宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

2012年の異常気象を総括する

2013年02月17日 | 異常気象


↑ もはや、砂漠大陸と化した中国
 
 
2012年は、すさまじい異常気象の年だった。そして、2013年もその傾向が続き、さらに激化してきている。
 
真っ先に思い浮かぶのは、アメリカの大干ばつ。2012年のアメリカは、異常に気温が高かった。

>アメリカ本土の2012年の平均気温は、観測史上最高を記録した。しかも過去の記録を大幅に更新したという。

>NOAAが公表した報告書によると、アメリカ本土48州の2012年の平均気温は摂氏13度で、これまでの最高だった1998年を0.6度上回ったという。 ・・・この幅がどれほど大きいかは、年平均気温の最低記録との差を考えればわかりやすいと、NOAAのクラウチ氏は話す。史上最も寒かった年は1917年で、これまで最も暑かった1998年の平均気温は、それよりも2.3度高かっただけなのだ。・・・「そして2012年は、そこから0.6度高かった。つまり、われわれが問題にしているこの年は、アメリカについてデータが残っているすべての年から見ても、飛び抜けているのだ」とクラウチ氏は説明する。

> 2012年はほかの面でもアメリカにとって異常な年だったと、NOAAの報告書は指摘している。ハリケーン「サンディ」や広範囲の干ばつなど、被害総額が10億ドルを超える自然災害が11回も発生した。

ナショナルジオグラフィックより

広大な国土のアメリカでは、常に暑いところもあれば、寒いところもある。だから、国全体の平均気温は、いつもほとんど変わらない。20世紀の100年間で、一番寒かった年と一番暑かった年とでは、たったの2.3度しか違わないほど、安定している。それが、去年は一挙に0.6度も記録を更新した。気象の専門家はビックリしているという。

暑いだけならいいんだけど、問題は「少なくとも、過去50年で最悪の大干ばつ」だろう。なんたって、世界最大の農業国だけに、穀物相場に大きな影響をおよぼしている。

アメリカの影に隠れて目立たなかったけど、中国の大干ばつもすさまじいものだった。なぜ、中国の干ばつが目立たないのかといえば、このところ毎年のように続いていて、特に2011年がひどかったからだ。でも、去年は中国の衛星写真がネットで話題になった。宇宙から東アジアを撮影すると、中国が茶色いのだ。「わが国土は、真っ黄色だ」と、市民からも驚きの声が上がったという。ちなみに、「まっきいろ」をPC入力したら、「末期色」と変換された。笑うに笑えない・・・。

世界中で動画にアクセスが殺到したのは、オーストラリアの砂嵐だ。これも、すさまじいの一言。「巨大な赤い壁」、「超巨大な赤い津波」、「まるで世界の終末」といった声が挙がるのも当然か。内陸なら分からないでもないんだが、海を赤い砂嵐が覆っていく光景は、日本人の想像を絶するものがある。

南半球のオーストラリアは、今が夏。今年の夏の暑さも異常で、地域によっては「摂氏54度」を記録している。外では生きていけないほどの暑さだ。

北極では、氷が異常なほど溶けてしまった。氷の面積の史上最小記録を、一挙に大幅更新。

>北極海の海氷面積は毎年、9月に最も小さくなる。これまで観測史上、最小記録は2007年9の425万平方キロだったが、今年は8月24日に最小記録を抜き、その後も減少を続けた結果、9月16日に349万平方キロになった。これまでの最小記録より、日本列島2個分だけさらに縮小し、1980年代の平均に比べると半分以下となっている。

史上最小記録が「425万平方キロ」で、2012年は「349万平方キロ」なのだから、これまた、思いっきり更新してくれたものだ。「2013年は、さらに氷が溶けて小さくなるのでは」という声が多い。

一方、ヨーロッパは、極端な大寒波に襲われた。東欧の国・チェコでは、摂氏マイナス39.4度を記録した。これは、「お湯が一瞬で凍るほどの寒さ」とされる。以前、「冬の北海道でオシッコをしたら、そのまま凍って氷柱になりました」というデマ(いくら寒いといっても、さすがにそれはない・・・)を耳にしたことがあったけど、去年の冬のヨーロッパは、まさしく冗談が本当になる寒さだった。かの有名な水の都・ベネチアも、運河が凍りついた。「突然、地球が氷河期になった」というパニック映画が、そのまま現実化したような光景。

そのほか、洪水や暴風雨も数え切れない。

異常気象が目立った2012年、WMOが警告という記事によると、

■洪水

 アフリカの西部とサヘル(Sahel)地域の各地で7月~9月に発生し、300万人近くが被災、少なくとも300人が犠牲になった。ロシアのクラスノダール(Krasnodar)地方で7月に発生した洪水は200人近くの犠牲者を出し、6億3000万ドル(約516億円)相当の物的被害をもたらした。中国南部の一部地域では4~5月の降雨量が過去32年で最高となった。

■暴風雨

 カリブ海と米東海岸を襲った複数の暴風雨で甚大な被害が発生。大西洋沿岸を襲ったハリケーンの数は3年連続で例年平均を上回った。今年発生した熱帯低気圧は19個で、うち10個がハリケーンだった。


まだまだあるけど、キリがないので、この辺にしておきたい。

総括すれば、夏は大熱波に襲われて灼熱地獄と化し、冬は大寒波に襲われて酷寒地獄と化し、あるところは大雨が降って大洪水で水没し、別のあるところは一滴も雨が降らず地面が干上がってヒビ割れ、巨大な砂嵐がもうもうと天地を覆っている。それが、2012年の地球を見渡した景色。

一言で言えば、「地球の気候は、極端から極端へと乱高下する傾向が、さらに激化している」ということになるだろう。

2013年も、その傾向は続いている。というより、ますます拍車がかかっている。しかも、ロシアでは「100年に一度の巨大隕石落下」というパニックまで起きた。

いよいよ、未体験ゾーンに突入した地球。この先、どこに向かうのか・・・。
 

ロシアの隕石大衝突

2013年02月16日 | こっくり亭日記




産経ニュース

強烈な隕石の落下だ。

2013年2月15日、ロシアのウラル地方に落下した隕石は、NASAの推計によると「直径約17メートル、質量1万トン」というから、すごいの一言。
 
ジャンボジェット機の墜落なんてものではない。その何十倍も重い。鉄筋コンクリート造の10階建ビルが、一棟まるごと空から落ちてくるくらいの衝撃だ。落下スピードは「秒速30キロ」とも言われている。空気中の摩擦熱でオレンジ色に光り輝き、何十キロも離れた人でさえ、「空気が急に熱くなった」と感じたという。
  
現地では、「核ミサイルが落ちてきた」と思った人も少なからずいた。中には、「ついに地球がフォトンベルトに突入したのかと思った」という人もいたというから、笑えない話だ・・・。

読売新聞によると、「小惑星」という説もあるらしい。

>地球に近づく天体を監視する「日本スペースガード協会」の高橋典嗣理事長によると、ロシア中部チェリャビンスク州に落下した隕石は、地球に落ちてきた小惑星と考えられる。
 
>地球軌道をかすめる小惑星は1万個近く見つかっており、うち約1300個が直径1キロメートルを超える。高橋さんは「今回と同じレベルの隕石落下は、数十年に1度の頻度で起きるが、市街地に落ちることはまれで、1000人規模のけが人が確認されたのは初めて」と話す。


それにしても、「隕石の落下で1000人以上のケガ人が出た」というのは、いまだかつて聞いたこともない。世にも稀なる出来事だ。

100年前の「ツングースカ大衝突」のほうが、おそらく、隕石落下としては規模が大きかっただろう。でも、このときは幸運にも、無人のシベリアの原野に落ちたから被害者は出なかった。今回は、人が住んでいるところに落ちてしまった。

「ロシアの中部」と言っても、隕石が落ちたチェリャビンスク市は、「シベリア鉄道の起点に当たる交通の要衝」で、100万人都市だというから、かなりの都会のようだ。

衝突事件の全容は、これから次第に明らかになってくるだろう。
 
そういえば、「2012年、地球に巨大隕石が落ちてくる」という話もあったっけ。もはや、懐かしい思い出か(笑)。でも、もっと人口密度が高いところに落ちたら、まったくシャレにならない・・・。
  

釈迦の教えは「観察」だった

2013年02月16日 | ヴィパッサナー瞑想
 
ヴィパッサナー瞑想は、「観察」の瞑想。お釈迦様の教えは、これを抜きにして語れない。日本でも、認知度が上昇している。筆者も、もともと数年前に本ブログのコメント欄で知ったのが最初だけど、それ以来すっかりハマっている。

そんなにハマっているのに、なぜブログでこの話をあまりしないのかと言えば、それは「書くのが難しくて大変なテーマだから」の一言に尽きる(笑)。

それはさておき、「お釈迦様の教え」と聞いて、宗教好きな人が真っ先に思い浮かべることのひとつに、「八正道」(はっしょうどう)がある。

その有名な「八正道」にしても、最後の2つは「正念」(しょうねん)と「正定」(しょうじょう)。2つとも、要するに「ヴィパッサナー瞑想すること」と言っていい。

ある新興宗教の教祖は、「正念」を「正しく念力をかけること」と説明していた。これではまるで、ユリゲラーのスプーン曲げか、サイババの物質化現象。でも、そういう意味じゃありません。

ここでいう「念」というのは、「念力」の念ではない。どちらかと言えば、「念のため、確認させていただきます」というときの「念」に近い。

つまり、ここでは、「念入りに観察しましょう」というような意味ですので、くれぐれも誤解なきよう、念のため。

こんなことを書いてると、またしても、一部の新興宗教の信者諸氏を敵に回すことになるかもしれないのだが、それはそれで仕方がない。

信者というより、むしろ脱会した元信者や、隠れシンパの方がうるさくて厄介だったりするのが、このジャンルに特有の難しさだろう。そういう人たちが、「そんなハズはない。私が長らく愛読している○○先生の著書によれば、古代インドで釈迦はこのように教えていたのだ」というような文句を言ってくることがよくある。「自分は脱会したくせに、なんで?」と言ってみても始まらない。こればっかりは、世間の一般人が知る由もない、屈折した領域なのである(笑)。そんな彼らも、話をしているうちに、だんだん「どうやら、本物の釈迦の教えは、○○先生の著書に書いてあることとは、ずいぶん違っていたみたいだな」ということが分かってくる。「やっと分かってくれたか」とホッとしていたら、しまいには「○○先生の仏教が正しくて、釈迦がまちがっているのだ」と言い出した・・・。

またまた、話が脱線した。そんなことより、重要なのは、「観察」するということ。

というのも、「反省せよというのが、お釈迦様の教えです」とか、「感謝せよというのが、お釈迦様の教えです」・・・というような話が、なんといっても日本人にはウケがいい。

もちろん、「反省」や「感謝」は、日本が誇る古き良き美徳であり、大いに推奨されるべきものには違いない。でも、お釈迦様の教えを理解する上では、そういう日本人ならではの先入観がジャマになることもあるから要注意。

現代でも、インド人は「世界一、自己主張が激しい国民」という定評がある。日本人から見れば、欧米人も十分に自己主張が強い。「欧米に行ったら、日本的な謙譲の美徳は通用しません。積極的に自己主張しないと、ついていけませんよ」とよく言われる。でも、そんな欧米人でさえも、インドに進出すると、インド人の自己主張の強さに辟易する。「インド人が3人いれば、たちまち論争が始まって仕事がストップする」と、アメリカ人が呆れて書いていた。

基本的に、インド人は、「私が悪うございました~」という人たちではない。仏教は、そのインドに生まれて、アジア諸国に広がった。それだけに、どこもかしこもインド的な発想に満ちている。このため、ここは十分に頭を切り替えてかかる必要がある。

一番いいのは、やっぱり、クリシュナムルティやシャンカラ、古代ウパニシャッド哲学など、インドが生んできた聖賢たちの思想に接して、特有の考え方に慣れ親しむことだろう。そうすれば、基本的な理解に軸ができて、ブレないようになる。

それはともかく、釈迦を始めとするインドの思想で大事なのは、なんといっても「観察」の瞑想。

それでは、いったい、何を「観察」するのか。

ここでの最大の観察対象は、なんといっても、「自分自身」ということになる。

というのも、人間を研究する上で、自分自身こそが最も身近で研究しがいのある材料だからだ。

たとえば、他人が釘を踏んで「イテ~!」と叫んでいても、その痛さは本人にしか分からない。ケガをしていれば、まだ見た目で分からないこともないけど、見えないものは、もっと分からない。

ましてや、それよりもずっと細かい、微細な感覚のことは、さらに分からない。

人間は、感覚とか、感情とか、思考とか・・・そういったもので出来ている。でも、他人の感覚とか、感情とか、思考とか・・・を知ろうとしても、限界がある。

分かるのは、なんといっても、自分自身の感覚・感情・思考・・・その他。だから、それを観察することが、最も効果的な人間研究につながるのである。

以前、インド人の導師の講話を聞いた、ある新興宗教の元信者(・・・というより、『元幹部』と言わなきゃ本人に失礼かも)が、深く感動していた。「インド人の先生から、自分自身をよく観察しなさいと言われました」というのだ。

この人も「観察の瞑想」に目覚めたのかと思ったら、そういうわけじゃなかった。いわく、「今までの私は、教祖とかチャネラーとか、他人の言葉ばかり学んできました。これからは、自分自身の潜在意識から、内在する叡智を学んでいきます」という。

それ自体は結構なことだけど、ここでは、微妙にズレた理解になっている。というより、ちょっと先走りすぎな話になっている。

「自分自身を師とする」というようなのは、まだ先の話。まずは、「自分自身を観察対象とする」ということからスタートだ。

自意識過剰というわけではない。むしろ逆に、自分を「典型的な人間の1つのサンプル」というくらいに考えて、客観的に観察する。

もちろん、人にはそれぞれ個性があり、中には奇人変人もいれば宇宙人もいるとはいうものの(笑)、同じ人間である以上、基本的な感覚機能は共通している。「人間というのは、こういう感覚を受けて、このように反応するものなんだな」というのは、自分自身の感覚を冷静かつ客観的にチェックすることによってのみ、初めて見えてくるものがある。

「人間とは何か」という深い理解に到達するためには、それが一番の早道となる。他人のことは、しょせん分かる範囲に限界がある。まずは、自分自身を観察することだ・・・。

(続く)

改めて、ヴィパッサナー瞑想

2013年02月15日 | ヴィパッサナー瞑想

本ブログでは「ヴィパッサナー瞑想」の話をしなくなって久しいけど、忘れたわけではない。相変わらず、これに一番ハマっている。数ある精神世界談義の中でも、これは最高峰のテーマのひとつだろう。

相変わらず瞑想指導DVDが師匠だけど、最近、ウィリアム・ハート氏の著書『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門-豊かな人生の技法』を読んだ。「日本におけるヴィパッサナー瞑想の伝道者」とも言われるスマナサーラ長老の本も何冊か読んだ。

これらを見るにつけ思うのは、やはり、この分野も流派による違いが結構、大きいということ。当たり前と言えば当たり前か。予想通り、と言うべきか・・・。

筆者にとっては、それこそ「ヴィパッサナー瞑想とはこういうものだ」と思える代表的な技法の「ラベリング」を、ゴエンカ派はやらない。一方、スマナサーラ派は、ラベリングを通り越して、「実況中継」をするという。

(これらの内容については、過去ログもしくは今後のブログ記事をご参照・・・)。

ゴエンカ派は流儀に厳しいらしく、「ヴィパッサナー瞑想をやりたいのなら、必ず10日間のコースを修了すること。決して、自己流で試みてはならない」と、何度もクドイほど書いてある。筆者もやってみたいけど、10日間はチト長い。そのうち行けるかもしれないが、当分ムリっぽい。

そういうゴエンカ氏自身はインド生まれで、ミャンマー人の師匠から瞑想を習ったらしい。もともとインドで釈迦が始めた瞑想法だけど、本国のインドでは仏教とともに廃れ、東南アジアに伝わって現代まで残った。そして今、里帰りする形でインドにも伝えられている。

ちょうど、中国に生まれた囲碁が、日本で幕府の保護を受け「お城碁」として発展し、また中国に逆伝来したのに似ている。

そのとき、敬虔なヒンドゥー教徒の家庭に育ったゴエンカ氏は、「無神論の宗教である、仏教の瞑想法を学んで良いのだろうか」と悩んだという。

このエピソードを見ると、仏教、つまり、お釈迦様の教えが、今のインドの主流であるヒンドゥー教徒からは、「無神論」と位置づけられ、嫌われているのがよく分かる。

しかも、仏教は、神々に対して無関心なだけではない。インド人が何より好きな「輪廻転生」に対しても、冷淡なコメントが多くて、興味関心がいまひとつ。それは、インドで仏教が衰退した最大の理由として、しばしば挙げられている。

そんな仏教の無神論っぽさに抵抗を感じつつも、ゴエンカ氏はヴィパッサナー瞑想に魅了されていった。

ヴィパッサナー瞑想は、古代インドで釈迦が創始したとされている。大昔のことだけに、これを最初に考えた人が釈迦だったかどうかは誰にも分からないけど、少なくとも、釈迦が弟子たちに指導していた瞑想の中心がこれだったのは間違いない。

上にも書いたように、インドの民衆には仏教の人気が下火になったため、主に東南アジア人によって現代まで伝えられてきた。それが、いまやインドにも里帰りして、再び普及しつつある。

とは言っても、日本や中国に、それが伝わっていないわけではない。天台宗で言う「止観」、それから禅宗を見て、スマナサーラ長老が「日本には、意外と本来の形での仏教が残っている」と評したらしい。確かに、その通りと思う。日本の禅僧にも、釈迦に由来する思想は脈々と受け継がれている。

筆者は、このヴィパッサナー瞑想にすぐ飛びつき、夢中になった。

それは、長いこと慣れ親しんできた釈迦やクリシュナムルティたちの教えに、ドンピシャリと当てはまる内容だったからというのは勿論だけど、それだけではない。

実のところ、筆者の目には、これが「注意欠陥・多動性障害」(ADHD)の理想的な治療法と映ったのである。

(続く)

2013年、さらに続くアメリカの異常気象

2013年02月11日 | こっくり亭日記

 
2012年の夏のアメリカは、大統領選挙もさることながら、「史上最悪の干ばつ」が世界を揺るがしていた。

当時のNHKニュースによると、

>この夏、記録的な暑さに見舞われているアメリカ。
先月(7月)は、観測史上最も暑い1か月でした。
暑さで、ハイウエーのアスファルトにはひびが入り…。
線路がゆがんで、脱線事故も発生…。
猛暑に加え雨不足で、生産量世界一を誇るトウモロコシもご覧の通り。

>アメリカのキャスター
「アメリカ全土で現在起きている干ばつについて、研究者たちは、面積で見て、アメリカ史上最大の自然災害だと宣言しました」

>「干ばつに見舞われているアーカンソー州のトウモロコシ畑に来ています。
気温は41度。
湿度は20%台しかありません」

>アメリカを襲っている干ばつは、中西部の穀物地帯を中心に南部や西部にも広がり、8月16日現在、アメリカの国土の少なくとも60%以上にまで広がっています。


このように、実に衝撃的な言葉が並んでいる。当時、本ブログはほとんど更新がストップしていたのだが・・・(苦笑)。

なんといっても、世界最大の農業国に起きた大干ばつだけに、穀物相場を猛然と値上がりさせている。先月も、小麦の相場が急騰した。
  
気象予報サイトによると、今年も干ばつが続くことが予想されている。中には、最近になって一時的に大雨が降った地域もあるらしいのだが、全体的にはまだまだのようだ。上に貼った画像で、茶色の部分が、“persistence”つまり、「干ばつが続いている」とされる地域。
 
南部から西部にかけて干ばつが続く一方で、ニューヨークなどの北東部では強烈な猛吹雪に見舞われている。

報道によると、猛吹雪で飛行機が止まり、65万戸が大停電。死者も続出しているという。

どうも最近の地球では、「夏は極端に暑く、冬は極端に寒い」という傾向が、世界的にひどくなっている。気候も、政治経済も、極端から極端に振れるのが昨今のトレンドだ。

いったい、どうなってくんでしょうね、地球は・・・。
 

すさまじい、中国とインドの大気汚染

2013年02月11日 | こっくり亭日記
 
北京の大気汚染が、世界的な話題になっている。もともと中国の大都市の空気の悪さは有名で、「東京に来ると、空気がキレイなので感動する」と誰もが口々に語る。

日本人なら、東京を出て地方に行くと、思わず深呼吸したくなる。東京に戻ってくると、なんだか息が詰まるような気がする。そんな東京で、「感動のあまり、思わず深呼吸してしまう」というのだから、中国の大都市で暮らす人々も大変だ。
 
中でも、北京の空気の悪さには定評がある。そんな北京の大気汚染も、今年は「史上最悪。信じられないレベル」という評判だ。

産経新聞の記事によると、

>京が茶色の濃霧に覆われ始めたのは、1月10日ごろだった。その後、呼吸器疾患を訴える患者が通常より1~4割増加した。中国気象局は今月5日に行った記者会見で、汚染物質の排出量増加と、この時期、風が弱まり汚染物質が滞留したことを、大気汚染の深刻化の原因に挙げた。

>2011年12月にも、同じ原因で大気汚染が悪化、市内の病院で呼吸器の不調を訴える患者が急増した。ただ、この時は2日間で収束している。今回は深刻な状況が約3週間続いたことが大きな特徴といえる。

>PM2・5は今回、日本の基準値の25倍を記録。中国環境保護省によると、中国全土の4分の1を濃霧が覆い、約6億人に影響を及ぼした。中国気象局も「歴史的にもまれにしか見られないものだ」と認めざるを得なかった。


信じがたいほどの濃霧に、日本製のマスクがバカ売れしているという。そこは、花粉症に悩まされてきた日本人だけに、防塵マスクが高度に発達しているからだ。

そんな中、中国は旧正月を迎えた。日本に来ている中国人ビジネスマンも、どんなに仕事が忙しくても必ず里帰りする。それくらい、中国人にとっては重要な年中行事だ。よせばいいのに、北京の市内では、毎年の恒例行事である爆竹が、パーンパーンとそこら中で鳴り響き、もうもうと上がった煙が、大気汚染をさらに悪化させている。

汚染物質は、偏西風に乗って西日本にも届いている。大阪でも、基準値を超える汚染物質が検出された。
 
そんな中国の影に隠れて目立たないけど、インドの大気汚染も、これまた凄いの一言。専門家によれば、中国よりも汚染がひどいとされている。
  
去年は、インドの大気汚染は世界最悪という調査結果が出て、世界的に話題になった。

>米イェール大などがまとめた「環境パフォーマンス指数2012(EPI)」によると、世界最悪の大気汚染地域はインドだとした。同指数はイェール大環境大学院とコロンビア大学地球研究所が毎年作成しているもので、環境衛生、水資源、大気汚染、森林をはじめとする環境に関する10項目をランキング化したもの。

>今回、大気の汚染度最下位とされたのはインドで、131位のバングラデシュより10点も低い3.71点と断トツの最下位。総合125位、大気汚染度な最下位という結果は衝撃だったようで、インドメディアは「中国もそうだが我々は不健康な空気に苦しんでいる」「インド人は最も有毒な空気を吸っている」と皮肉をこめて大きく報じた。 
 
 
インドの大気汚染は、その後も順調に(?)悪化し、「北京のスモッグも凄いらしいけど、こちらはもっとヒドイですよ」という、現地からの声が聞こえてきている。
 
なんで、中国やインドは、こんなに空気が悪いのか。
 
先進国と違って、石炭を大量に燃やしているのが大きな原因だという。それから、誰もが指摘するのが自動車の爆発的な普及。対策の遅れ。その他もろもろ。
  
このままでは、大気汚染により、死者がバタバタ出るだろうと予想されている。 それでも、経済発展は続く・・・。