goo blog サービス終了のお知らせ 

「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小児科専門医は、ネウボラのすでに視点を持って診療、ただし、保健師や助産師との連携は必要

2015-05-04 23:54:02 | 小児医療

 最近、「ネウボラ」という言葉が子育て支援において語られるようになっています。

 フィンランドで1920年頃に始まった子育て支援の拠点のことで、フィンランド語で「助言する場所」を意味するといいます。
 同国では、人口7000~8000人に1カ所設置され、約800カ所存在。

 支援の中心的役割を担うのが妊娠中から育児期まで継続して相談できる「かかりつけ保健師(助産師)」
 家族全体の支援を目的としていて、母親だけでなく子どもや父親にも寄り添って話を聞くそうです。

 
 このネウボラの考え方は、小児科専門医ももちえていると考えます。
 予防接種や健診、風邪を見る際に、保育・学校環境や家族環境をみる視点を常に持ちつつお話をお伺いいたしております。

 私自身も、小児科専門医として、トータルな医療を心がけ、
 病児保育や子育て支援施設あすなろの木をクリニックに併設し、病気の際~健康な時までも含めた、総合的な子どもの発育への関わりを行おうと、他の小児科の先生の事例も参考に努力をしているところです。

 うまく、保健所や子ども家庭支援センター、保健師や助産師との連携がとれるようにするところがひとつの課題です。

 なお、受診したクリニック・医院が「小児科専門医」かどうかは、一番確かなのは、小児科学会認定の「小児科専門医」の掲示を出していることです。また、クリニックの入口看板には、小児科をまず最初に記載しています。一番目に内科や外科があり、二番目に小児科が書かれている場合は、内科や外科が専門の先生です。 
 子どもは大人のミニチュアでは決してありません。発達、発育という視点が肝要であり、早期発見早期対策が、求められます。安易な抗生剤投与も小児の体に百害あって一利なしです。抗生剤は、適正使用されねばなりません。
 日常的な風邪、子ども特有のアレルギー疾患はもとより、予防接種、健診は、ぜひとも、“ネウボラの精神”をもって子どもを診ている小児科専門医でなされることを、お勧め致します。


******小児科学会認定の「小児科専門医」の掲示********




******ネウボラについて(毎日新聞2015/05/03)********


 

 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学問の自由:真理の探究とは既成の権威への挑戦にほかならない

2015-05-03 23:00:00 | 日本国憲法
 憲法記念日、日本国憲法において、私の最も好きな条文の一つ 「第23条 学問の自由」 についてのことを天声人語が書かれていたので、共有させていただきます。



 日本国憲法 第二十三条  学問の自由は、これを保障する。  


 下線をひきましたが、学問における「真理の探究とは既成の権威への挑戦にほかならない」。

 だからこそ、学問は、直接的にも間接的にも、時の権力者から圧力がかかりやすい。

 学問の自由が守られる社会であり続けてほしい。

 学問の自由は絶対に守らねばなりません。

 


******朝日新聞 天声人語(2015/05/03)******
 時代の変化に的確に対応することは難しい。たとえば社会から自由が失われようとしている時、自由など今どき通用しないのだという頭ごなしの主張が世の中で幅を利かせる。すると人々はその変化を仕方ないこととして納得してしまう。

 これは将基面貴巳(しょうぎめんたかし)さんが昨年出した『言論抑圧』が描く戦前日本の姿だ。東京帝大教授だった矢内原(やないはら)忠雄は1937年、軍国化を進める政府に批判的な論文を書き、辞職に追い込まれた。この「事件」を素材に、著者は同調圧力の怖さを示す。

 当時のような危うい変化の時を、今まさに迎えている。そんな危機感から、「学問の自由を考える会」が先日発足した。国立大学の入学式などで国旗を掲揚し、国家を斉唱するよう文科相が「要請」するという話が出て、大学教授らが立ち上がった。

 強制ではない。儀式でのことであり、研究や教育内容への介入ではないー。こうした声に、会の代表で教育学者の広田照幸さんらは反論する。要請は必ず圧力になる。式自体も教育の機会であり、今回これを認めれば、政府が研究の中身にまで口を出す突破口になりかねたい、と。

 会が強調するように、真理の探究とは既成の権威への挑戦にほかならない。大勢順応や付和雷同とは対極にある営みだ。大学に無神経な同調圧力を加えるなら、創造的な成果を生む芽を摘んでしまわないか。

 憲法は学問の自由を保障する。歴史に見る通り、一度失った自由は容易に取り戻せない。きょう、改めて心に刻みたい。


*************************
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地市場の皆様に再会、世界のブランドTsukiji を担っている皆様のお元気なお姿、本当にうれしかったです。

2015-05-02 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 今回の選挙戦、築地市場の皆様には、お会いして立候補することをお伝えしたり応援をお願いしたりすることは、一切致しませんでした。
 前回2011年の中央区長選に勝って、築地市場の危機的状況において有効な働きをすることができなかった自分を、もう一度応援してくださいとは、言えなかったためです。

 それにもかかわらず、選挙期間中に、仕事の合間を見て激励のお電話を下さったり、選挙事務所に足を運んで下さったり、選挙後に記帳に足を運んで下さったり、たいへん励みになりました。

 久しぶりに築地市場にごあいさつにお伺いをしました。
 すると、あるかたは、選挙期間中、全ての得意先に電話をかけてくださったというお話までいただきました。

 うれしかったことは、皆様の元気なお姿を市場の中で再び、お見かけできたことです。
 80年間築き上げられ守られ通している世界のブランド Tsukiji を担っている皆様が、社会の喧騒に関わらず当然にご健在でいらっしゃいました。
 とてもうれしい再会でした。


 以下、親友が作ってくださったカレンダーです。築地仕様のカレンダーで、日付は、もちろん、休市日であります。とくに水曜日にお休み日は多いカレンダーとなっています。お間違いのないきように。中央区民一家に一枚必携。
 あすなろの木で、無料配布中です。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GW5/3~6午前こども元気クリニック・病児保育室中央区月島3丁目03-5547-1191急病対応致します。

2015-05-01 23:00:00 | 日程、行事のお知らせ

〇GW5/3~6午前 こども元気クリニックは、急病対応を実施致します。

 現在、咳鼻水のかぜ、熱のかぜ、お腹にくる嘔吐下痢のお風邪がそれぞれに流行っています。

 急に寒くなったり暖かくなったりの寒暖の差が激しいことと、保育園に新しく通い出して風邪をもらっていることが要因していると考えられます。
 新しく保育園、幼稚園に行きだした子ども達の疲れもみえているように感じます。
 ゴールデンウイークは、体を是非、休めてあげて下さい。

 インフルエンザは、ぽつんぽつんと発症が見受けられます。

 体調崩されておられませんか?

 おとなも、こどもの風邪をもらいます。
 そのような場合、お子さんとご一緒に、親御さんも診察いたしますので、お気軽にお声掛けください。

〇なおったお子さんには、日曜日、祝日に、インフルエンザ治癒証明などの登園許可証も記載します。
 翌日、月曜日朝一番から登園できますように、ご利用ください。


〇合わせて、平日なかなか時間が作れない場合でも、休日も、予防接種を実施いたしますので、ご利用ください。
 
 お大事に。

小坂こども元気クリニック・病児保育室
小坂和輝

中央区月島3-30-3
電話 03-5547-1191

 先日の統一地方選挙におきまして区民の皆様から中央区議会議員に負託を受けました。
 クリニックと議会を両立させ、診察室の中で日々親御さんからいただくご相談・ご意見・ご提案を、区政に反映し、子ども達を、そして、子どもの育つ環境を守って行く所存です。子育てと仕事(自己実現)の両立を誰もができる中央区を目指して参ります。
 温かいご支援を賜りましたことを心から感謝申し上げます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする