宇宙のこっくり亭

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誤解された仏教 ~ 秋月龍老師

2008年11月02日 | 釈迦 ~ 輪廻転生からの卒業
 
秋月龍老師 「誤解された仏教」より



私は 「本来の自己」を自覚することが、「悟り」の内容だと言った。
  
その 「自己」は 「自我」が 「空」じられた 「無我」のときにのみ、そこで露わになるのである。

万有と自己と -我とそれと- 区別できる (不可同) が、切り離すことはできない (不可分) ・・・そういう自己である。
 
それを 「物我一如」という。

そして、我と汝とは 「不可分・不可同」である。

これを 「自他不二」という。

「悟り」とは、こういう 「物我一如・自他不二」の「無相の自己」の自覚である。

結論して言う。
  
法 (ダンマ) は、無我 (ニルアートマン) のときにのみ、露わになる。
 
・・・・・


秋月龍老師の 「誤解された仏教」は、巷にはびこるエセ仏教を一刀両断した快著だ。

仏教は無神論であり、無霊魂論である。

神とか、霊魂とか。

そういったものが出てくるのは、本来の仏教ではない。
 
ここで言う本来の仏教とは、後世の人々に脚色される以前の、釈尊の仏教。

そこに、神や霊魂は出てこない。

それを明快に解き明かしてゆく。
 
禅僧らしく、その仏教理解はあくまでも、「無我の境地」を強調する。
 
禅のエッセンスは、無我の境地。

我は無い。

ただ、全体あるのみ。

自分と他者とは、分離していると同時に、一体である(不可分・不可同)。

言い換えれば、自分と他者とは、区別することはできるのだが、切り離すことはできない。

これを 「自他不二」(じたふに)と言う。

ひたすらに座禅をすれば、いつかは、トータルなワンネスに目覚め、真理が向こうからやってくる・・・。 
  

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