宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

「地球での時間の流れの加速」について、再確認しよう

2015年10月17日 | こっくり亭日記

本ブログに限らず、最近の精神世界ジャンルは、実にゆっくりしている。かつてのアセンション・ブームの頃の、「2012年12月までに意識を覚醒しなければ」という切迫感がなつかしい(笑)。

ああいうのは、やっぱり必要だと思う。キリスト教やイスラム教が広がったときだって、「世界の終末は近い」という緊迫した危機感があったから、当時の人々は必死だったのだ。だから、インターネットどころか電話もテレビもなかった時代だというのに、驚くべき速さで世界に広がり、覚醒者が続出した。なにごとも、期限がないと燃えないものなのである。それは精神世界も変わらない。

だから、個人的に、次は2020年あたりを目標にしている。こんなのは、誰かが決めるものではない。自分で決めればいいのだ。いつでも、好きなときでいい。そもそも精神世界では、「時間には意味がない」というのが建前、いや、真実なのだから(笑)。

それにしても、この「時間には意味がない」というのが、個人的には悩ましいところだ。長いこと精神世界ジャンルにいるから、それが真実だということは重々、承知している。でも、筆者の場合は、精神世界マニアであるのと同じくらい、歴史マニアでもある。つまり、過去のことを考えるのが大好きだ。その上、未来予想も大好きで、未来のことも四六時中、考えている。その意味では、思いっきり、過去と未来にとらわれている。こればっかりは、趣味の問題なので仕方がない。

もっとも、歴史と未来予想を好むからといって、精神世界ジャンルと異質だということはない。むしろ、見る角度を変えれば、この歴史と未来予想こそは、精神世界を語るにあたって、最大のキモになる部分のひとつなのだ。

というのも、地球の歴史や、人類の歴史を見ると、「だんだん時間の流れが速くなっている」というのは自明の理で、誰の目にも明らか。この点については、ずっと前に「地球カレンダー」を取り上げたときに書いた。「地球人類の祖先は、UFOに乗って3億年前に移住しました」という教義を唱える某新興宗教の人から、「科学界の常識にとらわれている」というお叱りを受けた思い出の記事だ(笑)。

「地球史カレンダー」というのは、「地球の46億年の歴史を一年にたとえると、いつごろ、どういうことが起きたか」・・・ということを表にしたもの。


「地球史カレンダー」から、重要なポイントを抜粋すると、


 
1月 1日   地球誕生(46億年前)。まだ、ドロドロに溶けた灼熱地獄だ
 
2月 9日   1ヶ月かけて、地殻が固まってくる。海と陸ができた!!

・・・

11月18日  このあたりから、生物の種類が急に増え始めた

11月23日  魚類の出現

11月28日  生物が陸上に進出

12月13日  恐竜時代始まる

12月26日  巨大隕石が地球に激突して恐竜が絶滅

12月27日  哺乳類の繁栄  

12月31日午前10時40分 類人猿から猿人が分かれる。大晦日になって、人類の祖先が登場だ

12月31日午後11時37分 現在の人類(ホモ・サピエンス)誕生。新年へのカウントダウン開始


つまり、地球の46億年を「1年」にたとえるなら、11月の前半くらいまでは、ほとんど何もなかったのだ。3月か4月ごろまでの時間は、ドロドロの溶岩を固めて、地球らしい星になるために費やされた。それから、植物プランクトンとかが出てきて、酸素を吐き出し始めた。これまた、ものすごい時間をかけて、地球の空気を変えた。気の遠くなるほどの間、ほとんど動きなし。時間の流れは、途方もなく遅く、ゆっくりしていた。

地球の動物や植物の歴史は、11月の後半くらいから始まった。陸上に動物や植物が進出したのは、11月も終わりごろ。

われわれ人類にとっては、トテツもなく大昔のことに思える「巨大隕石で恐竜が絶滅」の大事件も、なんと、暮れも押し迫った「12月26日」のことになる。それから、今のわれわれにとって見慣れた鳥とか獣の時代が始まる。

「地球の46億年を1年にたとえたら、人類が登場したのは12月31日、おおみそかのことなんです」というのは、人類がどれほど新しい生物であるかを説明するのに使われる例え話なので、聞いたことがある向きも多いかと思う。でも、人類に限らず、鳥や獣たちも、「12月27日」の年末に登場した、とても新しい生物だ。

ここで重要なのは、「ますます速くなっている」ということ。12月31日のお昼頃に地球人類が出現してからも、それから半日くらいは、人類(といっても、猿人の時代が長かったが・・・)は何もせずにダラダラとサボッていた。そんな人類が、あと2、3分で年末カウントダウンが始まるというギリギリになって、急に勤勉になって畑を耕すようになり、せっせと農耕文明を作り始める。

本当に速くなるのは、そこからだ。午後11時59分を過ぎたあたりから、急に文明がめまぐるしく進歩してくる。大帝国が出現して、ピラミッドや万里の長城が建ったりした。江戸時代も、平安時代も、われわれにとっては大昔だけど、長い地球の歴史から見たら、ほんの数秒前のことでしかない。産業革命が始まって、いよいよ文明の進化は加速する。IT革命が起きてからなんか、まだ一瞬も経ってない。

筆者が「時間の流れがどんどん加速している」と語る背景には、常にこれが念頭にある。決して、「なんだか年々、時間がたつのが速くなっていきますね」というような、自分の生活実感から語っているわけじゃないのだ。「それは、年をとったから、そう思えるだけだよ」というような批判をする人がよくいるんだけど(笑)、そこは誤解してほしくない。それよりも、地球や文明の歴史のほうが、ずっと念頭にある。率直に言って、自分の人生のことより、地球の歴史のほうが、よほど気になっている。

ここで文句をいいたいのは、上に書いた某新興宗教の人のこと。そこの団体だって、「アセンション」を唱えていた。でも、そこでは同時に、「地球人類は3億年前に移住してきて以来、文明の興亡を繰り返してきました。文明は、上がったり下がったりしながら、果てしなく続いてきました」とも言っていた。

筆者にとっては、これと「アセンション」が両立しない。「時間の流れがどんどん加速している」からこそ、「遠からず、時間の速さが無限大になる特異点に入る」という主張が意味を持つのである。重要なポイントは、「時間の加速」というところにある。何億年もの間、とくに進歩がなかったとすれば、それは成り立たない。

これは、「テレンス・マッケンナのタイムウェーブ理論」と呼ばれ、数年前までは有名だった。アセンション・ブームとともに忘れ去られつつあるとはいうものの、この話の有効性は、いまだ少しも失われていない。というより、2015年の今、時間の流れはますます加速している。むしろ、これからが本番だ。

つまり、「アセンション」のことはブームが過ぎたから、そろそろ忘れてもいいんだけど(笑)、「時間の加速」は、忘れるとか何とか、そういう問題ではない。それは、この先いよいよ、ますます進行するテーマだ。このことについては、かつて、「加速する進化」という記事にも書いた。筆者にとってはココが一番重要なポイントなんだけど、残念ながら、ぜんぜん人気ない記事(笑)。でも、自分にとっては、やっぱり、今でも最大の関心がここにある。

 

(つづく)