J-Blueの雑記帳(近場を歩く)

此のBlogを雑記帳代わりにと始めました。最近はハイキング・旅行等の写真を中心に記録性を高めた内容と編集にして居ます。

新潟県「入広瀬村」にて

2010年05月31日 | ドライブ・旅行
只見線「大白川」から「波間川」に沿って国道385号線遡って行く、前日夜遅く東京を出発して練馬関越道から入り、小出インターを降り広瀬地区に入り、野宿同然の感じで寝袋で仮眠を取り翌日の強行軍に備えました。
この日は上空に寒気団が入り寒く、曇り空で朝の気温は9℃、吐く息が白く仮眠したとはいえ殆ど眠る事は出来ませんでした。




波間川に沿って更に上流部へ向かいます。「浅草岳」の麓に当たる場所です。
適当な場所を見つけ車を置いて、いよいよ山菜採りです。毎年この時期地元の「民宿」に泊まりますが、その前に山菜採りをします。山道を何時間も歩き山菜採り、と言うより一寸した登山の雰囲気です。
私は二十数年ぶりにでしたが、今回は例年になく「雪解け」が遅く山菜の出方も可成り遅いとの事で「根曲り竹」「みず」(みずな)等は未だ未だの感じでした。




写真は奥地に入った所、この様にブナ林にはしっかり残雪が有り道路は所々雪で覆われています。
最も「こごみ」「ふきのとう」等は雪解けと同時に芽を出すので、それ程奥に行かなくても楽に取れました。




途中山菜を摘みながら景色を見ると山水画の世界が広がっています。
天候も回復してきて時折日が射します。気温も上がり汗ばんできます。




写真左上は深い雪の中でもたくましく育つ「ブナ」この辺りの木は全て「雪」の重みで「根」が曲り若い木は残雪の重みで未だ地面に押しつけられています。
右上の写真のように林道は残雪でふさがれ、写真左下の様に崖の斜面では雪解け水が急激に噴き出した跡が残り、写真右下のように崖上部は今にも落ちそうな岩がむき出しになっています。
此所を通過するに当たって崖上部を見ながら慎重に歩きました、気楽にとはゆかない危険な場所も有るので慎重に行動しなければ成りません。





林道脇には「蕗のとう」が沢山芽を出して居ます。蕗のとうは写真のような黄色がかった物が苦みが少なく雪解け直後に一斉に大きくなります。地元の方は写真右のように大きくなった「ふきのとう」等を使います。
下の写真は「藪椿」とか「雪椿」とか言われる物です。





林道脇には写真左上の様な「すみれ」も咲いています。その他「イワカガミ」など高山植物に属する物も咲いています。
写真下は湿地帯に有る「水芭蕉」の群落です。





この写真は「ぜんまい」の成長過程で、上の写真が新芽でやがて写真左下の様に茶色い葉が開き始めます。そして写真右下の様に成長した姿になり、夏場に成るとゼンマイとは気付かなくなります。
ここら辺りでは、地元の方が生活の糧としてゼンマイを取るので一般人はゼンマイを取る事はありません、山深く入り何日も掛けて何十キロと言うゼンマイを取り、茹でて手もみをして乾燥させます。この辺りのゼンマイは絶品で安い外国産と違い大変おいしいです。





この日は奥地でないと収穫出来無いこごみ、うど、ふきのとう、根曲り竹、コシアブラ、みずとタラの芽などは未だ時期が早く諦めて里の方に降りてから散歩がてらわらび、蕗等を収穫しました。

写真は野生の「フジ」で左下の写真の様に、杉の木がフジの木の様になっています。
右下の写真は「うつぎ」この木も至る所に咲いていて、その他「桜」も咲いていました。



宿泊した民宿は「休場」(やすんば)この地区に数軒有る民宿の一軒です。
この日、別働隊が「イワナ」を釣って来て、夕食にはイワナの天ぷらを賞味する事になりました。
矢張り天然のイワナの旨さは絶品で、沢山の山菜料理と合わせてたらふく食べ飲んで大満足!

http://park3.wakwak.com/~irisho/ 入広瀬村観光案内  

翌日帰りがけに「タラの芽」の収穫が無かったので地元の山菜販売所で買いました。それとゼンマイを購入しおみやげとしました。
民宿「休場」は昼食だけでも予約できて、山菜料理を食べられます。奥地での山菜採りは簡単では無いので山菜料理を食べた後、地元の販売所で新鮮な山菜を買った方が楽と思います。