宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

ミリンダ王の問い

2009年05月30日 | 釈迦 ~ 輪廻転生からの卒業
 
釈尊は、霊魂を否定した。単純な「生まれ変わり」論を退けました。でも、ここで根本的な疑問が生ずる。それは、「霊魂がないのなら、何が輪廻するのか」というもの。

それに対する回答が、かの有名な「ミリンダ王の問い」にあります。
 


「ブッダは再生を信じたか?」 ギリシア人のミリンダ王は尋ねた。
ナーガセーナは「然り」と答えた。
「それは矛盾していないか?」 
「否」とナーガセーナは言った。

「魂がなくても再生があるのか?」 
「もちろんです」
「どうしてありうるのか?」

「たとえば王よ、灯火から灯火に火を移せば転生というでしょうか?」
「そんなことはもちろん言わない」
「霊魂のない再生とはそういうものです、王よ」

「もっとよく説明せよ、ナーガセーナよ」
「子供の頃教師から習った詩句を記憶していますか、王よ」
「記憶しているとも」
「その詩句は教師から転生したものですか?」
「もちろんそうではない」
「転生のない再生とはそのようなものです、王よ」

「魂というようなものはあるのだろうか、ナーガセーナよ」
「究極においてそのようなものは存在しません」
「見事である、ナーガセーナ」
 
(以上、『ミリンダ王の問い~ インドとギリシャの対決』の一節)
 
 
古代の大征服者・アレクサンドロス大王の東征により、遥か東方のインダス川流域あたりまで、ギリシャ人の勢力が広がった。古代の西北インドには、その流れをくむギリシャ人の王様たちの時代がしばらく続きました。「ミリンダ王の問い ~ インドとギリシャの対決」は、ギリシャ的な知性を極めたミリンダ王と、インド的な知性を極めたナーガセーナ長老の、哲学的な対話です。ともに、観念的な知性としては世界の最高峰と言える2人による、一種の頂上対決。

ここでナーガセーナ長老は、「霊魂は無い。だけど、人は生まれ変わる」という、仏教の根本教義を明快に説明しています。

つまり、仏教の輪廻は、単なる「原因と結果の連鎖」にすぎない。「輪廻する主体」が、スッポリと抜け落ちている。まったく、主体性のカケラもない。

それが、実によく分かる。まさしく、「見事である、ナーガセーナ」というところでしょうな・・・。
 

スターリン vs 火星人 ~ 知られざる第二次大戦の一章(?)

2009年05月20日 | こっくり亭日記


ロシア人が爆笑ゲームを製作した。その名も、「スターリン vs 火星人 ~ 知られざる第二次世界大戦の一章」。なんと、第二次大戦を戦ったソビエト連邦 (現:ロシア連邦その他もろもろ) が、地球に襲来した火星人と死闘を繰り広げるという、奇想天外な内容だ。ソ連軍を率いるのは、もちろん地上最強の指導者・スターリン。

スターリンといえば、ソ連を代表する政治家だ。ロシア人を大量に処刑し、生き残った人々もシベリア送りにした「大粛清」で有名。ユダヤ人をガス室送りにして大量殺害したナチスドイツのヒトラーも悪いが、自国民を何十万人も死刑にしたスターリンの方がさらに悪いという人は多い。これほど大勢の人間を死刑に処した人といえば、歴史上ではロシア帝国のイワン雷帝、明の太祖・朱元璋といった大先輩たちが思い浮かぶものの、人数ではスターリンがケタ違いに多いのはまず間違いない。何年か前、法務大臣だった頃の鳩山邦夫氏は「死刑になる人が多すぎる」という批判を受けて激怒していたが、比べるまでもなく、それとはまったくスケールが異なる。まさに人類史上、最強にして最凶の政治家といっても過言ではないだろう。
 
そんなスターリンが率いるソ連軍の前に、宿敵・ナチスドイツを凌ぐ強敵が現れた。なんと、火星人の襲来だ!! このままでは、母なるロシアの大地が、ドイツ人だけでなく、火星人にまで蹂躙されてしまう。こんな祖国の危機に、手をこまねいている同志スターリンではなかった。敢然と立ち上がるソ連軍。ここに、人類史上未曾有の大戦争が始まる・・・。

「スターリン vs 火星人」にはシミュレーションゲームにつきものの戦略的な要素がなく、戦闘アクションに徹したゲームとなっている。詳細は、専門家の解説におまかせするとして、 ムービーだけでも必見だ。ソ連軍と火星人の死闘をバックに、パラパラを踊るテクノポップな同志スターリン。思わず、背筋が寒くなるほどの面白さ・・・。
   
あのロシア人が、祖国の英雄をここまで面白くするとは。ロシアの夜明けは近い(?)
 

ハーシェル宇宙望遠鏡

2009年05月18日 | こっくり亭日記
  
Hershel Science Center

アメリカのNASAが誇る「ハッブル宇宙望遠鏡」は、すでに天文ファンならずとも名の知れた存在だ。地球の大気の影響を受けない宇宙空間で撮影したその映像は、まさに驚異そのもの。

今度は、ヨーロッパのESA(欧州宇宙機関)が、「ハーシェル宇宙望遠鏡」を打ち上げた。計画から打ち上げまで、実に26年を要したという。直径3.5mの巨大な反射鏡を持つだけに、費用も11億ユーロ(千数百億円)と、欧州としては過去に前例のない大枚をはたいた。それくらい、新発見にかける欧州人の意気込みは強い。

ハッブル宇宙望遠鏡と違うのは、ハーシェル宇宙望遠鏡が「赤外線専用」だというところ。赤外線専用だけに、波長が長い「遠赤外線」までもカバーできるのが強み。遠赤外線効果でポカポカ、体の芯まであったまりそうだ。

真っ暗な夜中なのに、赤外線カメラには泥棒の姿が写っていた(!)・・・なんてことがよくある。つまり、赤外線宇宙望遠鏡は、人間には見えないモノまで見ることができる。

また、赤外線宇宙望遠鏡は、「ドップラー効果」にも対応できる。おなじみの、「遠ざかる救急車のピーポーピーポーは、低い音に聞こえる」というのと同じで、遠い宇宙の果てにある天体は、地球からドンドン遠ざかっているので(宇宙膨張)、実際より赤く見える傾向にある。だから、遠い宇宙の果てを見たければ、赤外線カメラに限る・・・ということらしい。
 
アメリカのNASAも、数年前に赤外線専用の「スピッツァー宇宙望遠鏡」を打ち上げている。遠赤外線効果により(?)、次々と新発見をなし遂げた。今まではボンヤリと暗く見えていた遠くの天体が、まばゆく光り輝く画像でハッキリと捉えられた。注目すべきことには、32億光年離れた天体に、水や有機分子の存在をキャッチしたという。これは「32億年前の天体に、水や有機物があったようだ」ということと同じ。これは、太古の生命の痕跡なのか・・・。

ESAは、他にも続々と観測衛星を打ち上げている。もちろん、日本でも、規模では欧米に及ばないものの、高度な技術を駆使した観測計画が目白押しだ。これから数年、宇宙の起源にまつわる諸々の事柄が、どんどん分かりそうで期待できる・・・。
  

地球に似た太陽系外惑星が発見された ~ 惑星グリーゼ581e

2009年05月10日 | こっくり亭日記
 
ESO

またまた、宇宙で注目すべき発見だ。今度は、スイスのジュネーブ天文台で、「地球に最も似た太陽系外惑星」が発見された。

今、宇宙では惑星探しがブーム。でも、惑星を見つけるのは難しい。恒星を見つけるより、何百倍も(いや、もっとか・・・)難しいらしい。考えてみれば、当たり前。どこかの宇宙人が、われわれの太陽系の方向に望遠鏡を向けたとしても、目に映るのは、煌々と燃えて輝く巨大な恒星・太陽だけだろう。その周囲を黙々と回る、小さな青い第三惑星・地球を見つけるためには、並外れた精度の超・望遠鏡が要る。
 
でも、地球よりも何十倍も大きな、木星なら多少は見つけやすいはずだ。実際のところ、最初に太陽系外惑星が発見されたのは1995年のことで、やはり、木星タイプの大きな惑星だったという。それは今回発見された「惑星グリーゼ581e」に比べて、80倍も大きな惑星だった。
 
もっとも、このたび発見された惑星だって、小さいといっても、地球の2倍弱(1.9倍)くらいの大きさがある。それでも、発見者によれば、「最初の惑星が発見されてから、たったの14年でもうココまで来たかと驚かずにいられないほどの進歩」なんだそうな。
 
グリーゼ581星系はわれわれの太陽系から20光年ほど離れたところにあり、すでに大型の惑星が3個も発見され、有名になっていた。4個目にして、今までにないほど地球に似た惑星を、ついに発見!!
 
ただし、この惑星にも、残念ながら、生物が存在する可能性はまずないと言える。その最大の理由は、われわれにとっての太陽に相当する恒星・グリーゼ581に近すぎること。恒星といっても「赤色矮星」と呼ばれる小さくて火力が弱いタイプなのだが、それにしたって、3日もあれば一周できるほどの至近距離を回っているという。灼熱の光を間近に浴び続け、地表は焼けただれているだろう。とても、生物が住むようなところではなさそうだ。

ちなみに、ここでいう「生物」というのは、われわれと同じような、肉体をもつ物質的生命のこと。もちろん、肉体をもたない非物質的な生命(要するに、幽霊と同じ・・・)なら、水や空気がなくたって、どこにでも住めるだろう。真空の宇宙空間にだって、その気になれば住める。したがって、わざわざ居住可能な惑星を探索するまでもない(笑)。ここで言ってるのはそういうことではなく、あくまでも肉体をもった生物の話。
 
専門家諸氏は、生物が居住可能な範囲を「ハビタブルゾーン」と呼んでいる。決め手は、なんといっても「水」。生物には、水が必要だ。水は、暑いところでは蒸発して気体になってしまうし、寒いところでは凍って固体になってしまう。その間の、水が液体で存在できる温度が絶対条件。そのために要求される恒星との距離は、実に微妙なものとなる。実際のところ、われわれの地球も、もうちょっと太陽に近かったら、われわれはジュワッと蒸発だ。逆に、もうちょっと太陽から遠かったら、われわれはカチンカチンに凍りついてしまう。

それを思えば、地球は本当に、絶妙な軌道を回ってくれているものである。ありがたや・・・。合掌。
 
 

自分で自分のリアリティを創造する世界 ~ 坂本政道氏

2009年05月05日 | 精神世界を語る
  
坂本政道氏の著書「分裂する未来」には、「2012年以降の世界」という章がある。

それによると、2012年から先のポジティブな地球では、「どんどん多くの人が目覚めていく。そういう人たちは第4密度の世界に入っていく。ただ前に言ったように2012年にすべての変化が起こるのではなく、30~40年かけてゆっくりと変化が起こる。ゆっくりだが着実な変化だ」という。それに伴い、地球も第4密度に移行する。

第4密度になると、今までの第3密度とはどう違うのだろうか。
 
人々の意識は、常に喜びに満たされるようになる。というのも、現在の地球では、人々はおおむね将来への不安や恐怖を原動力として行動しているのだが、2012年以降の地球では、そのような不安や恐怖が徐々になくなっていき、「喜び」が人々の行動原理になるという。

また、意識の統合も進み、人々の意識がある程度、テレパシー的につながるようになる。とはいっても第6密度のように、完全に意識が統合された集合意識の複合体になるのは、はるか先の話なのだが、それでもかなり、心が通じ合うようになる。

まさに結構ずくめの第4密度なのだが、そこに上がるためには、自分が「一なるもの」とひとつである、ということに気づく必要がある。
  
万物の根源、創造主である「一なるもの」とひとつになること。そのためは、「自分で自分のリアリティを創造している」という真実に気づき、実際に創造するようにならなければならないという。「自分で自分のリアリティは創造していない」という信念、恐れが、それを妨げる。
 
・・・そうはいっても、いまだ多くの人々が失業や病気・犯罪・貧困、はたまた超過労働や厳しい競争に苦しむ、殺伐とした不景気な世界。隣の国が日本に向けてミサイルを打ってくるという、物騒な世の中だ。

「こんな現実を創造したのは俺だ、と言われてもなあ・・・」というのが、多くの人々の率直な感想ではなかろうか。だが、そこをなんとか、踏み止どまらなければならないのである(笑)。この現実を創造しているのは、やはり、われわれの意識なのだ・・・。
   
2012年以後、地球環境の物理的な現実は、いままでのように堅固なものでなくなっていく。今よりもずっと、気の持ちようで現実が変わりやすい世界になるのである。
 
それを可能にするのが、「パラレルワールド」の原理だ。

第4密度は、無数のパラレルワールドの中に、無数のバージョンの地球が存在する世界となる。どのバージョンの地球に生きることになるかは、ひとえに自分の意識の波長がドコと合うかにかかっている。
 
パラレルワールドには、蜜と乳が流れる理想郷の地球もあれば、殺伐とした戦乱の世の地球もある。もちろん、そんな極端な環境ばかりでなく、中くらいの地球もある。自分の意識の波長次第で、その中のどれかへと自然に引き寄せられていく。

今までは、「地球人類の集合意識」を初めとする厚い壁があって、「自分のリアリティを創造しているのは、自分自身である」ということを実感するのが、なかなか難しかった。でも、これからは、「自分に合ったバージョンの地球」という選択肢が広がることにより、オーダーメイドに近くなる。
  
さしあたり、地球は「ポジティブな地球」と「ネガティブな地球」の2つに分かれるらしい。どちらの地球に住むことになるかは、これから過ごす数年間の、気持ちの持ちようにかかっている・・・。
  
 
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パラレルワールドとなる地球 ~ 坂本政道氏

2009年05月03日 | 精神世界を語る
   
坂本政道氏の新著「分裂する未来」によれば、2012年になって、急に何もかも変るわけではない。変化は、ゆっくりと何十年もかけたものになる。
 
「2012年には、特に何も起こらない」とまで、坂本政道氏は言い切っている。
 
今までの、「2012年をピークに銀河系コアから膨大な生命エネルギーが流れ込み、地球に大きな変化を起こす」という話に慣れ親しんできた人にとっては、面食らう展開かもしれない(笑)。
 
実際のところ、坂本政道氏も、このストーリーを必ずしも捨てたわけではないようだ。やはり、「2012年をピークに膨大なエネルギーが地球に流れ込んでくる」という予感は引き続き、ビリビリと来ている。バシャールの影響を受けて方向転換したとはいえ、最終的な結論が出たわけではない。
 
でも、どちらにしても「2012年」が重大な分岐点であり、世界が大きく変容することには変わりがない。

従来、「アセンション」については、一般に、次のようなことが言われてきた。
 
  
2012年の冬至をピークとして、地球は次元上昇する。その結果、地球は愛と思いやりにあふれた、天国のような惑星に生まれ変わる。この次元上昇に合わせて意識を進化させた人々は、地球に残って愛と調和の日々を過ごす。そうでない人は残念ながら(?)、地球を去ることになる。とはいっても、消滅するわけではない。地球を去った人々は、今までの地球と同じような弱肉強食・生存競争の惑星へと移住し、あえて厳しい環境で刺激的な生存体験を続けるのである。
 

・・・一方、坂本政道氏が受け入れるに至ったバシャール的な未来観においても、地球人類は、統合と調和の道を選んだ人々(ポジティブ)と、闘争と分離の道を選んだ人々(ネガティブ)に分かれる。この両者は、2012年を境に、別々の世界に住むようになる。
 
ここまでは、同じなのである。違うのは、別々の世界へと至るプロセスだ。
 
バシャール的な未来では、地球は次元上昇すると同時に、パラレルワールドになる。地球は、「ポジティブな地球」と、「ネガティブな地球」に分かれる。だから、ネガティブな人々にとっても、わざわざ他の惑星に移住する必要はない。黙っていても、「ネガティブな地球」へと自動的に移行するから心配いらないのである。
 
ポジティブな地球には、ポジティブな日本やアメリカが存在する。ポジティブな中国・ロシアや北朝鮮(想像しにくいが・・・)も存在して、共存共栄の世界を実現している。そこには、ポジティブな私やアナタ、われわれ人類が住んでいる。「地球とは、もともとこういうところなのだ」と誰もが思っている。
  
一方、ネガティブな地球には、ネガティブな国々が存在して、引き続き、分離と闘争の世界を追求している。ネガティブな私やアナタ、われわれ人類が住んでいる。これまた、「地球とは、もともとこういうところなのだ」と誰もが思っていることに変わりはない。
  
この場合、「誰も地球からいなくなるわけではない」というのがポイントだ。両者とも、特に何もしなくても、自然とどちらかの世界に移行する。
 
ポジティブな人の目には、ポジティブな地球が映る。ネガティブな人の目には、ネガティブな地球が映る。どちらの目にも、地球はいつの間にか、そうなったようにしか見えない。それどころか、なんだか、もともとそうだったような気がしてくる。どうも、そういうことになるらしい。
 
この両者は、2012年を分岐点として、実は大きくタモトを分かっているのだが、それぞれの住人にとっては、別のバージョンの地球を見たことがないので、そこで分岐したということに気づかない。
 
とはいえ、いつの間にやら、すっかりポジティブな(あるいは、ますますネガティブな)世界となった地球を見れば、「地球は変わったな」としみじみ思うことになるのだろうが・・・。
 

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ゆっくりと、時間をかけた変化 ~ 坂本政道氏

2009年05月01日 | 精神世界を語る
      
精神世界ジャンルで、「2012年」や「アセンション」が取り沙汰されるようになって、すでに久しい。でも、「実際に何が起きるのか」については、100人いれば100通りの解釈があり、統一された見解と言えるようなものはなかった。
  
あえて分類すれば、「天変地異などの急激な変化が起きる」という人(急進派)と、「ゆっくりと時間をかけた変化が起きる」という人(穏健派)の2種類に分けられる。
  
「人類は2012年にいったん滅亡した後、進化した姿で再生する」と唱えるエハン・デラヴィ氏あたりは、急進派の代表と言えるだろう。一方、「これから何十年もかけて、地球の変化が進む」と説くバシャールは、穏健派の代表格と言える。
  
従来、坂本政道氏によれば、これは単なる地上の人間たちの見解の相違ではなく、「高次の意識存在たちの間でも、2通りのシナリオがあり、意見が割れている」とされていた。さらに、「急進派のシナリオが実現した場合には、人類は2010年頃から巨大隕石落下などにより大量死しはじめる」と語り、どちらかといえば急進派の傾向が強まってきていた。
 
しかし、最近の坂本政道氏は、バシャールの影響を強く受けて、穏健派へと軌道修正してきた。
   
意見がバラバラで錯綜していた中で、どうやら、穏健派の考え方が定位置を確保してきたようだ。つまり、「2012年になって、急に世界がガラッと変わるわけではない。変化は、これから何十年もかけたものになる」という考え方が、主流になりつつあるように思われる。
 
今の世の中にホトホト嫌気がさし、革命的な変化を期待していた向きには、肩透かしを食ったような感じかもしれない。だが、「腐りきった今の世の中がブっ壊れない限り、俺は決して幸せになれないのだ」というような思い込み自体、かなりネガティブな考え方なので、そこは気をつけなければならないだろう(笑)。幸せになるために、今の世の中が崩壊したり、消滅したりする必要はない。世の中は、時間をかけて変えていくものなのだ。
 
この本の「未来予測」によれば、2012年には「14万4千人が目覚める。大きな変化はない」とある。「14万4千人が目覚める」についてはさておき、「大きな変化はない」というのは、ずいぶん思い切った転換だ。要するに、2012年には、特別に目立つような大事件は起きないということ。
 
さらに、「2012~2015年 さらに多くの人が目覚める」、「2015~2020年 ポジティブな地球とネガティブな地球に分かれ始める」という具合。21世紀の前半を丸ごと費やすような、なんとも気の長い変化になる。
   
・・・「じゃあ、2012年って何なの?」という疑問が、当然に出てくるだろう。

もちろん、穏健派だからといって、「2012年」が意味を失うわけではない。2012年は、「これから何十年もかける変化」の入り口であり、節目の年であることに変わりない。
 
それは、ある意味で「人類の滅亡と再生」以上に信じがたいほどの、巨大な変容への入口だ。「入口」というより、人類がそれぞれの引き返せない道へと進む、大いなる分岐点を意味する。
        

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