宇宙のこっくり亭

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量子力学 その2 二重スリット実験

2016年03月27日 | 精神世界を語る

量子力学といえば、「二重スリット実験」。あまりにも有名な、それでいて、いつ聞いても常に新鮮な実験結果・・・(笑)。

とはいうものの、最初に実験されたのは200年以上も昔の、独立したばかりの頃のアメリカだった。もっとも、その頃は、「光は波でした」という実験だった。それが20世紀に入ると微粒子の世界になり、「電子は波でした」という実験になる。それにしたって、100年近く前の話。よく、「最先端の科学では・・・」と前置きしてから語られる量子力学だけど、実はそんなに歴史がある。

人間にとって、「光」は大昔からナジミ深いものだった。天地創造のときも、神は「光あれ」という言葉から始めた。それなのに、「光って、何なんですか?」と聞かれても、昔は答えられる人が誰もいなかった。

スポットライトの光は、まっすぐ進みながら、だんだん広がってボヤけていく。いくつもの光があると、重なり合って明るくなる。たくさんの光が重なると、ものすごく明るくなる。ライブの舞台がそうだ。では、狭いスキマを通った光はどうなるか?

 

ほんの少し開いたフスマから差し込んだ光は、部屋の中に浸み入るように広がっていく。これぞまさに、日本家屋の美。谷崎潤一郎 「陰影礼賛」の世界・・・。 

では、スキマが2つあったらどうなるか? それが、二重スリット実験。日本語なら「スキマ」でいいと思うんだけど、なぜかそう言う人はいない。必ず「スリット」になっている。「スリット」と聞いて、チャイナドレスを連想する人も多いだろう。 

それはともかく、2本のスリットから通った光を、スクリーンに映すとどうなるか? 

2本の光は、それぞれに広がっていく。広がるにつれて、重なり合っていく。光が重なり合うと、もっと明るくなる。「・・・ということは、真ん中になるほど明るくて、端にいくほどボヤけた暗い光になっていくんだろうな?」というのが、自然な予想として成り立つ。

でも、結果を見ると、そうなりませんでした。真ん中が明るいのは確かなんだけど、そこからだんだん暗く広がっている・・・というようなものではなかった。なんと、壁に映った光は、シマ模様になってました・・・というわけ。

 

 この結果から何が分かったかというと、「光は、波である」ということが分かった。なんで、これで「波」だってことが分かるのかというと、物理学者は、みんな高校で物理を一通りやっている。だから、「波動の干渉」ってのも勉強して、よく知っている。そんな彼らにとっては、考えるまでもなく明らかだった。「あ、これは波動の干渉ジマだ」。

池に石を投げ込むと、ポチャッと音がして、丸い輪になって波紋が広がる。では、石を2つ投げ込むと、どうなるか。2つの波紋が広がるにつれて、重なり合い、ぶつかり合い、打ち消しあって、フクザツな模様を描きながら広がっていく。そういうのが、「波動の干渉」。

なんで「シマ模様」になるのかというと、波には、山と谷がある。2つの波が重なり合ったとき、山と山が重なり合えば、もっと高い山になる。谷と谷が重なり合えば、もっと深い谷になる。山と谷が重なり合えば、打ち消しあって消える。だから、カベに当たったとき、濃いところと薄いところがハッキリするというわけ。実験の動画を見るのが早いけど、お風呂や水槽でも自分で実験できるくらい簡単。

早い話が、2つのスリットを通った光が、2つの波になって広がり、干渉しあって複雑に重なり合った波になり、最後はカベに当たって、シマ模様になりました・・・ということ。波じゃなかったら、こんなシマ模様にはならない。だから、「光は波である」というのが、これでハッキリした。

時代は進んで、20世紀。原子とか、電子の研究が盛んになっていた。科学者たちは、光ではなく電子で、この二重スリット実験をやるようになった。光のときは懐中電灯でもよかったけど、電子ともなると電子銃が必要だ。

電子というのは、原子核のまわりを回っている小さな粒。科学者は、二重スリットに向かって、電子銃を撃ってみた。電子銃っていうくらいだから、弾丸の代わりに電子が飛ぶ。20世紀の後半ともなると、電子を1個ずつ飛ばせるほど技術が進歩した。その電子の弾道はいかに?

というわけだったが、結果としては、上の「光」のときと同じようなシマ模様ができた。波じゃなかったら、こうはならない。「光は波である」というのと同じように、「電子は波である」というのが証明された・・・。

といっても、これはちょっと変だ。たくさんの電子が、集まって波になる・・・というのなら分かる。それなら、「そういうもんなんだな」で済む話。それが、「1個の電子でも、波となって動く」というのだから、ややこしい。

たとえてみれば、野球のピッチャーが投げた球が、波となって押し寄せていく。バッターが打つときには、なぜかボールに戻っていた。また投げた次のボールが、波になって押し寄せていった。キャッチャーミットにおさまるときは、なぜかボールに戻っていた・・・という感じ。日常ではあり得ないんだけど、電子のような小さな粒の世界では、そういうことになるらしい。

一滴の水が、波となって海岸に打ち寄せ、また一滴の水に戻る。孫悟空どころではない、信じがたいほどの分身の術。まさに、事実は小説より奇なり。

1粒の電子は、電子銃から発射されるやいなや、波となって二重スリットに押し寄せる。2本のスリットを通り抜けて2つに分かれた波は、おたがいに波動の干渉をしながらスクリーンへと向かう。でも、スクリーンに当たったときは、いつのまにか1粒の電子に戻っていた。そんな電子をたくさん撃ったら、きれいなシマ模様になった。最初の1粒、2粒くらいじゃ分からないんだけど、多く撃つほど、ますますハッキリとシマ模様になっていった。電子が波じゃなかったら、こうはならない。

 

「こんなのおかしい」と言い出す人は当然いたんだけど、誰がどう実験しても結果はこうなるから、「電子ってのは、こういうもんなんだな」と思うしかなくなった。ここまででも十分に不思議で深遠なナゾに満ちている。でも、もっと信じがたいのは、その先だった。

(つづく)

  画像出典 その2 他はウィキペディアの画像


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2016-03-27 22:17:38
うおぉ~、面白いっス。
波動の話大好きっス。
レモンスカッス。(^_^)
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Unknown (Unknown)
2016-03-28 22:08:57
今日は、本屋で長時間ねばってバシャール新刊を立ち読みしてきました。
面白かったです。
明日も行きます。(^_^)v
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Unknown (Unknown)
2016-03-29 22:18:34
さーて、サッカーも勝ったし。(^_^)

良い気分で寝るか。
おやすみなしゃーい。
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女って…… (ゲスキワ乙武)
2016-03-30 00:15:09
手や足のない男によく性欲なんかわくよねえ
女って恐ろしい
逆に男は手や足のない女に性欲なんてわかないけど……
萎えるよなぁ普通
恐るべし女の性欲
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Unknown (Unknown)
2016-03-30 01:12:32
自分が何とかしてあげなくちゃ となるんでないか。母性愛でね。5人と不倫なんて、うらやましいね。

5体不満足どころか、あそこは丈夫で元気なんだね。(^_^)
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Unknown (Unknown)
2016-03-30 07:36:15
おはようございます。
性についての話題が出たので、俺もひとつ。

俺、セックスしても気持ちいいって思ったことないんだよなー。
せんずりより疲れるだけって感じやね。

まぁ俺も長年やってないから、童貞の頃に戻ってる感じだけどね。
でも、やってみると、「あー、こんなもんかー」って感じだろうね。

‥‥と、朝から失礼しました。(^_^;)
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Unknown (Unknown)
2016-04-01 04:17:21
小保方さん、うつ病らしいが

自身の現状について「精神的、肉体的にうつ病を治療している」と説明


… ? うつ病でホームページの開設なんて無理ですがね
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Unknown (Unknown)
2016-04-16 11:09:55
ブログの絵、上手ですね。こういうブログの画像って、ご自分でソフトを使って描いているんですか?

それとも、どこかから画像をお借りして、ひっぱってくるのですか?

僕もこういうブログ作りたいなあ・・。
もうちょっとスキルがあれば・・。
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