宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

メソポタミア文明展、あるいは、地球人類の故郷

2012年05月20日 | こっくり亭日記
  
池袋のサンシャイン・シティには、「古代オリエント博物館」というのがある。上野の国立博物館などとは比べようもないほど小さく、訪れる人も多くない。だから、じっくり見ることができる。来客も皆、マッタリとした雰囲気で楽しそうだ。

ここで、「メソポタミア文明展」というのをやっていた。博物館の所蔵品に加えて、なかなか見ることができない「平山郁夫のシルクロード美術館」(どこかのリゾート地にあるらしい・・・)から借りた貴重な展示物が加わり、古代文明マニアには壮観だ。

粘土版に刻みこまれた、クサビ型文字には誰もが目を奪われる。古代には、紙がなかったのだ。紙は、2000年ほど前に中国で発明されるまでなかった。といっても、紙の製法が中東まで伝わるのに、何百年もかかった。それまでは、紙がなくて不便だった。

といっても、「人類文明の揺りカゴ」と言われるシュメールの地には、別のものがあった。それは、粘土版。チグリス・ユーフラテスの両大河が流れ込み、広大な湿原を形成していたシュメールでは、粘土と葦(アシ)がたくさんあった。人々は、粘土を固めて葦で補強した家に住み、粘土を固めた粘土版に、葦のペンで書き付けていた。

イラクでは、膨大な量の粘土版が掘り出されてきた。専門学校でウデを磨いた書記たちが、せっせと刻み付けた粘土版。クサビ型文字は虫メガネで見たくなるほどキメ細かく、パッと見には模様にしか見えない。重要な法律文書や契約文書は、改ざんできないよう、カマドで焼成されていた。これほど大量の古文書を残した古代文明は、他にない。「中世ヨーロッパよりも、比べ物にならないほど当時の記録が残っている時代」と、専門家は口をそろえる。古代のサルゴン大王やウルナンム王といった、4000年以上も昔の帝王たちの名が、中世ヨーロッパのリチャード獅子心王やフィリップ尊厳王たちのように現代人にも知られているのは、このためだ。

粘土で築いた建物は、何千年もたった今、すっかり風化している。大河が流れを変えて置き去りにされた古代都市は、砂漠に埋もれ、単なる泥の山にしか見えなくなってしまった。このため、巨石を積み上げた壮大な遺跡が多いエジプトの古代都市に比べ、いまひとつ人気がパッとしない。その上、近年のイラクは極端に治安が悪く、入国不能な国になってしまっている。ますます人気が低下するのは仕方ない。

でも、精神世界ファンにとっては、シュメールの地が持つ意味は特別だ(笑)。なんたって、ここには、宇宙人アヌンナキがもたらしたという、地球人類最古の文明があるのだから・・・。
 

インカ帝国展、あるいは、進化の加速

2012年05月17日 | こっくり亭日記

上野の国立科学博物館で、「インカ帝国展」を見た。上野の公園には、国立科学博物館・国立西洋美術館・東京国立博物館、さらには動物園・・・と、筆者の好きな施設が集中している(まあ、動物園には長いこと行ってないけど)。

中でも一番好きなのは、東京国立博物館(東博)で、ここに展示されている東洋美術の骨董品は、どれもオナジミだ。

科学博物館で好きなのは、なんといっても「地球館」地下の化石コーナー。ここには、翼竜や魚竜の巨大化石を始めとする日本最大級の膨大なコレクションがあって、本当に何度見ても飽きない。おかげで、どれほど地球生命の進化史に詳しくなったことか。筆者が「進化論」を力説して、何人もの新興宗教の信者諸氏に嫌われるハメになった元凶でもある(笑)。

「地球の進化は、何十億年もかけて加速してきた。今は極端にスピードが速くなっており、遠からず時間的な極点に達する」というのは、「地球のアセンション」を主張する上で、最大の根拠と言える。他にも「マヤ暦」とか、いろんな予言とかもあるけど、最も重要な根拠は、なんと言ってもコレに尽きる。

地球生命の歴史や、日本の歴史、世界の歴史を深く知れば知るほど、この極端な「時間の加速」をますます実感する。どちらにしても、地球がもうすぐ、なんらかの形で時間的な極点に到達するのだけは確実と言ってよい。

いきなり、話が大幅に脱線した。そういえば、「インカ帝国展」の話だった。

まず驚いたのは、入り口に行列ができる人気だったこと。世の中には、インカに興味を持ってる人がこんなに多いんか?

やっと入場できたけど、中も混んでいた。
 
インカ帝国は、南米ペルーの高地に栄えていた。峻険なアンデス山脈は、太平洋岸のすぐそばまで迫る巨大山脈で、海岸には細々と平地があるだけ。沖には、南極から流れてくる世界屈指の寒流・フンボルト海流が流れている。この海流は、冷たいことでも有名だけど、流れが巨大で強力なことでも知られる。南米の住民が船を浮かべて海に出ても、たちまち流されて赤道のほうまで行ってしまうので、太平洋を越えてアジア・オセアニアに行くのは見た目よりも難しい。それでなくても、太平洋は広い。アジアとの交流がなかったのは仕方がないと言える。

そんな隔絶した地・ペルーには、古代から文明が栄えていた。涼しい高地に、インカ文明は発達した。人々は山に道を切り開き、谷に橋をかけて、広大で精緻な道路のネットワークを作り上げた。近代に入って、ここにやってきた西洋人たちも、「ローマの道をしのぐ道路網だ」と言って驚嘆した。往時には、ここを、タスキをかけた飛脚たちが走り回って、スピーディーな情報のやり取りが行われていたという。タスキといっても、数え切れないほどのロープの結び目がついて、暗号の役割を果たしている特別製。

圧巻は、聖地・マチュピチュ遺跡の3D模型と、大画面の3D映像。鳥になった気分で、マチュピチュ浮遊を楽しむことができる。乗り物酔いして気分が悪くならないよう、ご注意。

インカはすばらしい文明だったけど、文字がなく、文章を読み書きするという習慣ができなかった。また、マヤ・アステカ文明と同じく、金属をほとんど使わなかった。それでよく、あれだけの文明ができたものだ・・・と誰もが感心するけど、日本や西欧が啓蒙思想の時代を迎えていた16世紀に、迷信がはびこって人身御供が広く行われていたのは残念。
 
失われた文明は、もう還ってこない。カミソリが入るスキマもないほど精密に組み合わされた、ナゾの巨石遺跡だけが、今も往時の面影を留めている・・・。
 

THRIVE ~ 繁栄

2012年05月16日 | 精神世界を語る

“THRIVE”(スライブ)という映画を見た。しばらく前から精神世界関係者の間で静かなブームになっていた作品で、英語版はYOUTUBEで公開されている。最近は日本語版も出た(こちらは有料)。だいぶ前から、ブログ読者のコメントで知ってはいたけど、まだ見てなかった。製作者が「リルー・マセのwebTV」に出演しているのを見て思い出し、改めて関心を持った次第。

話題を呼ぶ一因は、製作者であるフォスター・ギャンブル氏の家柄にある。なんと、あの超巨大企業・プロクター&ギャンブル(P&G)の創業家の御曹司だ。P&Gは、日用品や化粧品を製造する、日本で言えば「花王」のような会社。花王も十分に巨大企業だけど、その花王と比べても、P&Gはさらに圧倒的に大きい。消費者相手の商売だけに、マーケティングに強いのは有名で、マーケティング部門から多くの起業家を輩出してきたことでも知られる。つまり、極めてアメリカンなビジネスをしている会社。

そんな家系の人が、「世界経済を支配する影の権力者たちの実態を暴く」というのだから、注目されるのも当然か。

映画を見ると、映像のすばらしさに驚く。CGがぶんだんに使われており、YOUTUBEでも美しさが十分に伝わってくる。フォスター・ギャンブル氏は育ちが良いせいか、とても聞き取りやすい話し方をする人。

最初のうちは、「フリーエネルギー」の話が中心だ。フリーエネルギーの鍵を握るのは、「トーラス」だという。トーラスは、ドーナツみたいに中央が吹き抜けになっている円環型の立体図形で、位相幾何学の本ではたいてい最初の方に載っている。位相幾何学の本を最後まで読み通したことはないけど、過去に何度も読もうとして挫折したから、最初の方だけは繰り返し読んでよく知っている(アリガチなパターンか・・・)。THRIVEによると、銀河系のガス雲や、地球の磁場など、自然界の至るところで見られる普遍的な構造だという。

ギャンブル氏は、若い頃から「トーラス」に入れ込んでいるようだ。なぜ、トーラス構造がフリーエネルギーを生み出すのか。残念ながら、その点についての筆者の理解はいまひとつだった(笑)。

UFOやクロップサークルの話も取り上げられていた。YOUTUBEのコメントでも、最も賛否両論の出る問題箇所。視聴者のコメントには、「クロップサークルは、人間が作っていることが既に証明されたはずだ」とか、「UFOの話をしている出演者諸氏が怪しすぎる」といった声が目についた。

このあたりも面白いけど、本題はなんといっても、「人類を搾取し、THRIVE(繁栄)から遠ざけている影の世界支配者たち」だろう。ギャンブル氏は、「ロックフェラー家、モルガン家、ロスチャイルド家・・・」と、特定のファミリーを名指しする。もちろん、世界政府はこの三家だけでなく、多くの政界人・財界人が関って構成されている。

「じゃあ、ギャンブル家はどうなの?」というのが、素朴な疑問というものだろう。リルー・マセも、インタビューでその点を質問していた。平然と受け流すギャンブル氏。おそらく、皆から聞かれて慣れっこの質問なのだろう。

ギャンブル夫妻は、アメリカ、ひいては世界を支配する金融資本家を容赦なく糾弾する。あのデイビッド・アイク氏も出演しているのには驚いた。

その主張は、傾聴に値する。必見の映画と言えるだろう。

(早速、『日本語でも無料で視聴できる』というご指摘を受けました。確かに、そのようです・・・m(__)m)


リルー・マセのwebTV

2012年05月16日 | 注目のスピリチュアリスト
   
最近は、「リルー・マセのwebTV」にハマッている。英語なので、日本のファンが少ないのは仕方ないけど、出演者の豪華さと公表されているアクセス数から見て、海外ではおそらく知名度が非常に高いのではないかと思われる。
 
内容は、失業してお金に困った経験を本にしてベストセラーになったフランス系アメリカ南部女性のリルー・マセが、ドランヴァロ・メルゼデク氏を初めとする精神世界の有名人たちに、次々とインタビューしていくというもの。すでに膨大な量のインタビュー動画が蓄積されており、精神世界情報の宝庫だ。
 
アメリカの精神世界関係者には取材しつくしたようで、今は「ヨーロッパ・ツアー」をやっている。これを見ていると、欧米の精神世界の動向がとてもよくわかるから便利だ。
 
日本人にとってのネックは、英語だということだろう。もちろん、筆者は英語ネイティブにはホド遠い。ていうか、生まれてこのかた、英語圏の国に行ったことがないし、英語を使うようなところで仕事をしたり、生活した経験も一切ない。
  
自分で言うのも変だけど、筆者は高校3年の後半から大学教養課程くらいにかけて、日本全国の文系学生の中で、どう見ても英語の学力がトップクラスだった。それにしては、いまだに日常の英会話がほとんど出来ず、「残念な人」で終わっている感がある。というと、「日本の英語教育のよくある失敗事例の一人」ということになっちゃいそうだけど、必ずしもそうとは言い切れない。というのも、英語の文章を読むのは得意で、よほど凝った文章でもない限り、日本語を読むのとそう大差ないからだ。
  
もちろん、「英語力を活かして国際派ビジネスマンになりたいな」と思って、いろいろと動いてみたことはあるんだけど、残念ながら無理っぽい。外国行きの話が出ても、なぜか、いつもポシャってしまい、どうしても日本から出してもらえない運命のようだった。こればっかりは、仕方がない。実際のところ、筆者にとっては、生まれ育った日本で生きていくのも大変だ。それに加えて外国暮らしまでしてるようでは、ますます人生の難易度が高くなる。おそらく、自分自身の潜在意識が「この人生では、無理は禁物だ」と判断して、それを未然に防いでいるのだろう(笑)。
 
というわけで、筆者の折り紙つきの語学力は、もっぱら、精神世界本を読んだり、精神世界談義を聞くことだけに使われてきた。それ以外のことには、ほとんど活かされたことがない。

早い話が、筆者は国際経験ゼロで英会話はまるでダメだけど、英語で精神世界本を読んだり、精神世界談義を聞くことなら、ほぼ自由自在にできるのである。この特技のおかげで海外事情には通じているので、世界中を渡り歩いてきた外国人とも普通に理解し合える。まあ、この人生ではこのくらいが限界だろう。もっと行動範囲の広い、真の国際人になるためには、地球で最低でも10回は生まれ変わって人生経験を積まなきゃ無理と思われる(笑)。ただし、そうすることにさほど意味があるとも思えないが・・・。
  
例によって、いきなり大きく脱線した。本題に戻ると、リルー・マセのwebTV。これは、おもしろい。とりあえず、以前から興味のあったドランヴァロ・メルキゼデク氏のインタビューを一通り視聴した。「2012年12月、太陽の異変により地球に大変動が起きる」と、なかなか過激な内容だ。日本で言えば、エハン・デラヴィ氏のような感じ。おっと、今はエハンじゃなかったんだっけ。なんていう名前に変わったんだったかな・・・忘れた。
 
コルマン・インデックスで有名なコルマン博士も、しばしば登場する一人。この人も英語ネイティブじゃないし、訥々としたしゃべりだけど、なんとなく含蓄を感じさせる。はたして、統合意識は順調に拡大しているのでしょうか!?
 
最近は、「神との対話」で有名なニール・ウォルシュ氏も登場した。なんともいえない「ユダヤの賢者」っぽい顔をしているけど、できれば、もうちょっと明快に話してくれたらありがたい。この人は最近、「意識的な進化」のバーバラ・ハワード女史の伝記を出版したらしい。この人も、「副大統領候補になって、一緒に大統領選を戦ってくれと頼まれたことがある」というエピソードで知られる、精神世界の有名人。もう80歳を過ぎているんだな。本当にすごい人だ。
 
世界は広い。まだまだ修行が足りないコンサル星人であった・・・。