日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

歩く人

2005-08-07 06:51:22 | パリ右岸
ポンピドーセンターの年会員になろうと思い、
センターまで行く。会員になると、センターで
行なわれるすべての美術展がタダで入場できる。
あの入り口のセキュリティチェックで長い列を
させられた後、切符売り場でまた悪夢のような
長い列を作らなくてもよくなる。
そのうえ、センターのマニアックな映画上映会や
ロイック・トゥゼのようなアバンギャルドな
ダンス公演も割引料金で観覧できる、
などいいことばかり。

ポンピドーの後は、天気もよかったので、
そのままレ・アールまで歩く。
途中でエチエンヌ・マルセルなど通りかかる。
この週末は一年で一番閑散としている週末じゃないかと
思うぐらい、通りに人が少ない。そのはず、
ブティックもカフェもみんなバカンス休業。張り紙して、
シャッターの下りた店舗ばかり。

そのあとストラスブール・サンドニまで歩くが、
ここらへん界隈が人でごった返していること。
バカンスなんて関係ないような人々ばかり。
通りを歩いているのはインド人やアラブ人やアフリカ人
など有色人種ばかり。なぜか知らないが、セバストポル通りは
カツラを売っている店が大量に並んでいる。それも
女性用の。さまざまな形態のカツラがショーウィンドウに
陳列されている。大小のカツラ屋、10軒ぐらい見つけた。
あのウィッグはなんに使うのだろうか??

家に帰ると往年のアイドル、ジョージ・マイケルが
テレビに出ていた。ワム!時代とは変わって、
ヒゲ面の太ったオヤジになっていた。もちろん、
カッコいいことはカッコいいのだが。
誰も若いままじゃいられないんだな。

種さんとカナリヤ

2005-08-06 07:29:25 | 種ともこ
久しぶりに種ともこのホームページに行くと、
すっかり様変わり。新しいホームページへの
リンクが貼られていた。
新HPへ早速飛ぶと、なんとデザインも新たな
刷新されたHPが現れた。絵柄もなんかポップ。
準備中のボタンも多いけど、こりゃ期待大。

http://www.tomokotane.com/

ページの上のほうに、新アルバム情報が。
新アルバムタイトルは「カナリア」だって。
これまでの種さんのアルバムを最近のやつから
順に並べると、

『OUT』
『IN』
『HETERO』
『LOCKED IN HEAVEN』
『感傷』
『HARVEST』
『MIGHTY LOVE』
『KISS OF LIFE』
『音楽』
『うれしいひとこと』
『OHAYO』
以下略

これまでのどのアルバムタイトルとも違う。
カタカナタイトルっていうのは初めてなんじゃないか。
潔いタイトル、『カナリヤ』。そう、種さんは
潔い人なのだ。カナリヤと聞いて思い出すのは、
大瀧詠一の「カナリヤ諸島にて」ぐらい。いったい
どんなアルバムになるんだろう。






スペインの白い村

2005-08-04 06:38:49 | スペイン
日本の友達が奇特にも、スペインに関する
ちょっと学術的な書籍のコピーを送ってくれた。
今月半ば、僕がスペインに旅行に行くことを知って
気を利かせて送ってくれたのだ。

「セビリアを見ていない人は奇跡を見ていない人」

という言い回しが本の中にでてくる。
セビリアの旧ユダヤ人街をそぞろ歩くと
本当に奇跡を生きているような気持ちになるからだ。
白い壁、細い街路、通りから垣間見える中庭、
歌声、ギターの音色、乾いた風。
あのセビリヤの街を歩けるだけでも、感激して
しまうと思う。

ユーミンの歌で、

例え異国の白い街でも 
風がのどかな隣町でも
私は多分 同じ旅人

なんて歌詞が昔だったけれど、ほんと、アンダルシアの
白い街に行ったら、僕なんか子供のように
感激してしまうだろうな。
この歌を僕は中学生の頃から知っているけれど、
時間や人生の移ろい、現在を生きることの
儚さがそこに集約されている、なんて昔から
思っていた。って賢いよ、自分。