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【月島再開発問題】第36号月島三丁目南地区再開発予算1億5千8百万円、 2月補正予算で全額削除。 結果的に住民監査請求執行差止め要求通りとなりました!

2018-02-16 23:00:00 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発問題
 日中は温かくなる日が少しずつ増えて参りました。インフルエンザは、峠を越した模様ですが、だらだらと感染が続く可能性もあり、十分お気を付け下さい。


 さて、中央区議会では、2月補正予算が上程されます。その中に、月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業(以下、南地区事業)に対し平成29年度に付けられていた予算1億5千8百万円が全額削除される内容が含まれています。地域住民の皆様のお力をお借りして提出された住民監査請求において、南地区事業の平成29年度分予算の執行を差止めることを求めて参りましたが、結果的にその要求通りの形となりましたことを、皆様へのお礼と共に、ここに成果としてご報告させていただきます。


 南地区事業では、同意率が78.4%(2月1日開催都市計画審議会資料より)であり地権者の間でさえも合意形成が十分になされているとは言えない状況です。いわんや、借家人・賃借人の間の合意形成や近隣住民の間の合意形成も、住民同士の話し合いがなされておらず、取れていない状況です。年末年始に「愛する月島を守る会」で実施した「月島三丁目南地区 住宅意向アンケート」の第一次集計結果をもとにした住民の意向をお伝えすることをテーマとして、住民同士の話し合いを求めていますが、現在、応じていただけない状況にあります。
 
 先日開催された南地区事業についての都市計画審議会では、

①総事業費や社会的インフラに及ぼす影響等の重要な資料が、審議会委員に提出されなかったこと、

②再開発の手法である「個別利用区制度(都市再開発法第70条の2)」(今後、国交省のかたを勉強会にお招きする予定)が検討可能であったにもかかわらず検討がなされていないこと、

そして、
③今後再開発を進めるにおいて町の構成員が協力しあう上で支障となる可能性のある「虚偽の答弁」が採決直前に副区長によりなされたこと

など、再度開催が必要になるほどに問題のある審議会であったと考えています。

 なお、副区長による「虚偽の答弁」に関しては、副区長という重要な立場にある者がなした重大性ゆえに、2月15日開催の環境建設委員会の場において、答弁の訂正と南地区事業に関係する住民への謝罪を求めました。



 一方、月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業(以下、北地区事業)も、住民の十分な合意形成が取られることを待つことなく、残念ながら動き始めています。上述の環境建設委員会で、北地区事業の報告がなされました。同委員会で明らかになったこととして、同意率は83.6%であり、月島地域で再開発が進められるときの9割の基準からは、南地区事業同様に及ばない状況であることが判明致しました。北地区事業の総事業費は855億円でうち129億円の税金が投入されるということでした。

 同委員会の場で、

①11月開催された北地区事業の「中央区まちづくり基本条例に基づく説明会」では、質問時間が短く再度の開催を求める声が多数あったこともあり、再度開催を求めましたが、“個別の”説明会の開催とのことでした。“全体の”説明会の必要性があることから、後述致しますが、3月5日に場を設定致します。

②日影については、リバーハウスさんや、オーベルさんなど南地区事業と北地区事業の両方の複合日影の問題が生じることを指摘致しましたが、栗村副参事は「生じない」と答弁、日影や風害の影響図の資料を請求しており、検証致します。

③区道821号線の廃道と一部対面通行化が、緊急車両の通行ができないこと含め住民の利便性に影響が出ることと対面通行部分で危険性が増すことについて「道路法」違反の可能性を指摘致しましたが、違反とは考えていないとの答弁でした。対面通行は絶対に避け、少なくとも一方通行のままであること、できれば、車通行は禁じた歩行者専用道とすることを今後要求していく必要があります。

④わたし児童遊園の2階への移設問題は、スーパー堤防との関係で必要だと答弁がありましたが、児童遊園条例の趣旨目的から1階であるべきであると考えます。
 疑問を呈する周辺住民のかたが多くおられることから、区道廃道とわたし児童遊園の移設については、再開発手続きとはそれぞれに切り離した個別事案としての観点からも住民の合意形成手続きが必要であると考えます。

⑤北地区事業も、財源は、南地区事業同様に、「密集市街地総合防災事業国庫補助金」であり、それを得る条件としての「月島地区密集市街地総合防災計画」上に北地区事業を位置づける改定が必要です。そのことを審議する「月島地区密集市街地総合防災協議会」は、持ち回り決議ではなく、3月にきちんと開催するとのことです。公開して行うべきことを要求しました。
 南地区事業では、持ち回り決議を行ったという瑕疵がありましたが、北地区事業では改善されました。

⑥万が一、都市計画原案の検討へとまちづくりの手続きが進む場合は、南地区事業では、午後8時で質疑不十分なまま終了した過ちを繰り返すことなく、区民センター等会場を午後10時までは予約し、十分に時間を設け原案説明会を開催すべきことを要望しましたので、改善がなされることに期待を致します。



 ここに、第25回の勉強会をお知らせさせていただきます。
 併せて、来月の勉強会では、3月5日(月)19時より(場所未定)北地区準備組合事務局との話し合い、翌週12日(月)19時より月島区民センター(月島4−1−1)4階ホールをお借りして、月島のまちづくりに関しての公開シンポジウムを企画しています。
 なお、南地区準備組合事務局から話し合いの日程の要望が12日希望という返事が急きょ入って来たため、シンポジウムの時間を割いて、同事務局との話し合いを前半に行うことと致します。

 また、3月9日(金)18時半より月島区民館(月島2−8−11)3階5号室において、中央区が主催する「月島地区まちづくり協議会」が開催されます。北地区事業について議題に上るのと同時に、現在、ホテルがない佃・月島にホテル建設を可能にする地区計画変更が盛り込まれています(重大事項!)。
 閑静な住宅街とホテルは、明確にゾーニングをして分離をするべきであり、佃・月島地区においては、ホテルによる容積率緩和は導入しないことを要望すべきと考えます。他地域、例えば「日本橋の繊維品等問屋街」においてその要望が実際に届けられ除かれています。

 まちづくりの主役は、住民です。徹底的にまちづくりのあるべき姿について議論をし、実行して参りたいと考えています。

                  記

第25回 愛する月島を守る会 勉強会

日時:平成30年2月19日(月) 19:00~21:00
場所:「みんなの子育てひろば あすなろの木」(月島3丁目30-4飯島ビル1F)
テーマ:北地区、南地区ともに、準備組合提案の再開発計画案の問題点
    地域の課題を解決するための代替案について
    住民同士の話し合いの実現に向けて


(予告)愛する月島を守る会 勉強会
日時:平成30年3月5日(月) 19:00~21:00
場所:未定
テーマ:北地区準備組合事務局と話し合い

(予告)愛する月島を守る会 公開シンポジウム
日時:平成30年3月12日(月) 19:00~21:45
場所:月島区民センター 4階ホール
テーマ:前半 南地区準備組合事務局と話し合い
    後半 月島のまちづくりについて徹底討論

以上
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