KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

再開、『線で繋ぐ石鎚山~剣山』の予定が・・・。

2022年05月28日 | 四国の山

ギックリ腰の再再発、そしてその後の原因不明の腹痛と、山歩きには絶好の季節に

なった途端に身体の調子が悪くなり、毎週欠かさずお山に出かけていたのに、

4月~5月にかけてはお休みする日が度々あった。その度奥様たちには断りを

入れていたが、その度申し訳なさで小さな胸が張り裂けそうになった 。(*´▽`*)

何ていう事は全くないのだが、お休みばかりでは奥様たちの目がだんだん

吊り上がっていきそうなので、体調は良くなってきたのでまずは『線で繋ぐ

石鎚山~剣山』を再開する事にした。

昨年冬に入る頃に一旦中断した場所が野地峰~兵庫山の区間。

そしてこの区間にはほとんどの人が苦戦したスズタケ大藪の登岐山がある。

しかもこの区間は野地峰の登山口となる白滝の里山村までがけっこう遠く。

縦走コースで車をデポするのにも頭を捻らなければならない。そんな話をエントツ山さん

掲示板に書き込んだら、北側の富郷ダムのある法皇湖側からのルートを検討してくれて、

実際に検証して歩いてくれたりした。その結果10時間以上かかるかもしれないが、

落合橋~兵庫山~登岐山~黒岩山~野地峰を周回出来ない事はないと提案してくれた。

周回できればその区間を一回で歩けて、しかも落合橋までなら車の移動時間も短く、

クネクネの山道もほとんどなく、車酔いをするあっちゃんでも問題ない。

(前回の白滝の里山村までは酷い車酔いをした)

その周回コースを想定して、同じような高度差の鋸山を4月に北側の四国中央市から

登ってみた。次に今回は登岐山の大藪を想定して、橡尾山の藪で予行演習してみようと

カガマシ山~橡尾山~笹ヶ峰の周回コースを計画してみた。

ネットを調べてみると橡尾山の笹薮は、登岐山のスズタケ藪ほどではないので

問題はなさそうだが、それ以前に登山口までのアプローチが問題の山なのだ。

新宮町と大豊町を結ぶ県道5号線は、2018年から何ヵ所もの道路崩壊や

路肩崩壊で通行止めになっている。工事はなかなか進んでいなくて未だ開通

していない区間なのだ。いつも事前にチェックする、四国地方道路情報システム

でも通行止めの✖印がなかなか消えない。日曜日なら工事もお休みらしくて、計画した

登山口近くまで車で行けているようだが、平日は通行できるかどうか分からない。

幸い笹ヶ峰隧道から大豊側に以前は通行止めの✖印が付いていたヶ所が消えて

どうやら笹ヶ峰隧道までは走れそうなので、計画した新宮側からではなく、大豊側

から反対周りで歩こうと、集合場所の豊浜SAで奥様たちに急遽提案して、高速道路を

大豊ICまで走り、県道5号線を北上した。県道のトンネルを抜け赤い川口大橋を

渡ると右折する場所には『愛媛県側通行不可』『県道5号線災害 愛媛県側には

通り抜けできません』と看板がかかっていたが、頭の中では四国情報システムの

情報を信じ切っていたので、そのまま車を走らせた。途中何ヵ所か工事中の場所が

あったが、旧立川番所書院辺りまでは道幅も広く快適に飛ばして行く。

道幅が狭くなり、いよいよ笹ヶ峰南の登山口が近づいてきた時、道の横には仮設のトイレ

と現場小屋。その先は作業中のトラックとクレーン車で道が塞がれていた。

アチャ~!まさかの通行止め。車を降りて作業をしている人に恐る恐る、『人だけ

でも通れませんか?』と尋ねたら、しばらく考えて『人は通れるけれど、何かあった

時に責任はとれないので・・・・。』と。『自己責任と言う事でどうでしょう?』

などど粘ってみたが、結局OKは出ず、奥様たちの待つ車まで肩を落として戻って行く。

当初の計画(これを逆回りに笹ヶ峰の南側スタートに計画変更)



車に乗り込んで直ぐに『それじゃ~三傍示~笹ヶ峰に変更しましょう!』と奥様たちに

話をして、県道5号線を引き返す。途中、旧立川番所書院の案内板のある場所から東に

林道を三傍示山の登山口に向かって走って行く。途中で一ヵ所土木作業中の場所があり、

それを過ぎると大規模伐採の作業地。そしてそれを過ぎて、三傍示山が左手に大きく

見え始めると、道の脇に鉄板を引いて現場小屋があった。・・・・・・・嫌な予感。

その予感は当たり、少し先では大きく道路が崩壊していた。













ガビ~ン!この時点でテンションだだ下がり。

家を出て既に3時間近く経過して、未だ登山口に到達できず。今日はもうお山に

嫌われてるのかな~~何て思いながらも、このままでは奥様たちが納得するはずもなく。

この近辺で二人が登った事のない山はないかと、色々考えた結果。あっちゃんが登った

事のない八反奈路の名前が浮かんできたが、今からだと

少し時間がかかり過ぎる。同じことをルリちゃんも考えていたらしいが、昼からの

天気も気になるので諦めた。そこで思いついたのが、高知県に二つある国見山

うちの一つの本山町の国見山を提案してみた。この国見山のすぐ横にはYAMAPの

山頂ポイントにもなっている杖ケ森もある。これならポイント二つをゲット出来て

奥様たちも納得してくれるはずだ。・・・・・・と言う事で国見山に決定!


それじゃ~という事で県道5号線へと戻って行く。県道に出る前にトイレ休憩もかねて

旧立川番所院を見学。初めて見る番所書院は茅葺の立派な屋根の建物だった。










しばらくすると登山着姿の男性が歩いてきた。話を聞くとこの方は新宮側から登る予定

だったが通行止めで、こちらの高知側へ来たが、結局同じように通行止めだったと

諦めて引き返して来たと話をしてくれた。

県道5号線は高知自動車道の下を走る道。普段見れない高速道路の橋脚を見ながら

国見山の登山口となる赤荒峠へと車を走らせる。




国道439号線から帰全山公園の少し手前で県道267号線を南に入る。

吉延の棚田を横目に見ながら少しずつ高度を上げ峠へと走って行くと、

『お腹が減った!』とあっちゃんが騒ぎ始めた。『それじゃ~峠でお昼にしましょう』

と言って何とか落ち着かせ、峠に着いてすぐにお昼ご飯にする。

それにしても家を出て4時間30分近くかかってやっと登山口に到着して、さらには

登山開始前にお昼ご飯を食べるなんて、初めての経験だ!

11時35分、登山開始!県道の脇から登山口へと入って行く。







最初は少し急な登坂。長時間の運転、そしてお昼ご飯の後の歩き始めは直ぐには

調子はでない。坂道が終わると道は緩やかな道になる。
















途中の立て札によると、この山は高知大学の演習林になっているようだ。

そしてこの先は参勤交代の道へと続いているらしい。










途中にある四等三角点 猴踊 906.6m。点の記で調べてみると訓読みそのまま『さるおどり』

と読むらしい。参勤交代している山内のお殿様を、お猿さんが踊りながらお迎えしたのだろうか?







三角点からは一旦下って登り返して行く。足元には落ち葉、そして見上げると

頭の上は新緑の緑の中の道。足元には大きな葉を伸ばしたバイケソウが何輪か

花を咲かせている。そして3本の花をつけたニリンソウ。














スタートして50分ほどで参勤交代の道に出た。今までの登山道と比べると

ずいぶんと幅の広い道が続いている。さすがお殿様が行き来していた道だけの事はある。













参勤交代道に出てしばらく歩くと国見越えに着いた。ここから右に国見山、そして

左に杖ケ森の東を廻って吉延へと参勤交代の道は続いている。














道は自然林の中から杉林の中の道になる。先ほどまでの幅の広い道から

掘割の様になった狭い道になり、足元は表土が流れてか石がゴロゴロ転がって歩きづらい。

こんな急な下り坂を、千人以上の参勤交代の行列が歩いていたのは想像もつかない。

揺れて乗り心地の悪い籠に、お殿様は怒り出しそうだ。
















少し鞍部になった場所に『国見の石畳』と書かれた道標が立っていたが、周りを見渡しても

石垣らしきものは見当たらない。帰って調べてみるとこの辺りは深い谷状になっているので

上り下りを緩和するために土石を積み上げ平坦な道にしたらしい。




その鞍部から少し登って右に破線を辿って行く。途中YAMAPでは杖ケ森の山頂に

向かってコースが分れているが、かなりの急勾配なので、そのまま右手に進んで

途中から目星をつけて山頂へと分け入って行くと5分ほどで山頂に着いた。

山頂は木々に囲まれ見晴らしは全くない。少し広場になった中央部に、戦前まで

石鎚山遥拝所の勧請地だった名残り?だろうか石積みがあり、その脇には四方八方に

枝を広げた杉の巨木がその石積みを見下ろすように立っていた。
















山頂からは先ほど見えた直登の道を下ってみる事にした。途中で正面に

『岩場らしいのが見える!』と視力2.0のルリちゃんが言うので、その方向に

枝葉を掻き分け進んでみると、南に開けた岩場に出た。正面に国見越えの尾根。

西を見ると遠く三辻山だろうか緩やかな三角のピークが見える。














展望岩から戻って急坂を下って行くと先ほど歩いてきた道に出る。








国見の石垣を越え、掘割の急登を登って行くと国見越えへと戻ってきた。

ここからはまた道幅は広くなり、途中で『山頂』と書かれた道標に従って

左上へと登って行く。

















ここまでの途中でも見かけた、道に沿って高知大学が演習林の境界の目印の為に

貼っているPEテープが戻けて周りの景色を損なっている。







奥様たちには、国見山という位だから山頂はひょっとしたら見晴らしが

いいかもしれませんねと話しながら登って来たが、残念ながら三角点の周りでは

眺望はほとんどなかった。その三角点の奥に、朽ちかけた展望台があり、上からは景色が

いいのかもと、恐る恐る登って見たが、木々の向こうに薄く山並みが見えるだけだった。














三角点の先には地形図にはない何本もの道が分かれていた。その一つの道の先からは

ゆとりすとパーク杖立山の風力発電が霞んで見えた。

山頂の三角点は二等三角点 池野 1089.1m











いつもなら山頂で昼食!といったところだが、今日は何といっても登山口でもう既に

お昼ご飯を済ませてしまっている。三角点の周りで眺望の開けた場所はないかと

うろついたが、結局大した眺望もなく、山頂を後にする。









あとで流れ星さんに教えてもらったコツクバネウツギ



山頂からの帰りの道はYAMAPのコースタイムを気にし始めたのかルリちゃんが、

えらい早いのスピードで先頭を歩いて行き、あっという間に見えなくなった。

そのお陰でか、国見山からは45分ほどで登山口の赤荒峠へ戻ってきた。

峠から南の空を見ると今にも雨が降りそうな暗い雲が立ち込めていた。













時間は15時前。少し時間も早いのでここまでの途中で見た土佐の天空の里と呼ばれている

吉延の棚田に寄り道してみる。展望台から棚田を眺めると、水が張られ田植えを終えた

棚田の水面に、空を流れる雲が映し出され、時間の流れが緩やかになったように感じた。







思わぬ通行止めばかりで二転三転した目的地だったが、急遽変更して登った国見山は

奥様たちには物足りなかったが、のんびりと歩くにはもってこいの良い山だった。

さてさて来週はいよいよ登岐山に挑戦する予定。計画通りにいくのか、それとも

この所一度は起こるハプニングが待ち受けているのか、不安半分、期待半分楽しみだ。










そうだ西のテラスにコーヒーを飲みに行こう!

2022年05月18日 | 四国の山


腰の調子がぼちぼち良くなり始めた矢先に、今度はお腹の調子が悪くなってきた。

便意をもよおした時のような腹痛が続き、排便した後も収まらない、

二日ほどそんな状態が続いたので病院へ行ってみると、WBC(白血球数)が異常に

多くなっているとの事。先生は『お腹にバイキンが入ってるようです』と。

薬をもらって腹痛はその日のうちに収まったが、しばらく下痢が続いていた。

病院へ行った後の次の日、年に一度の健康診断の問診票にそのことを書いたら、

『お腹の調子が戻ってからの検査になります』と言って受け付けてくれなかった。

五月に入ってからどうも調子が出ないし何だかやる気も出ない。これはひょっとしたら

五月病かな?と思ったりしたが、新入社員じゃあるまいし、還暦

迎えようというおっさんが今更・・・・・。ん、還暦!といえば今年は本厄。世間では

体調を崩しやすい、大病を患いやすいなどのイメージがある。そうか厄年だから体の

調子がイマイチなのか、それとも最近言われ始めた男性の更年期障害かもしれない。

などと色々考えたが、答えはでないままやはり体調は回復しないままでいた。


今週は線で繋ぐ石鎚山~剣山を再開して、カガマシ山・橡尾山・笹ヶ峰を歩く予定でいたが、

今回は初めてのコースで、計画したコースと同じ周回コースを歩いている人も見当たらない

のもあって、体調も含めてどうも気乗りがしないので、奥様たちに計画の順延の連絡を入れた。

その代わりに『勝手知ったる剣山を、のんびりと歩きます』と伝えると、同行すると返事が来た。


昨年の秋に剣山に出かけた時は、集合場所は貞光の道の駅の第二駐車場にして、そこから

乗り合せをして見ノ越までは一台で出かけたが、帰りにその第二駐車まで戻ってくると

『長時間の駐車は禁止』と張り紙をされていた。仕方がないので今回は貞光から438号線を

南に少し車を走らせ、旧皆瀬小学校の手前の路肩が広くなった場所に車を停めて、

そこから乗り合せで見ノ越へと出かけて行った。

ところが七つのヘアピンカーブを過ぎ、スキー場跡の手前で警備員のおばちゃんに止められた。

『は~い!50分まで通行止め!』といやに明るくそして素っ気なく旗を振って次々来る車を

止めている。がけ崩れの復旧でなんと火曜日と水曜日だけの時間通行止めで工事をしていた。


見ノ越の駐車場には平日にもかかわらずけっこう車が停まっていた。しかも半分近くが四国

以外のナンバー。車から降りてくる人達を見るとやはり年配の方が多い。『GWも日曜も関係

ない人たちね~』と三人で言いながら、そういえば自分たちも十分に年配。そして三人の内の

二人は平日も土・日も関係ない人なのだ。





支度を終えて劔神社へと向かって行くが、他の人たちは何故かほとんどの人が

リフトに乗って上がっていっている。遠くからわざわざ来ているのに、せっかくなら登山道を

歩いて登ったらいいのにね~と三人で話をしながら、石段を登って行く。

神社に参拝した後、奥にある簡易宿泊所の横の注連縄を潜って山へと立ち入って行く。

するとあっちゃんが『あれ~こんな注連縄あったっけ?』と。今まで何度もここを

通っているのに、初めて注連縄がかかっているのに気づいたという。








1400mの見ノ越からはリフトを使うと一気に1750mに西島駅に着くが、

やはりこの道をゆっくりと登って行くのがいい。夏のキレンゲショウマの咲く頃や、

秋の真っ赤に染まる紅葉の頃はよく来るが、新緑のこの季節に訪れた記憶があまりない。

見慣れた登山道も緑のシャワーが降り注いで、いつになく新鮮に感じる。




そして山頂から広がる広葉樹林の中にあるこの道の、ブナやミズナラの巨木の多さに

今更ながら気づく。芽吹いたばかりの木々の緑の色に、自分たちの身体まで染まりそうだ。










リフト下のトンネルまで、そんな木々を眺めながらゆっくりと登って来た。トンネルを

潜った先にある分岐から、いつもは下りでは歩いた事のある遊歩道コースを今日は登りに

使ってみよう。








上りのリフトには膝の上にザックを抱えた人たちが乗っている。見ノ越の奥には

山頂の笹原が目立たないくらい裾野の緑が瑞々しい丸笹山が見える。

この遊歩道コースはいつもの道と比べると西島駅まで倍近くの距離があるが、その分

傾斜も緩やかでのんびり歩くのにはもってこいの道。

途中、何ヵ所も道の谷側には巨木が倒れていた。







この谷間から流れ出た水は祖谷川となり、そして吉野川へと流れ込む。

竹筒の中から流れ落ちる水に手をやると、その手を戻すくらい未だ水が冷たい。










ダケカンバの森に入れば西島の尾根はもう近い。いつもと反対に歩く方向が違うと、

見える景色も違って見える。またこの辺りの植生がいつもの道と大きく雰囲気が異なる。

『まるで違う山を歩いているみたいね!』とあっちゃん。














石灰岩の岩が道に現れると、西島神社の大岩が左上に見え始める。

直登をすれば直ぐなのだが、道は回り込むようにして緩やかに大岩の足元へと続いている。











西島駅の前の店は工事が終わって外観が綺麗になっていた。休憩所と張り紙がしてあったが

鍵が閉まっていて中へは入れない。店の前のベンチからは正面に三嶺

駅舎の横まで来ると北側に矢筈山から寒峰への稜線が見える。リフト越しには

丸笹山赤帽子山の笹原。振り返ると雲海荘の上の空に雲と一緒に虹が流れていた。















『時間通行止めの通行時間に間に合うように、2時30分には見ノ越に降りてきましょう。』

と言って、ここからはいつもの刀掛けの松から山頂への道を登って行く。

リフトに乗ってきた足元がスニーカーの人達の姿が目立ち始める。服には1号車・2号車の

バッチを付けている所を見ると観光客なんだろう。先頭で刀掛けの松に着き水分補給をしていると、

奥様たちの前後にも次から次と、そんな軽装の人たちが登って来た。














剣山本宮宝蔵石神社の鳥居の手前で何やら撮影隊が・・・・。その撮影隊のカメラを

向けた先には山神さんがいた。すれ違いざまに『ご苦労様です!』と声を掛けると、

『お疲れ様です!』と山神さんから返事が返ってきた。神社の社殿でお参りを済ませて

佇んでいると、いつまでたっても奥様たちが登ってこない。何人もの人たちが登ってきた

後にやっと二人の姿が見えた。『途中で花の名前にあ~だ、こ~だと二人で話していたのよ』

るりちゃん。刀掛けの松から上にトリカブトの群生地があるが、

その周りに小さな芽がたくさん這うように生えていて、それをルリちゃんはトリカブトの芽

だといい、あっちゃんは違っていると二人で論争?になったようだ。







山頂ヒュッテから階段を登り、山頂の木道を歩いて先ずは三角点へ。後ろからは先ほどの

撮影隊が山神さんを先頭に歩いてきている。天気予報は午後からは晴れマークだったが、

軽そうな雲が高い位置でかかっていて、イマイチきれいな青空を覗かせてくれない。










三角点から早々に引き上げて西のテラスに移動する。テラスの先に立つと笹原を涼しい風が

吹き上げてきた。まだ肌寒い風に一枚薄手の上着を着こむ。テラスに腰を降ろしてさっそく

お弁当を広げる。今日はそれぞれ冷たい麺を持ってきたが、これなら温かいラーメンでも

充分よかったような気がする。食事の後はお湯を沸かしてコーヒータイム。

今日はスターバックスコーヒーを持ってきた。2時間近く車を走らせ、2時間近く歩いて

やっとたどり着く、ここはスターバックスコーヒー西のテラス店。ただ余り馴染みがなくて

袋に書いてある品名と内容がよく分らない。確かに説明書きに書いてある通りに、

かすかにナッツの香り?がするような、しないような・・・・。おじさんには判らない。











今日はのんびりとこのテラスでと思っていたのに、時間通行止めのせいで意外と

時間がないのに気づいた。コーヒーを飲んでスイートポテトを食べた後、ザックを

担いで下って行く。西のテラスから雲海荘への木道を歩き、宝蔵石神社のご神体に

なっている宝蔵石の前まで来ると『こんな所があったんや~!』とあっちゃん。

登山口の注連縄といい、このご神体の宝蔵石といい、奥様は意外と周りが見れていない。

これではなかなかDランクからの昇格は望めそうもない。








宝蔵石神社の鳥居の前まで降りると分岐がある。奥様たちが歩いたことにない左の

大剣神社への道を下って見ることにする。山頂直下は笹の中の道だったのが

途中からはダケカンバの中の道になる。







その林を抜けると大剣神社の背後に立つご神体の高さ50mにもなる御塔石が

目の前に現れる。ただこちら側からはそれほどの高さには見えず数メートル

ほどの岩に見える。その岩を眺めながらあっちゃんが、何やら登るルートは

ないかと『あそから右に行ってそこから上の岩に掴まって・・・』などと、

罰当たりな事を言っている。『そんな事、絶対にイカンよ!』とルリちゃんも

あきれている。とにかくこんな場所では首に縄を付けておかないと、何を

やらかすか、目が離せない・・・・。










大剣神社から西島駅までの間、背負子を背負った男性陣が前を歩いている。

山頂のトイレの横にある施設で自衛隊の人たちが何やら作業をしていた。

その作業に必要な物品を山頂まで運んで降りて来たそうだ。











西島駅まで降りた後、まだ少し時間に余裕があったので西島神社を覗いて見る。

巨大な岩を背に小さな社殿がひっそりと佇んでいた。

後は見ノ越までのいつもの道をのんびりと下って行く。道の脇の木々には名前を書いた

木札がかかっている。『こうして書いてくれていると憶えやすいわね!』と奥様たち。

ん~でもたぶん次には憶えていないでしょうね。










今日はのんびり山歩きに奥様たちにもお付き合いいただいた。

何度も通っている剣山だが、いつもと違う道そしていつになくゆっくりと歩くと

また違った景色が見えてきた。途中でお会いした山神さんのお陰で登山道は整備され、

安心して歩く事が出来たうえで、豊かな自然を感じることのできる剣山。

何度来ても飽きることのない、やっぱりいい山だ!

そうだアケボノツツジを見に行こう!

2022年05月05日 | 四国の山


先週のカタクリの花に続いて、毎年のワンパターン。

『アケボノツツジを見に行こう!』と奥様たちと相談。

でも今年はまだ西赤石山兜岩からの写真がネットにあまり上がってこない。

東平への道が崖崩れで通行止めになり、ほとんどの人が日浦から登るので、

兜岩には行かずに山頂までの行程の人が多いのも理由にあるが、まだ8合目辺りが満開で、

北面の山頂直下のアケボノツツジはまだ先の様だと。となれば他の山にと調べていたら

YAMAPにJr.さんstoneriverさん獅子舞の鼻のアケボノツツジを

アップしていた。昨年GWは綱繰山に出かけので、それじゃ今年は獅子舞の鼻の

アケボノロードに出かけてみよう!ただお二人が歩いたのが4月30日。その辺りが

満開だったようで、それから晴れの日が続き一昨日には平野部でもけっこう強い風が吹いた。

『どうぞ、花散らしの風になっていないように!』と祈りながら今日の朝を迎えた。


世間ではGWだが、残念ながら私には関係なく、いつもの様に水曜日の休み。

ただ世間一般ではやはりGWなので、いつもの奥様たち以外にルリちゃんの娘さんの

マリリンと、私の友人のムラちゃんが参加できるようになった。

二台別々の車で大永山トンネルの南側登山口に集合した。予想通りトンネルを出て

直ぐの駐車スペースは満車。更に道路脇のスペースには数珠なりに車が停まっていた。




萩生の森さんの説明によると、ここからのルートは笹ヶ峰新道と呼ばれているそうだ。

【以下その説明文】

銅山峰からちち山の別れを経由する尾根筋ルートについて伊藤玉男さんの”山守り30年”に

書かれている。以前は、銅山峰から笹ヶ峰に行こうとすると、一度別子に下って中七番か

三ツ森峠を経由して再び、平家平から冠山の稜線に登り返す必要があった。

昭和40年に、伊藤玉男さんが中心となって、すでに廃道となった馬道や古道などを整備し、

笹藪を刈って銅山峰から西山、ツナクリ山、獅子舞の鼻、ちち山の別れと通じる尾根通しの

ルートを切り開いた。このルートを笹ヶ峰新道と呼んでいる。


獅子舞の鼻のアケボノツツジも笹ヶ峰新道の名も今回初めて知った。


トンネル横の廃道になった林道のチェーンを跨ぎ、その先にある脇から取り付いて行く。

林道からひょいっと登ると杉の林の中の道。手入れされ枝打ちされた木々の間から

柔らかい日差しの差し込む道。その道は直ぐに銅山川の支流に沿った道になる。










かつては炭の道(馬道)と呼ばれた名残りが、足元の石垣に垣間見ることができる。

当事この道を人と背に炭を載せた馬が、別子銅山へ行き来していたのだろう。










小滝を横目に見て大岩を回り込んで上がると、沢筋に出た。

右岸に沿って歩き、二股になった沢の中央部へ渡ってさらに登って行くと

また杉林の中への取付きになった。木の根の階段を登って林の中へ。














杉林の中を抜けると綱繰山笹ヶ峰との分岐に出る。

写真を見ると三人が道を間違えているように見えるが、あっちゃんとマリリンが

『リスがいる!』と言って右の綱繰山の方向に歩いて行った後をムラちゃんが付いて行っている。

その分岐からしばらく歩くと地形図では大坂屋敷越と書かれている土山越の分岐。

この道標にある中七番と書かれた道は、トンネル横の林道へと続いている。










土山越からもしばらくは緩やかな道が続いている。足元には先ほどと同じように石垣が残っている。







馬道の別れと書かれた道標からは、獅子舞の鼻から派生する支尾根の道になる。

先ほどまでの緩やかな道から次第に急な登坂になっていく。







馬道の別れからは道には笹が現れ、周りの木々の植生も変わってきた。

ブナやリョウブが目につく広葉樹の林。




苔岩の日本庭園まで来ると、獅子舞の鼻まであと少し。

苔岩の前に可愛らしく並んだマムシの子!

家に帰ってネットを見てみるとこの辺りは獅子舞の庭というらしい。







この笹ケ峰新道の主の大ブナは芽吹いたばかりで、枝の隙間から青空が良く見える。

大ブナの背に、その空と一緒に『おっ!アケボノツツジが咲いている!』










その大ブナの上部にある岩の下に獅子舞大権現が祀られている。

獅子舞大権現の大岩を回り込んで尾根に上がると、先ほど遠目に見えたアケボノツツジ。

今春、お初のアケボノツツジに他のメンバーの歓声が上がる。







尾根道を少し進むと四等三角点 迫割 1481.6mのある獅子舞の鼻に着いた。

獅子舞の庭で『獅子舞の鼻で休憩しましょう!』と声を掛けたが、猫の額ほどのピークに

次から次と人がやって来て結構密になってきたので、一息は入れずにそのまま進む。

白骨樹の横に咲くアケボノツツジや木々の間からピンク色に染まる斜面が見える。







さぁここからがアケボノロード。期待に胸を膨らませながら歩いて行くと、

すでに下ってきている3人組とすれ違う。その内の女性がすれ違い際に

『花は少し遅かった感じで、途中で引き返してきました!』と。『え~~⤵ ( ゚Д゚) 』

その女性の言う通り、登山道沿いの花はまだそこそこきれいに咲いていたが、

冠山を背に、少し離れて密生している場所の花は枯れていたり、散っていたりで

もうピークは過ぎてしまっているように見える。







それでも獅子舞の鼻からの痩せ尾根の両側にアケボノツツジのプロムナードは続いて行く。

ちち山の別れに続く笹尾根が見え始め、名前とは不釣り合いな山容の岩肌のちち山も見える。











獅子舞の鼻とちち山別れからの支尾根の鞍部で振り返ると、もう盛りは過ぎているとはいえ

こんもりしたピークの山肌がピンク色に染まっていた。これが最盛期なら

さぞや見ごたえがあっただろう。オオカメノの白色とアケボノノピンク色のコラボレーション。










痩せ尾根が終わるとアケボノロードも終端になる。帰りにまたね!としばしの別れを告げる。







アケボノロードの終わりは、ちち山分れへの笹原尾根の始まり。

周りの木々がなくなると一気に視界が広がり、そして一気に日差しが飛び込んでくる。

額に汗が流れ始め息も切れ始めたが、足元の小さなタチツボスミレがみんなで

『ガンバレ・ガンバレ!』と声を掛けてくれている。

















振り返ると眼下に先ほどの痩せ尾根のアケボノロードが見える。

そして右手には笹原ゲレンデの沓掛山と、荒々しい岩峰の黒森山の姿が見える。











次第に目線とほぼ同じ高さに冠山と平家平が見え始めると、ちち山分れはすぐそこ。

まだ少し葉先に冬の色を残す笹原を、少し肌寒いくらいの風が吹き上げてくる。










三差路になったちち山分れは左に冠山、右にちち山への道になるが、

どちらもため息が出るような笹原が広がっている。

そして振り返ると西赤石山から東赤石山に続く稜線。

このちち山別れはまさに石鎚山系からの分かれ道。左手はその西赤石山から東赤石山を経て

翠波峰への赤石山系・法皇山脈へと続く稜線。そして右へ辿れば冠山から平家平、

三ツ森山・大座礼山を経て、四国中央部の山地への稜線が続いて行く。

その点でちち山分れは、二つの山系を一度に眺められる希有な分岐点となる。











ちち山別れでマリリンが、YAMAPを見ながら『あと25分ですね!』と言ったが、

それはちち山直下までの時間で、そこから山頂まで更に15分、合計で40分と

YAMAPのコースタイムには載っている。時間は11時30分前。

『それじゃ~ちち山でお昼ご飯にしましょう』と言いながら、ちち山へのトラバース道を歩いて行く。













谷側に傾いたトラバース道は、笹の根も露出していて歩きづらい。

何人かの人とすれ違うが、その内の団体さんの中に見覚えのある顔があった。

WOC登山部で一緒に歩いたのは一度だけだったが、その時もこのちち山に来た時だった。

自転車に乗ったり、岩にも登ったりしているアクティブなハラちゃん

今日は観音寺おけぼの山の会の山行で来ているそうだ。

トラバース道から、ちち山と書かれた小さな道標に従って尾根に向かって直登の急登。

ここにきて完全なシャリバテ。どんどん登って行くメンバーのお尻が遠ざかって行く。

さっきのちち山別れで行動食でも口に入れればよかったと後悔する。

















ちち山山頂には男性が一人、大岩に腰掛け寛いでいた。その大岩には蔵王権現祀る祠がある。

東にちち山分れから続く稜線上にある綱繰山の北斜面も、ピンクに色づいているのが見える。

南には高度が上がり冠山と平家平の奥に西門山と稲叢山の尾根が見えた。













メンバーがその男性に周りに見える山々の山座同定をしてもらっている間に、いつになく

待ちきれずに一番にザックからお昼ご飯を取り出し食べ始める。

山頂からは笹ヶ峰の右手に石鎚山左手には瓶ケ森と西黒森山から伊予富士へと続く稜線。

その奥には筒上山と手箱山の山々が一望できる。














山頂では次々と登山者がやってくる。先ほど獅子舞の庭の手前の急登で追い越した男性も登って来た。

この男性、東赤石から二の森への縦走に来ているという。容量を聞くのを忘れたが、

私のザックと比べても、たいそうな荷物を担いで歩いている。歳を聞いて女性陣が驚くぐらい若々しい。

度々再発する腰痛に悩まされ、週に一度の山登りで疲れている今の私には、とてもじゃないが無理!








山頂で20分ほど休憩した後、元来た道を戻って行く。トラバース道までの山頂直下の道は

急登だったと言う事は急な下り坂。『今日は何事もないように!』とあっちゃんが言うので、

『そう毎回何かあってたまるかい!』と返すと、『毎回何か起こるじゃない!』とブーメラン。







トラバース道も笹の葉は刈られいるので、昔と比べるとずいぶんとマシになった。

以前は笹に隠れて足元が見えず、さらに傾いた道はとても歩きづらかった。
















ちち山分れからは笹原の最後の下り。新居浜の市街と燧灘が少し霞んで見える。

相変わらず先頭を行くルリちゃんの下りのスピードが半端ない。
















笹原が終盤に差し掛かると、次第にアケボノ尾根が近づいてきた。

いい感じのペースで降りて行くメンバーを他所に、今日は転倒などのアクシデントを

絶対に起こさぬように、ストックを使って慎重に下って行く。











『アケボノさんこんにちは!またお会いできましたね!』と、さっき別れたばかりなのに・・・・。

そのアケボノツツジの花も薄いピンクもあれば、濃いピンクもあり様々な色をしている。

花付が疎らになってはいるが、けっして散っているわけでもなく足元にはほとんど

散った花弁は見られない。多くの花弁は散る前に枝に付いたまま枯れている。























満開の時に是非もう一度来てみたいと思わせてくれる獅子舞の鼻のアケボノ一色の山肌。










アケボノツツジの花はやっぱり青空の下でなきゃ絵にならない。陽が当たり透けている色も

堪らない。その点では今日は最高の天気だ!










戻ってきた獅子舞の鼻には往路の様に人はいなくて、三角点でパシャリ!

そして回り込んで下って行った獅子舞の庭も新緑が目に眩しい。











広葉樹の尾根では上達した鳴き声を披露するかのように、ホトトギスが自慢げに鳴いている。

濃い緑になる前の今が一番気持ちのいい季節かもしれない。

植栽の林に入る前に最後に見えた、中七番越しの三ツ森に別れを告げる。













人工林もジメッとした感じで薄暗い林もあるが、枝切りや間伐で手入れがしてある林は

明るく歩いていても気持ちがいい。土山越えからもそんな林を下っていると、奥様たちの

世間話が始まった。静かな林の中二人の声だけが大きく聞こえてくる。

『朝ドラと世間話が始まるといつも道を間違えるんや~!』とマリリンに言うと

あっちゃんが『今日は間違ってないわよね!』と。『ハイ、ハイ大丈夫ですよ!』














炭の道の石垣の残る道まで来るとゴールはもうすぐ。トンネル横の林道へと降り県道に出ると、

最初の駐車スペースには一台の車が残っているだけだったが、そこから下の道路脇には

けっこうまだ車が残っていた。皆さんここから綱繰山経由の西山、銅山越えの周回か、

中七番から平家平・冠山の周回なのだろう。久しぶりに三人以外に二人加わっての山歩き。

アケボノツツジは少し遅れた感じだったが、それでも何度も歩いた道に、あれだけの

花が咲いていることを初めて知った今日。ここの所頻発するアクシデントもなく、

無事五人がというよりは、私がゴールできて何よりだった。














今日のトラック