宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

またしても、「偏西風の蛇行」・・・異常な暑さと湿気の原因

2013年08月13日 | 異常気象
 
ますます暑い、2013年の8月。冗談抜きで、スチームサウナでさえ、これほどではない。気温が高いだけでなく、湿度がすごいの一言。世間では、エアコンが次々にブッ壊れて、電器屋さんは大忙しだ。

12日には、高知県の四万十(しまんと)市で41度を記録した。6年ぶりに、日本最高記録を更新だ。それにしても、41度って。病気で高熱になっても、ここまでにはならないほどの温度。四万十では、3日連続で40度を超えたという。川の中の鮎も、これにはビックリだろう。

昨日の豪雨もすごかった。この世の終わりみたいな調子で、雨が降ってくる。2~3日前には、東北地方で「いまだかつてないほどの豪雨」が宣言され、またしても大きな被害が出た。

「これじゃ、東南アジアより暑いんじゃないか?」とは、よく聞かれる冗談だけど、気象庁によると、今年はマジで東南アジアより暑いらしい。

専門家によると、この暑さの原因は、「偏西風の蛇行により、中国大陸のチベット高気圧が切り離されてきたから」ということになる。これが、夏の日本では昔からオナジミの「太平洋高気圧」の上空に、折り重なるようにドカッと居座っているという。

「偏西風の蛇行」というのは、文字通り、偏西風がヘビみたいにクネクネと曲がって吹いていること。その原因は、「ブロッキング現象」。というより、偏西風の蛇行が、ブロッキング現象の原因であるというべきか。要するに、この2つは表裏一体の関係にある。

この「ブロッキング現象」というのは、今の「日本上空のチベット高気圧」みたいに、熱い空気や、冷たい空気のカタマリが、何ヶ月も居座り続けることだ。

われわれの頭上には、「偏西風」が吹いている。これは、日本・中国やヨーロッパのような中緯度地帯で吹いている、地球規模の大気の流れ。常に西から東に向かって吹いている。

なぜ偏西風が起きるのかというと、地球の上空では、暑いところから寒いところに向かって、暖められた空気が常に移動している。だからといって、南から北に向かって風が吹くかと思いきや、そうはならない。理由は、地球が自転しているから。コマと同じで、真ん中の太いところ(赤道あたり)ではビュンビュン速く回ってるけど、先っぽの細いところ(北極あたり)では、ほとんど回っていない。そのせいで、空気の動きにもズレが生じる。西から東に向かって風が吹くのは、そのせい。
 
台風とか低気圧その他が、いつも西から東に向かって移動していくのも、偏西風のおかげ。ついでに、中国から黄砂や大気汚染が、日本に向かって流れてくるのも、偏西風のおかげ(泣)。
 
中国から流れてくる大気汚染のことを思えば、たまには風向きが変わってほしいものだと思う。中国人だって、たまには日本からキレイな空気が流れてきてほしいだろう。でも、そうはならない。こればっかりは、地球の自転が原因なだけに、季節も関係ないし、昼も夜も関係ないし、風向きが変わることはない・・・。


「そういうけど、ボクの周りでは、西風なんか吹いてないよ?」というかもしれない。ホンモノの偏西風というのは、頭上の遥か上を吹いているから、実感がないのもうなずける。雲の上では、偏西風がビュービュー吹き続けている。ジェット機なみに速いので、「ジェット気流」と呼ばれる。このジェット気流が、南に行ったり、北に行ったり、蛇行しているから困るのだ。北国が暑くなったり、南国が寒くなったりするのは、そのせい。

というのも、「常に西から吹き続けている」と言ったって、自然がやっていることだけに、本当は一定ではない。ところによっては、強まったり、弱まったり、南や北に方角がブレたりしている。地上には山もあれば谷もあり、海だってあるんだから、これは仕方ない。

いつもなら、ジェット気流が空気を動かして、ちゃんと西から東へ、グルリと大気が循環するようになっている。暑さや寒さも、空気と一緒に流れてく。それだけではない。低気圧も、風に乗って流れつつ、各地に雨を降らせていく。これが、地球規模の空調システム。それにしても、地球は、うまい具合にできているものだ。
 
ところが、ジェット気流が蛇行すると、とたんに空気の動きが悪くなってくる。川の流れが曲がりくねっていると、その間に土砂が積もって中洲ができてくるように、ジェット気流の大蛇行がしばらく続くと、その間に、動かない空気のカタマリができてくる。しまいには、巨大な空気のカタマリが、どっかりと居座って、動かなくなってしまう。こういうのが、「ブロッキング高気圧」。





ブロッキング現象が起きると、どうなるか。熱い気団や、冷たい気団がどっかりと居座ってしまうので、いつまでも暑さが続く地域と、なぜか寒さが続く地域に、くっきりと分かれることになる。

それだけではない。「ブロッキング高気圧」が立ちふさがっていると、普通なら西から東に流れていくはずの空気が、せき止められてしまう(ブロックされる)。本来なら、西から東に流れつつ、各地に雨を降らせていくはずの低気圧が、ここでせき止められてしまうので、集中豪雨の地域と、カンカン照りの地域に分かれてしまう。地球規模の空調不全だ。これは恐ろしい。
 

・・・とまあ、理屈をいえば、そういうことになる。アタマでは分かるんだけど、やっぱり、異常なことに変わりはない。

結局のところ、根本的な原因は、「地球がだんだん熱くなってきている」ということに尽きるだろう。猛暑や豪雨に悩まされる反面、「砂漠に雨が降ってきた」という、明るいニュースもある。

 
ここからは個人的な予想になるけど、これから先、ますます地球の気温は上がっていくだろう。でもって、蒸発した水分が地球の上空にタマって移動することにより、いままで雨が一滴も降らない砂漠だったところに、ゲリラ豪雨がザーザー降るようになる。その結果として、熱帯雨林が広がってくると予想する。

もちろん、逆に、いままでは草原だったところが、干からびて砂漠になってしまうこともあるだろう。そういう紆余曲折はあるだろうけど、全体としては、雨が多くなる方向に向かっていくはずだ。「暑くなれば、雨が降る」というのは、生活実感としても間違いない。

今は荒野が広がっている北アフリカやオーストラリアの大地も、ブラジルのアマゾン川流域みたいなジャングルに変わっていくことだろう。今までは凍てつく大地だったシベリアも、氷が溶けて草が生え、緑の沃野に変わっていく。
 
これは、「地球生命系のよみがえり」と言っても、オオゲサではない。この先、何十年か、何百年かは分からないが、地球は着実にこの方向に向かって進んでいくと思われる・・・。
 

「もはや、ノアの大洪水だ」 ~ 世界中で集中豪雨の2013年

2013年08月04日 | 異常気象


↑ボートで救助されるドイツ人 画像元



↑水没した中国・四川省の街



↑泥流に埋まるシヴァ神・・・インド 画像元
 
 
 
このところ、毎年そう言ってる気がするけど、今年もますます異常気象だ。年々、さらに異常さを増していく。

なんともすさまじい、ゲリラ豪雨の威力。この世の終わりのような勢いで、雷雨が頭上に降り注いでくる。ほとんど毎日そうなので、すっかり慣れっこになってしまった。ここ数日、東京では落ち着いてるけど、全国的には終わっていない。

7月27日には、山口県で「1時間あたり138.5mm」という集中豪雨が起きた。これは、半日もあれば、通常の1ヶ月分くらいの雨が降り尽くしてしまうほどのレベル。土壌が流出して、アチコチで線路が浮き上がっていた。何百棟もの住宅被害があり、死者も出ている。29日には石川県小松市、30日には新潟県長岡市でも記録的豪雨。

気象庁では去年から、「経験したことのないような大雨」という、新しい表現を使い始めた。これは、「数十年に一度」レベルの大雨になった場合にだけ使用する、最大級の警戒。今回は、山口県と島根県でこのレベルに達し、昼前に、気象庁から「記録的な大雨に関する情報」が発表された。

「経験したことのないような大雨」というのは、「その地域にずっと住んでいる人が、一生に一度しか出くわさないほどの大雨」という意味だという。「生まれたときから、ここにずっと住んでいるけど、こんな雨は初めてだ・・・!」という、空前絶後の大雨ということらしい。

これはあくまでも、それぞれの地域での話なので、これからも全国各地で「経験したことのないような大雨」の警報が出る可能性が十分にある。

それでも、東京は水不足だっていうんだから、ビックリだ。都内ではゲリラ豪雨が集中してるけど、首都圏の水ガメとなる北関東のダムには、水がないらしい。なんとも、皮肉なことだ。ゲリラ豪雨で降り注いだ水を、どこかに貯めておけないものか!?・・・と思うのが、人情というものだろう。


目を世界に転じると、大陸では、やはりスケールの違う異常さだ。ヨーロッパでは、ドナウ川流域が特にひどい。ボートで避難民が脱出する大洪水になっている。

気象庁の発表によれば、7月の中ごろから、中国の陝西省や四川省と、北朝鮮の大雨がすごいらしい。平年の3~4倍も降っているという。死者もだいぶ出ている模様だ。報道されているだけでも、四川省で68人、陝西省で27人の死者が出ている。

水枯れがしきりに伝えられる黄河も、久々に往年の姿を取り戻せるか?・・・とも思うけど、そんな生易しい話ではなさそうだ。もう少し穏やかに降ってくれさえすれば、それこそ「天の恵み」と感謝もされるとこなんだろうけど・・・。乾ききった大地に、いきなり集中豪雨が来て、何もかも流してしまう。残念ながら、きわめて荒っぽい。

陝西省といえば、黄土高原の世界。広大なユーラシア大陸から偏西風に乗って集まった細かい砂が、何百万年もかけて積もり、カチンコチンに固まってできた高原だ。

古代には森林に覆われ、東洋の農耕文明の発祥地となった。今は、木がほとんどなく、黄色い大地がむきだしになっている。カチコチに堅い泥岩を、掘って削って作ったホラ穴式の住居に、いまでも大勢の住民が暮らしている。岩といっても、もともと泥なので、集中豪雨がくると、堅いわりにはアッサリ溶けてしまうのが悩みの種。今回も、土壌流出の被害は相当に出ていることだろう。

6月から始まったインドの大雨も、すでに、ものすごい数の犠牲者を出している。インドの洪水では、1000人以上が死亡した。さらに6000人近くが行方不明で、この人たちも事実上の死者と認定されている。

「もはや、ノアの洪水だ」という声まで出ている・・・。
 

今年も、ますます異常な暑さの2013年・夏

2013年07月13日 | 異常気象

「山梨日日新聞」の記事によると、山梨の猛暑はすごいらしい。気温が40度近いまま、ずっと高止まりしている。

人間の体温だとしても、これじゃブッ倒れて寝込んでしまう温度だ。それが、外の気温だっていうんだから、たまらない。
 

>2013年07月12日(金)

>猛暑、勝沼 再び全国1番に

>12日も山梨県内は気温がぐんぐん上がり、最高気温は勝沼で39・1度を観測、全国1位の暑さだった。甲府は38・9度で2位だった。甲府・古関は10位。県内では韮崎など8カ所で35度を超え、6日連続の猛暑日となった。 
甲府地方気象台によると、13日も太平洋高気圧に覆われるが、前線が南下するので雲が広がりやすい天気となる見込み。日中は晴れて気温が上がるため、熱中症などに注意が必要だ。


甲府といえば、巨大な武田信玄公の像と、躑躅崎館(つつじがさきやかた)を思い出す。あと、富士山に行く途中に立ち寄ることもある。「室町時代から栽培されている」という、ブドウの名産地だ。

暑いのは仕方ないにしても、とにかく湿度の高さが半端じゃない。ブドウやワインの名産地というと、スペイン・イタリア・カリフォルニア・チリなど、乾燥気候のところばかりを連想する。この湿度の高さは、あまり良くないのかもしれない・・・。

東京も、尋常でない湿気だ。外を歩いていても、スチームサウナの中にいるみたい。青空なのに、雨が降ってくる。水滴がポタポタ落ちてくるような、なんとも暑苦しい雨だ。

この異常気象は世界的な傾向で、国連の世界気象機関(WMO)も、「2001─10年は前例のない異常気象に見舞われた10年間だった」と発表した。

新聞記事によると、

>報告書は異常気象の事例として、2005年に米国を襲ったハリケーン・カトリーナや、10年のパキスタン洪水、アマゾン川流域の干ばつなどを挙げた。これら異常気象による死者は37万人に上り、1991─2000年に比べて20%増加した。

・・・だという。

今年も、ヨーロッパの大洪水は、日本はともかく海外のメディアで大騒ぎになっている。でも、さらにすごいのはインド。

気象庁の発表によると、

>雨季入りは記録的に早く、平年より約1か月早かった。
6月のインドの降水量(25 日現在)は広い範囲で平年より多くなっている。

特に平年と比べて降水量が多かったインド北西部のデラドゥーン(ウッタラカンド州)では、6月
10日頃から雨が降り始め、6月10日~17日の8日間降水量が640mm以上となった。

>この大雨により、6月24日までに、ウッタラカンド州で9万人以上が避難し、洪水等によ
り560人が死亡した。また、インド全体で658人の死亡が確認された(インド政府)。
 

ここんとこ毎年、「異常気象だ」という騒ぎになるので、もう慣れっこになった感もあるけど、やっぱり笑えない。年々、さらに異常になっていく一方だからだ・・・。
 

欧州で、数百年に一度の大洪水

2013年06月09日 | 異常気象




先日は、アメリカ南部の大竜巻が、世界の人々を震撼させた。

大竜巻そのものは、広大なアメリカ大陸のどこかで、毎年10件くらいは起きているらしいのだが(・・・それにしたって、最近は多い)、今回は、大都会の郊外に被害をもたらしたことで、特に怖かった。

今(2013年6月)は、ヨーロッパで、ものすごい大洪水が起きている。

2002年にも洪水は起きたのだが、現地の人が書いていることによると、「何百年に一度?・・・と思うほどの、トンデモない大洪水」だという。
 
たしかに、画像や動画を見ると、まるで海みたい。屋根が水面に突き出ているから、ホントは住宅地なんだろうと思われるのだが、波がうねっていて、泳ぐにしてもちょっと怖いな・・・という感じだ。


ロイターによると、

>6月3日までにチェコで6人が、オーストリアで2人が死亡した。工場は閉鎖され、数千人が避難を余儀なくされている。
 
>チェコの首都プラハでは、地下鉄も運行を停止、政府は非常事態を宣言した。

>洪水の被害が特に大きいのはドナウ川沿いで、チェコとオーストリアのほか、ドイツ、スロバキア、ハンガリーにも被害が及んでいる。


ここ数年、「百年に一度の異常気象」とか、そういう言葉を、どれほど見てきたことか。でも、やっぱり今年も、百年に一度の異常気象なのは確かだ。

地球は、ますます荒っぽい変動の時代に突入している。
 
引き続き、災害には要注意だ・・・。
 
ていうか、日本の新聞を見ても、この話を見ることが少なすぎる。最近は、ますます内向き志向になってないか?
 

2012年の異常気象を総括する

2013年02月17日 | 異常気象


↑ もはや、砂漠大陸と化した中国
 
 
2012年は、すさまじい異常気象の年だった。そして、2013年もその傾向が続き、さらに激化してきている。
 
真っ先に思い浮かぶのは、アメリカの大干ばつ。2012年のアメリカは、異常に気温が高かった。

>アメリカ本土の2012年の平均気温は、観測史上最高を記録した。しかも過去の記録を大幅に更新したという。

>NOAAが公表した報告書によると、アメリカ本土48州の2012年の平均気温は摂氏13度で、これまでの最高だった1998年を0.6度上回ったという。 ・・・この幅がどれほど大きいかは、年平均気温の最低記録との差を考えればわかりやすいと、NOAAのクラウチ氏は話す。史上最も寒かった年は1917年で、これまで最も暑かった1998年の平均気温は、それよりも2.3度高かっただけなのだ。・・・「そして2012年は、そこから0.6度高かった。つまり、われわれが問題にしているこの年は、アメリカについてデータが残っているすべての年から見ても、飛び抜けているのだ」とクラウチ氏は説明する。

> 2012年はほかの面でもアメリカにとって異常な年だったと、NOAAの報告書は指摘している。ハリケーン「サンディ」や広範囲の干ばつなど、被害総額が10億ドルを超える自然災害が11回も発生した。

ナショナルジオグラフィックより

広大な国土のアメリカでは、常に暑いところもあれば、寒いところもある。だから、国全体の平均気温は、いつもほとんど変わらない。20世紀の100年間で、一番寒かった年と一番暑かった年とでは、たったの2.3度しか違わないほど、安定している。それが、去年は一挙に0.6度も記録を更新した。気象の専門家はビックリしているという。

暑いだけならいいんだけど、問題は「少なくとも、過去50年で最悪の大干ばつ」だろう。なんたって、世界最大の農業国だけに、穀物相場に大きな影響をおよぼしている。

アメリカの影に隠れて目立たなかったけど、中国の大干ばつもすさまじいものだった。なぜ、中国の干ばつが目立たないのかといえば、このところ毎年のように続いていて、特に2011年がひどかったからだ。でも、去年は中国の衛星写真がネットで話題になった。宇宙から東アジアを撮影すると、中国が茶色いのだ。「わが国土は、真っ黄色だ」と、市民からも驚きの声が上がったという。ちなみに、「まっきいろ」をPC入力したら、「末期色」と変換された。笑うに笑えない・・・。

世界中で動画にアクセスが殺到したのは、オーストラリアの砂嵐だ。これも、すさまじいの一言。「巨大な赤い壁」、「超巨大な赤い津波」、「まるで世界の終末」といった声が挙がるのも当然か。内陸なら分からないでもないんだが、海を赤い砂嵐が覆っていく光景は、日本人の想像を絶するものがある。

南半球のオーストラリアは、今が夏。今年の夏の暑さも異常で、地域によっては「摂氏54度」を記録している。外では生きていけないほどの暑さだ。

北極では、氷が異常なほど溶けてしまった。氷の面積の史上最小記録を、一挙に大幅更新。

>北極海の海氷面積は毎年、9月に最も小さくなる。これまで観測史上、最小記録は2007年9の425万平方キロだったが、今年は8月24日に最小記録を抜き、その後も減少を続けた結果、9月16日に349万平方キロになった。これまでの最小記録より、日本列島2個分だけさらに縮小し、1980年代の平均に比べると半分以下となっている。

史上最小記録が「425万平方キロ」で、2012年は「349万平方キロ」なのだから、これまた、思いっきり更新してくれたものだ。「2013年は、さらに氷が溶けて小さくなるのでは」という声が多い。

一方、ヨーロッパは、極端な大寒波に襲われた。東欧の国・チェコでは、摂氏マイナス39.4度を記録した。これは、「お湯が一瞬で凍るほどの寒さ」とされる。以前、「冬の北海道でオシッコをしたら、そのまま凍って氷柱になりました」というデマ(いくら寒いといっても、さすがにそれはない・・・)を耳にしたことがあったけど、去年の冬のヨーロッパは、まさしく冗談が本当になる寒さだった。かの有名な水の都・ベネチアも、運河が凍りついた。「突然、地球が氷河期になった」というパニック映画が、そのまま現実化したような光景。

そのほか、洪水や暴風雨も数え切れない。

異常気象が目立った2012年、WMOが警告という記事によると、

■洪水

 アフリカの西部とサヘル(Sahel)地域の各地で7月~9月に発生し、300万人近くが被災、少なくとも300人が犠牲になった。ロシアのクラスノダール(Krasnodar)地方で7月に発生した洪水は200人近くの犠牲者を出し、6億3000万ドル(約516億円)相当の物的被害をもたらした。中国南部の一部地域では4~5月の降雨量が過去32年で最高となった。

■暴風雨

 カリブ海と米東海岸を襲った複数の暴風雨で甚大な被害が発生。大西洋沿岸を襲ったハリケーンの数は3年連続で例年平均を上回った。今年発生した熱帯低気圧は19個で、うち10個がハリケーンだった。


まだまだあるけど、キリがないので、この辺にしておきたい。

総括すれば、夏は大熱波に襲われて灼熱地獄と化し、冬は大寒波に襲われて酷寒地獄と化し、あるところは大雨が降って大洪水で水没し、別のあるところは一滴も雨が降らず地面が干上がってヒビ割れ、巨大な砂嵐がもうもうと天地を覆っている。それが、2012年の地球を見渡した景色。

一言で言えば、「地球の気候は、極端から極端へと乱高下する傾向が、さらに激化している」ということになるだろう。

2013年も、その傾向は続いている。というより、ますます拍車がかかっている。しかも、ロシアでは「100年に一度の巨大隕石落下」というパニックまで起きた。

いよいよ、未体験ゾーンに突入した地球。この先、どこに向かうのか・・・。
 

オーストラリアで気温54℃ ~ 2013年、いよいよ極端になってきた地球の気候

2013年01月20日 | 異常気象


超巨大熱波のオーストラリア(紫色のところが54℃だそうな) GIZMODO

「温暖化、温暖化」と言われてきたけど、今年の日本の冬の寒さは異常だ。北海道も、隣の韓国も厳寒に見舞われているらしい。
 
異常に寒いのは、日本ばかりではない。あの南国・インドも、史上最大級の大寒波に襲われている。
 
AFPの記事によると、

>インド・ニューデリー(New Delhi)は9日、気温が摂氏3度にまで低下し、40年ぶりの寒さとなった。インドで最も人口の多い北部のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州では、寒さで80人を超えるホームレスが亡くなるほどで、地元当局は各地に暖を取るためのたき火を設置するなど対応に追われている。北部では大半の地域で15日まで学校が休校となった。

インドも、全国が常に暑いわけではなく、冬には、北部はかなり寒くなる。でも、今年の寒さはやはり異常だという。インドでも、バングラデシュでも、気温が3度にまで下がった。南国で、この寒さはコタえる。死者が続出する騒ぎになった。
 
しかも、昔と違って、急速な工業化で大気汚染がひどくなっており、濃霧が発生しやすくなっているという。インドというより、まるでイギリスみたい。

一方、夏と冬が逆になる南半球のオーストラリアでは、「史上最大級の熱波」が来た。

このところ、この時期は、いつもこんな調子だ。つまり、「北半球は史上最大の寒波、南半球は史上最大の熱波」というような話を、ほとんど毎年のように聞かされてきたわけだが、それが年々、エスカレートしてきている。

今年のオーストラリアでは、なんと「気温54℃」を記録した地域もあるという。史上最高記録を、大幅に更新する暑さだ。おかげで、上の「ヒートマップ」に使われる色が足りなくなり、新たに紫色が付け加えられたという。
 
ますます狂ってきた、というより、極端に乱高下するようになった地球の気候。

気候だけではない。政治や経済の乱高下も、ご存知のとおり。
 
もはや、ジェットコースターみたいになってしまった、今の地球・・・。
   

2013年も異常気象で始まった

2013年01月19日 | 異常気象
  
ここ数日の寒さには、ビックリした人が多いだろう。

東京では、何日か前に雪が降って以来、道路がずっと凍っている。雪が降ったのにも驚いたが、それが氷に変わって何日も溶けなかったのには、もっと驚いた。真っ白な雪景色の中、ツルツル滑る氷の道路を、防寒具に身を固めた人たちが慎重に踏みしめながら歩いていく。とても、太平洋側の風景には見えなかった。

東京では、3月に雪が降ることが多い。冬の間ずっと日本海側にあった寒気団が、この時期はときどき太平洋側にズレてくる。

そんな春先にアリガチな現象が、今年は真冬のまっただ中に起きたということらしい。原因は、またしても「偏西風の蛇行」だという。

ここ数年は、寒いところが異常に暑くなったり、逆に暑いところが妙に寒くなったり、極端に雨が降らなかったり・・・の連続だった。その真犯人とされているのが、この「偏西風の蛇行」。

これについては、2010年夏の記録的な猛暑のとき、本ブログでも盛んに取り上げた。
 
異常気象の原理を解説した記事は、精神世界ジャンルを超えて一般読者に好評で、ブログは最多アクセスの自己記録を連日更新していた。もはや、精神世界ブログなのかどうかも分からなくなってきていた・・・。
 
筆者は過去に、いろんな仕事を経験してきた。悪戦苦闘の人生だ。学習塾で理科の先生になり、こどもに科学を教えていたこともある。何人もの親から、「ウチの子には算数のお勉強をさせたいのに、本人が『理科がいい』と言うので困ります」という苦情の電話が来るほど人気が出た。その経験が、思わぬところで活きたと言えるだろう(笑)。

またまた話が脱線した。

去年も、日本国内ではそんなに騒がれてなかったけど、世界はやはり異常気象の話題で持ちきりだった。
  
特に問題だったのは、世界最大の農業国・アメリカの大干ばつだ。「少なくとも、過去100年で最大の熱波」に見舞われたアメリカでは、あまりにも雨が降らず、トウモロコシや大豆が極端に不作。
  
これを見て、誰もが連想したのは、一昨年のロシアの大不作だった。このときは、極北の国・ロシアが熱帯なみに暑くなった。ウォッカを飲んで水浴びしすぎた結果、病院送りになる人が続出した。
 
単に暑いだけでなく、雨も降らなかった。そのため、この年のロシアは、穀物が全体的に大不作だった。
 
ロシアから麦を輸入してパンを作っていたアラブ諸国では、食料が値上がりして、生活が苦しくなった民衆が暴動を起こした。昨年、アラビア半島から北アフリカにかけて、独裁政権がバタバタ倒れた真の原因はそれだと言われている。
 
このため、去年のアメリカの穀物不作もまた、多方面に予想を超える異変をもたらすのではないかと、商品相場の関係者の多くが注目している。
 
2013年も、大異変が続く。時間の加速感は、さらに増している・・・。
 

異常な、今年の冬の寒さ

2012年02月06日 | 異常気象
 
それにしても、今年(2011~2012年)の冬は寒い。筆者は暑さに強いが、寒さにはどうも弱い。今日も寒いのなんのって。全国各地で、記録的な寒さになっている。
 
日本海側は、記録的な大雪だ。新年早々、福井の永平寺に行ったときは、まだそうでもなかったのだが、その後がスゴいみたい。新潟では、のきなみ平年の倍以上の雪が積もっている。ニュースによると、
 
>3日午後5時現在、積雪量は、津南町335センチ▽妙高市関山328センチ▽魚沼市入広瀬272センチ▽柏崎市89センチ。柏崎市では平年の約3倍に達している。
  
というから、何もかも雪に埋もれてしまう世界だ。積雪量が3メートルともなれば、雪を掘り返さなきゃ、2階の窓から出入りすることもできない。
 
これは日本だけでなく、世界的な傾向のようだ。特に、ヨーロッパは大寒波に襲われている。東欧諸国を中心に、寒波による死者はすでに180人を超えているという。特に、ウクライナでは死者が100人に達している。ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでは、大雪に伴う非常事態宣言が出された。イタリアでも、南欧の都・ローマに26年ぶりの雪が降った。
  
一昨年(2010年)の夏は、世界中で過去に例がないほどの異常な暑さに見舞われたというのに、これはキツい。
 
あの時も、ロシアがなぜか熱帯なみの暑さになって、大量の死者を出したものだった。今回も、ロシアの寒さは特にひどいらしい。石油や天然ガスの大産出国だけに、さっそく、ヨーロッパ諸国への供給に影響がでているとか。猛暑のときも、「アラブで民衆反乱が起きている真の原因は、ロシアの穀物不作による世界的な食料価格の高騰」と言われたものだった。さすがに、ロシアほどの大国ともなると、暑くても寒くても、世界への影響が無視できない。
  
暑さ・寒さは地球の常とはいうものの、地球環境はますます荒っぽくなる一方。この調子では、ますます先が思いやられる・・・。
 

急に寒くなった今日この頃

2010年10月28日 | 異常気象
 
異常に暑かった8月・9月も遠い過去となり、すっかり寒くなった10月末。ニュースによれば、北海道は「27日午前の最深積雪は伊達市大滝37センチ、札幌市南区小金湯33センチ。同市中央区でも7センチを記録した」というから、かなりの大雪だ。さっそく、停電などの被害が出ている。
 
夜明け前には、札幌市電でササラ電車が出動した。10月なのにササラ電車が出動するというのは、過去に前例がないらしい。少なくとも、「記録が残っている1980年以降初めて」だという。
 
北海道だけでなく、全国各地が冷え込んでいる。東京も、急に寒くなった。筆者の周囲も、カゼを引いている人が多い。「急に寒くなりましたね」というのが、アイサツ言葉だ。街には、コートを着て歩いている人ばかりで、すっかり冬景色。
 
雨のせいもあるけど、これだけ寒いと、「やっぱり、今年の冬は寒いのか・・・」と思ってしまう。 
 
それにしても、秋が短すぎる日本。春も、春らしい日はほとんどなく、長い長い冬が開けたら、すぐ猛暑になってしまった。いよいよ、「もはや春夏秋冬の四季はなくなり、二季になってしまった」という指摘に説得力がある。
 
 
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アマゾンの熱帯雨林で、史上最悪の干ばつ

2010年10月20日 | 異常気象
  
REITERS (動画ニュース)
 
  
異常に暑かった九月も過去のものとなり、ようやく秋らしくなってきた日本。本当の衣替えのシーズンが到来した。異常気象も、ようやく一服した感がある。
 
だが、世界に目を転じると、まだまだ異常気象が続いている。
 
異常に寒かった南米が、今度は干ばつに見舞われている。乾季を迎えたアマゾンの熱帯雨林が、「この数十年間で最悪の干ばつ」だという。「この数十年間で」というのは、今年の異常気象ではよく聞かれるフレーズ。要するに、「気象観測が始まって以来、こんなの初めて」ということだ。
 
ニュースによると、各地で水路や河川が干上がり、漁業や農業、水運に大きな影響が出ているという。アマゾン本流の水位低下も懸念されている。アマゾン川の水運は、ブラジルという国の屋台骨だけに、不安は大きい。

アマゾン川は、世界でも飛びぬけて巨大な川だ。ウィキペディアによれば、「アマゾン川全体の年平均流量はコンゴ川の5.7倍、長江の10.5倍、ミシシッピ川の14倍、ナイル川の78倍、利根川の850倍という途方もない量」だという。
 
 
日本にいると、たっぷりあるように思える水なのだが、地球上では、極端に偏っている。なにごとも極端なのが、地球の特徴だ。海水は塩辛くて使えないので、問題は淡水なわけだが、地球上の淡水は、南極の氷だけでかなりの部分を占められている。とはいえ、南極の氷は、凍っているから使えない。残りの、使える水の何割かが、アマゾン川の水系だけで占められている。他にもミシシッピ川とか、ナイル川とか、大河は世界にいくつもある。中国の長江なんかは、川というより海に近いほどの存在だ。だが、そんな中でも、アマゾン川の水量は別格で、飛び抜けている。 

これほど水の量が多いのは、広大な低地を流れているから。長いだけでなく、途中から高低差がほとんどなくなるので、川はゆっくりと流れている。川幅はきわめて広く、特に河口では何百キロメートルにもわたって広がっている。本流だけではなく、支流が無数にあって、流れは入り組んでいる。川を流れている水だけではない。流域全体に湿地が多くて、ジャングルや地下水脈にも膨大な水がプールされている。「太古の昔には、全体が湖だったんじゃないか」と考えている人もいるという。実際、川というより、「地球規模の、超巨大な貯水池」みたいな役割を果たしているのかもしれない。
  
これほどの大河だけに、地球環境への影響も無視できない。「地球上の酸素の三分の一が、アマゾンの熱帯雨林から出ている」というのは有名な話だ。幸か不幸か、ハリケーンの水分補給は不十分となるため、今年の北米では「ニューオーリンズ水没」みたいなことにならないだろう・・・という話になっている。また、今年末から来年にかけて、海流や気流に大きな影響が起きるのは、まず間違いない。
  

 
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