崩れた朽ち木が土と同化しつつある場所(地上)を灰青色の変形体が這っていた。
暗い色で土の上にいるので、曇天なら見つけにくいだろう。
朽ち木片の中を移動中の変形体
自由に形を変えて動き回れるのが変形体の強み。ターミネーターT-1000
5つの変形体が見つかったが、それぞれの変形体は数cm程度。
変形体のひとつ(3枚目の写真)を拉致して連れ帰り、自宅で観察することにした。
翌日(2日目)の夜22時過ぎ、変形体の一部で子実体の形成が始まった。
3日目の朝。
未熟子実体(淡青色から茶色へ変化中)と変形体。
この時点で、変形体の5%程度が子実体となり、残りは変形体のままだった。
3日目の日中。変形体はタッパーの中で活発に動いていた。
成熟した子実体
暗褐色の杯状体があり、壁網の節がくっきりと目立つので、変形体の色とあわせてマルナシアミホコリと判断した。
3日目の夜(22:37)、残っていた変形体全てが一斉に子実体を形成しはじめた。
変形菌は、しばしば夜間に子実体を形成するという。
深夜(0:47)
形成されたばかりの子実体は、美しい淡青色になった。
翌朝(4日目の朝7:30)
新しい子実体は茶色になっていた。変形体は残っていない。
最も美しい状態の青い子実体は深夜にしか見られず、あまり観察できなかったのが残念。
観察後の子実体と朽ち木片は森の中のもとの場所に戻しておく。