宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

コルマン・インデックス ~ 究極のアセンション理論

2010年08月31日 | 精神世界を語る
  
高島康司氏の最新刊・「未来予測 コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる」には、最先端のアセンション情報がふんだんに盛り込まれている。中でも注目は、カール・ヨハン・コルマン博士のアセンション理論、「コルマン・インデックス」だろう。

「2012年の冬至に終わっている」ということで有名な、「マヤのカレンダー」(マヤ暦)。そして、「時間の進み方は、加速度的に早くなっている。時間の加速は、2012年の冬至にピークを迎える」と唱えて注目された、「テレンス・マッケンナのタイムウェーブ理論」。

最近はそうでもなくなってきたのだが、何年か前までは、「アセンション」といえば、なんといってもこの2大理論だった。アセンションについて書かれたものを見れば、まず例外なく、この2つが最初に引き合いに出されていたものだ・・・。

その点、コルマン・インデックスは、マヤ暦に対する新たな解釈に、「タイムウェーブ理論」の要素を加味して発展させた、ある意味では正統派、ある意味では極めて革新的な、究極のアセンション理論(?)とも呼べるものに仕上がっている。
 
マヤ・カレンダーは、通常、「紀元前3114年8月11日から始まり、2012年12月21日に終わる」とされている。でも、コルマン博士にれば、これは誤りだという。

まず、終わるのが2012年の冬至ではなく、「2011年10月28日に終わる」というのが正しいらしい。コルマン理論に基づき、精密な日数計算をし直したところ、そういう結論になったのだそうな。もちろん、筆者には、その真偽のほどは分からない。ただ、かねてからアセンションの予定表を前倒ししたがっている(?)、せっかちな御大・船井幸雄会長には、この点が大いに気に入られているようだ。まあ、早くなるのなら、それに越したことはないでしょうな・・・。
 
終わりが一年余りしか変わらないのに比べて、始まりは極端に異なる。コルマン博士によれば、マヤ・カレンダーのサイクルが始まるのは、とても「5千年前」なんてものではない。なんと、「164億年前」だという。

というより、「マヤ・カレンダー」と言っても、種類はひとつではない。それは長短さまざまな、いくつもの暦から成り立っていて、中にはそんなに長いものもある。それを、コルマン博士が独自の解釈により組み合わせた・・・というのが真相のようだ。マヤのピラミッドなどに刻まれている痕跡を調べたところ、実際に、何十億年ものタイムスパンを持つ壮大な暦もあったらしい。それは、人類という以前に、宇宙や地球、そして生命の進化を含む、意識進化の予定表だったのだ。
 
コルマン理論では、マヤ暦は以下のような9つのサイクルでできあがっている。

おもしろいのは、「すべてのサイクルが、2011年10月28日に終わる」というところ。つまり、9つのサイクルは、「終わったら、次のサイクルにバトンタッチする」というワケではなく、それぞれが最後まで完結している。これは、あくまでも、超長期暦・長期暦・中期暦・短期暦・・・といった、大小さまざまな暦の組み合わせなのである。
 
とはいえ、次のサイクルが始まれば、前のサイクルの役割は事実上、終了する。時間の尺度が違いすぎて、役に立たなくなってしまうからだ。主役が交代した以上、「もはや、第7サイクルの時代は終わった。いまや、第8サイクルの時代に入ったのだ」というような言い方をしても、別におかしくない。
 
 
第1サイクル  164億年前から、2011年10月28日まで

第2サイクル  8億4000万年前から、2011年10月28日まで

第3サイクル  4100万年前から、2011年10月28日まで

第4サイクル  200万年前から、2011年10月28日まで

第5サイクル  10万2000年前から、2011年10月28日まで

第6サイクル  紀元前3106年(今から5116年前)から、2011年10月28日まで

第7サイクル  西暦1755年から、2011年10月28日まで

第8サイクル  1999年1月5日から、2011年10月28日まで

第9サイクル  2011年2月10日から、2011年10月28日まで
 

このように、歴史はいくつものサイクルから成り立っているのだが、後になるほど、だんだん短くなっている。時間の進み方は、加速しているのだ。その分、密度が高くなっている。
 
「世界は、同じようなことを9回、繰り返す」というのが、ここでの考え方。違うのは、期間の長さと、時間の進み方の速さだけ。世界は、意識進化のサイクルを、9回にわたって繰り返すことになる。


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アセンション予言研究者 ・ 高島康司氏の講演 

2010年08月29日 | 精神世界を語る
アセンション・フォーラム   

 
新しいタイプの予言研究者として、注目されてきている高島康司氏。あの御大・船井幸雄会長も、熱烈に推薦しているようだ。ちょっと足を伸ばして、高島氏の講演会を聞いてみた。
 
高島氏は、もともと予言の専門家ではない。どちらかといえば、英語の専門家。本場アメリカから発されるスピリチュアル情報を、日本語に翻訳して紹介することにより、日本で注目され始めた人だ。
 
高島氏が紹介してきたアセンション予言のうち、有名なのは、クリス・ハイ氏の「ウェブボット」、カール・ヨハン・コルマン氏の「コルマン・インデックス」だろう。この講演を機に、最新刊の「未来予測 コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる」という本にも目を通してみた。

「ウェブボット」もいいけど、コルマン博士による斬新な「マヤカレンダー」解釈には、思わず目を奪われた・・・。

とはいえ、講演には、コルマン・インデックスの話はあまり出なかった。その代わり、最新情報の紹介が多かった。会場は、満席の盛況。テーブルとイスが増やされ、一杯になっていた。これ以上の人気が出たら、入りきれなくなりそう。筆者が参加したのは、ギリギリの良いタイミングだったのだろうか?
 
まずは、注目のマトとなっている、世界的な「異常気象」の話。高島康司氏は、「太陽活動の活発化」にしきりと言及する。う~ん、そうなのか? ・・・筆者の知る限りでは、太陽は、異例の長期に及ぶ、活動が不活発な時期・「無黒点期」から脱したばかり。まだ本調子ではないはずだ。

でも、ここに、海外サイトをコマメにチェックしている高島氏ならではの最新情報が飛び出した。なんと、NASAの研究者によると、あと数ヶ月で、太陽系は「巨大な星間雲」に突入するという。

「光子(フォトン)が、宇宙空間で雲みたいな形状になることなど、ありえない」として、科学的に否定されて久しい「フォトンベルト」。科学的には、まさにその通り。

でも、この話が本当なら、フォトンベルト自体は存在しないにしても、実際には、それに近いものがあったということになる。それこそが、「巨大な星間雲」。ここのプラズマの影響により、これから太陽活動は異常なほど活発化し、地球にも計り知れない影響があるという。

次に、「メキシコ湾の原油流出」の話も興味深かった。今、アメリカで話題にあっているという、「マット・シモンズ」氏の死去。この人は、ブッシュ政権の石油関連エネルギー・アドバイザーをやっていた石油業界の大物で、「超深度掘削の権威」とも呼ばれるほど、技術面にも定評があるという。世界を震撼させた「メキシコ湾の原油流出」事故をキッカケに、評論家として引っ張りダコ。一躍、テレビの寵児になった。

このマット・シモンズ氏が、テレビで「衝撃の情報リーク」をやらかしたらしい。なんと、「流出した原油の量をBPが発表しているが、実は、そんなものではない。本当は、その数十倍もの量の原油が流出し、海底を川のように流れている」というのだ。

原油が漏れたところは、実は一箇所ではなかったらしい。漏れているところは、二箇所ある。というより、パイプの裂け目をBP(イギリス系の大手石油会社)が無理ヤリふさいだところ、その圧力が地中の油層を圧迫し、海底の別のところが地割れを起こした。そこから噴出した原油の量は、パイプから漏れた油量の比ではないという。

この「衝撃の情報リーク」をテレビでやった翌日、マット・シモンズ氏はこの世を去った。原因は、「風呂場で心臓発作を起こし、おぼれ死んだ」のだという。恐ろしや・・・。合掌。

さらに、高島康司氏は「新しい世界経済の体制」についても、力を込めて語っていた。それによると、「中央集権管理も、市場原理主義も、失敗に終わった。これからは、地域コミュニティーによる新しい経済システムの時代だ」ということだ。

「地域コミュニティー」とは、国家に代わる、新しい社会の担い手。これからは、巨大な国家による経済システムの時代は行き詰まり、もっと小さな単位による、ムラ社会みたいなものが中心になるようだ。
 
その具体例として挙げられるのは、アメリカ・ニューヨーク州のイサカ市。有名なコーネル大学を中心とする、静かな学園都市だ。ここでは、「アワーズ」という名の、地域通貨が発行されている。自治体政府ではなく、地域の人々が集まって自主的に発行・運営している、独自の通貨。ドルと併用され、この地域ではすっかり定着しているという。

かの有名なニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」でも、神様は、「来るべき高度に進化した社会には、巨大な国家や都市など存在しない。小さな村落みたいなものが中心の社会になる」と語っていた。「地域コミュニティー」は、その走りなのだろうか?

・・・そんなこんなで、どれも興味深いテーマばかり。これから、筆者も海外サイトをチェックして、高島康司氏の話を確認していきたいと思う。
 
 
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航空自衛官OBが断言!! 「UFOは日本上空にウヨウヨいます」

2010年08月29日 | UFO
   
この夏、自衛隊員たちの間で話題になっているという、一冊の本。「越えてはならない一線を、越えちゃったんじゃないか・・・?」とネット上でも書かれた。その本とは、航空自衛官OBの佐藤守氏が書いた、「実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」という本。

なんと、航空自衛隊のパイロットから、「飛行中にUFOを目撃した」という体験談が続出しているというのだ。

この本では、佐藤守氏 (元自衛隊空将・南西航空混成団司令) が集めた、現役当時の多くの同僚や部下からの情報が集まっており、何人かは実名で遭遇体験を明かしている。筆者としては、某週刊誌に掲載された、佐藤氏のインタビューが興味深かった。注目すべきインタビューをやってくれたのは、あの「週刊プレイボーイ」だ。

>Q.本が出版された後、どのような反響がありましたか?

>A.自衛隊員からはさまざまな反応がありましたが、「同じような体験をした」といった賛同の声も多くありました。

たとえば、この本を見た「元陸上自衛官のY元准尉」からは、このような目撃談が寄せられたという。 

>すでに陽は落ちて暗くなっていましたが、ふと西側の大宮方面の空を見上げると、距離にして300m、上空200~300mのあたりに、濃い灰色の飛行物体が闇に溶け込んで浮かんでいた。凝視すると、それは「葉巻型」の物体で、側面に電光の点滅も見られた。大きさは、150mは優にありました。(中略)

>家に飛んで帰り、家族を連れ出してマンションの会談の踊り場からもう一度、空を眺めたんです。すると、ちょうど、家の上空を、その物体が時速15キロほどのゆっくりしたスピードで、東の野田方面に飛び去っていった。真下から見ると、それは巨大な円盤でした・・・。

なぜ、自衛隊員のUFO目撃談は、信用するに値するのか。もちろん、UFO目撃談は、世間の一般人からも出ている。でも、往々にして、それは人工衛星や航空機、特に自衛隊の戦闘機などを誤認したケースが多いという。だが、自衛隊員の場合は、その分野に精通したプロであり、しかも暗視・周辺視などの視力訓練も積んできている。そのため、見まちがえようがないのだという。

佐藤氏によれば、日本の中でも、東北地方での目撃談が特に多いらしい。「その場にいた、教官3名、学生3名の全員が目撃した」という宮城県・松島基地の目撃談では、はるか上空6万フィート(約18km)を真っ白く光る球状の物体が、飛行機雲も引かずに、マッハ8~10ほどの超高速で飛んでいったという。こんなに早く飛べる飛行機は、自衛隊にも米軍にもない。

なぜ、これだけの目撃談が、明らかにならないのか。佐藤氏によれば、実際のところ、こうした目撃談や、それに伴う飛行場のトラブルなどは、報告しても上官が本気にしなかったり、表面化を恐れて握り潰されたりしてきたのだという。たしかに、こうしたことが起きたとしても、自衛隊がわざわざ世間に報告するとは、なかなか考えにくい。
 
佐藤氏は、「アメリカでは、CIAがUFOについてのレポートを作成している。日本政府にも、真剣な対応を」と訴えている。はたして、真偽のほどはいかに・・・!?
 
 
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アセンションとは、アメリカ帝国が崩壊すること?

2010年08月28日 | 精神世界を語る
 
「アセンション」をめぐる最近のトピックは、ますます社会体制に関連するものが多くなってきている。その中で気になるのは、「アメリカ帝国の崩壊」を唱える人が多いということ。これについては、どうなんだろう。
 
まず思うのは、たとえ現在の覇権国であるアメリカが没落したところで、それは単なる「国家の盛衰」にすぎないということ。それは、歴史上、数え切れないほど繰り返されてきた。近代ヨーロッパでも、春秋戦国時代の古代中国でも、覇権国家はクルクル入れ替わっていた。しょせん、すべては地球の人類社会という、コップの中の嵐にすぎない。それらは、物質世界に特有の、破壊的な混沌の中に浮かんでは消える泡々・・・。
  
とはいえ、「アメリカ」がこれほど目のカタキにされるのには、理由がある。まず、金融と軍事のパワーで世界を支配しているということ自体が、「支配者と被支配者のシステム」の象徴と受け取られている。資本主義国の自由競争原理も、共存共栄を好む精神世界関係者の嫌うところ。軍事力にモノを言わせて世界秩序を創造し、維持しようとしているのも、煙たがられるのは仕方がない。
 
それは分かるのだが、だからと言って「次の覇権国家は中国だ」と言い出す人がいるのには、クビをかしげざるを得ない。中国こそは、先進国の常識では考えられないほどの極端な過剰融資で、狂乱の不動産バブルを起こしている国。それこそ、「強欲資本主義」が生み出した、鬼っ子のような存在だ。しかも、四千年の歴史にも前例がないほど海軍力を強化して、日本の近海を平然と横行し、アフリカ諸国の政治にまで干渉するほど野心をムキ出しにしている。国内では、そこら中で暴動が起き、いつも人が死んでいる。いわば、アメリカが嫌われている理由が、さらに拡大再生産されているような国だというのに、それが取って代わったところでどうなると言うのか。もちろん、現実問題として、アメリカに取って代わるような国力はないのだが・・・。
 
アメリカに話を戻すと、ここは世界中から集まった民族のルツボで、競争原理に基づいたサバイバル社会が展開されている。その意味で、典型的な地球の社会と言える。目もくらむほどの、貧富の格差。銃器が簡単に手に入り、身近な人から急に撃たれることも珍しくない危険な社会。それはまさに、ジャングルの掟が支配する世界だ。あれだけの科学技術を持つ超先進国でありながら、その一方では、人類が野生動物から進化したばかりだということをまざまざと思い出させてくれる、なんとも貴重な存在。

でも一方で、アメリカは、精神世界の本場でもある。特に、アメリカ西海岸。精神世界関係者なら、それを忘れたとは言えないはず。「20世紀最高の聖者」ことクリシュナムルティも、「現代のスピリチュアル・リーダー」ことエックハルト・トールも、生まれはそれぞれ違うのに、アメリカ西海岸を活動の拠点としていた。ラー文書も、バシャールも、モンロー研究所も、「奇跡のコース」も、みんなアメリカから出てきた。ここは、最先端の精神世界論が、常に生み出される場所。ほとんどすべてが、アメリカから出てきて世界に広がっている。
 
世界に冠たるスピリチュアル大国の日本でさえ、アメリカと比べれば、大きく離れて後を追っている国に、どうしても見えてしまう。中矢伸一氏によれば、「まず、外国の人民が気づきて、それから日本の人民にも伝わるのざぞ」と、あの「日月神示」にも書いてあるそうだから、仕方がないのかもしれない(笑)。
 
でも、それはあくまでも、アメリカと比べた場合の話。それ以外の国々と比べたならば、日本では遥か先をゆく最先端の精神世界談義が行われている。もっとも、これは精神世界に限らず、金融やIT、エンターテインメントなど他のさまざまな分野においても言えることだろう。多くの分野において、日本はアメリカよりは大きく遅れているが、それ以外の大半の国々よりはずっと先を行っている。ただし、「国民の、平均的な意識レベルの高さ」という観点で見るならば、日本がピカイチと言えるかもしれない。アメリカ社会と比べて、日本社会のほうが、来るべきシンクロニシティの社会により近づいている面もある。
 
思えば、孔子さまも、お釈迦さまも、ジャングルの掟が支配する戦乱の世に生まれ、そこで活動したのだ。どちらも、黄河やガンジス川の流域に、大小さまざまな国々が林立して争う中で、秦や斉、マガダ国やコーサラ国といった大国が覇権を広げていた時代。そんな社会に、人類の師ともいえる聖人たちが登場した。現代のアメリカにも、そういう二面性があるということを忘れてはいけない。
 
筆者の見たところでは、やっぱり、近い将来に来るべき新しい人類の精神文明には、アメリカが先頭を切って突入するというのが自然な流れのように思える。「日本がアセンションの中心になります」と言う人たちの気持ちも分からないではないのだが、やっぱり、それ以外はちょっと考えにくいんじゃないか。アメリカ国民の意識の変化に伴って、アメリカ社会が変質することにより、現在の金融システムや軍事システムが自然崩壊するのなら、それはそれで仕方のないことだ。でも、旧文明の価値観が崩壊した瓦礫の下から、新しい精神文明が台頭してくるのは、やっぱりアメリカが主な舞台になるだろう。

まあ、どこの国がどうとか言うより、重要なのは、やっぱり「意識の覚醒」。これを伴わない「社会システムの変革」など、今までにもさんざん繰り返されてきた権力闘争であり、栄枯盛衰にすぎない。地球人類全員が覚醒するのは無理としても、精神世界の探求者なら、先陣を切る気概が必要だ・・・!!
 
 
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アステカ文明が滅んだ、本当の原因

2010年08月26日 | マヤ文明・アステカ文明
ナショナル・ジオグラフィック (動画45分) 

 
ナショナル・ジオグラフィックの動画で、「アステカ文明が滅亡した本当の原因」という特集をやっていた。これが本当なら、恐るべき真実だ!?

(注意 : ノンフィクションとはいえ、動画を楽しみたい人にとっては、以下の記述にはネタバレの恐れがあります)

16世紀、スペイン人がメキシコに上陸したとき、メキシコには「アステカ帝国」が繁栄していた。人口が2000万人近くもいたとされる、当時の地球上では、かなりの大国。湖上に浮かぶ首都・テノチティトランは、人口30万人だったとも言われる。こちらは、当時としては世界最大級の都会だった。

そんなアステカ帝国が、スペイン人の侵略者によって滅ぼされ、支配された悲劇は有名だ。でも、真の悲劇は、その後にやってきた。なんと、その後まもなく大流行した伝染病によって、アステカ人の大半が死に絶えてしまったのだ。

この、伝染病によるジェノサイド (民族撲滅) が、いかに徹底していたか。人口が2000万人近かったとされる当時のメキシコで、最初に大流行した1545年の一年だけで死んだ人が、1500万人。次に大流行した1576年には、すでに人口が激減していたが、さらに200万人が死んだとされている。合計1700万人が死に絶えたことにより、メキシコ先住民は8割も減少し、ヨーロッパからの移住者たちに取って代わられることとなった。
 
まさに、恐るべき悲劇。人類史上、最大級の疫病被害だったことは間違いない。


 
これは、古来から「スペイン人がヨーロッパから持ち込んだ病原菌が原因」とされてきた。大流行したタイミングからしても、中世ヨーロッパが伝染病の宝庫だったことからしても、状況証拠は限りなくクロに近い。どう見ても、発生源はスペイン人と思われた (筆者も最近、本ブログにそう書いたばかりだ・・・)。
 
ところが、それが覆される証拠が発見されたという。スペインの首都・マドリッドの図書館に、当時の医者が書き残した記録が保管されていたのだ。それによると、スペイン人たちも、メキシコ原住民たちが病気でバタバタ倒れていったことには、ビックリしてしまった。病名は、彼らにも分からなかった。「未知の伝染病」と、記録には残されている。経験豊富なスペイン人の医者にとって「未知の伝染病」だったということは、本国スペインには無い病気だったということ。つまりそれは、これを持ち込んだのがスペイン人ではなかったことを物語っている。

そこで、当時の気候が調べられた。大昔の気候を調べられるというのも不思議な話なのだが、それは「樹齢800年の、木の年輪」を見れば分かる。暑さや寒さ、洪水や干ばつを数え切れないほど乗り切ってきた老樹の年輪には、その跡がクッキリと残されていた。

それによると、伝染病が大流行した年の前後の数年間は、なんと、「過去500年間で最悪の干ばつ、雨がほとんど降らない超カンカン照り」の日々だったということが判明した。しかし、伝染病が大流行した年だけは、一転して、なぜか大雨。これまた、最悪の集中豪雨で、大洪水になった。ここで大量発生したネズミが、新種の伝染病を一気に広げてしまったと考えられている。
 
なんということだ。これが本当なら、原因は、スペイン人じゃなかったのだ。そうではなくて、本当の原因は、異常気象。大洪水と干ばつの、ダブルパンチにやられたということになる。なんとも恐ろしい、衝撃の真実。
 
ということは、アステカ人たちは、スペイン人のせいで滅びたわけではない。単に「運が悪かった」ということになる。まさしく、「天がアステカを滅ぼした」と言うべきか。もっとも、スペイン人による奴隷支配で、生活環境が大幅に悪化したことも、伝染病の広がりに拍車をかけたと言われる。

それにしても、大国の人口の大半が、たったの1年かそこらで死に絶えるとは。周囲の人間の大半が、肺病にかかって激しく咳き込み、ガッと血を噴きながら、次々に倒れて死んでいく。まさしく、身の毛もよだつ地獄図だ。アステカ人は、本当にツイてなかった。

でも、彼らに取って代わったスペイン人たちだって、もとはといえば、似たようなものだったのだ。中世ヨーロッパでは、「伝染病が蔓延したおかげで、一国の人口が半分に減りました」なんてことが、そこら中で起きていた。そんな血ヘドにまみれた地獄をかいくぐり、さんざん鍛えられてきたヨーロッパ人は強かった・・・。
 
今でこそ、だいぶマシになってきているとはいえ、地球というのは本来、これほど荒っぽい環境なのである。マトモに現実を直視したら、恐怖で背筋が凍りついてしまう。地球人類の生活は、常に何かで気を紛らわしていない限り、とてもやってられない。
 
ナショナル・ジオグラフィックの動画は、さらに恐ろしい話で締めくくられている。

「大洪水と干ばつのダブルパンチ」といえば、なにか思い出すものがないだろうか。そう。世界中で起きている、最近の異常気象だ・・・!!
  
恐ろしくて、これ以上はとても書けない。どうしても先を聞きたい人は、ナショジオの動画をどうぞ。
   
 
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流出事故の原油を、微生物が分解している ~ メキシコ湾

2010年08月25日 | こっくり亭日記


Study shows deepwater oil plume in Gulf degraded by microbes (英文)

 
「史上最悪の原油流出事故」となった、メキシコ湾の原油。BPの深海油井から漏れた大量の原油は、驚くほど広範囲を覆う悪夢の流出事故となり、漁業にも大打撃を与えた。海岸にも、真っ黒な原油がベットリとついた、鳥や魚たちが打ち上げられていた。

これほど悲惨な原油流出事故。深さ1000mを超える深海の出来事だけに、人間が潜ったところで、どうにもならない。どうやって、事態を収拾するのか。誰もが絶望感にとらわれてしまう問題だった。

ところが、予想を上回る速さでメキシコ湾の流出原油が減少していることが判明した。原因は、いったい何・・・?

どうやら、救世主が登場したようだ。アメリカの「ロレンス・バークレー国立研究所」が発表したところでは、なんと、深海に生きる未知の微生物が、せっせと原油を分解しているというのだ。

研究所の発表によると、
 
>Our findings show that the influx of oil profoundly altered the microbial community by significantly stimulating deep-sea psychrophilic (cold temperature) gamma-proteobacteria that are closely related to known petroleum-degrading microbes,” says Terry Hazen, a microbial ecologist with Berkeley Lab’s Earth Sciences Division and principal investigator with the Energy Biosciences Institute, who led this study. “This enrichment of psychrophilic petroleum degraders with their rapid oil biodegradation rates appears to be one of the major mechanisms behind the rapid decline of the deepwater dispersed oil plume that has been observed.”
 

膨大な流出原油は、海中の環境を大きく変えた。それは、深海で生きる微生物たちに、深甚な影響をもたらした。どうやら、新しい環境に適応する微生物が、急激に増殖したようだ。それは、原油を分解する微生物。
 
「微生物は、大量発生して酸素を消費しつくすのではないか」というのが、唯一の懸念材料だったのだが、それは杞憂にすぎなかった。微生物の活動のおかげで、海中の酸素が減少した様子はないという。つまり、魚やほかの生物に、悪影響をおよぼしていない。

 
>“Our findings, which provide the first data ever on microbial activity from a deepwater dispersed oil plume, suggest that a great potential for intrinsic bioremediation of oil plumes exists in the deep-sea,” Hazen says. “These findings also show that psychrophilic oil-degrading microbial populations and their associated microbial communities play a significant role in controlling the ultimate fates and consequences of deep-sea oil plumes in the Gulf of Mexico.”
 

深海の原油汚染は、人間にはどうすることもできない。陸地のことなら、なんとか努力しようもあるけど、こればっかりは・・・。でも、どうやら、そういうときに作動する天然の癒しシステムが、深海にはもともと備わっているのではないか? 科学者たちも、大きな可能性を感じている様子。
 
深海には、まだまだ人間の知らないことが多いようだ。汚れ、傷ついた地球を黙々と癒す、深海の微生物。まさしく、微生物こそは、「究極のヒーラー」と呼べるのではないだろうか・・・!?
 

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異常気象の原因は、ブロッキング現象?

2010年08月25日 | 異常気象
独立行政法人 防災科学技術研究所 
 
それにしても凄まじい、世界の異常気象。10年以上も前から、「なんだか、気候がおかしい」と言われていたが、ここにきて、いよいよ爆発的な現象が起きてきた。
 
「今年は、少なくとも30年に1度の異常気象です」と気象庁が宣言したのは、3月の初め頃だった。でも異常気象は、それから世界中でさらに本格化した。特に、5月以降の猛暑と豪雨がすごい。国連の機関も調査と対策に乗り出している。

国連の気象専門家は、世界各地の異常気象を「過去に例のないほどの連続的な現象」であるとしている。コメントの中で、「ブロッキング現象」なる、耳慣れない言葉がしきりに飛び出した。日本の専門家も、「今年の異常気象は、ブロッキング現象の発生と考えられます」と言い始めた。

いったい、「ブロッキング現象」って何?・・・というわけなのだが、この言葉を初めて聞いたのは、2008年の夏だった。あの頃は、毎晩のように、夜になると滝のような豪雨が降って、何時間も雷がゴロゴロ鳴り、稲妻がピカピカ光り続けるので、空が真っ白に見えたものだ。思えば、本当に「これは、気候がおかしい」と思い始めたのは、あの頃だったかもしれない・・・。「ゲリラ豪雨」という呼び名が登場したのも、あの頃だったように思う。

当時、専門家が「これは、ブロッキング現象です」と解説しているのを聞いて、「ブロッキング現象ってのは、雷がゴロゴロいうことなんだな?」と思ったものだ。でも、よく聞いたら、そういう意味じゃなかった。そうではなくて、「こういう奇妙な天気が、1ヶ月も2ヶ月も 続くこと 」が、ブロッキング現象だったのだ。
  
ブロッキング現象というのは、別名、「偏西風の蛇行」とも言われる現象。というより、ブロッキング現象は、「偏西風の蛇行」の原因であり、結果でもあるというべきか。つまりは、切っても切れない表裏一体の関係。

偏西風は、日本やヨーロッパのような、中緯度地帯 (赤道からも北極からも離れた、中くらいの緯度の地域) を西から東に向かって吹き続けている、地球規模の気流。われわれの遥か頭上、高い空の上をビュービュー吹いている偏西風は、「ジェット気流」と呼ばれる。

もっとも、西から吹き続けているといっても、自然がやっていることだけに、一定ではない。ところによっては、強まったり、弱まったり、南や北に方角がブレたりしている。

このジェット気流が、南にいったり、北にいったり、蛇のようにクネクネと進むことを「偏西風の蛇行」と呼ぶ。最近の異常気象を引き起こしている、直接の原因としてクローズアップされてきた。

いつもなら、ジェット気流が空気を動かして、ちゃんと西から東へ、グルリと大気が循環するようになっている。暑さや寒さも、空気と一緒に流れてく。それだけではない。低気圧も、風に乗って流れつつ、各地に雨を降らせていく。これが、地球規模の空調システム。それにしても、地球は、うまい具合にできているものだ・・・。
 
ところが、ジェット気流が蛇行すると、とたんに空気の動きが悪くなってくる。川の流れが曲がりくねっていると、その間に土砂が積もって中洲ができてくるように、ジェット気流の大蛇行がしばらく続くと、その間に、動かない空気のカタマリができてくる。しまいには、巨大な空気のカタマリが、どっかりと居座って、動かなくなってしまう。こういうのを、「ブロッキング高気圧」と言います。





ブロッキング現象が起きると、どうなるか。熱い気団や、冷たい気団がどっかりと居座ってしまうので、いつまでも暑さが続く地域と、なぜか寒さが続く地域に、くっきりと分かれることになる。

それだけではない。「ブロッキング高気圧」が立ちふさがっていると、普通なら西から東に流れていくはずの空気が、せき止められてしまう(ブロックされる)。本来なら、西から東に流れつつ、各地に雨を降らせていくはずの低気圧が、ここでせき止められてしまうので、集中豪雨の地域と、カンカン照りの地域に分かれてしまう。地球規模の空調不全だ。これは恐ろしい。

気象庁によると、ブロッキング高気圧は、ものすごく大きい。直径が数千kmから、ときには1万kmにも達する、巨大な空気のカタマリ。台風なんか、目じゃないほどの大きさだ。地球の大気圏では、もっともマクロな現象だという。 

う~ん、やっぱり、地球の大気循環は、奥が深い・・・。
 

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大洪水に加え、史上最悪の熱波のパキスタン ~ 異常気象 2010

2010年08月24日 | 異常気象
 
CNNニュース

まったく、今日もトンデモない暑さだ。もうすぐ8月も終わりだというのに、外はスチームサウナそのもの。消防庁の発表では、「5月以来、熱中症で倒れて、救急車で運ばれた人が4万人を突破した」という。これでは、もはや暑さとの戦場だ。
 
日本の異常気象もすごいけど、やはり、もっとすごいのは世界。いま注目されているのは、パキスタンの大洪水だ。「国土の5分の1が浸水し、2000万人が被災した」と発表される、人類史上にも稀にみるトンデモない規模の災害。400万人が家を失って難民と化したという。日本からも、自衛隊が救援に駆けつけた。
 
それに加えて、さらに「史上最大の熱波」がパキスタンに到来したというから、まさに踏んだり蹴ったり。連日、「50℃を超える熱波が流れ込み、気温は40℃以上の日々が続いている」という。すさまじい高温多湿で、被災者の状況はさらに深刻。伝染病の蔓延も懸念されている。

それにしても、「50℃を超える熱波」って何!? そんな熱い風が吹いてきたら、日陰にいてもヤケドするんじゃないか。まさに、想像を絶する焦熱地獄。恐ろしや・・・。

世界中で続く異常気象に、国際連合の世界気象機関も、緊急調査に乗り出した。パキスタンの洪水、ロシアの森林災害、中国の土石流、グリーンランドの棚氷分離・・・を、「前例のない連続的な現象」であるとして、世界中の科学者を集め、原因を調べている。農産物の価格高騰も、世界の耳目を引き始めた。

世界各地で豪雨や洪水が続出しているのだが、真打ちが登場するのは、まだこれからだ。世界はいよいよ、台風やハリケーンの季節を迎えている。すでに、世界各地で大荒れ警報が出始めた。どこまで続く、この水攻め・・・。
 
  
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異変が続く、異常気象の日本 ~ 2010

2010年08月23日 | 異常気象
 
予想どおり、残暑が厳しい八月となった。特に、西日本がすごいみたい。8月の下旬になっても、35℃を超える猛暑だ。熱中症にかかって救急車で運ばれる人も、数万人に達している。

原因は「ラニーニャ現象」とも、「偏西風の蛇行」とも言われる。もはや、この問題は、気象庁の管轄にとどまるものではなくなった。環境省も緊急対策に乗り出している。まずは、大学教授や気象庁関係者などを集めて、異常気象を調査するための会議を設立したという。

この暑さは、九月に入っても、まだまだ続くらしい。その一方で、「冬は寒くなる」と予想されている。じゃあ、秋はどうなる? 
 
長袖シャツ一枚で気分よく外を歩けるような、快適な季節はドコにいってしまったのか。もはや、「日本は、春夏秋冬の四季ではなくなった。いまや、夏と冬だけの二季になったのだ」という声まで出始めた。

「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」・・・といった具合に、四季折々の繊細・微妙な季節感を歌に詠んできた古人たちも、暑さと寒さを荒っぽく繰り返すだけの現代日本に連れてこられたら、さぞかしお手上げだろう。
  
週刊文春の「異常気象ニッポン 10大異変!」という記事を見たところでは、今の日本は暑さのあまり、次々に異変が起きているようだ。
 
特に恐ろしいのは、害虫が跳梁跋扈(チョウリョウバッコ)しはじめたこと。たとえば、熱帯の伝染病として有名なマラリアを媒介する「コガタハマダラ蚊」が、台湾から沖縄を通過して、九州でも確認されているという。

最近は、首都圏のビルで、ネズミやゴキブリの害がすさまじい。不動産業界の関係者にとっては、触れたくない話題のひとつだろう。特に、東南アジアのジャングルからやってきたクマネズミはすばしこく、どんな壁でもスルスルとよじ登る。知能も驚くほど高くて、駆除するのは難しい。熱帯のジャングルから、都会のコンクリートジャングルに舞台を変えて、水を得た魚のように暴れまわっている。いまや、中国人観光客でさえ、新宿歌舞伎町でネズミの群れを見て度肝を抜かれるという時代。
 
アフリカ原産のワモンゴキブリも増殖している。体調が5センチもあって、ギョッとするほど大きい。「赤ちゃんがカジラれた」という報告もあるというから、要注意だ。
 
海では、熱帯性の「ヒョウモンダコ」も話題になっている。体長10cmくらいの小ダコなのだが、「ちっちゃくてカワイイ」といって油断しているうちに噛まれるらしい。小さいくせに、フグに匹敵する猛毒の持ち主だというから、油断大敵だ。

さらに恐ろしいのは、食料品への影響だろう。富山では、ナシが不作。山形では、ブドウが不作。「いくらなんでも、今年の暑さは異常。雨もぜんぜん降らない」と、農家はお手上げだ。

野菜の価格の高騰は、とどまるところを知らない。特に上がっているのは、ほうれん草、春菊といった葉モノ。キャベツは、去年より五割以上も高騰した。生産者の話では、「気温が35℃を超えると、作物は生長を止める」のだという。

もちろん、問題は野菜やフルーツだけではない。コメの不作も、心配されている。

影響は、海の幸にまで及んでいる。秋の味覚、サンマは不漁で、「七年前の四分の一も獲れていない」というから深刻だ。まあ、「秋がなくなった」とまで言われる現在の日本だけに、秋の味覚がなくなるのも、うなずけると言うべきか・・・!?

食料品だけではない。北日本を中心に、電力使用量は過去最高に達しているという。

今後の予想としては、「ラニーニャ現象」が原因となり、残暑は厳しくなるとされている。そして、そのまま台風シーズンに突入だ。まだまだ目が離せない、今年の異常気象・・・。

 
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アセンションというのは、「社会の変革」のこと?

2010年08月22日 | 精神世界を語る
  
精神世界関係者の間で、注目のマトとなってきた「2012年のアセンション」。「2012年をピークとして、地球には、何か大きな変化が起きる」という点では、多くの関係者の意見が一致している。

問題は、その「大きな変化」の内容が、人によってバラバラなこと。「天変地異が起きて人類が滅亡する」という人や、「人類の社会体制に、大きな革命が起きる」という人、「地球人類の意識が進化するのである」という人。「地球人類のDNAに変化が起き、人体が生物学的に進化するのである」と唱えている人もいる。「何も起きないだろう」と考える精神世界関係者も、決して少なくない。
 
ちなみに筆者自身は、「この時期を境として、地球人類の中から、意識を覚醒させる人々が続出し始める」と考えています。地球の物質的な環境そのものに、地殻変動や大きな天変地異が起きるというのは、ちょっと考えにくい。それよりは、人類の意識の覚醒こそが、あるべき姿に思える。

もっとも、だからといって、物質的な地球環境には何も起きないのかといえば、精神世界関係者の考え方の常として、そうではありません。大きな前提として、「世界の現実は、人類の意識を反映して出来ている。このため、人類の意識が覚醒することにより、世界の現実も大きく変容するのである」というのがあるので、結局のところ、物質的にも大きな変化が起きるのだ(笑)。
 
それはともかく、アセンションをめぐる最近の論者の傾向として感じられるのは、「天変地異が起きる」という意見が減ってきたということ。その代わりに目立つのは、「人類の社会体制に、大きな革命が起きる」という意見だ。どうも、「地球の自然環境」から、「人類の社会体制」へと、視線が集中してきた感がある。

来るべき新しい「人類の社会体制」というのが、どういうものかというと、平たく言えば「闘争や競争のない世界」ということになるだろう。国家間の戦争は、もちろんなくなる。それだけでなく、世の中は「おカネの要らない世界」へと大きくシフトし、その結果、経済競争もなくなる・・・というのが、その骨子と言える。

彼らいわく、現在の世界には、大きな問題が隠されている。それは、「影の世界支配者」によって、政治経済が牛耳られているということ。彼ら、パワーエリートたちが富や権力を独占しているおかげで、地球人類には必要なモノが行き渡らず、民衆には貧困が蔓延している。だが、民衆の怒りと不満は、もはや限界に達している。彼らが「革命」を起こして、パワーエリートたちを退場させることにより、独占されてきた富は再分配されるのである・・・。

まあ、確かにそういう面もあるでしょう。経済問題の克服は、人類の変容に欠かせない、重要な側面といえる。でも、そこには気をつけるべき点もある。

それは、「社会の変革」にとらわれると、肝心の「意識の覚醒」がおろそかになる恐れがある、というところ。上にも書いたように、世界の現実は、人類の集合意識を反映して出来上がっている。人類の意識が変化することによって、世界の現実は、自然と大きく変容するのである・・・というのが、あくまでも、精神世界の基本的な考え方。ココを見失ってはいけません。
 
「社会の変革にこだわるな」というのは、かの高名なる「二十世紀最高の聖者」こと、J.クリシュナムルティもたびたび警告してきたこと。いわく、「富や権力を独占している連中を排除する」というのは、それ自体が、闘争への道だという。「人類社会の内部闘争」という、コップの中の嵐を、さらに激しくする恐れがある。クリシュナムルティは、「子供たちとの対話」という有名な本でも、「インドの社会を変革したい」という理想に燃える子供に、「社会の変革よりも、意識の改革を」と訴えています。

ここで重要なのは、「社会を変革する必要などない」というわけではないということ。そうではなくて、物事には優先順位ってものがある。「社会の変革」も大事だけど、「意識の改革」はそれ以上に大事だということになるだろう。というのも、「意識の改革」さえ実現すれば、「社会の変革」も、自然と実現に向かうから。「大は小を兼ねる」という感じ。だから、心配いらない。

それに、精神世界における「意識の改革」というのは、何よりもまず、「現在の一瞬に集中する」というのが基本。それができてくるにつれて、「社会の変革を目指す」といった未来志向的な考え方からは、どうしても距離を置くことになります。

そもそも、精神世界について語っているはずの場で、「物質世界をなんとかしよう」という話ばかりになるのは、イカガなものかという気がしないでもない。本来、この2つは表裏一体であるるとはいえ、やはり別物なのも事実だろう。別々にわけて語ったほうが、それぞれの話に、筋が通りやすくなる(笑)。

ひとつには、ただでさえ、百人いれば百通りの意見が噴出するのが当たり前の精神世界で、さらに「政治的な見解の相違」という、物質世界の対立要因が加わるのも良くない。「政治と宗教に関する話題は避けましょう」というのが、人間関係を大切にする優良サラリーマンのオキテだと、たいていの会社の社員手帳には書いてある・・・。

それはともかく、この物質世界における地球人類の歴史は、闘争と破壊の歴史だ。野生動物から進化してきた人類は、野生の本能そのままに、野蛮な闘争と破壊をさんざん繰り広げてきた。それこそ、作っては壊し、作っては壊し・・・の連続。「戦争で勝った側が、敵国の大都会を完全に破壊してしまった。市民をひとり残らず殺し、建物をひとつ残らず叩き壊して、あとには何もない更地にしてしまった」などという例が、日本人ならありえないけど、大陸諸国の歴史ではしょっちゅう起きてきた。

まったく、地球人類の歴史は身の毛がよだつほど恐ろしいことの連続で、ホラー小説よりも不気味でスリル満点。マトモに現実を直視したら、気持ちが悪くなってしまう。正気を維持したかったら、深入りしないほうがいい。こんな世界に没入するあまり、「変えなければ」とムキになってがんばりすぎるのは、考えものだろう。
 
もっとも、このような点に関しては、現代は遥かにマシな世の中になってます。特に、日本は良くなっている。でも、まだまだ闘争的で破壊的な国々は多く、日本の近隣にも、そういう国があるのはご存知のとおり。

その日本も、高齢化と人口減、財政難などの問題を抱え、経済情勢が深刻になってきている。一部の輸出産業は最近好調だったけど、それも円高でどうなることやら。なんだか、社会全体が貧困化してきている感じ。「戦争の死者よりも多い」と言われる年間数万人もの自殺者がいて、自殺する理由の大半が「経済苦」。これではまさに、経済地獄だ。なんとかならないものか、こんな不景気で身動きとれない世の中。

こういうヒドイ状況は、人の意識を目前の厳しい現実へと縛りつけ、ますます覚醒をさまたげることになります。意識改革が最優先課題であるとはいえ、できれば社会改革も進んだほうがいいのは、言うまでもありません。やはり、人類の意識進化には、抜本的な社会改革が欠かせない・・・!?
  
  
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