何年か前までは、「2012年12月21日」で精神世界関係者が非常に盛り上がっていた。そのキッカケはいろいろあるけど、なんといっても故ホセ・アグエイアス博士の「マヤン・カレンダー」が、ブームの火付け役と見ていいだろう。
実際のところ、この「2012年の冬至でマヤ暦が終わっている」という話が出てきて、それがアセンションと結び付けられたのは、アセンションの話が登場したのより、ずっと後の話。決して、同時ではない。「マヤ暦」のほうが、ずっと後のこと。
でも、その後、「マヤ暦の終わり」の話は非常に有名になり、「アセンション」よりも遥かに認知度が高くなった。「マヤ暦」は、世間の一般人にもかなり浸透している。精神世界談義ではなく、一般的な話題として普通に出てくる。一方、「アセンション」については、今でも精神世界ファンにしか知られていない。
でも、精神世界関係者の間では、何年か前から「2012年は通過点に過ぎず、そこで一気に変わるわけではない。アセンションは時間がかかるプロセスになる」という説が主流になり、「マヤ暦」の話は、逆に下火になってしまった。
筆者にとって、これは残念なことだった。こちらとしては、地球および人類が、なるべく早く一気に変わることを、強く希望している(笑)。「時間がかかるプロセス」など、望んでいない。
「急激な変化を望むのは、ネガティブ・サイドの発想」と言われれば、確かにその通りなのだが、本音としては、やはりそうだ。それこそ十年前から、「十年後と言わず、さっさと変わってくれ」という気持ちに変わりはない。
それは、筆者だけではない。かの高名なる船井会長を初め、多くの関係者が、「アセンションは2012年と言われていますが、前倒しで進みそうです。もうちょっと早くなりそうです」と、ずっと毎年のように言い続けてきたのは、その表れと言える。
これは「希望的観測」という面もたしかにあるけど、それ以上に、一種の「目標」なのである。
例えは良くないかもしれないが、それは、会社で営業マンを集めて行われる「営業会議」に似ている。通常、そういう会議の場で、「十年後をメドに売上を増やしましょう」というような、悠長な話になることは、まずない。「今すぐ売上を増やしましょう」という話になるのが普通だろう。もしくは、「まあ、今すぐは無理でも、せめて半年以内に・・・」という感じ。
それは、ヤル気の問題というより、追い込まれているからなのだ。残念ながら、遠い先まで待っている余裕はないことがほとんど。
それと同じで、アセンションも、待っていれば自然に「起きる」というものではない。
はっきり言えば、アセンションというのは、われわれが「起こす」のである。
ここで言う「われわれ」というのは、「ワンダラー」でもいいし、「精神世界の探求者」でもいいし、まあ表現はなんでもいいんだけど、要するにアセンションを目指してる人。
アセンションのためには、「意識の覚醒」が欠かせない。というより、それに尽きると言っていい。
とは言っても、誰もが意識の覚醒を目指しているわけではない。現状では、まずは精神世界の探求者が先陣を切るしかないだろう。それが、当事者意識というもの。
・・・というわけで、意識の覚醒に向かって、精神世界の探求が、今日もせっせと続けられる。
こうしている間にも、地球人類の意識は、急速に上昇している。一気にドーンと上がるのが、2012年だ。残り1ヶ月ちょいしかないけど(笑)、やっぱり、2012年なのだ・・・。