「ワンダラー」というのは、地球に転生してきた宇宙人のこと。身体については、普通の地球人と何も変わらない。でも、魂が宇宙人。
「現在の地球では、ワンダラーが増えてきた」ということが、精神世界関係者の間でカナリ知れ渡ってきた。特にスコット・マンデルカー博士は、この分野の専門家。「ワンダラー現象の研究」を博士論文のテーマに取り上げて以来、この分野を専門的に研究していることで知られている。
そんなマンデルカー博士が「私にとって、バイブルのようなチャネリング文献」、「これさえあれば、他のチャネリングは要らない」と絶賛しているのは、「ラー文書」。1981年から収録が始まった、チャネリング界の古典のひとつだ。ワンダラーに関する情報は、ラー文書のおかげで飛躍的に広まった。
でも、ワンダラーの話が出てきたのは、ラー文書が初めてではない。もっと前から、この話は出ていた。本場アメリカだけでなく、この日本でも、実は60年代から唱えている人たちがいた。それは、渡辺大起氏の「オイカイワタチ」だ。これは、60年代に出版されている。「ラー文書」より20年も早い。
とはいうものの、渡辺大起氏のいう「ワンダラー」は、本ブログの主旨とはちょっと違う。この場合のワンダラーは、「地球を救う使命を帯びた、特別な宇宙人の魂」と言う感じ。どちらかと言えば、意識が覚醒した「救世主」という雰囲気だ。それに対して、意識が覚醒していない、普通の(?)宇宙人の魂のことは、「塩漬けのリンゴ」と呼ばれている。本ブログでいう「ワンダラー」というのは、主にこちらを指している。
60年代といえば、「アセンション」について、日本はもちろんアメリカでもほとんど知られていなかった。それどころか、あの「1999年7の月、恐怖の大王が降ってくる」で有名な「ノストラダムスの大予言」でさえ、まだ知られていなかった。にもかかわらず、「オイカイワタチ」には、「本当に重要な変革は、2010年代に来る」と、書かれている。2000年以降に出版されたのかと錯覚するくらい、驚くほど先駆的な内容だ。
そんな、オイカイワタチ。本としては絶版になった。その代わり、インターネットの電子文書となって無料で読める。もっとも、今では渡辺大起著「宇宙からの黙示録」という文庫本にまとめられている。
80年代のアメリカで流行しはじめ、日本にも広がってきたアセンション思想を、日本で、マイナーながら大幅に先取りしていた「オイカイワタチ」。なんとも、不思議な先駆者がいたものだ。