宇宙のこっくり亭

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呼吸法 プラーナーヤーマ ~ 本山博氏 その3

2014年11月07日 | ヨーガ瞑想

 
チャクラをより活発に働かせ、物理的な次元ではなく、もっと高い次元の生命エネルギーを吸収するように目覚めさせるための準備運動が、呼吸法(プラーナーヤーマ)だ。

呼吸法を実践するときは、原則として、座禅を組んだり、ヨーガの坐法で座る。もちろん、「姿勢は自由でよい」という瞑想指導者もいるし、それぞれのやり方ってものがある。でも、本山博氏は、ヨーガ瞑想の人。ヨーガでは、「背骨を伸ばす」ということを、ことのほか重視する。だから、背骨が伸びないような座り方(たとえば、アグラをかくとか・・・)を、まずしない。

ヨーガに限らず、歴史のある伝統的なやり方には、「型」がつきものだ。

 

もっとも、「背骨を伸ばす」といっても、無理してピンとまっすぐにする・・・というわけでもない。「浅いS字型」という、人間にとって自然な形でいいみたい。
 
背骨をまっすぐに伸ばし、身体の力を抜いて、下腹部の「丹田」だけに軽く力が入るようにする。

次に、右でも左でもいいんだけど、どちらか片方の鼻の穴から、空気を吸い込む。口から吸い込んではいけない。これに限らず、ヨーガの呼吸は、鼻でするのが基本。

必ず片方の鼻の穴から、ゆっくりと、四秒くらいかけて腹いっぱいに空気を吸い込む。

ここで、「片方の鼻の穴を、指で押さえる」というのも、よくあるやり方。「かわるがわる指で押さえて、右から息を吸い込み、左から息を吐き出す」というようなのは、ヨーガをやったことがある人ならオナジミだろう。でも、この場合は、それをしない。

 

指で押さえないと、片方の鼻の穴から息を吸い込んでいるつもりでも、実際には、両方から息が入ってくる。でも、それでいいらしい。「片方の鼻から吸い込んでいる」という気持ちで呼吸することが大事なんだそうな。要するに、気持ちの問題。

この件に限らず、「・・・のつもりでやる」というイメージトレーニングが、しょっちゅう出てくる。

ここでは、空気を吸い込むといっても、気持ちの上では、そうではない。「宇宙の生命エネルギーを、いま吸い込んでいるのだ」というつもりになることが大事になる。

やはり、ブルース・モーエン氏がいうように、「想像力が大事」ということになるのか・・・。というのはそのとおりで、本山博氏が何十年も前に書いたこの本でも、「想像力が大事」としきりに強調されている。

 
ヨーガの呼吸は、鼻でする。しかも、腹式呼吸する。

つまり、普通の呼吸は、口から胸に息を吸い込む。でも、ヨーガの呼吸は、鼻から腹に息を吸い込む。

空気が腹いっぱいにたまって、限界までふくらんだら、腹をふくらませたまま、息を止める。この、息を止めておく時間は8秒くらい。


(つづく)