浅草のからくり時計

　からくり時計ってご存知ですね。決まった時間になると仕掛けが飛び出すという、昔懐かしい鳩時計もその一種ですね。現代のからくり時計は大きく、大掛かりなもので、有楽町・マリオンや汐留・日テレタワーのが有名ですが、浅草の浅草文化観光センターのからくり時計もなかなかのものです。浅草散策の折にはぜひ、正時まで待ってご覧になってください。


　浅草を訪ねる観光客の案内ステーションとなる文化観光センターは仲見世通りと浅草通り交差点の雷門の向かいにあり、１０時から１９時まで、毎正時に正面壁面の時計が軽快な祭囃子に乗って始まります。時計がスライドすると三社祭りのお神輿人形が現れ、次いで白鷺の舞と金龍の舞が左右に出てきます。わっしょい、わっしょいとの掛け声で動くお神輿はとても精巧にできており、お祭ムードが楽しめます。


　金龍の舞は昭和３３年、浅草寺の本堂再建の際に創始奉納された、浅草寺の山号「金龍」から名を取った五穀豊穣を暗示する舞で、白鷺の舞も昭和４３年の東京百年祭を記念して浅草寺に奉納された舞です。金龍は３月１８日、１０月１８日、１１月３日に、白鷺は４月の第二日曜、五月の三社祭り、１１月３日にそれぞれ浅草寺で奉演されます。（浅草寺ホームページより）