだが、一般人にはどうにもイメージがわきにくい(笑)。
その点、ロバート・モンローの場合は、「輪廻転生から卒業した人間はどうなるのか?」という疑問に、明確な回答を出している。
それは、「自分が属する集合意識(トータルセルフ)が一体となって、宇宙の源に還る」というもの。
卒業した後は、「宇宙の源」と一体化することになる。ここで、個我としては終了。
しかも、体外離脱して、その「宇宙の源」を見てきたという。ただし、「お前が来るのは、まだ早い」と言われて、追い返されたそうな・・・。
人間は、個体の消滅、全体との一体化に向けて進化している・・・ということが、ここで明らかになりました。