波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思い付くままに  「台湾有情」

2013-10-07 16:59:36 | Weblog
私が日本を出て海外へ行った最初の国が台湾であった。今から37年も前のことである。
それから仕事上の関係でアジアをはじめ、アメリカ、ヨーロッパとその一部の国ではあるが、行くことが出来た。それぞれの国に思い出と印象深いものがあるが、こうして引退して振り返ってみると一番多く行ったのは台湾になる。もちろん定住したわけでもないし、常駐したわけでもない。すべてが仕事の用務であり、その内容も客先での商談と工場視察が主であり、強いて言えば「故宮博物館」「中正広場」ぐらいであろうか。(数か所のゴルフ場でプレー)そして現在はその台湾に愚息が全く同じように台湾と取引をして、行くようになっている。それは40年前に始めた客との関係で取引が新しく始まったことによるのだが、そこに不思議な歴史と縁を思わざるを得ない。
しかし、この40年で台湾自体はそれほど変わったとは思えない。毎晩のように賑わう
「夜市」も昔と全く同じだし、古い店先のいすに座って店番をしながら何かを食べている光景も変わらない。変わったとすれば当時工事中でいつ行っても完成しない「地下鉄」の一部が完成したこと、「101タワー」が完成してその周辺が再開発されて(昔は全くの何もないところだった。)立派な観光スポットになったこと、新幹線が走っていることだろか。高級レストランの玄関のきらびやかさは昔も今も変わらないが、裏に回るとそのギャップを感じるところも昔の儘である。
そんな台湾でいつ行っても変わらない印象は「対日感情」であろう。それは現代の日本が国際化につれて各国からの来日が増えるごとに日本人自体の意識が少し筒変わりつつあることを考え合わせるとその差を感じざるを得ないところがある。
勿論台湾も昨今は中国大陸からの観光客が多く来るようになって、少しづつ変化をせざるを得ないところもあるようだが、日本語を理解しその信義を大事にする人情の厚さは今も昔も変わっていない気がしている。
台湾も富裕者はアメリカをはじめ海外へ移住している人も多いと聞いているが、そこに住みその国民性を大事にしている人が多いことがわかる。
それほど大きくなく、多民族でないこともまとまりが良いことにつながり良い習慣を保持出来ているのだろうと思う。
私は行くたびにその暖かさに触れることが出来た気がしている。
元気でいるうちにもう一度機会があれば、ホテルの「朝粥」を食べてみたいものと願っている。

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